某掲示板に投下していたのですが 専用サイトへの提案もあり再構築してみました。
断片的な会話集のようなものであり、
劇中劇の原作を意識しつつ、各キャラが再度自分たちを演じています。
ストーリーといえるほどのものはありませんが
サブヒロインがメインヒロインに挑んでいく過程の中で
加藤の魅力というよりは強さを描こうと思い書きました。
皆様の脳内で再生され、少しでもニヤニヤするところがあれば幸いです。
※追記
全7部の作品になりました。
基本的にはこの1の話のように英梨々ルートを目指していく話です。
※追記 2022/07/12
まさかの一年半を超える長丁場。多くの作品はチラ裏に移動してあります。
興味ある方はどうぞ。かなり紆余曲折を経ています。
最新作『英梨々とラブラブ過ごすエッチな夏休み』まですっとばしてもまぁ大丈夫です。
【【プロローグ】】
時間 冬コミ後ぐらい
場面 出海の部屋
人物 出海
「うーん。今日はこのぐらいにしておこう」
私 波島出海はただいま受験生 最後の追い上げに冬休み最後の日も部屋にこもって勉強中。
「・・・少し寝よう」
気が付けばもう明け方。こたつに着替えもせずそのまま眠った。
受験中は登場が少なかった、いや作品全体で登場が少なかったなぁなどと考えながら・・・
※ ※ ※
場面 いつもの喫茶店
人物 倫也 英梨々 伊織
【TAKE1】(ツンデレテンプレ的に)
「で、倫也君。その隣に彼女を侍らしているのは・・・」
「彼女じゃないわよ!」「彼女じゃない!」
「って、倫也、そんな強く否定しないでよ!」
「いや、お前が今してなかったか?」
「あたしはいいのよ。でも否定されると腹立つ」
「・・・こいつ、ただの幼なじみだよっ・・・」
「はっはっはっ、那須にいってからずいぶん仲良くなったじゃないか」
「そんなじゃねぇよ・・・」
「倫也のばか・・・」(小声)
「ん?何かいった?」
「だいたい、いつまで『ただの』幼なじみなのよ!」
「ごめん。英梨々。訂正する。普通の幼なじみ?」
「はぁ?あんたバカなの死ぬの?」
「じゃあ、なんて言えばいいんだよ?」
「・・・彼女でいいわよ・・・バカッ」
「えっ・・・いや・・・ちょっと、まだ熱があるのか?」
【TAKE2】(よりエリリ的に)
「で、倫也くん。その隣に彼女を侍らして・・・」
「そんなじゃねーよ」
「・・・カノ・・カノジョ・・」(小声)
「どうしたんだよ英梨々」
「あのさ波島、あんたのこと嫌いだけど、・・・彼女に・・・見えるのかな?」
「んー。お似合いじゃないかな?」
「だって、ねぇねぇ倫也 彼女に見えるって」
「落ち着けエリリ。からかわれているだけだ」
「で、あんたはどうなの?嬉しい?」
「・・・」
「ねぇ倫也。あんたが望むなら・・・考えてあげないこともないけど」
「・・・」
「どーしてもっていうなら、考えないでもないけど?」
『ワタシノ トモヤクンカラ ハナレナサイヨー コノ ドロボウネコー』
「うわっ?加藤。どこ、どこにいるの??」
「あんた何言ってるのよ、恵ならいないわよ」
・・・どうやらステルス性能が本領発揮すると画面上いなくても存在できるらしい
「伊織・・・ごめん。ちょっと用事思い出した」
・・・
「逃げられたね、澤村さん」
「ねぇ・・・伊織、どうしたら勝てるのかな・・・?」
「それを僕にきくのかい?」
「いや、やっぱいい・・・わかってるから」
「これからおこることは見なかったことにするから 好きにするといいさ」
「あんたのそういうとこ、ほんと嫌い・・ぐすん・・・びえーん」
【控室1】
人物 英梨々 詩羽 伊織 倫也
「おかえり、倫也君。青ざめているけれど、大丈夫かい?」
「ああ、平気だ。一応これでも主人公だからな・・・」
「ねぇ澤村さん。いくらなんでも負け犬根性に染まりすぎなんじゃないかしら?」
「悪かったわね」
