将来を誓い合った恋人   作:アッシュクフォルダー

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第二十話 一歌と小さな女の子

結城龍馬と星乃一歌が、一緒に出掛けていた時の話。

 

子どもが泣いている所を見かけた。

 

「あっ、子どもが泣いている!助けてあげないと!」

 

と、一歌が、その小さな女の子に話しかけるのだった。

 

「どうしたの?どうかしたの?」

 

「お…おねえちゃん…?」

 

「この子、一人の様だな」

 

「うん」

 

「おにいちゃん…おねえちゃん…

わたしね。まいごになっちゃったの…」

 

「迷子!?それは大変!早く、お母さんのところに、

行かせないと!」

 

「そうだな」

 

「ひょっとして、さがしてくれるの?」

 

「うん。私と龍馬くんが探すよ」

 

「ありがとう!わたし、さやっていうの!」

 

この子の名前は、小夜という様だ。

 

「小夜ちゃん。おかあさんは、どこにいるの?」

 

「うーん、家にいる!」

 

「一人で出かけているの?」

 

「うん。あそびにいくために、

いえをでて、あそんだあとに、まよっちゃって…」

 

「お母さんの連絡先は?」

 

「えっと…わからない。

あっ、さやは、土門小夜って、言うの!」

 

「そうか…困ったな…」

 

「ねぇねぇ!おねえちゃん!おにいちゃん!

さやとあそぼうよ!」

 

「わかった。お母さんを探しながらね」

 

「わーい!おねえちゃん、なんて、なまえ?」

 

「星乃一歌だよ」

 

「いちかおねーちゃん!」

 

と、小夜は一歌に何気に懐いていた。

 

「子どもに懐かれるってことは、キレイな心の持ち主なんだな。

一歌は」

 

「そ、そうかな…?」

 

「まぁ、俺みたいな奴には好かれないがな」

 

ということで、龍馬と一歌と小夜は、

三人で、小夜の母親を探しながら、遊びに行くのだった。

 

小夜は一歌と手を繋いでいた。

 

「おねーちゃんのて、いいかおりがする!」

 

「そ、そうかな…?」

 

「フワーッ!ってかんじ!」

 

「よく、咲希に言われていて…」

 

「ともだち?」

 

「うーん、コイビト!」

 

「コイビト!じゃあ、ケッコンするの?」

 

「た、たぶん…!たぶん!咲希とケッコンする!」

 

「じゃあ、そのときは、さやもよんで!」

 

「わかった」

 

「随分と子どもに好かれているな」

 

「何でだろう…」

 

「一歌の心が純粋無垢で、キレイだから、

子どもに好かれる性質じゃねーのか?」

 

「言われてみれば…?」

 

龍馬は思った。一歌も小夜も、このまま、いい子に、

素直でまっすぐな女の子に育って欲しい。

 

優しく凛々しい女性に育って欲しいと、

勝手ながら、思ってしまった。

 

「あっ!お母さんって、どんな顔?」

 

「おかあさんはね…これ!」

 

と、顔写真を見せた。

 

「いつも、おかあさんがもってなさいって、いわれているの!」

 

「何とか、掴めそうだな。俺に任せろ」

 

その後、警察で小夜の母の写真を見せてもらい、

警察官が、小夜と小夜の母を会すことが出来た。

 

「ばいばい!また、あそぼうね!」

 

「うん。バイバイ。また遊びたいな」

 

「一歌は、子どもが好きなのか?」

 

「たぶん、好きだと思う」

 

「まぁ、悪いことじゃねー

子どもを助けないと、守らないといけないって気持ちは、

案外、大切かもしれねーな」

 

それが、いつの時代、どこでも、どんな時でも、

いい意味を持って、必要かもしれない。

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