WZ/Ark Commanders Story 作:ノア(マウントベアーの熊の方)
まあまだ話は続くんですけどね()
では今回も、ごゆっくり見ていってください!
まだ夜も開けない頃、タージ基地を数十両のハンヴィーとM1エイブラムスの車列が出発して行った。
車列は居住地から遠く離れた旧市街地の近くへとたどり着くと、そこに拠点を築き始めた。
やがて拠点が完成すると、赤い制服を着た男が、何人かの兵士を呼び集めた。
「……全員集まったね、"鳩がオリーブを持って帰ってきた"。予定通り行けそうだ」
そう僕が言うと、全員の士気が上がったように感じられた。
それを見て微笑みを返しながら、僕はタブレットを操作し、全員のデータリンク装備に、"オリーブ"を送った。
「なるほど、かなり弱体化してますね、あの頃とは大違いだ」
「その代わりしっかりと性能のいい装備だけは残ってる、気を引き締めて行こう」
そう言うと、全員から「了解」と返事が帰ってきた。
僕はそれに頷き返し、その場を解散した。
その後、僕はテントのうちの1つへと出向いた。
テントに入ると、そこには、緊張した面持ちの、第1から第3小隊の、戦術人形のみんながいた。
みんなは僕に気づくと、明るい笑顔を見せてきてくれた。
「……ごめんね、みんなまで巻き込んで」
そう僕が申し訳なさそうに言うと、M500が立ち上がって僕の近くまで来て、
「大丈夫だよ、別に嫌じゃないし、私たちは指揮官にどこまでもついて行くから、安心して!」
と、笑顔で言ってきてくれた。
そのM500の発言を聞いたみんなも、笑顔で頷き、サムズアップして見せてくれた。
「…ありがとう、みんな」
そう言って僕も笑顔を返す。
そしてふと時計を見ると、あと数分で作戦開始の時間になっていた。
「……よし!じゃあ頑張って行こうか!」
そう言い、テントからみんなと一緒に出る。
テントから出ると、PMCのみんなも、装備を整えて待機していた。
そしてみんなの前に行き、僕はみんなを呼んだ。
「…さてみんな、もう少しで大洪水が始まり、そして終わる。そして我々は方舟に乗った船員たちだ、鳩もしっかりとオリーブを持って帰ってきてくれた。しかし忘れてはならない、我々は命を助ける方舟ではなく、死を運ぶ方舟なのだ。この世にいらない生存者は全て滅ぼさなければいけない。が、我々は逆に滅んではならない。やつらはこの世にいらない種だ、全て絶やす必要がある」
そこまで言うと、旧市街地の方からサイレンとともに、ジェットの音が聞こえ始めた。
「…もう少しで鳥たちもやってくる。もう少しでこの"海域"は戦場となる。だが案ずることは無い。やつらは既に手のひらの上だ。じっくり、そして確実にやっていけばいい。頼めば鳩も常に新しいオリーブを持って帰ってきてくれる……」
そこまで言い、僕は一呼吸置き、あやしい笑顔を浮かべる。
「さあ諸君……地獄を作るぞ」
そう言うと、全員から威勢のいい返事が届き、全員が臨戦態勢に入る。
その瞬間、我々の上空を、味方の鳥たちが轟音を轟かせて飛翔して行った。
それと同時に、旧市街地から爆発音が聞こえ始め、それを合図に、兵士たちは出撃して行った。
しばらく経つと、徐々に無線が賑やかになり始めた。
『こちら戦闘機部隊、敵迎撃機の全撃墜、及びパイロットの死亡を確認、制空権確保』
『こちら攻撃機部隊、敵対空砲及び地上装甲目標の破壊、及び運用者の死亡を確認、要請あるまで待機開始』
『こちら地上部隊、敵と交戦開始』
「こちらArk、了解。地上部隊B、Cは左右から回り込むように侵攻せよ」
『B了解』
『同じくC了解』
そう指示を飛ばし、僕はただ作戦の成功を願い続けていた。
一方その頃、地上戦術人形部隊。
M500率いる第1小隊と、100式が率いる第2小隊は、AGS-30の3人率いる第3小隊が乗るディーグルの後方に身を隠しながら、裏取りをする形で侵攻をしていた。
全員人間の兵士と同じような服装で、顔にバラクラバをつけている。
少ない人数の人間部隊だと思って襲って来たら痛い目を見る事になるであろう。
それが普通の相手ならば、だが。
『エネミーコンタクト!3時方向!』
そう前衛を務める私…M500がツェナープロトコルで叫び、人形部隊の戦闘は始まった。
瞬時に敵の詳細位置が全小隊にデータリンクされ、そこに"鳩"からの大まかなデータが追加で送られてくる。
この"鳩"は、索敵範囲内全ての動体の位置を把握し、そして計算に入る。
全てが計算通りとは行かないが、90%近い性能で、この"鳩"は敵の未来に起こす行動を割り出し、そしてそのデータを兵士の装備するHUDに送信する。
そして、兵士個人が要請さえすれば、次に行うべき最適な行動や、敵が次に行ってくるであろう行動とその可能性などの『知恵』を送ってきてくれる。
もちろんその知恵に頼ってばかりだと身を滅ぼすが、この方舟の兵士たちはそのように愚かなことはしない。
