ガラルファイヤーを仲間にしたサトシ。今日もカンムリ雪原で停泊して特訓に励んでいた。
ケルディオ『サトシ、ファイヤーはどう?』
サトシ「大分皆とも馴染んできたよ。ミュウツー達も『また腕が鳴る相手が来た』って喜んでた。」
セレナ「ふふ、皆好きね。」
ピピピー!
サトシ「おっ!」
スマホロトム(サトシ)『ハイパークラスの対戦相手が決まりました。』
アルセウス「次の対戦相手が決まったようだな。」
ハルカ「今度は誰だろう。」
サトシ「相手は・・・サイトウだ!」
ヒカリ「ということは・・・。」
ラングレー「いよいよリベンジってことね。」
サトシ「ああ。今度こそ絶対に勝つ!」
マオ「その意気だよ!」
リーリエ「頑張ってください!」
こうしてサトシ達はハイパークラスのバトルを行うため、ガラル地方のサイトウがジムリーダーを務めているラテラルタウンのラテラルスタジアムに向かうことになった。今回はシンジを含めたバトルコロシアム以外のメンバーは留守番になった。
ガラル地方 ラテラルタウン ラテラルスタジアム
一方同じ頃サイトウも次の対戦相手がサトシと決まり、ポケモン達と鍛錬していた。
サイトウ「いよいよですね。」
サイトウはこの時、ある決意をしていた。
サイトウ「彼を見ていると感じるこの気持ちと他の女の子と羨ましく思うこの気持ち、やっと理解できました。」
それはサトシに恋心を抱いていることだった。
サイトウ「このバトルが終わったら、この想いを伝えましょう。」
そう胸に刻んでサイトウはサトシとのハイパークラスバトルに向けて鍛錬を続けた。
サトシ「遂に来たか。」
サトシ達は今回の舞台であるラテラルスタジアムの前に来ていた。
ヒカリ「前から思ってたけど、ガラルのジムってこういうスタジアムみたいのが多いのね。」
セレナ「こういう場所はパワースポットって呼ばれているみたいよ。」
リーリエ「ダイマックスできるようにできているみたいです。」
マオ「でもどうしてワイルドエリアとパワースポットしかポケモンはダイマックスやキョダイマックスできないのかな?」
ラングレー「未だに謎なのよね、それ。」
ハルカ「ねえ早く入ろうよ。」
アルセウス「サイトウが中で待っているからな。」
サトシ「ああ。」
実はバトルする会場がラテラルスタジアムということでサイトウに挨拶しに来たのだ。中に入るとサイトウが自分のポケモン達と空手をやっているところに遭遇した。サイトウもサトシ達の存在に気づいたのか稽古をやめてサトシ達と向き合った。
サイトウ「お久しぶりです、バドレックスと時以来ですね。」
サトシ「ああ。」
サイトウ「しかし、この間のハイパークラスバトルでゼクロムを使ってきた時は驚きました。何せ伝説のポケモンですから。」
サトシ「まあ、あいつが出たいって言ってきて出番を作ったんだ。」
ケルディオ『過去に色々あって自分からサトシのポケモンになったらしいよ。』
サイトウ「成る程。」
アルセウス「しかしサイトウよ、ここ最近サトシに対する態度が変わってないか?」
サイトウ「そ、そうでしょうか?」
アルセウスの質問に戸惑うサイトウ。明らかに動揺していた。それを見たサトシ以外のメンバーは何も言わずに見守った。
???「おーーーい!」
サトシ「この声は・・・。」
セレナ「コルニ?」
声した方向に振り返るとそこにはコルニとパートナーのルカリオがいた。
コルニ「皆久しぶり!」
マオ「どうしてここに?」
コルニ「ちょっとね。」
サイトウ「お久しぶりですね。」
コルニ「あ、サイトウちゃんヤッホー!」
ラングレー「サイトウ・・・;」
リーリエ「ちゃん・・・?;」
コルニ「サイトウちゃんとは友達なの。」
サイトウ「私は・・・ただ同じ格闘タイプのジムリーダーとして尊敬しているだけで・・・。」
コルニ「もう本当に頭が硬いんだから♪」
サイトウ「いつものほほんとしている貴方には言われたくありません。」
サトシ「なあ、前に言っていたコルニに対して甘いって言ったのは?」
サイトウ「ああそれですか。実は彼女の『勝負は楽しむもの』というのに中々共感できなかったからなんです。」
セレナ「そうなの?」
ヒカリ「てっきり仲が悪いかと思った。」
コルニ「あ、そうだ!サイトウちゃんのためにミアレガレット買ってきたんだ!サトシ達もどう?」
ハルカ「いいの!?」
ケルディオ『じゃあ遠慮なく。』
コルニが地面に敷いたシートにカロス地方の名物の一つであるミアレガレットを並べると全員がポケモン達と共にそれを食べ始めた。それからサトシ達はフリーズ村であったバドレックスの出来事の後のことをルニとサイトウに色々話した。何よりサイトウはガラルファイヤーのことで驚いた。
