トラックに轢かれて異世界へ…!よっし!キャッキャッウフフなハーレム作るぜ!!
ん、あれ…?様子がおかしい?
*艦これをほんのちょぴっとしか知らない主人公が飛ばされたの最終決戦真っ只中の艦これの世界だった!?
バイト終わり、疲れてクタクタになった体を引きずりながら自宅へ帰ろうと道を歩いていたら大型トラックに勢いよく轢かれた。そして死んだと思ったら変な世界に居ることに気が付いて、それから急に出てきたいわゆる神様みたいな人に「今日から異世界転生ね」と言われて、言われるがままに俺は異世界に転生するはめになったんだけど…。
え、異世界転生?マジ最高やん(歓喜)。
だってこのトラックに轢かれて現実とは違う世界に飛ばされてって流れは俗に言う異世界転生テンプレそのまんまやないですか…!やったー!
それでそれで異世界に行ったらものすごいチート能力に目覚めてて、可愛そうな美少女たちをなんか窮地から救って…!ゆくゆくはラッキースケベな展開、ウハウハなハーレムってお決まりのパターンじゃないですか!ヤダー(至高の喜び)!
おっし!俺、最高の美少女ハーレム作って第二の人生極めます(笑)!
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「…よぉ、提督。怪我は…ねえか…?」
背中から伝わる凍るような冷たさと固い感触。俺は今自分が仰向けに倒れているということに気が付いた。
俺の顔に上からポタポタと何かの落ちる感覚。生暖かい。そして焦げた鉄のような臭いがする。
「…え?」
「ったく、避難したんじゃなかったのかよ…。俺は…てっきりもう…」
目が覚めたら見知らぬ天井…ではなかった。代わりに目の前には血だらけになりながら俺の顔を覗き込む見知らぬ誰かの姿。遠くでは激しい爆発音がけたたましく鳴り響いている。
「…提督、走れるか?」
倒れた俺を庇うようにしていたその誰かは……息も絶え絶えになりながらも優しげな口調で囁いた。
は、え?なにこれは…?
「ここは俺に任せろ」
俺は訳が分からぬまま乱暴に引き起こされた。そして起き上がったと同時に俺は辺りの無残な光景を目にした。
鉄の焼けるような臭いに思わず目からは涙があふれてくる。崩壊した瓦礫はそこに建物があったことを思わせ、断続的な轟音の中には誰かの怒声や叫び声が混じっている。
「…皆でバカ騒ぎしてた頃が懐かしいぜ、ククク」
俺を起こした張本人は何かを思い出したかのように力なく笑うと手にしていた刀のような物を力強く握りしめていた。そして優しげな目で俺を見て、また力なく笑うのだった。
「…早く行け!」
「は、はい!!」
…背中を強く押されて俺は走り出した。悪走路も甚だしい、剥き出しになった瓦礫の山をただ言われるがままに走った。どこに行けばいいのかなんて皆目見当がつかないのにただただ走った。
(…早く行け!)
会ってまだ数分も経たぬというのに一体なんなのだ。何度足を止めてやろうかと思った。だけれど止めることが出来なかったのは、名前さえ知らぬその誰か…彼女が俺を、俺を優しげな目で見てくれたからだろう。彼女の片目を覆う無骨な眼帯とは対照的に、その目は優しく、心の底から安心出来るような温かさを伴っていた。
「…なんなんだよ!一体!!」
何度転びそうになりながらも、何度心が折れそうになりながらも、何度後ろから爆発音が鳴り響いても、俺は無我夢中で走った。
そしてその足を止めた時。
「…第二次攻撃隊発艦!!」
「負傷した娘はこちらに搬送してください!」
「…なんとしてもここで食い止めるわよッ!!!」
ああ、どうやら…
「あれ、貴方は………」
俺は、どうやら……
「提督、ご無事だったのですね!!!」
ヤバいところに飛ばされたらしい。
天龍って乱暴な感じあるけど、実は面倒見が良くて優しいっていう最高の娘だよね。そしておっぱいのついたイケメンってのがもうね(神の領域)。