とある、テニスコートにて、
龍馬が咲希に対して、テニスの指導をしていた。
「龍馬くんコーチ!
今日も、ご指導ご鞭撻のほど、
よろしくお願いいたしますっ!」
「龍馬くんコーチって…
まぁ、教えてもいいが、
俺は、テニスを絶対、
それも、一切、実際に、やらねーからな」
「わかりました!」
龍馬はベンチに座り、
咲希にテニスのテクニックや技を教えた。
「いいか、俺のようなプロのテニスは、
もっと、次元の高い世界観だ。
それに、食らいつくんだ。いいな?」
「はいっ!わかりました!」
「よし、まずは…」
龍馬は、硬式テニスの、やり方としての、
基礎を、口頭で、咲希に言って、
叩き込ました。
「まずは…」
龍馬は咲希に対して、
ワンバウンドでボールを打つ「ストローク」、
ノーバウンドでボールを打つ「ボレー」、
ラリー中に頭上でボールを打つ「スマッシュ」を、
口頭で教えた。
「よーし!やるぞー!」
テニスの練習後…
「龍馬くん!咲希ちゃん!」
「ほなちゃん!」
「はい、二人とも、お昼だから、
お弁当作って来ちゃった!」
「わーい!ほなちゃんの料理、
アタシ、大好きなんだよね~!」
「俺も穂波の手料理、好きだぜ?」
「じゃあ!はい!龍馬くん!あ~ん!」
と、咲希は龍馬に対して、お弁当を食べさせようとしていた。
「おいおい、俺にそんな趣味はねーよ」
「ひょっとして、ほなちゃんに、
やってもらいたいの~?」
「だから、違う!」
「ほらほら!ほなちゃんも!龍馬くんが腹ペコだよ?
食べさせないと?」
「龍馬くんは、自分で食べると思うけど…」
「あぁ、穂波の言う通りだぜ」
と、黙々と、龍馬は穂波お手製のお弁当を食べた。
「美味いぜ」
「よかった~それなら、作ったかいがあったわ」
「もーう!アタシも、好きな人にご飯食べさせて、
青春がしたーい!」
「それは、咲希のやりてーことだろ?」
「そうだよー!はいっ!
アタシだって、龍馬くんのこと、好きだったんだよ~?」
「咲希ちゃんには、一歌ちゃんがいるような…」
「そうだった!
アタシ、やりたい100のことの最後に、
いっちゃんと結婚するって、書いていあるんだった!」
「そ、そうなのかよ…」
「アタシ、結婚するなら、龍馬くんか、いっちゃんがいいの!
でも、龍馬くんは、ほなちゃんと、結婚するからな~!」
「そ、そうだけど…実際に、婚約者だし…」
「そうだ。俺と穂波は、一応は、婚約者だ。
お弁当を食べたら、再開するぞ?」
「は~い!」
その後、龍馬からの猛指導が入り、
咲希は、クタクタになるのだった。