サイトウ「ガラルファイヤーを仲間にしたんですか!?」
サトシ「バトルしてたらあいつが自分からボールに入って、なんかゲットしちゃったんだよな。」
ケルディオ『サトシは僕達のような伝説や幻って呼ばれているポケモンですら心を開かせちゃうからね。』
コルニ「あのジガルデすらも友達なんだよ。」
サイトウ「そうですか。」
サイトウはそれを聞いてサトシを見つめた。
サイトウ(バドレックスの時もそうでしたが、やはり彼には不思議な力があるようですね。ですが明日のバトルでは容赦は致しません。)
サイトウはそう胸に刻み、サトシに宣戦布告すると自分のポケモン達と一旦別れてラテラルスタジアムを去っていった。
その夜、サトシを除く女性陣はラテラルスタジアムの観客席にいた。サトシは明日出すポケモンの最終調整のためにポケモンセンターに残った。
サイトウ「急に呼び出してどうしたんですか?」
セレナ「ごめんなさい、どうしても聞きたいことがあって。」
コルニ「ねえサイトウちゃん。」
サイトウ「なんでしょう?」
セレナ「貴方、サトシのこと1人の男として好きなの?」
サイトウ「ブーーーーっ!」
唐突な質問にサイトウは思わず吹いてしまった。
サイトウ「きゅ、急に何を!?///」
ハルカ「だって、カンムリ雪原でダンデさんと会った時サトシから目を逸らしていたから。」
ヒカリ「もしかしてって思ったのよね。」
サイトウ「そ、そうですか///」
ラングレー「で、どうなの?」
サイトウ「実は・・・はい///」
マオ「いつから?」
サイトウ「・・・ヨロイ島で・・・ポケモンハンターJに遭遇した時・・・です///」
リーリエ「あの時ですか。」
サイトウ「それからは・・・彼を見る目が変わり、心が熱くなることが増えていました///」
ラングレー「完全に惚れてるわね。」
ハルカ「私達は大歓迎するかも。」
サイトウ「ありがとうございます。・・・ん、かも?」
セレナ「ごめん、語尾にかもをつけるのはハルカの口癖なの。」
サイトウ「そうですか。」
ヒカリ「告白はするの?」
サイトウ「明日のバトルが終わったらと思っています。ですが、負けるつもりはありません。」
セレナ「でも、サトシだってあれから更に強くなったんだから!」
ハルカ「そしてマスタークラスに行ってダンデさんとバトルするんだから!」
サイトウ「いいえ、それは私です!」
互いに不敵な笑みを浮かべて宣戦布告した後、ラテラルスタジアムを去るのだった。
翌日、ラテラルスタジアムには沢山の町人が観客席に集まっていた。そこにはセレナ達やコルニの姿もあった。そしてハイパークラスのバトルは生中継されるので世界中のポケモントレーナーが見ている。
観客席
セレナ「ナギサスタジアムに負けないくらい凄い人の数。」
ケルディオ『ハイパークラスになると人だかりが増えるんだね。』
コルニ「始まるよ。」
実況『さあいよいよ始まります!ポケモンワールドチャンピオンシップス・ハイパークラスがこのガラル地方地方・ラテラルスタジアムで行われます!では本日の対戦者に登場してもらいましょう!』
実況のアナウンスによりバトルフィールドにサトシとサイトウが入場する。因みにサイトウの右腕にはダイマックスバンドが装着されていた。
実況『本日は現在ハイパークラス30位!ここラテラルスタジアムのジムリーダーサイトウ選手!対するは現在ハイパークラス64位!先日デンジ選手のライコウ相手にゼクロムという伝説のポケモン同士のバトルを制したサトシ選手です!』
サトシ「絶対に勝つぞ!」
ピカチュウ「ピッカ!『今度こそ勝つ!』」
サイトウ「見せてもらいましょう、貴方がどれ程強くなったのかを!」
ドローンロトム『これより、ポケモンワールドチャンピオンシップス、ハイパークラスのバトルを始めます!使用ポケモンは3体!交代はどちらも自由!ただし、今大会において《メガシンカ・Z技・ダイマックス》の使用は、いずれか一度のみになります!』
観客席
ヒカリ「どれか一つだけなんだ。」
コルニ「サイトウちゃんは当然ダイマックスだよ!」
ラングレー「対してサトシはその三つのどれかになるわね。」
ハルカ「これは難しいかも。」
マオ「でもサトシなら!」
リーリエ「はい!」
ドローンロトム『それでは、両者ポケモンを出してください!』
サイトウ「お願いします!オトスパス!」
ポーーーン!
オトスパス「パァーーース!」
サトシ「エルレイド!君に決めた!」
ポーーーン!
