東方雲狼劇   作:鏡狼 嵐星

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活動報告でお騒がせしてすいません。
寝ぼけて変な勘違いをして一人でパ二クッてただけみたいです。
パソコンは壊れてなかったので、更新は頑張ります。
お世話掛けました。(土下座)


壁抜け仙人

あの後、どうにかこうにか旅人に近い形で三人に納得させた響と亮介は、太子にほぼ半無理やりに雇われ、一年の年が過ぎた。

 

現在、法隆塔の南部にある修練場。ここで十数人の隊士が鍛錬している。その中でも群を抜いている青年、亮介はここの隊長らしい人物から課せられた課題を一時間足らずでクリアし、自分で自主練をしていた。

 

「なんか物足りねぇ~」

 

途中から脱いでいたシャツと着物を織り交ぜたような服の上部を背中に担ぐと、修練場を出て、法隆塔に向かう。途中、響からもらっていた金でお土産にまんじゅうを買い、ひとつを口にくわえながら門を通る。門を入って、すぐのところで指示をしていた神子は上半身裸の亮介を見て、数秒間フリーズした後、顔を真っ赤にして亮介に近づき、彼の顔を見ていった。

 

「何をしてるんですか///!?」

 

「いや、暑いから脱いでるだけなんだが……!!」

 

亮介は神子の反応を見て、何かをたくらんだニヤケ顔をした。

 

「なんだ? 恥ずかしいのか? お前ってなかなか純情なのね~。まさか、お前、俺のことすk、グフッ」

 

神子の正拳突きが綺麗に鳩尾に決まり、悶絶している亮介を真っ赤にした顔で、フンッ吐息を出した後、本殿の中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ 本殿の中の仕事場……。

 

この時代の上の仕事は大きく分けて三つ。政治(まつりごと)経済(かねぐり)服従(まつろう)である。前者二つにあまり説明はいらないだろうが、最後の服従(まつろう)は天皇の意見や考えを政治などに反映させたり、天皇に従うという意味が強い。そしてその天皇を守ろうとする動きからできたのが、亮介の入っている守備隊である。そして冠位十二階によって、大徳などの位を与えられている者は政治(まつりごと)を中心に行う。そのうちのひとつであるのが、資料に政治の全てを納めることなのだが……。

 

「よし、終わった」

 

人の二の腕はあろうという太さの巻物を隣に九本、自分の手元に一本。響は隣にある(すずり)に持っていた細筆を置き、手元にあった巻物を巻ききり、体の伸びをする。そんな様子を見て、呆れかけている二名の人物。屠自子と布都だ。

 

「私達の二倍の仕事の量を予定の半分の時間でこなすなんて……。規格外にもほどがあるだろう。いつになって馴れないよ」

 

「まったくじゃ。最初のころは随筆すらよくわかってなかったくせに……」

 

「ちょっと考えれば分かる。内容を素早く理解することが大事。そうすれば、圧倒的に時間短縮になるんだよ」

 

響の論理はあってないこともない。しかし、それを実行できるのは天才の位置に近い頭を持つものだけであることを二人は理解した。

 

「二人の少し手伝おうか?」

 

「あぁ、頼むのじゃ!!」

 

「……すまないな。なるべく甘えないようにしなければならないのに……」

 

「気にするな」

 

響は二人の巻物を一本ずつ取ると、筆を手に取り、一行に数秒しか掛けないスピードでさらさらと書いていく。すると、

 

「失礼します」

 

「太子様? 顔が赤いですよ?」

 

「っつ、ほっといてください!!」

 

顔をそらした神子を不審な顔で見る二人と意味がわかっていない響は、次に来る気配に向けて顔を向ける。

 

「……なかなかいい突きだったぜ、神子」

 

「……あなたが悪いんですよ///」

 

顔を真っ赤にして亮介からそらす神子に、屠自古と布都が妬みかわからないが黒いオーラを亮介に向けて放つ。

 

「これお土産~」

 

まんじゅうを目の前に見せると少なからず黒いオーラが収まった。五人でまんじゅうを食べていると、不意に響の視線が険しくなる。

 

「響、どうし……」

 

亮介がその顔を疑問に思い、質問を投げかけたときに、最後まで言い終わらないところで、響の逆側に位置取っていた神子に視線を向ける。

 

「えっ、亮介、なんです「動くな」ふぇ?」

 

固まった神子に少しずつ亮介が近付いていく。顔を耳まで真っ赤にした神子は、いつもの亮介らしくなく真剣な表情にドギマギしていた。

 

「りょ、りょうすけ!? そういうのはちゃんと順序を守ってっ!?」

 

一気に亮介が壁まで後ずさりした神子まで加速。拳を振りぬき、壁を殴りつける(・・・・・・・)

 

「……あぅ」

 

「お? どうしたよ、神子?」

 

へたり込んでしまった神子を心配する。しかし、すぐにはらに正拳突きを入れられ、腹を押さえてうずくまる。

 

「いったい何をするんですかっ!? 変なことを考えてしまったd「痛ぁ~い!?」!?」

 

悲鳴を上げて殴られた壁からする抜けるように出てきたのは、少女と言うよりは女性と言った方がいいほどの美貌を持つ人物。青い髪の長い部分を∞型にまとめ、金色のくしで止めるという不思議な髪形を持っていて、青と白を基調とした天女をイメージさせる服を着た女性。

 

「あ痛たたた。ひどいことするのね~」

 

その女性が出てきた時、響の表情がいつものように戻り、亮介は苦しみながら親指を立てる。

 

「き、貴様、何者だ!? 名を名乗れ!!」

 

屠自子が奇怪なものを見る目でその女性を見て、質問を投げかけたが、その人物は神子と屠自子の顔を見て、不敵に笑う。

 

「あらあら、あなた方がある術を探していると聞いて、わざわざ足を運びましたのに~、失礼な言い分ですこと」

 

手を口に当て、上品に笑う女性はあたりを見回す。そして、響を見た瞬間に目を見開く。何度も何度の視線を上下し、じっくり鏡を見た後、最初は震えた口をすぐに普通の状態に戻し、雰囲気を上品の状態に戻し、口を開く。

 

「こんなところであなた様の姿を見ることができるとは思いませんでした。北川 響様」

 

その言葉を聞いた全員が話についていけず、顔を見合わせる。

 

「あら、やっぱりあなたもいたんですね、清水 亮介様」

 

「……どっかで会ったことあるか? 俺はあんたの名前すら知らないんだが」

 

その言葉にそれは失礼をいたしました、と一言謝ってから話し出す。

 

「私、(かく) 青娥(せいが)と申します。私はあなたと会ったことはないのですが、見たことがあるのですよ。ここにいる方で知らぬ方はいないであろう諏訪大戦で」

 

その単語を聞いて、全員が体を固める。子供でも聞いたことがある、かつての最強の妖怪と人の大戦の名を。

 

「その中で日本の最高神すら認めさせた二体の妖怪。剣と知最強の妖怪と力と拳最強の妖怪である紫死雲外鏡と紅黒零狼王を皆さん知っていますよね?」

 

「確かにその名は最も恐るべき妖怪の名ですが、それがどうしたのですか?」

 

「ほとんど知られていないその妖怪たちの本名を私は知っているのです」

 

自信満々の顔で響と亮介を見ると言い放った。

 

「そうですよね。紫死雲外鏡こと北川 響様。紅黒零狼王こと清水 亮介様」




青娥さんの口調ってこんな感じなのですかねぇ?
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