「いえ、私・・・今回はあなたのこと応援するわよ?・・・(面白そうだし・・・小声)」
「わかった、もう一度やってみる」
「で、どうして僕が進行をやっているんだい?」
「それはあなたが一番・・・そうね・・・無難だからかしらね」
「ふふふっ、まぁいいさ、さぁやってみよう」
【【第一章 メインヒロイン不在の今だからこそチャンスがあるとかないとか】】
場面 いつもの喫茶店
登場人物 倫也 英梨々 伊織 詩羽
【TAKE3】(エリリに勇気を)
「最近いい感じじゃないか、倫也君と澤村さん」
「そんなことねーよ」
「そうなのよ波島、わかる?」
「わかるよ澤村さん、応援する」
「わー、あんたいい奴だったのね、嫌いだけど」
「いい人扱いはやめてくれないかな。困るんだよ」
「なんだそれ」
「で、二人は付き合っているのかい?」
「・・・そうしようかなぁっと(小声)」
「なんでだよ。俺に三次元は無理だよ」
「あたしは三次元でもいいかなぁって思ってるんだけど?」
「お前はまた三次元に走るのかよ・・・裏切者・・・」
「はぁ?それには倫也自身も含まれるわけ?? だいたい最初に裏切ったのあんたじゃないQ」
「なんでだよ!俺がいつ裏切った?」
「何いってんのよ。加藤さんが三次元じゃない!なによ「メインヒロイン』って」
「ゲームのためだろ?ちゃんといいもの作れただろ?」
「はーいストップ。いい澤村さん?あなた仲良くなりたいんでしょ?
ケンカしてどうすんのよ? それに倫理くんも、もう少し大人になりなさい」
【TAKE4】 (エリリに優しさを)
「落ち着いて澤村さん」
「落ち着けエリリ」
「私はね・・・倫也が那須にきてくれて嬉しかった」
「うん」
「だからね、自分に素直になろうと思うの」
「うん」
「私・・・倫也のこと・・・す・・・す・・・」
「英梨々、ちょっと待ってくれ」
「何よ・・・」
「これ、勘違いかもしれないけど・・・今は期待に応えられない」
「真面目だなぁ倫也くんは」
「あのさ、あの冬コミのあとからさ・・・加藤が返事くれないんだ」
「まだ喧嘩中なんでしょ 知ってるわよ・・・(私もだもの・・・小声)」
「だからさ・・・英梨々とこうやって過ごすのはすごく楽しいけれど
だからって素直に喜べないんだ。ごめん」
「別に倫也が謝ることじゃないじゃない。原因は私なんだし」
「ごめん」
「それにあんた何勘違いしているか知らないけれど、私は・・・
倫也のこと・・・すっとんきょうだなって言おうとしただけだから」
「なぁエリリ、そこは・・・『勘違いしないでよね!ふん!』・・・じゃないの?」
「あんたねぇ・・・」
【控室②】
「わかってきたわ。澤村さん」
「何がよ霞ヶ丘詩羽」
「加藤さんとの間がこじれている間は無理ね」
「・・・そんなこと・・・わかってるわよ」
「ちょっと波島くん、私と進行を替わってくれるかしら?」
「OK いいよ霞センセ」
【TAKE5】 (描かれない部分は描きようがない)
「クリームソーダ。お願いできるかな?」
「・・・ありがとう」
「・・・ずいぶん上手になったよね」
「・・・もう、この喫茶店は君のファンばかりだろう」
「・・・またまた、謙遜しちゃって」
「・・・えっ、このパスタ・・・注文してないよ?」
「・・・ああ、ミスオーダー ふふっ」
「・・・じゃあ、ありがたくいただくよ」
「・・・うん。映画では大活躍だったね。見てたよ」
「・・・いやいや、君こそが真のヒロインじゃないかって思ってるんだ」
「・・・本当だよ、みんな褒めてた」
「・・・誰にだってできることじゃないよ、オーダー正しく運ぶだけで注目を得るなんて」
「・・・はははっ、ありがとう」
「・・・パスタのお礼したいんだけど、いいかな?」
「・・・ああ、そうじゃないよ、そういう口実が欲しいだけさ、嫌かい?」
「・・・そうだな・・・その時はクリームソーダを2つ頼むよ?」