エルレイド「エルレイ!」
実況『サイトウ選手はオトスパス!サトシ選手はエルレイドです!同じ格闘タイプですが、エルレイドにはエスパータイプもあります!相性で言えばエルレイドが有利ですが、どんなバトルになるのでしょう!』
観客席
セレナ「サトシはエルレイドね。」
ケルディオ『サイトウはオトスパス、あのポケモンの一番厄介な所はたこ固めなんだよね。』
ラングレー「あれに捕まったら簡単には振りほどけないのよね。」
ドローンロトム『それでは!3.2.1‼︎……battle start!!!!!』
サトシ「エルレイド、サイコカッター!」
エルレイド「エールレイ!」
シュパパパパパ!
サイトウ「見切りで躱してください!」
オトスパス「スパァー!」
シュン!
サイトウ「アクアブレイク!」
サトシ「リーフブレードで迎え撃て!」
オトスパス「パァーーース!」
エルレイド「エルレイ!」
ガキィン!
サトシ「インファイトだ!」
サイトウ「こちらもインファイトです!」
エルレイド「エレレレレ!」
オトスパス「パスパスパス!」
ドドドドドドドドド!
実況『両者一歩も譲らない!激しい攻防戦です!』
サイトウ「たこ固めで捕らえてください!」
オトスパス「スパァーーーー!」
観客席
マオ「たこ固め!?」
ラングレー「マズいわ!」
リーリエ「このままでは!」
サトシ「ジャンプして躱せ!」
エルレイド「エル!」
オトスパスのたこ固めを受けそうになるがエルレイドはバック転しながら後ろに後退した。
サトシ「オトスパスのたこ固めは嫌というほど苦戦したからな、近づいて捕まらければ怖くないぜ!」
エルレイド「エル!」
サイトウ「ですがいつまでも逃げられるとは限りませんよ!」
オトスパス「スパァー!」
観客席
ケルディオ『サトシ、オトスパスのたこ固めをちゃんと見切っているね。』
セレナ「これなら行けるわ!」
ハルカ「うん!」
ラングレー「でもまだ油断はできないわ。」
リーリエ「はい。」
コルニ「サイトウちゃんの本気はここからなんだから!」
サトシ「エルレイド、剣の舞!」
エルレイド「エールレイ!」
サイトウ「攻撃を上げてきましたか・・・ですがさせません!たこ固め!」
オトスパス「パァーーース!」
サトシ「回転しながらサイコカッターだ!」
エルレイド「エーレレレレレレ!」
オトスパス「パスーーー!?」
サイトウ「これは!?」
実況『おおっとエルレイド!回転しながらサイコカッターをしてオトスパスのたこ固めを防いだ!』
観客席
ハルカ「あれは!」
ヒカリ「カウンターシールド!」
マオ「エルレイドもできるようになったんだ!」
ラングレー「そう言えば密かに練習してたわね。」
サトシ「いいぞエルレイド!」
エルレイド「エル!」
サイトウ「ならばオトスパス、ビルドアップ!」
オトスパス「パァーーース!」
サイトウ「アクアブレイク!」
オトスパス「パァーーース!」
サトシ「リーフブレード!」
エルレイド「エールレイ!」
シュパン!
オトスパスがビルドアップで攻撃と防御を上げて、再びアクアブレイクとリーフブレードが衝突するとエルレイドとオトスパスは背中合わせで暫くフィールドに立っていた。
エルレイド「・・・エル・・・。」フラ
オトスパス「・・・パァ・・・ス。」バタリ
サイトウ「!?」
ドローンロトム『オトスパス戦闘不能!エルレイドの勝ち!』
実況『激闘の末勝利したのはエルレイド!最初から激しいバトルだ!』
観客席
セレナ「やった!」
ハルカ「勝った!」
アルセウス「先ずは1勝か。」
コルニ「やるねサトシ!」
ケルディオ『でもまだ油断はできない。』
ラングレー「ええ・・・それにエルレイドも少しだけど最後のアクアブレイクでダメージを受けたわ。」
サイトウ「戻れ、オトスパス!」
シュルルーン
サトシ「エルレイド、一旦休んでくれ。」
エルレイド「エル。」
シュルルーン
実況『さあお互いに戻しましたが、次の2体目は!?』
サイトウ「お願いします、ルチャブル!」
ポーーーン
ルチャブル(サイトウ)「ルチャ!」
サトシ「ルチャブル、君に決めた!」
ポーーーン
ルチャブル(サトシ)「チャブル!」
実況『なんと両者ともにルチャブル!ルチャブル対決です!』
観客席
セレナ「ルチャブルだ!」
コルニ「サイトウちゃんも出してきたね。」
マオ「ルチャブル対決!」
リーリエ「どうなるのでしょう!?」
サトシ「ルチャブル、今日も頼むぜ!」
ピカチュウ「ピカチュウ!『期待してるよ!』」
ルチャブル(サトシ)「チャブル!」
サイトウ「ルチャブル、油断せずにいきましょう!」
ルチャブル(サイトウ)「ルチャ!」
ドローンロトム『battle start!!!!!』