『ターゲットダウン!クリア!』
『次!11時方向!ロケット兵!』
そう100式が言うと、第2小隊のSASSが瞬時に照準を合わせ、敵の頭を抜いた。
『クリア!』
『ありがとうございます!助かりました!』
『大丈夫!これくらいどうって事ないよ!』
『100式、SASS、注意して、正面から群れて出てきたわよ』
『了解であります!416殿は榴弾をプレゼントしてあげて下さい!』
『わかったわ……くたばりなさい』
そう416がM320グレネードランチャーを取り出し、敵の群れへと撃ち込む。
すると、敵ののど真ん中で炸裂し、大多数のテロリストが吹き飛び、地に伏せた。
『まだ生きてるよ!ソーニャ、やっちゃって!』
『わかった!』
そうAGS-30の砲手であるソーニャが言うと、ドンドンドン!と言う発砲音を鳴り響かせ、敵を爆風で包んだ。
『ターゲットキル!』
『うわぁ、ミンチより酷いや』
『そう?ゾンビ映画では普通のことだけど』
『G11がそういうのを見すぎなんですよ!なんであんな怖いの見れるんですか!』
『ふぇ?MP5は怖いの?』
『いいいいいえ?わ、私は立派なレディですし?怖くなんてないですよ?』
『でもMP、前にアンタ指揮官に頭撫でて褒めてもらって顔がとろけきってだじゃない』
「PPS-43さん、そういうのは言わないでくださいー!」
「あ、ツェナープロトコルじゃなく普通に叫んだ…でもわかりますよMP5ちゃん、頭撫でてもらうのって良いですよね……」
「わかりますよTMPさん……良いですよね……」
「あのー、みなさん?今作戦中……」
「じゃあペーペーシャちゃんは撫でてもらわなくていいんですか?」
「それは困ります!」
そんな会話をわいわいと続けながら、私たちは進撃を続けていた。
『こちらA team、テロリストの掃討を完了』
『B team、現在敵性テュポーン及び敵性ヒドラを含むロクデナシ共と戦闘中、Aのヒドラを2体ほど貸してくれ』
『了解、そっちに送る。Cはどうだ?』
『こちらC team、現在敵性ケリュネティスとヒドラ、敵性イージスの群れと遭遇、これを攻撃中。少し数が多い、航空支援を要請する』
『こちらみんな大好きA-10神、爆弾がお望みか?それとも対地ミサイル?それとも俺のデカマラか?』
『お前のはコリブリだろうが、デカマラはお前のじゃなくA-10のだ』
『OKOK、そこで待ってろ、今至近弾を食らわせてやる』
そう無線が聞こえたと思うと、私たちの頭上を1機のA-10が通過していく。
そしてその後すぐ、着弾音の後の発砲音というアヴェンジャー特有のイカしたロックが聞こえてきた。
『あああああ!衝撃波で耳がァ!』
『イージス並の装備着てるんだから大丈夫たろうが!次俺のをコリブリつったら当てるからな!』
『……ArkよりCとA-10、後で始末書ね』
『『えっ』』
そう指揮官の無線で騒ぎは終わり、私たちはやれやれと思いながら、進軍を続ける。
やがて、私たちは敵の司令部と思われる所にたどりついた。
『SPAS、航空隊に座標を送って、デンジャークローズで吹き飛ばしてもらうから』
『わかった、人形部隊より航空隊へ、この座標にデンジャークローズを要請します』
『了解、30秒後着弾、それまでに退避しててくれ』
そう無線が届き、私たちは岩陰に隠れ、対ショックに入った。
やがてA-10が数機飛来し、遠距離から対地ミサイルを放ったかと思うと、中距離でアヴェンジャーをぶっぱなし、近距離にやってきた時に、爆弾を投下していった。
『うわぁ、殺意高いね…』
『攻撃完了、爆撃評価を求む』
『えーと…赤い水溜まりと肉片らしきもの、あと瓦礫と残骸しかないです』
『了解、ところでまだナパームがあるんだが…』
『置いときましょう、無駄使いすると始末書書かされますよ?』
『………なら俺は今回何枚書かないとかなぁ』
そうパイロットは悲しそうな声で無線を終え、戦域を離脱して行った。
そして時刻は1030。
敵の最後の一人が死に、鳩からの情報も自分たちのことしか届かなくなった。
『Arkより各員へ。作戦終了、全員帰投せよ』
そう指揮官からの無線が聞こえ、戦場を歓声が包み込んだ。
それから数日後。
僕は荷物を、ダンボールにまとめていた。
今日で僕はグリフィンタージ基地を去る。
次は別の場所で、海でも眺めながらゆっくりする予定だ。
もちろん、グリフィンでの活動は続けていく。
もうロゼちゃんともタンクマンとも会うことはなくなるだろう。
しかし、二度と会えないという訳では無い。
お互いに命ある限り、何度だって会えるのだから。
あーもう(話の内容が)めちゃくちゃだよ(呆れ)
気がついたら指揮官がとんでもない人になってたしどうしてこうなった()
まあ第2シーズンからもむちゃくちゃしてもらうんですけどね?
ではまた次回!お会いしましょう!