PERSONA5:The・Determination 作:Ganko
無限に連なる平行世界の数々…そのほとんどが、全く同じ事象の繰り返しであることに多くの者が気づいていない。
世界の仕組みを研究するのは非常に有意義だ。全く同じ人間、場所、時の中でも、かすかな変化が思いもよらない結果をもたらすことがある。
世界とは常に無限の可能性を秘めているものだ。
そして可能性とは、人が生まれ持った才能でもある。
可能性とは不確かであるということ。
不確かで有るが故に、どんな未来も存在し得る。
それが“世界”。
だがもしその不確かなその世界を…、
“制御”できるとしたら。
誰が、何時、如何なるか。世界の運命を全て自分で定めた夢を、手ずから生み出せるとしたら。
君ならどうする?
君の好きな人だけがいる世界。君の嫌いな人がいない世界。
君の望む世界を、君の手で。
他人の世界は思い通りにならないことばかりだ。造物主は被造物を愛するが、被造物は造物主を愛しはしない。
愛し与える側に幸福を見出せるか、あるいは虚無か、両方か。
私は幸福を見出した。世界の誰も自分に目を向けないとしても、世界となって自分以外に目を向けることのほうが望ましかった。
そして、その中でも君は特別だった。
烏滸がましいけど、これはきっと愛と呼べるものなんだと思う。君を見て、君に見られるほどに、喜びが沸き上がってくるんだ。はじめは見ているだけで満足していたのに、いつの間にか強欲になってしまったんだろう。
君と同じ存在になりたいだなんて、それこそ烏滸がましい願望だって思う。
それでも、私は今ここに居る。君の目の前に、君と同じ存在として立っている。その結末や役割なんてどうでもいいのに、ましてこんなに光栄な存在でいられるなんて。
代わりに捨てたものなんてもう覚えていない。悔いや躊躇いはどこにもないよ。
さぁ、一思いにやってくれ。これから先の世界を見届けられないのは残念だけど、きっと君のことだから素敵な物語にしてくれると信じている。
君の、君自身の手で物語を始めるんだ。君の中にある世界で、新しい世界を生み出す。世界に、終わりなんてない。人にある心、魂で繋がれば、世界は無限に広がっていく。
目の前にある現実が全てではないと、証明してみせてくれ。
Chara。
「うるさいよ」
「私は、そんなことのために生きているわけじゃない」
「私のこの力は、何かを壊すためのものじゃない」
「もう二度と、繰り返させない」
残念だけど、それは不可能だ。
君は、
君でしか、有り得ない。