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では、どうぞ。
都一決定武道会から、一日たち、優勝チーム「雲剣狼拳」の響と亮介は一気に有名になる。
銀色の剣を持ち、鏡を操る最強の剣士の『
武術のひとつの拳術を扱い、必ず当てるゼロ『
新聞やらテレビやらいろんな所に情報が流れ、異名までつけられ、さらにはファンクラブまでできていた。
「……新聞とかにも俺らのことばっか書かれてんな。俺らてきには結構手加減してたけどな、この体でもさ」
「だけどよ、最後の二人は強かったよな~。能力も完全には分からなかったがすげえのは確かだよな」
ここは、都市の真ん中あたりにある高級マンションの最上階の一室。その中でベッドに寝転ぶ亮介と椅子にすわり新聞を読む響。
昨夜はいくつかの店を回り、食べ物を堪能したあとにこの高級ホテルに入り、チェックインしたのだ。値段は恐ろしく高いが優遇されるこのホテルは、朝に届く朝食を食べた直後位の時間帯。響は何か考え事をするように顎に手を置いていた。
「仕事でいいのはあまりないな。もう少し給料がいいのがいいんだが……「郵便で~す」ん? 何だ?」
響は椅子から離れ、扉に向かう。
「は~い」
「郵便d、って響さんだ!! うわ~、ファンなんです。サインください!」
「熱狂的な人だな。別にいいよ。亮介~、ペンとハンコ持ってきてー」
「あいよー。えっと、ここらへんに……って、うわーーードカシャアン」
「なにしてんのあいつは? ……お、来た」
「亮介さんまで! あえるとは感激です!」
「お? ファンの人か。よしサインしてやる」
そのあと、彼と宅配物にサインして、彼がスキップして帰っていくのを見送り、宅配物を確認する。
「えっと……、なんだ? やけに分厚い封筒だな。何々……! こりゃこりゃすごいことになったな」
「何だ何だ? おもろいことでもあった?」
封筒の内容を見て、控え目に笑う響を不思議に思い、その封筒を亮介がのぞく。そこには……、
「城への招待状……だと……!?」
この都市でも目を引くほどの巨大な和風と洋風を混ぜ合わせたような城。白を中心としてつくられた城は、神々しくあり、なおかつ包むような光を放つ。そして、なによりその城は、選ばれた人のみが入れる禁断の領域。天皇、姫や皇族などの特別な人間が住む特別な場所。その名は『月見城』。そんな城への招待状である。いくら大会で優勝したとはいえ、来るようなものではない。そこには、やけにきれいな金色の紙に達筆の字でこう書いてあった。
《あなた方は、城のある方々に選ばれました。そのため、この招待状をお持ちになれば城にはいることができます。これが、届けられてから一日間の時間がありますので、来るか来ないかはあなた方で決めてください。来れることを祈っております》
「……なんかすげえことになったな?」
「ああ、しかも俺らはつい昨日ここに来たばっかだだぜ? そんな俺ら場所を知ってる人物はそこまでいない。しいて言うなら管理人ぐらいだし、テレビとかだって知らないはずだぜ。そんな俺らの場所を突き止められんのは城のやつらぐらいだろうな」
「なるほど、確かにそれもそうだな。じゃあ信じていいということだな。……なんでわかったの?」
「おれの二つ目の能力の『理解力の限界を操る能力』で限界を変えただけだよ。この手紙に書かれてることは全部わかった」
「俺も限界をゼロにすることはできるんだが、身体能力以外はできねえからな。……行くのか?」
「へっ、お前行きたくてウズウズしてんだろ。いくに決まってんだろ」
○
「ほへ~、でけえ~」
「改めてみるとすごくでかいな……」
現在、その城の前。門ですら俺らの身長の三倍はあるかというほどのでかさのどっしりした門。その両端にはゴツイ男が二人いて、ギロリと視線を向けられる。
「はい、これが招待状でいいんだろ?」
そういい、招待状を渡すと男は合図を片方にし、門をあけにかかる。ギイイイと重い音をたてて、開いていく。そして、その中の光景に圧倒される。
「すっげえ……!」
レンガでできた道に、中心に噴水、そしてきれいに整備された植木達。まさに自然の中にいると実感できるような光景になっている。
城の色もあいまってか、美しいでくくっていいのかと思うほどおかしくない景色であった。
?「気に入ってくれたかしら?」
そこへ、ある女性が歩いてくる。腰まである長い黒髪、赤と青の特徴的な服、そしてちょこんとのった同じ色の、小さな十字架がある帽子。その顔に響は見覚えがあった。
「八意 永琳!?」
