最近、東方のニコカラばっかり聞いてる気がしなくもない。BAD APPIEの替え歌最高。
では、七話でーす。
一方、亮介とルッチャーは……。
「くっそ~。ちかづけねえ~」
「逃げてばかりじゃ私は倒せないわよ~」
霊力の弾を無造作にだし、亮介に向けて撃つルッチャー、そしてその弾を走って避ける亮介。
「う~ん、あいつにどうにかして近づければいいんだが……」
「くすくす、決めさせてもらうわ~。『粒扇 月海』」
ルッチャーが扇子を振ると薄い青色の霊力弾が大量に出てきて亮介を襲う。その技はまさに海の如し。
「えええええええ!? 無理無理!! しぬううううう!!」
驚愕の顔で走り逃れようとするが、無情にも弾幕の海は距離を詰めていく。
「どうするどうする!? ……あ!! いいこと思いついた!」
亮介はなにを思ったのか、地面に向けて拳を向け殴りつける。そして、その勢いで飛びあがる。弾幕は彼の下を通り、壁にぶつかる。
「!! なるほどね~。自分の拳の威力で飛びあがる、確かにいい方法だわ~」
「あやうく死ぬとこだわ!! 空を飛べりゃあ苦労しないのに!!」
「ごめんなさいね~、飛んじゃって」
「うるせー、やろうとおもやあできるんだが……下手なんだよ! わるいか!?」
「別に悪いとわ思ってないわ~。自慢よ~」
「くっそーーーー」
どたどたと逃げる亮介。そのとき、響とリィーリィが戦っている方から莫大な量の霊力が放出されるのが分かった。
「何……? この霊力の量は……?」
そのとき、
「ククク、ハッハッハッハッハ!!」
「!?」
驚愕しているルッチャーをしり目に大笑いする亮介。その顔は喜色の色に染まっていた。
「やっとか!! やっとなんだな!? 我慢がそろそろ限界だったころなんだよ!!」
「……? どういうことかしら?」
「こういうことさ!!」
彼は構えをとる。そして……一瞬でルッチャーの目の前に移動する。
「なんですって!?」
「おらァ!!!」
こぶしを振るい、ルッチャーの扇子に向けて放ち扇子をはじく。
「……まさかとは思うけど、あなた能力持ちなの?」
はじかれた手を触りながら、亮介に問う彼女の顔は最初の顔とは打って変わり、汗ばんでいた。
「そう! ただ響と大会の前に封じるように言われたんだ。ある条件をいれてな」
・
・
・
○
二人が、観客席に座った時……。
[……亮、少し耳貸せ]
[? どったの?]
[能力をこの戦いでは使わないようにしよう。ただし、俺が霊力を解放したら使っていいぞ]
[えっ、マジで?]
[あぁ、最低限守れ。おかしいと思われないためだ、いいな?]
[な、なんでさ!]
[……お前がやる過ぎないためだよ、バーカ]
・
・
・
こちらは現代……
「ってことさ」
「これはひどいわね~。完全に手加減状態だったわけ」
形成が逆転した二人。その様子に誰もが言葉を失う。
「さて、とっとと終わらせるか! 『必撃 外さない弾丸(ひつげき オールヒッター)』」
そういい彼はその場でこぶしを振るう。すると、何も当たるはずのないルッチャーの体に何かが当たる。
「くあっ!?」
訳が分からないという顔と痛みにこたえたような顔を混ぜたような顔をし、ルッチャーは地面にたたきつけられる。そんな彼女に彼は笑いながら、いう。
「訳わかんねえって顔だな。いまおれは、あんたと俺のこぶしの威力の距離をゼロにしただけのことさ」
「距離を、ゼロって、どういう、ことかしら?」
傷だらけで息が上がっていて明らかに満身創痍なルッチャーが問いかける。
「単純さ。俺の能力が『距離をゼロにする程度の能力』だからだよ」
「ずいぶん強い能力ね。すごそうだわ~。けどね、負けるわけにはいかないのよ。『月弾 光魔剛弾(げつだん フラッシュライト)』」
彼女がそう叫ぶと、彼女の周りから黄色の弾が亮介を囲むように噴出される。
