ニンジンの種を手に入れたサトシ達は、雪中渓谷と古の墓地にある畑を二手に分かれて植えることとなった。
雪原渓谷には、シンジ、ジンダイ、ダンデ、ヒカリ、ノゾミ、ラングレー、リーリエ、ケルディオが、
古の墓地には、サトシ、ハルカ、セレナ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ、サイトウ、アルセウスが向かうこととなった。
サトシ「じゃあ皆、また後で。」
ジンダイ「そちらも気を付けてな。」
シンジ「ニンジンが手に入ったらフリーズ村に集合だからな。」
サトシ「分かってるって。」
ヒカリ「もう、直ぐそうやって喧嘩売るようなことを言う!」
ノゾミ「まあまあ。」
ダンデ「では、出発だ!」
2つのチームをそれぞれ雪原渓谷と古の墓地に向かった。
古の墓地
サイトウ「着きました。ここが古の墓地です。」
セレナ「ここが。」
サトシ達はサイトウの案内の下、古の墓地に辿り着いた。
サトシ「案内ありがとう、サイトウ。」
サイトウ「まあ、土地勘を知っているガラルの人間ならお役に立てて嬉しいです///」
サトシにお礼を言われてサイトウは目を逸らした。
カキ「なあ、畑ってあれか?」
カキが指をさした所に小さな畑があった。
アルセウス「間違いないな。」
マオ「じゃあここに種を植えればいいんだね。」
マオは畑に種を植えた。するとバドレックスがピオニーを連れてやって来た。
バドレックス「ここの準備は終わったようだな。」
マーマネ「バドレックス!」
ハルカ「向こうはいいの?」
バドレックス「ここが終われば向かうつもりだ。では今こそ力を見せようぞ!・・・ンム ムイ! カム ムイ! カム カムーイ!」
パァアアアアア!
グ・・・・グ・・・・ググ・・・・
シュ ポン!
バドレックスが力を送ると畑から黒色のニンジンが瞬く間に育った。
スイレン「ニンジン、出てきた。」
アルセウス「これは黒いニンジンだな。」
バドレックス「フゥー・・・フゥー・・・遠い昔の記憶で曖昧なのであるが・・・確かゴーストタイプの愛馬がよく食していた野菜である。数多の種子を蒔き実らせたのはただ一つ・・・落ちぶれし我が力、ああ嘆かわしい嘆かわしい。」
サトシ「バドレックス。」
サイトウ「そんなに落ち込まないでください。」
セレナ「そうよ、元気出して。」
バドレックス「・・・そうだな。では余はもう一つの畑に行ってくる!」
少し元気を取り戻したバドレックスはシンジ達のいる雪原渓谷の畑へと向かった。
雪中渓谷
一方別行動しているシンジ達もダンデの案内の下、雪中渓谷の畑に辿り着いた。
ダンデ「さあ着いたぞ。」
シンジ「ここが、雪中渓谷。」
ケルディオ『山の頂上付近だから結構寒いね。』
ラングレー「アイリスだったら直ぐ逃げそうな場所ね。」
ヒカリ「それは・・・否定できない。」
イッシュ地方 竜の里
アイリス「はっくしゅん!」
カイリュー『どうした?』
アイリス「今誰かに噂されてた。」
再び雪中渓谷
リーリエ「さて、問題の畑ですが・・・。」
ノゾミ「あれじゃない?」
ノゾミが指した方向に小さな畑があった。
ジンダイ「そのようじゃな。」
リーリエ「それでは早速。」
リーリエはここに来る前にマオと分け合ったニンジンの種を畑に植えた。それと同時にバドレックスとピオニーがやって来た。
バドレックス「ここも植え終えたようだな。」
ヒカリ「バドレックス!」
ダンデ「サトシ達の方は?」
バドレックス「向こうは既に終わらせてきた。ではやるぞ!・・・ンム ムイ! カム ムイ! カム カムーイ!」
パァアアアアア!
グ・・・・グ・・・・ググ・・・・
シュ ポン!
バドレックスが力を送ると畑から白いニンジンが瞬く間に育った。
ケルディオ『真っ白なニンジンが出てきた。』
バドレックス「フゥー・・・フゥー・・・これは冷たいニンジンと言ってな、遠い昔の記憶で曖昧なのであるが・・・確か氷タイプの愛馬がよく食していた野菜である。ここも数多の種子を蒔き実らせたのはただ一つ・・・落ちぶれし我が力、ああ嘆かわしい嘆かわしい。」
シンジ「向こうでも一つしか手に入らないのか。」
バドレックス「・・・しかしこの嘆きともまもなく別れの時!人の子達よ、そのニンジンを力の限り引っこ抜くである。」
ダンデ「分かった。」
シュポン!