「・・・いやだなぁ、そんなことにはならないさ。」
「なんだあれ」
「なんなのかしらねあれ?」
「わたし、やっぱあいつ苦手だわ」
【TAKE6】 (本質的にSであるアイデンティティー)
「さて、まず確認したいのだけど、あなた本気なのよね?」
「・・・そうよ。悪い?」
「あなた、その性格で友達いるの?」
「あんたにだけは言われたくないわよ」
「私のことはいいの、言ったでしょ?今回はサポートに回ってあげるって」
「別に、頼んでない」
「そう、でもそうやって敵を増やしてもしかたないんじゃないかしら?」
「何がいいたいのよ」
「素直にならないと解決できない問題があるって話よ 端的にいうならね」
「・・・そんなことわかってるわよ・・・」
「もう一度聞くわね。あなた友達いるのかしら?」
「くっ・・・いるわよ。たくさん。あんただって知ってるでしょ?」
「うわべだけの友達の話じゃないことぐらいわかるでしょ?」
「いるわよ」
「例えば名前を呼び合えるような、相手のことを理解できるような友達のことよ?」
「だから、いるっていってるでしょ」
「誰のことかしら?」
「目の前にいるでしょ」
「えっ?」
「霞ヶ丘詩羽。私はあんたを一番の友達だと思ってる。あなたがどう思ってるか知らないけど」
「ちょっちょっと・・・何言っているのよぉぉ・・・さわむぅらさぁん?? いやだ。えっ?」
【TAKE7】 (プリミティブにMである)
「さて、真面目にやりましょう澤村さん?」
「私は真面目よ」
「まだ続けるのかしら?その・・・私に対する挑戦・・・を?」
「霞ヶ丘詩羽。あなたの作品が好き。あなたの才能を尊敬するわ」
「ちょっちょっと・・・まって・・・何を・・・」
「素直になれってアドバイスくれたのあんたよね?」
「そうだけど、そうじゃないでしょ?」
「根暗とか人付き合いが悪いとか、確かにそうかもしれないけれど。
でもあなたはいつも真剣で優しくて頼りがいもあるわ」
「あの・・あのね・・・」
「だからね、あなたが今回サポートしてくれるって聞いて・・・嬉しかった」
「ちょっとぉー。ともやくーん。澤村さんが壊れたー」
「そこは、『倫理くん澤村さんが壊れたわ、元々壊れているけど』でしょ?」
「英梨々・・・その辺にしておいてやれ・・・霞ヶ丘先輩 頭から煙でてる」
【控え室③】 伊織退場
「そういうことで、倫也君、悪いけど僕はこの辺で失礼するよ」
「どういうわけだかわからないけど、じゃあな」
「ちょっと倫理くん、澤村さんのキャラが崩壊したのだけど」
「どちらかといえば、霞ヶ丘先輩の方が崩壊してましたよ?」
「・・・そうね」
「で、どうしたんだよ英梨々」
「別に。自分がどうしたらいいかなんて、わからない・・・
ねぇ倫也・・・私に・・・勝ち目はあるのかしら?」
「・・・なんの話だよ・・・」
【【第二章 話を考えてないのでとりあえず後輩ヒロインでもまぜてみよう】】
場所 いつもの喫茶店
人物 倫也 エリリ 詩羽 出海
【TAKE8】 (本気を出したら強い隠しキャラ的な)
「倫也先輩!冬コミお疲れ様でした!」
「あれ出海ちゃん、受験で忙しんじゃ?」
「ああ、先輩の学校に入学できることが未来によって確定したのでご心配なく」
「何を言ってるのかしらね?この子は」
「それはそうと、お兄ちゃんに ここへ来るように言われたんですけど」
「ああわざわざ悪いね ドリンクバー頼んだから好きなの飲んでね」
「ありがとうございます!とってきます!」
「・・・波島出海って、伊織の妹とは思えないほど素直な子よね・・・」
「澤村さん、油断していると思わぬ伏兵にやられるものよ?・・・フラグ立てとくわ」
「あんた・・・味方じゃなかったの・・・」
「とってきましたー。このアンバサダーとメロンソーダの・・・」
