東方雲狼劇   作:鏡狼 嵐星

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テストが大量にあったせいでだいぶ遅れました。あと、私がフェイトにはまりました(九割。すいませんでしたー!!
次は頑張って早めに上げようと思ってます。あと、ネタが思いつかなかったので、後書きはなしです。平均が三千だから結構少なくなってきたな……。


話し合いと喧嘩

「えっと、このあたりに……」

 

妖焔山にはいくつかの傘下の山がある。そのうちの一つに足を踏み入れた軌響は、響に依頼された〝山にある人間の家〟を探していた。

 

「おっ、あれかな?」

 

妖怪の山に人間の家があるのはあり得ないのだが、軌響はその家を発見した。一般的な形の家で、周りに畑もあった。

 

「すいません、誰かいますか?」

 

この時代に扉というものはない。そのため、玄関から奥に声をかけるのだが誰もいない。

 

「今はいないのかな、ッ!?」

 

いきなり後ろから殺気が向けられたため、軌響は左へと跳びのき、相手を確認する。

 

「何者だ、お前!?」

 

そこにいたのは茶髪の一般的な服装の少年。特徴的なのは腕に長すぎるタオルのような布を巻きつけていることである。

 

「あ、怪しいものじゃないです! 平安京の陰陽師の北水 軌響というものです」

 

「陰陽師? こんなところにか?」

 

「えっと、ここに人間がいると聞いたので」

 

「ふ~ん」

 

少しだけ警戒を解いたのか、さっきの殺気が収まった。

 

「まぁ、名乗ってもらったし、俺も名乗るよ。貴仁(たかひと)だ」

 

貴仁はそのまま家へと入り、軌響を中へと招き入れる。

 

「んで、何の用だ?」

 

「ここは妖怪が占有する山だと知っていますか?」

 

「ああ、もちろん。何回もここを立ち退けって言われたし襲われた。だが、俺はここを退く気はない。ここは親父の思い入れある場所なんだ」

 

そこで疑問が一つ生じる。なぜ、人間が妖怪に襲われて出てきているのか。

 

「俺はある能力がある。それで追い払ってる。俺から言えるのはここまでだ。悪いな、あんたを信用してないもんでね」

 

「いえ、それだけ教えてくれただけありがたいせす。では、これを」

 

軌響は一枚の紙を渡す。貴仁は少し狼狽しながら受け取る。

 

「何だこれ?」

 

「それを肌身はなさず持っていてください。そうすれば妖怪はよってきませんので」

 

明らかなほどに半眼を作る貴仁に、頭を掻きながら信じてもらうしかないですと話す。

 

「ただ?」

 

「はい」

 

「ならもらう。なぁ、あんたさ。少し話相手になってくれよ。しばらく一人で暇だったから」

 

「良いですよ」

 

そのあと他愛もない話を続け、夜を迎えて家に泊めてもらったそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平安京、南のはずれ。昼ごろで太陽が上から照りつけてくるので、普通に外を歩いただけで汗をかいてしまう。山から見ると黄色のじゅうたんに見えるそこへ向かうやろうが一人。

 

「響が言うには中々な戦闘狂らしいなぁ。楽しみだ」

 

ふらふらと揺れながら花畑を目指す。響から教えられていた事を復唱しながらのため、顎に手を置きながら。

 

「花に手を出さないことが大事って言ってたな。花の妖怪だもんな~」

 

くるくるとまわっているため、周りの光景が目に入っていない。ところどころ血に濡れた着た木を、何かの肉片が転がった草むらを。

 

「ん?」

 

そんなことをしているうちに巨大な花畑に着いた。黄色に見えていたのは大量のひまわりたち。それを見て何を思ったのか亮介は一つのひまわりの前に座り、

 

「……」

 

じーっと見始めた。

 

「……何してるのよ」

 

「えっとな、ひまわりってさ、日の方向を向いてるらしくてさ。徐々にこっちを見てくr、ってうおわぁぁ!?」

 

いきなり現れた緑色の髪の女性。赤と白の洋服に似た服を着ているなかなかの美女。傘をさしていて、肌が結構白い。

 

「なんだ、びっくりしたな」

 

「変なことをしてそうな奴に注意をしてはだめなの?」

 

呆れたような顔をされたので亮介も自分の行動がへんだったことを改めて実感した。

 

「悪いな。気になったもんで」

 

「まぁ、構わないわ。何か変なことしたわけじゃないみたいだし」

 

ひまわりを見ながら女性はつぶやく。亮介は頭を掻き、ちょうどいいと質問をした。

 

「なぁ、ここに風見 幽香っていう妖怪がいるらしいんだけど、知らない?」

 

