魔界の大魔王(笑)として転生したが、ドラクエ世界ではなく恋姫†無双の世界に転生したのはおかしいんじゃないかな!? 作:てへぺろん
いつもは東方ばかり小説を書いていますが、違う作品を書いてみたいと思ってしまい投稿した次第です。気分的な更新なので続きがいつになるかはわかりませんが暇つぶしにどうぞ。
そして私の好きな魔王が主役ですが……好きな方は何人ほどいるのでしょうかね?
ともかく楽しんでもらえたなら嬉しいです。
それでは……
本編どうぞ!
「な、なんだあれは!!?」
一人の男が叫び声に近いものを発した……いや、それは叫び声なのだろう。まるで男はこの世で見たことも無いものを見てしまったような表情をしていた。その声に釣られて傍にいた仲間であろう男達が振り返る……
「なっ……!?」
「お、おい……なんだよあれ!?」
「し、しらねぇよ!!?」
「ば、ばけものだ……!」
男達の表情は恐怖に染まっていく。男達の手には刃物が握りしめられている……それも1人や2人ではなく10や20人程の男達の手に握りしめられていた。普通ならばその光景を見ている方が恐怖心を抱くのだが、男達の方が恐怖心を抱いている様子だった。ガタガタと震えている者、腰を抜かして尻もちをついている者などがいた。何故だろうか……男達の視線の先を辿って見るとそこには一人の
「……」
老人のような白い髭を生やしていたが、明らかに人間とは異なる緑色の肌をさらけ出し、ローブのような服装に頭は兜のような形をした所から3つの角が生えていた。
彼の名は【ミルドラース】魔界の王を呼ばれとある世界の人間界への進出を目論んでいた偉大なる魔王だ!
……っと思っているだろうがそれは違う。何故ならこの魔王は……
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転生者こと改めまして【魔界の王ミルドラース】です。
はい!っという訳でわけがわからずに物語が始まってしまいました……まるで意味がわからないと思うだろうが俺が一番意味がわからないよ!!?とりあえずこうなってしまった経緯を話しておこう……長いけど我慢して聞いてくれ……
なんて説明すればいいのかわからない……それが俺の現状だ。だって目が覚めたら知らない森に居たんだよ。俺は先ほどまで何をしていたかすら憶えていないがこんな森にはいなかったと記憶している。いきなりすぎて頭の中が真っ白になり、しばらく放心状態でいると草むらが音を立てた。その音で我に返ると草むらからイノシシが伸び出して来たんだ。見るからに大きかった……野生のイノシシと会えば命の危機に陥ることなど誰だってわかることだ。俺は情けない叫び声をあげてしまう……っと思ったのだが意外にもただジッとイノシシを見つめているだけに収まった。怯えて視線を外すことができないのかと俺は自分自身を冷静に分析できるほど落ち着いていたようだった。寧ろイノシシの方が怯えているようだった。
「あれ?」と声に出そうになった。だって野生のイノシシに出会ってこうも冷静になれる自分がおかしいし、相手の方が怯えているとかどういうことだと思うだろ?実際俺は思った。警戒心とか相手から感じられず弱々しく逃げるように再び草むらへと飛び込んでいったのはよく憶えている。俺ってそんな怖かったっけ?と自問自答をしていると見えてはいけないものが目に飛び込んで来たんだ。
それは俺自身(?)の手だった。何故自分の手なのに(?)をつけたのか……それがどう見ても人間の手ではなかった。体毛がない緑色の肌に長く鋭い爪、龍の胴体のような腕の裏側が見えてしまった。
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……………………………………
………………
…………
……ふぅえええええええええええええええええええええええええええ!!?
俺もしかしてナ〇ック星人になっちまったのかぁあああああああああああああああああ!?