「ちょっとまって波島さん。あなたまさか、これから比率とかを詳しく述べようとしてない?」
「どうしてわかるんですか?」
「・・・申し訳ないけど、そこは割愛してくれるかしら?」
「どうしてですか?」
「あんまり文字数が多いと投稿する時にエラーがでて添削しなきゃいけないでしょ」
「?」
【TAKE9】
「澤村先輩・・・いえ、柏木先生! 作品プレイしましたよ!」
「・・・ありがと・・・」
「すごいですねぇ 素直に感激しちゃいました。圧巻です!」
「まぁね、あんたも早くおいついてらっしゃいよ」
「はい!ところでこれは何の集まりですか?」
「英梨々が加藤に負けずに俺を落とすためにどうすればいいか考えているんだよ」
「っておまえがいうかぁあああああ」
【TAKE10】
「えっと・・・アンバサダー4に・・・メロンソーダーが4・・・で」
「ふんふん。あんたいいセンスしてるわね。ここにコーラを足すんでしょ?」
「そうですそうです、さすが澤村先輩!」
「わかるわよ。私もドリンクバー頼むとついついいろいろ試しちゃうから」
『まぁ、烏龍茶が三割ぐらい』
「なにかいった?波島出海」
「いえ?」
『残りの2割は烏龍茶かな』
「まだ5割も残ってるけど」
「倫也先輩!?どうしたんですか・・・突然」
『残りは一緒に烏龍茶を入れること』
「それ烏龍茶だよね!100%烏龍茶だよね!」
「何そんなところで突然土下座していうのよ倫也」
「・・・いやなんでもない・・・ちょっと幻聴が・・・」
「で、仲良く何やっているのかしら澤村さん?」
「見ればわかるでしょ見れば」
「あまりくだらないことで文字数を使わないほうがいいと思うけど?」
「お二人って仲いいですよねー どうしてです?」
「あまり深い理由なんてないわよ。私は柏木えりの作品をリスペクトしているだけ」
「・・・あんた何・・・素直になってるのよ・・・」
「そこは『ちょっちょっとあんた何言ってるのよぉぉ』じゃないのかしら?」
「それ、あんたがさっきやったことでしょ 霞ヶ丘詩羽」
「そうだったかしらね、そのキャラなら倫理くんと上手くいくと思うけれど 根拠は何もないけれど」
「ちょっちょっとあんた何言っているのぉぉぉ(棒読み)」
「あの、お二人はさっき食パンでもくわえてぶっつかったのです?」
「あたしが詩羽であなたが英梨々!?」
「違うわよ。出海ちゃん。そういうことはね、漫画とかアニメの中でしかおきないの」
「・・・あの霞ヶ丘先輩、ちょっと言わせていただいてよろしいでしょうか?」
「何かしら、波島さん?」
「せっかく澤村先輩がのってくれたんですから、霞ヶ丘先輩もそこはのった上でつっこむべきでは?」
「生意気言ってくれるじゃない波島さん。でも、確かにそうね・・・」
【控室④】
「詩羽先輩、エリリ、出海ちゃん。今日はありがとう・・・」
「倫也先輩もしかして、しめにはいってます?わたしは来たばっかりなのに」
「いや、ほら・・・LINEやメールも送るだけは送っておかないと・・・」
「倫也君は何にそんなに怯えているのかしらね?」
「別に怯えてないですよ・・・」
「そうね、そろそろお開きにしましょうか 加藤さんがいないとやっぱりいまいちね」
「だから、あんたはどっちの味方なのよ・・・」
「私は為すべきことを為すだけよ」
【TAKE11】
「あの波島出海、ちょっといいかしら」
「なんですか?澤村先輩」
「ちょっと、恵の家にいってきてくれる?」
「はい いいですよね? もう少し出番くれるんですね」
「そうそう、そういうこと。じゃああとよろしくねー」
「はーい」
「加藤さんは手強いから、せいぜい気をつけることね 波島さん」
「・・・ヘタレ先輩には・・・でしょ(小声)」
「波島出海。ずいぶんと自信があるようだけど・・・あんた何も知らないわね」
「・・・負け犬ヒロインとは違いますよーだ(小声)」