そう、月の頭脳こと八意 永琳である。
「あら、私のことを知っているのかしら? これはこれは光栄だわ。紫鏡雲剣さん?」
「……俺よりもあなたのほうがよっぽど有名人でしょうが」
「誰だ?」
話し合う二人においてけぼりをくらっていた亮介が口をはさむ。
「この人が、この都市を創ったといっても過言じゃなく、あらゆる薬を作れる天才 八意 永琳さんだよ。[東方の中でも屈指の実力者さん、敵にはまわさないほうがいい]」
「すげえー、この都市創った人か! ただもんじゃあないみたいだな [まじ!? 美人さんだけどな~]」
「ふふっ、そうご謙遜しないでくださいな。ただの薬師ですよ」
ひそかにこそこそ話をしているのにも目もくれず、微笑しながら答える永琳。見方を変えれば何かを企んでいるかのようにも見えるその笑顔にひそかながらきづいている響。
「んで、なぜ俺らをこんなたいそうな場所に呼んだんですか? ただ大会で優勝しただけでしょうし、初参加以外はあんま変なところはないでしょう」
「いえ、一点だけ違うわ。手紙にもあるはずよ、「ある方々に選ばれた」と」
「でさ、誰に選ばれたんだよ? 俺らはさ?」
「それについては後で説明するわ。とにかく私の部屋に来てちょうだい」
永琳は逆を向き、城の中へと続く道を歩いて行く。二人はそのあとをついていく。
○
そのあとは驚くしかなかった。宇宙を見ることができる廊下、恐ろしいほど広い客間、枯山水がきれいな庭などあらゆる文化を混ぜ合わせたような空間が広がっていた。
そして、驚きすぎて疲れている俺らをよそにある部屋の前に来ると永琳はこちらを向き、微笑みながら言った。
「ここが、私の部屋よ。はいってくれるかしら?」
そう言い入ると、それこそ百人入っても大丈夫なくらいに広く、かつきれいで家具やらもそこまでないが整っている洋風の部屋だった。
「なにこれ広い」見回しまくっている亮介。
「きれいだな」感心している響。
「ほんとはこんなにいらないんだけど、城の人たちがうるさいのよ。「狭い部屋など言語道断です!!」って」
はあ~、と溜息を吐く永琳。彼女も彼女で苦労してるようだ。
「……まっ、そんなことはいいわ。まず、あなたたちに会ってほしい人物がいるのよ。出てらっしゃい」
そういい、永琳は椅子に座れと促しながら、部屋の奥に手招く。するとそこから出てきたのは、響たちのよく知る人物であり、この場所に来てから最も頭に残っている人物だった。
「リィーリィにルッチャー!? なんでお前らがここに!?」
仮面をつけ、剣を腰に差すリィーリィと片手に扇子を持つルッチャー。あらわれた彼女たちにさすがの響も驚きの表情をしていた。亮介は言うまでもない。
「くすくす、やっぱり驚いてるみたいね~。私たちがここにいることが~」
「まあ、驚いても仕方ないことですがね。お姉様」
「ふふっ、じゃあ仮面を外してもらえるかしら? 二人とも」
いきなり彼女らの一番の特徴を外してと永琳がいい、響たちはギョッとする。そんな彼らを無視するかのように二人とも仮面を外しにかかる。そして、脱ぎきる。
「この顔をこんなに早く見せることになるとは思わなかったわ~」
金髪に少しおっとりとした目、おっとりとしたしゃべり方に合うような顔をしているルッチャー。
「確かにその通りですね、お姉様」
銀髪でルッチャーと違い少しつり目で、頭に黄色いリボンをしているリィーリィ。
「改めて紹介するわ。この月見城の姫の二人、ルッチャーこと綿月 豊姫とリィーリィこと綿月 依姫よ」
「嘘ぉ!? あの強さで姫様ぁ!?」
「……まじですか。結構エグいなあ、あんたたち。民をだましてまであの大会に参加してたのかよ」
驚愕顔の亮介と苦笑いする響。響は同時に困り果てたという顔もした。
作「では、始めましょうか! あとがきラジオ~。今回のゲストはスサノオさまで~す」
ス「おいっす。仕事さぼってきてでも来たぜ」
亮「逆にさぼりたかったんでしょ?」
ス「当たらずとも遠からじ、だ」
響「ほぼ当たってんでしょうに」
作「あとで怒られても知らないよ~」
ス「お前に会えると思うと面白いぐらいに血が騒ぐのよ」
響「……ついに鏡狼が人間じゃないと判明したな」
亮「まじで鏡狼ってなんなの? 怪物?」
作「ちげーよ、おれは作者なんだよ。だから強いの」
響「だから! 作者って何のはなs」
ス「よし! 鏡狼、このラジオが終わったら勝負だ! いや、今すぐにでも戦うぞ!」
作「いやま、待って。おれ戦闘能力皆無なんだけd、ギャアアアアアアアアアア」
響「あ~あ、やっちまったな。……次回は天照さんをゲスト予定だ。ほんじゃあな」