東方雲狼劇   作:鏡狼 嵐星

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二話目です。
では、どうぞ。


条件、そして転生

~響said~

 

 

薄暗い山道をいく自転車の影が2つ。

 

「うほー。気味わりぃな、この道」

 

……おかしい。この道はこんなに暗くも、気味悪くもなかったはずなのに。

 

「どうした? 難しそうな顔して」

 

「……なんでもねーよ」

 

 

そして、しばらく進んだ時に清水が変なことをいう。

 

「ん? おい、あそこなんかおかしくねぇか?」

 

「え? ……何だ、あれ……」

 

俺らが見たのは木だらけのはずの林に、開けた場所があり、一部分がグニャグニャと歪んでいた光景だった。

 

「なんか面白そうだ! いってみようぜ!」

 

「あ! おい、待て!」

 

俺らは自転車を置き、その歪みへ走っていく。普通、気味悪くて近づかねえぞ。

 

 

「うひょ~。なんだこりゃぁ?」

 

「なあ、近づかないほうがいいんじゃねぇか?」

 

「いいじゃねぇか。……なぁ、触ってみようぜ」

 

「はぁ? なにいってんだ。こんな気味悪いもん触れるかよ」

 

「頼む! 触ったら帰るから」

 

普通、さわらねぇよ。ただ、こいついいだすと止まらねえからな……。

 

「しゃあねえな。一度だけだぞ」

 

「じゃあいくぜ……せーの」

 

「「そりゃ!」」

 

俺らはその歪みに手をつっこむ。その瞬間、

 

「「あ?」」

 

とつぜん浮遊感が襲う。地面があるはずの場所でだ。2人で顔を見合わせる。真っ青な顔で。

 

 

「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?!?!?」」

 

周りの景色が歪み、混ざり合い、どんどんとおかしな色へと変わっていく。そして、色が白に染まり始める。

 

「何がおこってるんだああああああああああああああああ!?!?!?!?!?」

 

「100%お前のせいだよおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?!?」

 

そう言いながら、俺らは墜ちていく。空に浮いているような状態であるため、地面がいつ来るかわからない。

 

「俺らはどうなってるんだああああああああああああああああああ!?!?!?」

 

そして、周りの景色が真っ白になったとき、

 

 

?「まったく、お主らとんでもないことをしてくれたのう」

 

その声が聞こえ、俺らの体が止まる。

 

「うお!? ……た、助かった」

 

「キュー~~~~」

 

清水は気絶している。この野郎、よくもやってくれやがったな。だが、そんなことより、

 

「すいません。どなたかしりませんが、助かりました」

 

俺らを助けてくれたであろう、金髪で十人中十人が振り向きそうなぐらいの綺麗な女性にお礼をいう。

 

「かまわん。そんなことより、お主らここへ来た方法を教えろ」

 

「え? あ、はい。森にあったへんな歪みに触ったらここへ……」

 

「やはりか……。ならば、お主ら大変なことになったぞ」

 

「え? それはどうゆう? というか、あなたのお名前は?」

 

「ん? あぁ、言っておらんかったのう。わしは、全知全能の神 ゼウスじゃ」

 

「え? まじですか? (疑いの目)」

 

「……信じておらぬな、その目。ならば、わしの力を見してやる」

 

そういい、ゼウス?は手を前に出す。

 

「はっ!」

 

そういうと、指がパチパチと音をだし、飛び出す。そして、

 

「ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン」

 

はるか遠くで恐ろしいほどの爆音が起きる。

 

 

「……嘘だろ?」

 

「これで信じてもらえたか?」

 

俺は首を縦に振った。が、起こってることを理解できなかった。

 

(まじかよ、なにがどうなってる? 頭こんがらがってきたよ)

 

「おい、お主、名は?」

 

「は、はい。北川 響といいます」

 

「そうか。響、これから私のいうことは本当のことだと思って聞いてくれ」

 

「はぁ……」

 

「まず一つ目、響達はもう元の場所帰れないということだ」

 

「はい? ……なぜですか!?」

 

理由がわからないのに、そんなん信じられっか!!

