サトシ達はシンオウ地方の異常気象を調べるために調査を行っていた。特に異常が起きている3箇所を調べているとその原因がトルネロス、ボルトロス、ランドロスのイッシュ地方の伝説のポケモン達だった。サトシ達の前に姿を現した3体はテンガン山を目指して移動を始めた。サトシ達もトルネロス達を追いかけてテンガン山を目指していたがその麓で一度合流した。
サトシ「皆集まったことだし、一旦状況を整理しよう。」
シンジ「まず最近のシンオウ地方で異常気象が発生した。」
デンジ「一番近いナギサ沖を訪れたらボルトロスが現れた。」
ケルディオ『残りの場所を調べてもトルネロスとランドロスが現れた。』
ラングレー「そしてシンオウ地方の異常気象は全てイッシュ地方の伝説のポケモンの化身ポケモンの仕業だった。」
ヒカリ「でもどうしてシンオウに?」
リーリエ「分かりません。」
セレナ「アルセウスに聞いてみない?何か知ってるかもしれないし。」
ハルカ「あ、そっか。」
サトシ「分かった。」
早速サトシはスマホロトムでバトルコロシアムにいるアルセウスに連絡を取った。画面には擬人化したアルセウスとジンダイが映った。
アルセウス『サトシか。』
ジンダイ『ハイパークラス勝ち上がったようじゃな。』
サトシ「はい。」
デンジ「この人がジンダイさんか。」
オーバ「まさか最強のフロンティアブレーンを映像越しとはいえお目に掛かるとはな。」
アルセウス『態々連絡してくるとは、どうしたのだ?』
サトシ「実は・・・。」
サトシはハイパークラスのバトルが終わった後にあった今までのことをアルセウスとジンダイに説明した。
ジンダイ『なに!?トルネロス、ボルトロス、ランドロスがシンオウ地方に!?』
ハルカ「そうなんです。」
シンジ「そして3体はこのテンガン山に移動したんです。」
ヒカリ「それでアルセウスなら何か知ってると思って・・・。」
アルセウス『成程。もしかしたらあ奴が現れたのかもしれん。』
サトシ「あ奴?」
アルセウス『ラブトロスというポケモンだ。』
マオ「ラブトロス?」
リーリエ「聞いたことがありません。」
ノゾミ「私も初めて聞くよ。」
ジンダイ『確かシンオウがヒスイと呼ばれていた時代に生息していたもう1体の化身ポケモンじゃな。』
スイレン「もう1体の化身ポケモン?」
ラングレー「イッシュ地方でもそんなポケモンの名前聞いたことありませんけど?」
デンジ「シンオウの伝承でも残っていませんが。」
ジンダイ『ラブトロスは春の訪れと共に現れる春の神様と言われているポケモンだ。だから見かけた者は少なく記述もあまりないのだ。』
オーバ「成程。」
アルセウス『そしてこれがラブトロスの姿だ。』
スマホロトムが全員が見える程の大画面に変わり、そこにトルネロス達のように下半身に白い雲のようなエネルギーを纏い、白いひげの様な横長のルージュに4本の角、ハートマーク型の頭髪を持った、ピンク色のスリムな老婆とも見える容姿を持ったポケモンが映し出された。
カキ「これがラブトロスか。」
マーマネ「トルネロス達に似てるね。」
アルセウス『因みにトルネロス、ボルトロス、ランドロスはオスだが、ラブトロスだけはメスだ。』
ヒカリ「へえ~。」
セレナ「そうなんだ。」
サトシ「アルセウス、ラブトロスもランドロス達みたいにもう一つ姿があるのか?」
アルセウス『霊獣フォルムのことだな。勿論あるぞ。』
画面にラブトロスの霊獣フォルムが映し出された。
ケルディオ『これがラブトロスの霊獣フォルムか。』
ラングレー「これも写し鏡を使ったら変わるの?」
アルセウス『ああ、ランドロス達同様にフォルムチェンジできる。』
サトシ「会ってみたいな。」
ピカチュウ『サトシなら言うと思った。』
アルセウス『ラブトロスはランドロス同様善神だが命を粗末にする者には容赦なく憤怒の罰を下すポケモンでもある。お前達なら心配いらないがな。』
ジンダイ『もしラブトロスに会ってこちらに戻ってきたらその時のことを詳しく教えてくれ。』
シンジ「分かりました。」
アルセウス達との通信を終え、サトシ達は再びランドロス達の捜索に戻った。
サトシ「さて、先ずはどこを探すか。」
シンジ「闇雲に探しても日が暮れるだけだからな。最もその必要はないがな。」
カキ「どういうことだ?」
デンジ「あれを見てみな。」
テンガン山へやって来たサトシ達はランドロス達をどう捜すか考えていたらシンジはその必要はないと告げる。カキが疑問を投げるとデンジが指した方向にはサトシ達が探していた存在がいた。
トルネロス「トネ。」
ボルトロス「ボト。」
ランドロス「ラド。」
サトシ「トルネロス、ボルトロス、ランドロス!」
ピカチュウ『なーんだ直ぐ見つかったよ。』
ボルトロス「ボト、ボトボト。」
ケルディオ『”先程は攻撃して申し訳ない”だって?』
トルネロス「トネトネ。」
ケルディオ『”いつもの癖でついやってしまった”!?』
ラングレー「あんた達ね!#」
ランドロス「ラド、ラドラド。」
ピカチュウ『”まあ許してやってくれ、悪気はなかったのだ。”って言ってるよ。』
サトシ「まあ、ランドロスがそう言うなら。なあ、もしかしてラブトロスって奴もいるのか?」
トルネロス・ボルトロス・ランドロス「「「トネ(ボト)(ラド)!!!」」」コクリ
???「ラーブ。」
全員「「「!!」」」
ランドロス「ラブ。」
ラングレー「これが・・・。」
ヒカリ「ランドロス。」スッ
スマホロトム(ヒカリ)
『ラブトロス 愛憎ポケモン フェアリー/飛行タイプ
海を越えて 飛来したらば 厳しき冬の 終わりを知る。』
ラブトロス「ラブラーブ。」
ラブトロスはよろしくと言っているようにサトシ達に挨拶をした。
ケルディオ『”初めまして、私はラブトロス。以後お見知りおきを”だって。』
サトシ「礼儀のいいポケモンだな。」
ヒカリ「どっかの2体とは違うわね。」
トルネロス「トネ!」グサッ
ボルトロス「ボト!」グサッ
ハルカ「あ、今グサッて音がした。」
オーバ「流石に今のは効いたようだな。」
ラングレー「まあこれを機に暴れるのも少しは抑えてくれるといいけど。」
サトシ達はラブトロスを含めてランドロス達と交友を深めた。テレパシーが使えるポケモン達の通訳だと暫くシンオウに滞在してからイッシュに戻るらしい。
そして数日後、サトシ達はガラル地方に戻るのだった。