この時、俺は自分がナ〇ック星人になってしまったものばかり思っていた。しかし後でナ〇ック星人をも超える衝撃の事実を知ることになるのだが、この時ばかりは仕方なかった。だがいきなり自分がナ〇ック星人になったと言う発想もどうかと思ったがそれ以外に考えられなかったんだよ。だってドラゴ〇ボール有名だし……俺好きだったから仕方なかったんだと言い訳しておく。
まあそんなことはとりあえず置いておいて俺はあまりの出来事に再び思考が停止しそうになったが、何故か精神に余裕が生まれ先ほどまで驚愕していたはずが「俺はナ〇ック星人になってしまったんだな」と納得してしまった。何故精神が落ち着いたのかは後で知ることになるのだが、この肉体のおかげであったと言う事だ。しかしその時はまるで意味がわからずにとりあえず鏡はないものかと辺りを探そうとした……
ふっと気づく……森に鏡があるわけがないと。
どうしようかと思っていた。その時に悲鳴が聞こえてきたんだ。助けを求めるような声だった。そんな時に俺はイヤらしい考えを持ってしまい「ナ〇ック星人になったんだから俺もしかしたら少しは強いんじゃね?」そう思ってしまったんだ。ちょっとした出来心だったんです……あの時は自分の身に何が起こっているかなんて理解できなかったし、悲鳴が聞こえてきて興味あったんです。助けを求める者に救いを手を差し伸べるヒーローみたいな感じがしてしまったんですよ……今思えば俺は何をしていたんだと後悔するが遅かった。
俺はその叫び声の元へと向かっていた……空中を飛んで……舞空術で浮いていると思ったんだ。けれど似ているようで違う。「ナ〇ック星人になった」と言う事さえ間違っていた俺はヒーローらしく森を抜け悲鳴の元までやってきた……
「な、なんだあれは!!?」
……っと序盤に繋がるわけですよはい。そんなわけで無数の男達の前にヒーローらしく堂々と登場したつもりでした。男達は俺を見て驚愕の表情を浮かべているのはここが地球だからだろう。時間軸的には「無印」かまたは「Z」時代初期頃のドラゴ〇ボールかと願っていた。「Z」後半頃とか「GT」とか「超」とかだったら俺瞬殺される自信があったから……でももう遅い。既に賽は投げられた後で、悪者共が目の前にいる。何故悪者共とわかるのか……男達が一人の女性を羽交い絞めにして、はだけた衣服(鎧?)からは綺麗な肌が姿を晒していたからだ。
ドラゴ〇ボールでその表現はまずいでしょ!子供から大人まで楽しく見れるはずなのにそんなことをしてはクレーム殺到間違いなしですよ!これは一大事!俺が何とかしなければならない!!
……っと意気込んでいた時にまたまた見えてしまった。男達の刃物が自分の姿を映していることに……そして俺は目がいいのかしっかりとその姿を脳裏に焼き付かせていった。
……ミ……
ミルドラースじゃん!!?
どういうことだよ!?俺は自分がナ〇ック星人になったと思っていたが、実はドラクエ界の魔王ことミルドラースになってしまっていたと理解した。
マジかよ!?えっ?それじゃこの世界はドラクエの世界ってことか?それでも全年齢対象の表現じゃないよねこの場面って……本当にどうなってんの!?
俺はその時
「なっ……!?」
「お、おい……なんだよあれ!?」
「し、しらねぇよ!!?」
「ば、ばけものだ……!」
男達は見たことも無い
そんな時に風が吹いた。ただのそよ風だった……俺にはそう感じられた。だが何故か男達は風が吹いただけなのに一目散に声を挙げながら散り散りに逃げ去る者、中には泡を吹いて倒れてしまう者がいた。そして男達の姿は倒れた者しか残らず他は野原を逃げて小さくなっていった。
……俺のせい?多分だけど……俺のせいだよなこれ?ラスボスが野生で登場とかふざけているもんね。えっ?ラスボスはゲマじゃないかって?ミルドラースだよ!!影薄いけど……影は薄いけどラスボスなんだよ!大事なことなので2回言った。
一応説明しておくとドラクエ5に登場するラスボスそれがミルドラースだ。わかると思うが俺の姿は第一形態の爺さんの姿で、あと一回ラスボスのお約束の最終形態が残されている。ラスボスでも形態変わらないラスボスもいるんだけどね。それでもちゃんとしたラスボスなのだミルドラースは……っと言えるのだが、ミルドラースは他のラスボスと違って少々……いや、結構影が薄い。原因を簡潔だが話すと……
・ラスボスではあるのだが、登場するのは物語の最後だけ(まだこれはラスボスだからって理由で許される)
・部下のゲマの方がストーリー上では目立っている(多くのプレイヤーの怒りをかった)
・裏ボスの方が圧倒的に強い(裏ボスだからって理由は通用するが……ミルドラースにも問題がある)
・行動が完全ループ(パターン)な上に完全2回行動でないこと&呪文耐性が無いこと(正直に言うとぶっちゃけ弱い)
これらが挙げられ、部下のゲマは主人公の宿敵と言う図式でストーリーが展開していくため、印象が薄いのも無理はない話だ。一応主人公の母親を誘拐して利用しようとするのだが、彼女の力によって抑えられ、人間界への侵略は長らく叶わぬものとなってしまった。その間は神の封印を破るべく、地道に魔力を蓄えていた。
うん、自分で説明していると影の薄さが目立ってしまうよな。影の薄さがネタにされているし、他のドラクエシリーズのラスボスと比べても下から数えた方が早いぐらい強くはない。こう見えても【大魔王】なのだが、【魔界の王】やら【魔王ミルドラース】と大魔王と呼ばせてもらえない。BGMは【大魔王】って名前だけどな!
