夏の日差しが暑い日が続いていた。そんなある日の事だった。
「ねぇーねぇー龍馬くーん!アタシと雫先輩とデートに行こうよー!」
「いきなりだな…!」
「本当は、しほちゃんと行く予定だったけど、
用事があるみたいで…!」
「どうして、俺なんだ?他に一歌や穂波は?」
「ほなちゃんも、いっちゃんも用事で…!
ダメ!かな?」
と、咲希におねだりされた、龍馬は渋々、引き受けた。
「そんな純粋無垢な瞳で俺を見るなよ…眩しいじゃねぇか…!」
「一緒に行ってくれるの?」
「好きにしろ」
「やったー!それじゃあ、この日とこの時間だからね!
この場所で、待ってくるから!」
「やれやれだぜ…」
後日
「雫先輩、遅いなー」
「道に迷っているのか?」
「そうみたい…」
「…俺が探してやる。待ってろ」
「えっ?ちょっと、龍馬くん!」
すると、数分も経たないうちに、龍馬が雫を見つけ出して、
咲希の元へ…!
「凄いよ!龍馬くん!」
「本当だわ!道に迷った時、龍馬くんが見つけ出したの!」
「そういうのには、慣れてるからな。
ネコを探す時を思い出すぜ」
「龍馬くんは、ネコを飼っているの?」
「ペロってネコで、ロシアンブルーのだ。
アイツはダチに預けて、元気にしているがな」
「一緒に暮らさないの?」
「まぁ…色々あるからな…」
「そうだったのね…寂しくないかしら?」
「ペロが傍にいないのは寂しいが、
だが、アンタ達を観ていると、癒されるぜ」
「えっ?そうなの?」
「咲希に、それに雫って言ったな」
「えぇ。私は日野森雫よ。あなたが結城龍馬くんね」
「あぁ。話を戻すが、咲希や雫を観ていたら、
どうも…その…一歌もそうだが…」
「癒されるの?」
「あっ、あぁ…」
「へぇ~いっちゃんの時もそうだけど、
龍馬くんって、意外と照れ屋さんだね!」
「そうね。私もそう思うわ!」
「…俺もクールじゃねぇな…」
咲希や雫の笑顔や心がキレイで眩しい余り、
龍馬は、どうも視線を逸らしていた。
「どうして、龍馬くん。視線を逸らすかしら?」
「お前らが眩しいだけだ。俺とは違う。
が、まっすぐに生きて欲しい。
ただ、一歌もだが、咲希と雫は、人の痛みがわかる人だとは思うがな」
「どういうこと?」
「いや、ワリィ、喋り過ぎたな。
純粋無垢で、誰よりも人の心の痛みがわかり、理解し、
それに、包容力が広すぎて、俺には眩しいんだよ…」
「アタシといっちゃんと、雫先輩って、
言っちゃえば、ピュアな子って事?」
「そういうことだな」
「私はそう思ったことは無いけど…?」
「アタシも!アタシも!」
「自分でそう思っていない部分も良いとは思うがな」
その後、結城龍馬は買い物に付き合わされるのだった…!