「けっ!! 今の俺にそんなもん効かねえよぉぉぉぉ!!」
彼が手を一振りすると、彼女の弾が一気に地面へ落ちる。
「な……!?」
「『弾と地面の距離をゼロにした』もう、その攻撃は効かねえよ」
「……お手上げよ、扇子も私の技も破られちゃったいま抵抗する気もないわ」
「おりょ? もう少しつっかかてって来るとも思ったけど……まっ、いいか」
やれやれという感じの顔をする亮介。その顔は少しだけにやけていた。
亮介VSルッチャー 勝者 亮介
○
《……はっ!? あ、あまりの戦いに実況を挟む暇すらありませんでした! え、え~と勝者は「雲剣狼拳」! やはり彼らの前ではどんな敵も子供同然なのか? この戦いの優勝者は、鏡を使う剣士の響選手と剛拳の亮介選手~》
歓声が恐ろしい勢いで上がる中、当の本人たちは……。
「……うるせえ」
「うおおおおおおお!! 俺が亮介だーーーー!!」
耳をふさぐ響と歓声にこたえる亮介。そして彼らにトロフィーと賞金が与えられる。ちなみに賞金の額は一億円である。
「おお! 見た事ねえ大金だぜ! 何に使うんだ?」
「そうだな、住む家を決めたあと、好きなもん食いに行くか」
トロフィーと賞金を受け取り去っていく彼らは今さっきまで闘っていたとは思えないほど気楽に話し合っている。
観客たちは歓声を上げるもの、応援ボードを投げるものなど種類は様々。ただ一人、顎に手を置き彼らを見ている人物がいた。
「……まさか彼女たちがやられるなんてね。思いもしなかったけど、彼らなら任せられるわね」
腰ほどの長さの黒い髪、大人びた顔、頭にある十文字の入った小さめのぼうしをかぶった女性がそうつぶやき、観客専用出口に消えていった。
「……さて、響! どこ行くよ?」
「まずは、あそこに行こうぜ。礼を言いに行かねえとな」
そういい、響は入口近くにある野菜屋を指差し、そこの入り口にいるおいさんに声をかける。
「よう、おいさん。約束どおり勝ってきたぜ」
「……まさか、本当に勝ってくるとは思わなかったよ。すごいんだな、あんたら」
「カッカッカッカ、言ったぜ、「勝つ」ってな。あと、これはお礼だ。受け取りな」
響は百万の札束をひと束つかみ、差し出す。
「え!? 何言ってんだい!? これはあんたらの金だろ!?」
「いいさ、どうせそんな一気に使わねえし、なによりあんたのおかげで金が稼げたんだ。礼ぐらい受けっとてくれ」
「そうそう、こういうときは受取っておきゃいいんだよ。ほれ!」
亮介は響から札束をひったくり、おいさんの手に押し付ける。
「じゃあな、おいさん!また会おうぜ!」
「そういうことだ、また会おうや」
町中に向け、走り抜ける二人の影。夕日がきれいに輝いている中、おいさんはこうつぶやいた。
「……ハッハッハッハ、ただ場所を教えただけだろうに。また会えたらいいな、おまえら~、元気にやれよ~」
作「あとがきラジオ! 今回のゲストはゼウス様に来ていただきました」
ゼ「うむ、よろしく頼む」
響「なぜ、ゼウスさんがこんなところにいるんですか……」
ゼ「別によいじゃろう。暇つぶしじゃ、それにこいつには信頼があるからの」
亮「思うんだけど、鏡狼って人間じゃないよね」
作「失礼な! 私は常識が通用しない人間だ!」
ゼ「イコール人外じゃろうが、阿呆」
作「うわーん、ゼウス様がいじめるー(棒)」
響「棒読みしてるやつが何言ってんの?」
作「まあ、んなことほっといておいて」
亮「ほっとくんかい」
作「ゼウス様、響たちは面白い?」
ゼ「もちろん、面白いからこそいつも暇つぶしにみとるんじゃ」
亮「なんか、いつも暇つぶし、暇つぶし言ってるよね」
ゼ「別によいじゃろう。長いこと生きとるんで、暇になることが多いんじゃ」
作「……さて、次のラジオはスサノオ様予定でござる。では~」
響(いきなり切り替えた……)