まあ俺自身はミルドラースのこと嫌いかと言われればそうではない。寧ろ好む方だった。元々人間が力を手にして魔王になった設定は俺的には好きだし、ネタにされているからかもしれないが愛嬌がある。決して強くないにしても人間的なところがあるミルドラースが好きでもあった。意外にもドラクエシリーズで一番ラスボスとして好きかもしれない……あれ?そう思うと俺って好きな魔王になれたってこと?喜ぶべきなんだろうが……状況が状況だけに喜べないのがなんとも……
俺は第一形態の爺さんの姿で唸っていたと思う。頭の中であれかこれかと自分がミルドラースになってしまった原因を探っていたから……そんな時に俺に声をかける人物がいた。
「あ、あの……お、おじいさん……大丈夫ですか……?」
そこにいたのは赤い髪のポニーテールの女性が心配そうに
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……しくじった!
私は森の中をかけていた。周りにはお供がいた……だが今はもういない。その悔しさと後悔を噛みしめて足を前へと進ませている。後方が気になる……だが振り向く暇さえ今では余計な行為とさえ思ってしまう。少しでも体力を温存しておきたいが、体は思っていることとは逆に体力を消耗していく。息が絶え絶えになり、喉が渇く。体温が高く鼓動がバクバクと鳴っていた。それでも足を止めなかった……止めてしまえば最後……自身の人生に幕を閉じることになる。
森の中をかけていたのは赤い髪のポニーテールを揺らす女性であった。その者の名は公孫賛、白い鎧に赤い服を着用していた。公孫賛は枝や木々が生い茂る森の中で汗を飛び散らせながら何かから逃げるように走っていた。息が絶え絶えになり、苦しそうな表情をするがそれでも彼女は足を止めなかった……それは彼女の背後に迫る光景が物語っていたからだ。
「逃がすんじゃねぇ!生け捕りにしろ!!」
「へへへ!仲間の仇を取らせてもらうぜ!!」
「捕まって楽になっちまえよ!!」
下品な笑いを浮かべながら武器を片手に追いかけて来る男達……その男達の頭には黄色い布が巻かれていた。
『黄巾の乱』後の歴史でそう呼ばれる後漢末の農民反乱。黄巾を標識としたためこの名がある。官僚らが権力争いを繰返して政治が乱れていた。地方では天災飢饉が続発し,農民の反乱が絶えなくなり張角と言う人物が,みずから大賢良師と号し,罪過の反省と懺悔による病気の治癒を説いた太平道は,たちまち生活苦に迫られた農民のなかに広まっていった。農民たちは黄色い布を巻き、信徒数十万に達して反乱を起こした。これが黄巾の乱である。
男達はその黄巾を巻いていることから信徒だと思われるが、実際は信徒のほとんどが賊に身を落とす連中ばかりであった。この男達もそうだ。賊から逃げる公孫賛はただの村娘ではない。こう見えても彼女は
気が優しく、素直な性格であり、ほどほどの侠気と勇気を持ち合わせる。そのほどほどの武勇で太守を務めているが、彼女だって人の子。賊にいつ襲われるかわからない恐怖に怯えながら生きている村人達を放ってはおけなかった。だから賊を討伐するために出発した。彼女には部下がいた。共に戦える仲間がいた……先ほどまで。
結果として彼女は黄巾賊を甘く見てしまった。残党だと少しばかり高を括ってしまっていた。お供にいた水色の短髪の女性からも注意されていた。そして……不安が現実になってしまった。公孫賛は自ら敵大将の首を打ち取るべく突撃した。公孫賛は常に白馬に乗るため「白馬長史」の二つ名を持ち、白馬で構成された部隊を指揮していたのだが……初めは順調にことを進めていた。だが、賊が森へと逃げ込んでそれを逃がすまいと彼女らしくない行動を起こしてしまう。水色の短髪の女性はこの時、傍におらず別の場所で残党狩りをしており彼女を止められる部下達も勝機が目に見えていて
一本の矢が公孫賛の部下の首を貫いた。
伏兵……その言葉が思い起こされた。だが既に遅かった。次から次へと森から湧いてきた賊と交戦するも経験で勝るが数では衰えており、部下の命が失われていく。不利と判断した部下に公孫賛は連れられて森から逃げようとするもその部下は賊の矢にかかり帰らぬ人になってしまった。数は減ったものの状況は公孫賛の敗北が濃厚だった。部下たちの死体を悲しげに視線に映すが自分がここで死んでは部下たちの行動が無駄になる。公孫賛は震える唇を噛みしめて走り出した……
私のせいだ……私のせいで……!
