結城龍馬は望月穂波と一緒に、ドッグランに来ていた。
穂波が買っている犬と一緒に走るのだが、
龍馬は、どちらかと言うと、猫派である。
(結城龍馬自身は、黒い猫を飼っている為)
「龍馬くん、本当に大丈夫なの?」
「俺も、ただ家に引きこもってばかりじゃ、
流石にマズイ事位わかっているからな。
それに、俺は穂波を支えてやりてーんだ」
「龍馬くん…優しいんだね」
「…しばおが俺に懐くんだが」
しばおは穂波の飼っている犬の名前。
その、しばおが、龍馬に異様に懐くそぶりを見せていた。
「龍馬くんって、犬は好き?」
「猫ほどじゃねーけど、まぁ、好きな方だ。
モフモフしていて、カワイイのは、嫌いじゃねーぜ」
「龍馬くんって、クールでカッコイイってイメージだけど、
そう言う部分もあるんだね」
「ったく、茶化すんじゃねーぜ」
すると、向こうから、声がした!
「あっ、穂波ちゃん!」
「みのりちゃん!」
「この子は?ダチか?」
「うん。龍馬くんは、会ったことが無かったね」
「花里みのりです!よろしくお願いします!」
「結城龍馬だ」
「サモちゃん、連れてきました!」
と、みのりは、飼っている犬である、サモちゃんを連れて来た。
こうして、犬との、ふれあいの時間が始まった。
「龍馬くん、しばおと遊んでみる?」
「あぁ。どうも、しばおって犬は俺に懐いているな…」
と、龍馬は穂波からのアドバイスを貰いつつ、
しばおと遊んでいた。
彼は彼なりに、しばおとふれあっていた。
その後。みのりは龍馬に質問するのだった。
「咲希ちゃんから聞いていたけど、龍馬くんって、
テニス選手でしたよね?テレビや雑誌で、見たことあるって、
言っていました!」
「昔の話だ。世界的に有名なテニスプレイヤー、
結城龍馬は、もうどこにも存在しないんだ。
俺はその成れの果てだ」
「龍馬くん…」
「そ、その…!なんか、ごめんなさい!」
「気にするな。昔のことを思い出しても、意味はねーんだ」
「…龍馬くんはね、咲希ちゃんのコーチをやっているんだ。
自分はもうテニスをしない!って言いつつ、
口頭で咲希ちゃんにテニスを教えてくれているんだ」
「穂波…まぁ、テニスを教えている時が、
ある意味、俺が輝いているかもしれねー
もう、テニスはしねーが、テニスを口で説明して、
教える事位なら、いくらでも、出来るぜ」
「そんな、龍馬くんは、咲希ちゃんの専属コーチをやっているの」
「せ、専属コーチって、凄すぎる!」
「大したことねー咲希の奴が、教えて欲しいって、
駄々こねて、仕方がなく、教えているだけだ」
「でも、龍馬くん、文句言いつつ、面倒見がいいんだよね」
「あぁ、それは否定も固定もしねーぜ」
何がともあれ、龍馬は穂波とみのりと会話をしながら、
犬とのふれあいを楽しむのだった。