東方雲狼劇   作:鏡狼 嵐星

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最近、スランプなのかネタが出てきませぬ。
後今回短いっす。申し訳ないっす。


聖徳太子という人物

「響と亮介が紫死雲外鏡と紅黒零狼王? バカみたいな冗談はやめてもらえますか?」

 

「私は本気ですが?」

 

神子と青娥のにらみ合い的なギスギスした空気を割って入ったのは、そういう空気を知らぬ響。

 

「霍 青娥さん。なんで俺たちがその二大妖怪だと?」

 

もっともな意見を突き付けられたのに一つも慌てる素振りを見せず、

 

「私は百数十年前にこの日本に隋のほうから来まして。その時に諏訪大戦を見ることが出来たんですよ~。そこで見た二人の妖怪に心底惚れこんでしまいましてね。最後の一撃には腰を抜かしましたわ」

 

響の視線は一気に険しくなる。それに反して余裕の笑みを浮かべる青娥は最後の決定打を打つ。

 

「魔鏡剣 ラグナシア。あなたが持っているのでしょう? それは紫死雲外鏡が持つとされる最強の一振り。斬れ味、美しさ、硬さ、ほぼすべてが完璧な剣。銀色の刀身は三対の角のような刃が周りについているのが特徴……」

 

青娥と響をのぞく全員が響を見る。彼のいつも手にしている愛刀がその特徴にしっかりと当てはまる。そのことを分からない人物はいない。

 

「……ハァ、言い逃れは無理、か」

 

「認めてくださるんですね?」

 

「百聞は一見に如かず。本当に見てたんだろう。一年騙し通しただけマシってもんさ」

 

神子がいきなり立ち上がり、奥に立てかけられている彼女の刀を取り、響に切っ先を向ける。

 

「どういうことかしっかり説明をしていただきましょうか?」

 

「青娥さんの言った通りさ。亮介、人化、解いていいぞ」

 

響が指を鳴らすと彼の背中が大きく膨らみ、服を破り、紫色の蝙蝠型の翼を生やす。亮介が手を合わせると、髪の一部が逆立って耳となり、彼の尻からおおきくふっくらした尻尾が生える。

 

「……本当、だったのか」

 

「妖力がこの前の妖怪たちとはけた違いじゃ……」

 

屠自子や布都がびっくりしていても、青娥は頬を赤らめ、素晴らしいですわと呟いている。響は複雑そうな顔をやめず、質問をする。

 

「んで、青娥さんよ。何の目的で俺等の正体を?」

 

「私はあなたの知識を知りたいのです。もちろん、私の知らないことを少しでも教えていただければ、あなたの望むことをして差し上げますよ?」

 

四つん這いになるようにして、胸を強調するような姿勢を取るがそんなことに興味を持たない響は、考える人のように顎に手を置いて思考を巡らす。

 

「……いいだろう。お前が望むだけの知識をやるよ、邪仙」

 

微笑を浮かべたまま放った一言に青娥は初めて驚愕を隠さなかった。

 

「そのかわりと言っちゃなんだが、ここにいる三人に仙術を教えてほしい。ただ、俺には知識だけ教えろ。つか、そのために来たんだろ?」

 

「……知ってたのですか?」

 

「ある程度の仮説を立ててみただけだ。だが、あってたらしいな」

 

含み笑いをする響に亮介は相変わらずだなぁと呟く。

 

「さてと、青娥さん、俺等の居場所はのちのち知らせる」

 

立ち上がり伸びをする。出口に向けて歩き出した響についていこうと亮介も腰を上げる。しかし、

 

「待ってください。どこにいくのですか?」

 

二人は神子の言葉にピクリと止まる。

 

「どういうことだ?」

 

「まだあなたたちに解雇するとも出て行けとも言っていません。まだあなたたちは私の下についている身ですから、勝手な行動は許しませんよ?」

 

「……妖怪だぜ?」

 

「本当に殺したりする気なら一年も下で働いたりしないでしょう?」

 

その言葉を境に二人が振りかえる。

 

「最強の妖怪を使うってわけか?」

 

「ええ、そうです。あなた方から下に来たのでしょう? なら、使ってもかまわないでしょう?」

 

青娥すらあきれるレベルの言い包めだ。しかし、二人は腹を抱えて笑う。

 

「なるほど、確かにそうだなぁ。ハッハッハッ、いいだろう!! 俺の知識総動員して助けてやるよ」

 

「俺も同感だな。力ならなんとかなるし、そういう系の仕事ならいくらでも~。さらに楽しくなりそうだなぁ~」

 

「……本当に受ける気ですか? 馬鹿げすぎた提案ですよ?」

 

青娥のほうを向いた二人は宝物を見つけた子供のように満面の笑みを浮かべていた。

 

「長く生きてると娯楽主義者になってきてな。こんなに楽しいこともそうそうない」

 

「だな。しばらく楽しめそうだ」

 

屠自子と布都は彼らが何年生きているのか気になったという。

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