歯を食いしばりながらいつまで続くかわからない森をかける。後ろには黄巾賊が迫っている。森から出れば置いてきた部下に会えるかもしれない……そんな希望を抱きながら部下たちの死に悔しさを感じながら木々の間から漏れる光を目指して突き進む。そして……
……そんな……!?
待っていたのは絶望だった。
森を抜けることには成功した。だが、そこには誰もいない……来た道を戻っていると公孫賛は錯覚していた。実際には全く別の場所から森を抜けていたことに初めて気づいた。見えるのは景色のみ……今だけこの何の変哲もない景色が憎らしく思えた。待っているはずの部下の姿はそこにはなかったのだから……
公孫賛は絶望を感じると同時に体から力が抜けた。体力の限界だったのだ。もう体は言う事を聞いてくれなかった……息も絶えて筋肉が悲鳴をあげて希望も打ち砕かれた彼女に待っているものは更なる絶望……
「追いついた……はぁ……手間かけさせやがって!」
「はぁ……はぁ……でもこれからのことを考えるとゾクゾクするぜぇ♪」
「体はまあまあだな……だが選り好みなんてしねぇ。女ならば誰でもいいからな♪」
振り向くと男達が下品な笑いを浮かべ舌を出して公孫賛の体を舐めまわすように見つめていた。見つめられていた公孫賛の体に鳥肌が立ってしまう。
「や、やめてくれ……頼む!」
体が勝手に震えだす。体力の限界である彼女には抵抗する力すら残されていない。そして女である彼女に待ち受けているものは……考えるだけでも恐ろしい結末だった。その光景が頭に過ぎり賊相手に懇願するが……男達は当然ながら受け付けない。寧ろ震えた姿が男達の興奮剤にもなり、我慢できなくなった一人の男が公孫賛の体に手を出した。鎧を剥がして服に手をかける。
「いや!やめろ!!」
「暴れるな!!」
他の男達が手足を抑えて羽交い絞めにする。体力を失い数人の男達に押さえつけられれば彼女は無力であった。
「や、やめてくれ!!だ、だれかー!!!」
助けを呼ぶが帰って来たのは虚しく儚い風の音……男達の下品な笑い声だけだった。
「助けなんて来ないぜ!」
「でも近くに残りの部隊がいるんじゃねぇか?」
「なら俺のイチモツでも咥えさせて黙らせてやるぜ!!」
ゴソゴソと下を脱ごうとする男の行動に更なる恐怖が襲って来る。自然と涙が溢れ太守とは思えない儚い娘の姿を晒す……恐怖で瞳が閉じる……こんなのは夢だと思いたかった。
いやだ……こんな下品な奴らに……いやだ……だれか……おねがいだれか……!
神様……だれでもいいから……
たすけて!!!
神に願った。いるかわからない神に……助けを求めて神に届かせるように願った……
空気が変わった……例えるならそうとしか言えなかった。一瞬にしてこの場の空気が変わったのだ。そして一人の男が声を荒げた。
「な、なんだあれは!!?」
男の声が耳に届いた。何やら驚いている様子の声だった……しかし何を驚いているのだと思う。何故か公孫賛は冷静に分析することができていた。何故かはわからなかったが、肌で感じた静寂が彼女を安堵させていた。さっきまで獣のように熱を持っていた男達は声はいつの間にか静まり返っており、恐る恐る閉じていた瞳を開ける……
「……」
そこには人に似ているがあまりにも異常な姿をした老人が立っていた。
……かみ……さ……ま……?
そして公孫賛にはその老人が神様に見えた……
だが、彼女は何も知らない……この世界の誰もが知らないことだ。老人は神などではない。
神をも超えた魔界の大魔王であると言う事に……
質問です。魔王は一匹で十分ですか?
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もう一匹で十分だ!
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最低もう一匹仲間が欲しいぜ!
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そんなことよりも次話投降しろ!