ガラルファイヤーとバトルしてから数日後、いよいよサトシとダクマが双拳の塔に挑む時が来た。
サトシ「いよいよだな。」
ダクマ「ベア。」
ラングレー「それにしても・・・。」
ヒカリ「まさかシンジもダクマを貰っていたなんてね。」
カキ「お前いつの間に。」
シンジ「ガラルファイヤーの一件でマスタード師範にバトルの申し込みがあってな。」
ノゾミ「なんとかそのバトルに勝ててダクマを貰ったらしいよ。」
スイレン「でもまだ双拳の塔は挑めないから、修行中。」
サトシ「まあ仕方ないか。」
シンジ「だがすぐに追い付いてやる。」
ダクマ(シ)「ベア!」
サトシ「へへ!負けないぜ!」
ダクマ「ベアア!」
ケルディオ『燃えてるね2人共。』
そこに人間態のアルセウスが話しかける。
アルセウス「サトシ、ダクマが挑もうと考えている塔は決まったのか?」
サトシ「ああ。」
ダクマ「ベア!」
サトシのダクマはチャレンジビーチの方角を指差した。
ラングレー「あっちはチャレンジビーチね。」
リーリエ「ということは水の塔ですか。」
ケルディオ『連撃の型になりたかったんだ。』
ピカチュウ『アサヒさんのウーラオスも連撃だったけど、今でも凄い戦いだったのを思い出すよ。』
エレキブル『どんなバトルスタイルだったんだ?』
ピカチュウ『うん、連続攻撃が得意なポケモンだったよ。ポケモンハンターのポケモン達を10秒足らずで倒したんだ。』
ヒカリ「ポケモンハンターのポケモン達を。」
ハルカ「凄いかも。」
サトシ「でもここで修行していて分かったけどまさかぼんぐりまであるとはな。」
シンジ「ああ、俺も最初は驚いた。」
そう、このヨロイ島はモンスターボールの材料となるぼんぐりの実が他の木の実と一緒に採れるようにもなっている。
カキ「ぼんぐりって何だ?」
マオ「モンスターボールの材料みたいよ。」
マーマネ「ジョウト地方でよく採れるって聞いたことがあるよ。」
サトシ「オーキド博士のお使いでボール職人のガンテツさんっていう人にも会ったよ。」
セレナ「ねえ、話が段々ぼんぐりの方に傾いてるけど。」
全員「あ(汗」
セレナの一言で漸く本来の話題に戻った。そこでシンジとは一旦離れて水の塔へと向かった。
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サトシ達はチャレンジビーチに辿り着き、浜から突き出ている建物を目の当たりにした。
サトシ「おっきいな。」
セレナ「マスタード師範の話だと他のポケモンを使わずにダクマ一匹で他の手持ちはなしで挑戦するんですって。」
ハルカ「サトシ、いける?」
サトシ「勿論!な、ダクマ?」
ダクマ「ベア!」
ダクマは拳を突き上げて応える。
ピカチュウ『”修行の成果をここで全部ぶつける!”、だって。』
カキ「頼もしくなったな。」
ハルカ「うん!」
ヒカリ「私達がついてるから大丈夫!」
サトシ「お、おう。」
ヒカリ「何よその反応!?」
ケルディオ『僕達ヒカリの大丈夫が一番不安なんだよね。』
ハルカ「確かに。」
ノゾミ「あんまり当てにならないんだよね。」
アルセウス「そうだな。」
ヒカリ「ちーがーいーまーす!」
全員「アハハハハハハハ!(笑)」
多少ヒカリが弄られたが遂に水の塔に突入した。
サトシ「へえー、中はこうなっているのか。」
早速塔の中に入るとそこにはバトルフィールドがあり、1人の門下生が立っていた。
門下生「お待ちしておりました。ルールを説明します。」
サトシ「お願いします!」
門下生「貴方はこれから私を含め各階にいる5人とダクマでバトルをしてもらいます。バトル後に回復させるのもOKです。」
サトシ「はい!」
門下生「では行きます。コダック!」
ポーン!
コダック「コダッ。」
マーマネ「コダックだ!」
スイレン「可愛い~♡」
マオ「カスミ以来だな~。」
サトシ「ダクマ、キミに決めた!!!」
ダクマ「ベア!」
そこに審判用のドローンロトムが飛んできた。
ドローンロトム『バトル、スタート!』
門下生「水の波導!」
コダック「コーパーッ!」
サトシ「躱せ!」
ダクマ「ベア!」
サトシ「つばめ返し!」
ダクマ「ベアー!」
コダック「コパーッ!?」
ダクマはコダックの水の波導を躱し、つばめ返しを叩き込んだ。
門下生「念力!」
コダック「コダ!」
ダクマ「ベア!?」
コダックも負けじと念力を使ってダクマを攻撃する。
ケルディオ『対策としてエスパー技も覚えているのか。』
ピカチュウ『ダクマには有効な技だね。』
マオ「大丈夫かな?」
セレナ「うん。さっきのヒカリのこともあるから心配。」
ヒカリ「酷い!」
サトシ「負けるなダクマ!アイアンヘッド!」
ダクマ「ベーア!」
ゴチン!