「知ってどうするの?」

 

「喧嘩しに来た」

 

その言葉を聞いたときに亮介は右に跳んだ。それはいきなり女性が傘を振りぬいてきたからだ。

 

「あぶねっ!?」

 

「あら、あれを逃げるの。最低限は戦えそうね」

 

「は? え、まさか」

 

「そうよ、私があなたの探していた風見 幽香。この花畑の管理者をやっているわ」

 

傘を開いたままで叩きつけた地面がへこむ時点で相当な腕力。地面に降り立った亮介は響のアドバイスを意識しながら距離を測る。幽香は傘を閉じたので、亮介は打ちつけてくるかと構えるが、先を向けてくる。何をしてくるのかと考えた瞬間に七色の極太レーザーがうたれた。

 

「嘘ぉ!?」

 

スピード的に避けても当たると判断した亮介は吹き飛ばすと安直に考え直す。

 

「『突穿の天帝道(カジィクルデュウ)』!!」

 

人差し指を中指に巻き付け、親指で支える。それをまっすぐ突きだす。何もかもを貫く衝撃波、その中でも先が細い針のような特別なもの。

 

「おらァッ!!」

 

中心を抜け、拡散状にレーザーが広がる。レーザーを貫いて、衝撃波が幽香に迫るが、あっさり避ける。

 

「ふ~ん、さっきまで来ていた雑魚とは違うのね。そういえばな間を聞いてないわ、名は?」

 

「清水 亮介ってもんだよ」

 

「さぁ、私を楽しませてちょうだいな」

 

花たちが動き、それぞれが妖力弾を放つ。

 

「ちょー!? そっちも攻撃するのかよ!?」

 

「私は花の妖怪よ? 手伝ってもらうくらいわけないわ」

 

幽香は短発に近いレーザーを何度も亮介に放つ。遠距離攻撃はあるもののそれすらさせないほどの濃い弾幕を張られる。

 

「んー、試し打ちってことでやってみるか」

 

亮介はマットリックスがごとく、体を反らせて、レーザーや弾幕を避ける。そして、両手両足に亮介特有の紅黒い妖力がまとわれる。

 

「『森羅万象 天群雲』」

 

妖力の勢いが強くなったり、弱くなったりを繰り返す。そして、それぞれが焔のように揺らめき、亮介自身の体を這っていく。手の妖力が肩に、脚の妖力が膝に燃え移る。幽香は疑問に思う。その状態でただ歩いてくる彼を。

 

「ふん、期待はずれね」

 

そのままレーザーを放つ。つまらなかった、そうつぶやいた瞬間。

 

「おいおい、お帰りにはまだまだ早いぜ?」

 

レーザーがそのまま上に弾かれ、周りの弾幕も幽香から視線を放さない亮介が正確に弾いていく。

 

「こいつは俺の妖力が他の力に反応して勝手に体が動いて処理する。そういう技だ」

 

後ろからの不可視の妖力弾でさえ、体をひねって、さばいていく。

 

「へぇ、なら、これでどう? 『マスタースパーク』」

 

明らかに太さの違う七色のレーザー。亮介は一切臆さず、前に進む。

 

「この技の制限時間は短いんだが、威力は折り紙つきだぜ」

 

両手を合わせ、前に突き出す。それだけでレーザーはあとかたもなく爆砕される。

 

「んなっ!?」

 

「王手」

 

もう目の前に移動した亮介に面食らい、体が硬直する。そのすきに顔面に向けて一撃を放つ。

 

「ッ!?」

 

しかし、いつまでたっても衝撃は来ない。少しずつ眼を開けると寸止めの状態で止まっている亮介がいた。

 

「女性の顔面を殴る趣味はないさ」

 

「……本気は出させてないし、寸止めされちゃぁ負けたのは確定ね」

 

「およ? 何で本気じゃないってわかった?」

 

「あなた、紅黒零狼王でしょ? 紅くないけど」

 

「わぉ、知られてた」

 

響自身の能力による情報操作である程度流れないようにはなっているものの、知られている人物には知られている情報である。

 

「強いわね。噂通りに」

 

「そりゃあな。そうそう、頼みがあんだが」

 

「なによ?」

 

「お前のもんだって照明になるようなもん一つくれ」

 

「……あんた、陰陽師の雑魚どもと同じなの?」

 

「知らんが頼まれた」

 

「まぁ、いいわよ。そのかわり、再戦させてよね」

 

「もちろん」

 

そんなこんなで幽香の所持品を持って山に帰る。次の戦いは過去の戦友であることを考えて、顔をニヤケさせた。

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