将来を誓い合った恋人   作:アッシュクフォルダー

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第五話 テニスのアニメ

結城龍馬は、高校一年生の15歳。

 

この間は、彼女をランチに誘い、

注文された、イタリア料理を、美味しく食べていた。

 

今、あることが、気がかりになっている

龍馬は、今の所、住所不定な上、

家が無い、野宿生活を送っていた。

ホームレス同然だった。

 

しかしながら、こんな、無実の罪を背負った

この、結城龍馬が、

望月穂波を、幸せにできるのか?

 

その可能性は、非常に低いと、考えている。

 

何故なら、彼女まで、危険な目に遭う事も、

想定している。

 

仮に、穂波に、いい人が見つかれば、

それで、いいと考えることもある。

 

そんな、ある日のことだった。

 

「ねぇ、龍馬くん、これ、あげる!」

 

「なんだこれは?チケットか?」

 

「うん、テニスのアニメの映画のチケットだけど、

観に行かない?

龍馬くん、テニス選手だったじゃん」

 

「それも、そうだが…」

 

俺は、考えるのだった。

少し前までの俺は、栄光に浸っていた男だった。

全米のテニス大会で、ほぼ優勝して、

一時、メディアや、マスコミのトップに出るほどの

有名人だった。

 

だが、今は違う、テニス賭博に巻き込まれて、

無実の罪をかぶせられて、警察に逮捕され、

釈放後は、日本に帰ることになった。

 

「穂波は行くのか?」

 

「ううん、私はバンドの練習があって、

本当は、龍馬くんと、観に行きたいけど、

でも、別の人に頼んでもらうことにしたの!」

 

「それは、誰?」

 

「宵崎奏さん」

 

「誰なんだろうな…」

 

「宵崎さんに、頼んでもらって、

龍馬くんとデートに行くことになったの!

宵崎さん、出不精だから、

龍馬くんが、しっかり、エスコートしてあげないとね!」

 

「おいおい、どうして、俺が、そういう

面倒な事、しないといけないんだ?」

 

「龍馬くんも、ヒマでしょう?」

 

「まぁ、そうだが、うかつに、外に歩くのは…」

 

「大丈夫だって!日曜日、宵崎さんの家に向かってね!」

 

「しょうがねぇな…」

 

俺は、渋々、了承を得るのだった。

 

 

 

それから、日曜日になり…

 

「えっと…奏か?」

 

「結城さん?」

 

「あぁ、結城龍馬だ」

 

穂波の言う通り、奏の奴を、

適当に、歩きまわしておかすか…

 

「それじゃあ、行くか」

 

「どこに行くの?」

 

「映画だ」

 

「何の映画?」

 

「穂波に聞いたところ、テニスのアニメらしい」

 

「ふーん」

 

「まぁ、アンタの好きそうなものじゃねぇけど、

観に行けと、言われたからな…」

 

「わかった…にしても、眩しい」

 

「太陽が、眩しいのか?

何となくだが、わかる気がするぜ」

 

「どうして」

 

「俺も本当は、太陽の下を、堂々と歩けないような

人だからな」

 

「そうなんだ…」

 

「まぁ、少し喋り過ぎたな、

さて、映画でも楽しむか…」

 

「そうだね」

 

龍馬と奏は、テニスのアニメ映画を見るのだった。

 

「こんな、作り物の映画を見ていたら、

無性にテニスが、やりたくなってきたぜ…」

 

「結城さんは、テニス選手なの?」

 

「あぁ、一応な、元テニス選手だったんだ」

 

「そうなんだね。早く帰りたいな…」

 

「そうか、どっちでも、いいけどな」

 

映画を鑑賞したの、

二人の会話は、途切れ途切れの状態だったが、

会話が続くのだった…

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