コダック「コパ!?」
サトシ「今だ新技!雷パンチ!」
ダクマ「べーーーアーーーー!」
ビリビリビリビリ!バチン!
コダック「コパーー!?」
門下生「コダック!?」
雷パンチを受けたコダックはその場に倒れた。ドローンロトムが近づいて確認をするとコダックが気絶しているのを確認した。
ドローンロトム『コダック、戦闘不能!! ダクマの勝ち!! よって勝者サトシ!!』
サトシ「よっしゃ!」
ダクマ「ベア!」
セレナ・ハルカ・ヒカリ・マオ・リーリエ・スイレン「「「「「「やったぁ!」」」」」」
マーマネ「勝った!」
カキ「いいぞダクマ!」
アルセウス「雷パンチを覚えさせていたか。」
ラングレー「この塔の名前からして水タイプが中心らしいしね。」
ケルディオ『でも油断はできないよ。次の階でも更なる強敵がいるかもしれない。』
ノゾミ「そうだね。でもサトシなら乗り越えられると思うよ。」
アルセウス「そうだな。」
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その後サトシは4階までの門下生とのバトルを苦戦しながらも勝利を収めた。
サトシ「ダクマ、大丈夫か?」
ダクマ「ベア。」コクリッ
カキ「いよいよ次が最後だな。」
マーマネ「誰が相手だろう?」
ヒカリ「門下生かな?」
ケルディオ『若しくはマスター道場の卒業生かもしれないね。』
アルセウス「最後だけあって強敵なのは間違いないだろう。油断は禁物だぞ。」
サトシ「ああ。」
マオ「頑張ってね、サトシ!」
リーリエ「応援してます!」
ダクマの回復も終え、サトシ達は5階に上った。
ハルカ「着いた~。」
ラングレー「ここが最上階ね。」
ヒカリ「ハルカ相変わらず体力なさ過ぎ。」
ノゾミ「もう少し鍛えたら?」
5階に辿り着くとバトルフィールドとその奥に大きな掛け軸があった。
マーマネ「おっきい掛け軸。」
カキ「ああ。」
マスタード「待ってたよ~ん。」
サトシ「え、マスタード師範!?」
するとそこにはマスタードがいた。
マオ「どうしてここに?」
マスタード「ワシちゃんが最後の相手だからだよ〜ん。」
リーリエ「マスタード師範がですか!?」
マスタード「チミ達がこっちの水の塔を選ぶと思って待ってたよん。サトシちんもダクマもお疲れ様ねー。」
サトシ「ありがとうございます。」
ダクマ「ベアマ!」
マスタード「最後のバトル、ワシちゃんも楽しませてもらうよん。」
サトシとマスタードはバトルフィールドに立ち、バトルの準備に入る。
マスタード「水も清き過ぎれば魚ポケモン棲まず・・・。最後の水の極意!ワシちゃん直々に授けよう!」
サトシ「お願いします!」
するとマスタードは本気モードになった。
マスタード「行け、ダクマ!」
ポーン!
ダクマ(マ)「ベア!」
サトシ「ダクマ、キミに決めた!!!」
ダクマ(サ)「ベア!」
マスタード「お主らには本気の姿で向き合わねばな!さあ!五感を研ぎ澄ませ!戦いの中で成長せよ!」
サトシ「はい!」
ドローンロトム『バトル、スタート!』
サトシ VS マスタード
マスタード「ダクマ!つばめ返し!」
ダクマ(マ)「ベアー!」
サトシ「雷パンチだ!」
ダクマ(サ)「ベーア!」
ダクマ(マ)のつばめ返しに対してダクマ(サ)は雷パンチで迎え撃つ。そこからはつばめ返しと雷パンチのぶつかり合いが続いた。
サトシ「つばめ返し!」
ダクマ(サ)「ベアー!」
ドゴン!
ダクマ(マ)「ベア!?」
ケルディオ『ヒットした!』
アルセウス「このダメージは大きいな。」
マスタード「瓦割り!」
ダクマ(マ)「ベア!」
ダクマ(マ)もただではやられず瓦割りを叩き込む。
サトシ「大丈夫か!?」
ダクマ(サ)「ベア!」
ピカチュウ『ダクマ、まだ諦めてないみたい。』
アルセウス「彼もサトシの期待に応えようとしているのだろう、仲間として。」
暫くバトルは続いていたが2体のダクマは体力が残り僅かであった。
マスタード「これで決めるぞ!」
サトシ「こっちもだ!」
サトシ・マスタード「「つばめ返し!」」
ダクマ(サ)・ダクマ(マ)「「ベアー!」」
フィールドの中央で互いの技がぶつかり合い、2体のダクマは背中合わせで立ち合う。2体はゆっくり体を向き合わせ、サトシとマスタードも静かに見つめる。そして・・・。
ダクマ(サ)「ベ、ア・・・。」
バタリッ!