ラングレー「これでバドレックスの愛馬の好物が両方手に入ったわね。」
ジンダイ「あとはこれで愛馬をおびき寄せるだけじゃな。」
ダンデ「そうですね。」
バドレックス「人の子達よ、よくぞやったである。そのニンジンをもちいれば我が愛馬をおびき寄せること叶いし!」
ヒカリ「良かったねバドレックス!」
バドレックス「あとは余の力を増幅する絆の手綱さえあれば容易く愛馬を乗りこなせるのだが・・・最早人間からあれを捧げられることはなかろう。」
リーリエ「絆の手綱?」
???「バシロォース!!」
全員「「!!」」
絆の手綱について疑問に思っていると突然鳴き声のような声が聞こえた。すると足が氷で覆われ、頭に氷の角を生やした白い馬のようなポケモンが横切り走り去って行った。
ラングレー「今のって・・・。」
ヒカリ「ポケモン?」
シンジ「お前の愛馬か?」
バドレックス「あ奴は我が愛馬・・・ブリザポス!?」
ジンダイ「ブリザポス。」
ダンデ「それがあいつの名前か。」
バドレックス「あの白く輝く毛並み!粗暴狼藉に走る姿!出逢いし頃と微塵も変わらぬ。ああ懐かし懐かしや・・・。」
ケルディオ『ちょっと待って、ブリザポスが向かった方向って・・・。』
ノゾミ「フリーズ村だ!」
ブリザポス「シロォース・・・。」
バドレックス「恐らくあ奴はニンジンの匂いを感じ取ったが詳しい場所までは分からぬとみた。走り去った方向から村にニンジンを奪いに行ったの矢も。だとすると人の子達よフリーズ村が危うい!急いで向かうである!」
ダンデ「分かった!」
ケルディオ『きっとサトシ達の方も同じようにもう1体のバドレックスの愛馬が村に向かうのを見てフリーズ村に向かうと思う!』
リーリエ「急ぎましょう!」
ブリザポスのあとを追ってフリーズ村に急いだ。
氷点雪原
ケルディオ『サトシ!』
サトシ「ケルディオ!皆!」
氷点雪原で全員が合流した。
ラングレー「ここにブリザポスが来なかった?」
ハルカ「ブリザポス?」
ヒカリ「バドレックスの愛馬の1体で全身真っ白なポケモン!」
スイレン「ううん、見なかった。」
マオ「でもそれに似た黒いポケモンを見たわ!」
リーリエ「そうなんですか!?」
サトシ「ああ。バドレックスと一度別れて黒いニンジンを手に入れた後のことなんだけど・・・。」
合流する少し前
サトシ達はバドレックスが去った後黒いニンジンを引っこ抜いた。
サトシ「本当に黒いなこれ。」
セレナ「どんな味がするんだろう?」
マオ「あたしも気になる。」
???「バクロォース!」
一同「「!!」」
黒いニンジンがどんな味が話し合っていると紫の長い前髪をした黒い馬のポケモンが通り過ぎた。
マーマネ「今のは!?」
カキ「バドレックスの愛馬のポケモンか!?」
アルセウス「あれはレイスポスだ!」
サトシ「レイスポス?」
アルセウス「バドレックスの愛馬の1体で、ゴーストタイプのポケモンだ。」
レイスポス「クロォース・・・。」
アルセウス「どうやら奴はニンジンの匂いを嗅ぎ付けたが、正確な場所までは解ってはいないようだ。」
サイトウ「走り去った方向からしてフリーズ村に向かったようですね。」
カキ「だとしたらまずくないか!?」
セレナ「村が危ないわ!」
ピカチュウ『急がないと大変だ!』
サトシ達も急いでレイスポスの後を追ってフリーズ村に急いだ。
回想終了
バドレックス「レイスポスも村に向かったのか!?」
ピカチュウ『だから僕達も急いでフリーズ村に向かってたところなんだ。』
サトシ「そんなことより早く村に行こう!」
シンジ「確かにここでのんびり話してる場合じゃないな。」
ダンデ「そうだな。」
ジンダイ「行くぞ!」
ブリザポスとレイスポスを止めるべくフリーズ村へと急ぐサトシ達。果たして間に合うのか?