 

「そうつっかかるな。理由はある。……歪みの存在を知ってしまったことだ」

 

はぁ?それだけd

 

「それだけで? とおもうじゃろうが、あの歪みは別の世界、つまりパラレルワールドとお主との世界がぶつかってできた亀裂のことじゃ」

 

え? あれ? なんか……頭が……こんがらが……て……

 

「その亀裂が開けば、ぶつかり合っていた2つの世界は崩れなくなってしまう。その歪みの存在を知られるとダメなんじゃよ」

 

……

 

「2つ目、元の世界には戻せぬが別世界へ転生はさせてやれる」

 

……!!

 

「ほんとですか!?」

 

「この出来事はわしの不注意で起きたこと。亀裂を即処分できればよかったんじゃが、少し時間がなくてのう。わしの勝手でお主らを殺す訳にもいかん」

 

これはありがたい!! もう一度生きれるんだ!!

 

「今回は特別に、お主らの意見を聞き入れよう」

 

「まじっすか!! ほんとにいいんですか!?」

 

「うむ。好きな量を、好きなだけ、好きな内容を言うがいい」

 

「……少し考えさせてください。そんな簡単にまとめられないので」

 

「それもそうじゃな。好きなだけ考えい」

 

 

数十分後……

 

 

よし、だいたいまとまったぞ。

 

「だいたいまとまりました」

 

どこからか取り出していた紅茶を飲んでいる、ゼウスさんに言う。

 

「おう、いってみい」

 

「まず、一つ目は転生させてほしい世界です。……東方projectの世界で、お願いします」

 

「うむ、次は?」

 

「自分たちを能力持ちの人型の妖怪にしてください。中級妖怪なら楽に倒せるレベルの。能力とかはお任せします」

 

「ほう」

 

「三つ目は最初の都市が月に移住する五十一年ほど前に転生させてほしいです」

 

「ほうほう、それだけか?」

 

ゼウスさんは、もう少しあると思っていたのか、意外そうな顔を少しする。

 

「残りの二つは、お願いですがいいですか?」

 

「いいぞ」

 

「まず、現代の俺達のことですが、死亡でかたづけてください」

 

「なぜじゃ?」

 

「向こうには、俺の大親友が一人いるんです。もし行方不明だったら、人生をダメにしてでも俺らを探すような奴です。そんなことをさせるわけにはいきません」

 

「・・・そうか、なら殺人鬼に殺された、で片づけておく」

 

「ありがとうございます。もう一つは、五十年ほど修行したいので、師範になれるような人を送ってほしいんです」

 

「月に行く一年前に行きたいといううことじゃな? 了解した。……それにしても、お主は落ち着きすぎではないか? さっきも取り乱しておったとおもうのじゃが」

 

「はい……。なんか途中から全部が理解できまして、なぜでしょうね?」

 

(?? こやつ……もしや)

 

「んお? ここは?」

 

やっと起きたかこの野郎。

 

「よぉ、おはよう、し~み~ず~」

 

「うお!? なになに? とりあえず、そんなどす黒い笑顔して近づいてくんな!!」

 

「ん~? いいじゃないか、とりあえず一発殴らせろ」

 

「なぜに!? ちょ、ま、ぎゃああああああああああああああああああ」

 

ふぅ~~~~。すっきっりした。

 

「お主、意外に怖いのう。一発どころか五発ぐらいいれておったろ」

 

「こいつのせいでこんなことになってるんですから、別にいいじゃないですか」

 

「いったたた。ん? うお、響の後ろに金髪美人!?」

 

いやいやいや、あんだけうけて立てんのかよ。俺が弱いのもあるけども。

 

「そういえば、お主気絶しておったのう。わしは、全知全能の神 ゼウスじゃ」

 

「……まじか、響?」

 

この目、あきらかに興味津々なこの目。この目のせいで、こんなことになったんだよなぁ。

 

「……あぁ、そうだ。おれが保障する」

 

「マジ!? ついに、おれは神に!?」

 

「なってない、なってない。むしろ、逆っぽい」

 

「え? 逆? ドユコト?」

 

「だあ! お前への説明は後だ! ゼウスさん、てっとり早くお願いします!!」

 

「お、おう、わかった。では、行って来い。数時間後ぐらいには誰かを送る」

 

そして、俺らを浮遊感と強烈な光が襲う。

 

「くっ!?」

 

「またこれえええええええええええええええええええええええ!?!?!?」

 

そして、俺らは墜ちていく。奈落の底へ。

      ・

      ・

      ・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、これからの暇つぶしにはなるかの。……彼らに神の加護があらんことを」

 

 




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