「しっかり聞こえているわよ・・・でもいいわ。あなたのそういう闇の人間的な部分は
『素直で明るい波島出海 可愛い後輩属性』に必要なことなのかしらね?」
【【エピローグ】】
場面 加藤宅玄関前
人物 出海
「よし!波島出海・・・正妻戦争に参戦します!」
【TAKE12】
ピンポーン
「・・・」
「・・・はい」
「こんにちわぁ!私、加藤先輩の後輩になる予定が未来で決定されている波島出海と申します」
「恵のお友達かしら?」
「はい♪恵先輩いらっしゃいますでしょーか?」
【TAKE13】 (見えないところで努力するんです)
場面 恵の部屋
人物 恵
「しらないよ!」
「しーらないよーしーらないよー 先生にいってやろぉ・・・」
「しらないよぉ?」
「しーらーなーいーよー」
「・・・うーん」
「しらないお^^」
「しーらない」
「しーらないっ」
「・・・よし」
「恵~ お友達よ~」
「誰~?」
「恵の後輩になる予定の決定されている未来さん」
「・・・誰!?」
【TAKE14】 (勝負というのは同程度の実力の人の間で成り立つ)
場面 加藤宅玄関
人物 恵 出海
「ああ、出海ちゃん」
「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします!」
「えっと、今・・・お正月だったの!?」
「さぁ・・・?冬コミ後の先輩が怒っているあたりらしいですよ」
「そう。本年もよろしくね、出海ちゃん」
「はい」
「それで、どんな用かしら?」
「あれ、先輩怒ってます?」
「だって、今、出海ちゃんがそういったよね」
「あの、寒いので中いれてもらっていいですか?」
「えっと、なんのご用件かしら?」
「あの、いれてくれないとリテイクですよ?」
【TAKE15】
場面 恵の部屋
人物 恵
「なにをいっているのかな 」
「なにいってるかなぁー 」
「なにいってるお^^」
「なにいってんのー どうなってんのー」
「なにいってるのかな?かな?」
「なにいってんのぉ!」
「うーん」
「恵~ お友達よ~」
「誰~?」
「恵先輩の後輩の未来に決定されている出海さんよ~」
「・・・惜しいよ、お母さん!」
【TAKE16】
場面 加藤宅玄関
人物 恵 出海
「ああ、出海ちゃん」
「あけましておめでとうございます!本年も」
「あっ、まって出海ちゃん あのね」
「ひっ?!恵先輩?」
「同じネタはね、やっちゃだめだよ?読者が『何をするんだろう?』って期待しているかもしれないんだよ?」
「はい!」
「だからね、・・・やり直し」
「はい!」
「あっ、でも部屋から降りてくるのもだるいから、玄関からでお願い」
「はい!がんばります!」
【TAKE17】
「ああ、出海ちゃん ハッピーニューイヤー」
「はいっ???」
「えっ、お正月なんでしょう。私、何か間違っていたかなぁ」
「いえ・・・」
「あのね、出海ちゃん・・・ちょっと、そこ座ってくれる」
「えっと、玄関ですか?」
「さすがに、そんな、地面に座ってなんて言わないよぉ」
「お邪魔します」
「あっ、靴はそのままでいいよ」
「・・・はい」
【TAKE18】
対面正座
「いいかな。私たちはヒロインなんだよ。メインとかサブとか関係ないの」
「・・・はい」
「別にね説教しているわけじゃないの」
「・・・はい」
「私だけじゃなくって、出海ちゃんもフィギュアでるんだよ。出海ちゃんだけのファンがいるんだよ」
「・・・はい」
「気を抜きすぎじゃないかなー?台本を棒読みすればいいわけじゃないんだよ?」
「・・・えっと、先輩がそれいいます!?」
「えっ、出海ちゃん、何か今なにか言った?」
「・・・いえ」
「あとね、返事は『はい』」
「はい」
「出海ちゃんのいいところは素直で明るいところなんだよ?」
「はい」
「これ ちゃんとつけて。せっかくのキャラなんだから大切に・・・しないとね」
つ !
