将来を誓い合った恋人   作:アッシュクフォルダー

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第二十五話 トレーニングとストレッチ

結城龍馬は今日も天馬咲希にテニスを教えていた。

 

「よーし!コーチ!今日も、よろしくお願いいたしまーす!」

 

「フッ、元気だな。咲希は。俺と違って」

 

「だって!青春を謳歌したいから!

元気じゃないと何でも出来ないよ!」

 

「そうか。咲希も元気になったんだな。

俺とは大違いだ」

 

「もーう!龍馬くんもアタシと同い年でしょう?

もっと、フレッシュに行かないと!」

 

「俺は生憎、そんなのは柄じゃねぇ。

ただ、朽ち果てて、消えるのを待つだけだが、

妙な事だが、テニスを教えて、不思議と…

悪い気はしねぇな」

 

「龍馬くんがテニスの指導をしている時、

すっごく、生き生きしていた!」

 

「おいおい、よせよ。

俺はもう、生きる道はもうねぇんだ」

 

「でも!何だかんだで、教えているじゃん!」

 

「そりゃ、流石に、ズルズル引きずる訳にも、いかねぇからな。

後悔が無いように、生きているだけだけさ」

 

「おーっ!」

 

「にしても、咲希。もう一人、誘うとか言っていなかったか?」

 

「そろそろ、来ると思うけど…」

 

「お待たせしました!花里みのりですっ!

龍馬くん!今日は、よろしくお願いしますっ!」

 

と、みのりが急いでやって来て、龍馬にお辞儀をした。

 

「おう。来たか」

 

「結城龍馬さんって、あの世界的に有名なテニス選手の、

結城龍馬さんですよね!?

よく、テレビで観ていました!」

 

「昔の話だ。今は違う。

ただの天馬咲希のテニスコーチだよ。

それも、専属のな」

 

「龍馬コーチ!今日はよろしくお願いしますっ!

トレーニングの方法!ぜひ、伝授してくださいっ!」

 

「元気なのは良い。

ただ、結構、厳しいぞ?

テニスってのは、もっと高い次元で行なわれる。

トレーニングやストレッチは、中学の先輩から伝授されいるのを、

俺が教えてやる」

 

と、結城龍馬は天馬咲希と花里みのりに対して、

ストレッチとトレーニングの指導を行っていた。

 

その後

 

「練習試合だ。みのりもラケットで打てるだろ?」

 

「はいっ!」

 

こうして、みのりと咲希の練習試合が始まった!

 

天馬咲希は結城龍馬から伝授された、テニスの技を、

早速披露した。

 

(咲希も俺が伝授した技を使いこなしているな。

俺が実例を一度もしていないのに、

見事な再現度。それに、完成度は粗削りだが、

これなら、俺を超えてもおかしくねぇな)

 

 

一本足スプリットステップ

片足でのスプリットステップ。片足で着地することで、

通常よりも一歩半速く跳び込むことができる。

天性の打球への嗅覚があってこそ成せる技。

咲希はこの技を、何時間もかけて習得した。

 

ツイストサーブ

右手で打てば右に、左手で打てば左にボールが急角度でバウンドするサーブ。

 

ツイストスマッシュ

ツイストサーブを応用したスマッシュ。

ツイストサーブ同様、打球が利き腕方向に急角度でバウンドする。

 

みのりは思った。

 

(すごい!咲希ちゃん!龍馬くんに鍛えられているからかな?

すっごく、凛々しくて、カッコイイ!

こんな技、わたしには真似できないよ~!)

 

その後、みのりは完敗した。

 

「お疲れ様だな。飲んでみるか?

穂波特製の栄養ドリンクだ」

 

「ほなちゃんのだ!みのりちゃんのもあるよ!」

 

「うわっ!穂波ちゃんのだね!いただきまーす!」

 

(和むな…俺もアイツ等と違って、まだまだだな…)

 

と、龍馬は、咲希とみのりを観て、

俺は何て…と、思いつつ、前を向こうと感じるのだった。

 

「美味しい!」

 

「ほなちゃんが、試行錯誤して、

レシピを改良させたの!」

 

「元は俺の先輩の栄養ドリンクだ。

あれは、ゲテモノだぜ?」

 

「ゲテモノ!?」

 

「あぁ。だが、疲労回復効果は抜群だぜ?」

 

「飲みたくない…!」

 

「想像するだけでも、ゾッとするよ!」

 

「あぁ。飲まねぇ方が身のためだぜ?」

 

と、龍馬は言うのだった。

 

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