ダクマ(マ)「ベアマ・・・。」グルグルッ
最初に膝をついたサトシのダクマだったが、マスタードのダクマが先に倒れるのだった。
ドローンロトム『マスタードのダクマ、戦闘不能!サトシのダクマの勝ち!よって勝者、マサラタウンのサトシ!』
サトシ「よっしゃ!」
マーマネ「勝った!」
カキ「うぉっしゃぁ!!」
セレナ・ハルカ・ヒカリ・マオ・リーリエ・スイレン「「「「「「やったぁ!」」」」」」
ラングレー「遂にやったわね。」
ノゾミ「うん。」
アルセウス「彼らの努力の結果だ。」
ケルディオ『流石サトシ!』
サトシ「ダクマ、ご苦労様。」
ダクマ(サ)「ベアマ!」
サトシ「へへ!」
ダクマ(サ)「ベア!ベアアアアア!ベアー!」
サトシが手のひらを出すとダクマ(サ)は拳をインファイトのように打ちつけた後に着地して右手を挙げた。マスタードはゆっくり自分のダクマの元に向かう。
マスタード「大丈夫か?」
ダクマ(マ)「ベア。」
マスタード「よく頑張った。ゆっくり休むといい。」
シュルルーン
マスタードは自分のダクマに労りの言葉を贈ってボールに戻す。そしたらその場で腕を組んでじっとしていたが勢いよく声を上げた。
マスタード「お主ら!!・・・よく頑張った!!」
サトシ「ありがとうございます!!」
ダクマ(サ)「ベア!」
マスタード「フハハ!やはりサトシを信じてよかったぞ!よくぞ・・・よくぞここまでダクマを育ててくれた!!遥か昔、愛弟子のダンデもこの修業に挑んだことがあった。」
サトシ「ダンデさんも・・・。」
マスタード「だが・・・。」
サトシ「?」
マスタード「・・・道に迷って塔までたどり着けなかったからな!」
ドテーン!
マスタードの言葉に全員がずっこけた。
セレナ「えー(汗」
マーマネ「道に迷ってたどり着けなかった?(汗」
カキ「おいおい(汗」
ラングレー「そんなに距離ないのに(汗」
サトシ「そういえばダンデさんって方向音痴だったな(汗」
ケルディオ『そうなんだ(汗』
アルセウス「意外だな(汗」
ピカチュウ『ダンデさんらしいというか(汗』
マスタード「フハハハ!さあ、いよいよダクマの進化の時!そやつに水の掛け軸を見せてやってくれい!さあ!!」
ハルカ「水の掛け軸?」
ヒカリ「あれのこと?」
ノゾミ「ダクマの進化のためのものだったんだ。」
サトシ「ダクマ、行くぞ。」
ダクマ(サ)「ベア!」コクリッ
サトシはダクマ(サ)に水の掛け軸に近づかせて見せる。するとダクマ(サ)はその場に立ち尽くしじっとする。
ダクマ(サ)「ベア?ベア アーマ・・・べベアー!!!」
ピカーン!
マオ「これって!」
スイレン「もしかして!」
リーリエ「進化の光です!」
ダクマ(サ)の体が青く輝き、進化が始まる。ダクマ(サ)の体が最高に輝いた瞬間、体がサトシの背より少し大きくなり、全身が白と黒と灰色に変化し、頭に鉢巻をつけていた。
ウーラオス(連撃の型)「ウーラー!」
マスタード「見るがよい!これこそがウーラオス!どんな矛をも屠る頑強な鎧・・・水の型を極めし姿ぞ!」
セレナ「これがウーラオス!」
スイレン「カッコイイ!」
ハルカ「初めて見た!」スッ
スマホロトム(ハルカ)
『ウーラオス 連撃の型 拳王ポケモン
格闘・水タイプ
水の流れのように途切れなく打撃技を相手に叩き
込む。技を極めた連撃の型の高速の突きをかわせ
るものは、誰もいないと言われている。』
マスタード「ここまで立派になりおって・・・誰かの成長を目の当たりにするのはいくつになっても嬉しいものだな。」
サトシ「やったなウーラオス!これからもよろしくな!」
ウーラオス(連撃の型)「ウーラ!」
ケルディオ『これからの活躍が楽しみだね。』
アルセウス「うむ。」
ピカチュウ『僕も負けてられないね!』
こうしてサトシ達は水の塔の試練を見事突破した。さあ、ヨロイ島の修業もいよいよ大詰めだ。