「はい!」
【TAKE19】 (がんばれって思うときがある)
場面 加藤宅付近の道路
人物 出海
「あの・・・お兄ちゃん」
「なんだい出海?倫也君達とは別れたのかい?」
「うん・・・ぐすん」
「ん・・・どうしたんだい?」
「どうしよう・・お兄ちゃん・・・ぐすん」
「話してごらん、大丈夫だから」
「あのね、エピローグだからね。すぐに終わると思ったの」
「ああ、うん。まぁまとめだったり、オチだったりするだけだからね」
「・・・あのね、加藤先輩の家の前にいるんだけど・・・」
「なんだって?どうしてそんなことになったんだい?」
「澤村先輩に頼まれて・・・」
「そう、それは安易だったね。お兄ちゃんちょっと笑い飛ばせないなー」
「助けて、お兄ちゃん」
「さっきのセリフ撤回するよ出海。大丈夫じゃない。ぜんぜん大丈夫じゃないよ」
「ちょっと・・・」
「でもまぁ、二人きりで話をするだけなら、ギリギリ致命傷ですむから」
「それ、大丈夫じゃないよね!致命傷だよね!」
「ん・・・なんか倫也くんっぽいつっこみだったね」
「・・・キャラが保てない」
「霞ヶ丘先輩や澤村さんのように正妻戦争に参戦してないし生きて帰れるさ」
「・・・」
「・・・まさか・・・出海・・・」
「ぐすん」
「・・・そうか、そういうことか・・・」
「どうしよう・・・」
「あっ、お兄ちゃんちょっと名古屋に引っ越すからがんばって 出海。出海ならできるさ」
「おっお兄ちゃん!?」
【TAKE20】
場面 加藤宅玄関
人物 出海
「イタリアの気持ちがよくわかる・・・」
ぴんぽーん
「・・・」
「・・・はい」
「失礼します。わたくし出海と申します。恵先輩はご在宅でしょうか?」
「・・・やり直し」
「お母さまもぉぉ!?」
【TAKE21】 (朝だ朝だーよ)
「いや・・・わたしはハンガリーだったんだ」
ぴんぽーん
「・・・」
「・・・はい」
「こんにちわぁ!私、加藤先輩の後輩になる予定がみりゃいで決定・・・かみまみた」
「はりきってこー!」
「お母さま~!」
【TAKE22】 (徹夜明けで書くテンションは徹夜して書くべき)
「そう・・・私は出海 5大ヒロインの1人」
ピンポーン!
「・・・」
「・・・はい」
「こんにちわぁ!私、加藤先輩の後輩になる予定が未来で決定されている波島出海と申します!」
「恵の後輩になる予定が未来で決定されている波島出海さんね?」
「すごー」
「・・・リテイク」
「すみません(><)」
【TAKE23】
「そう・・・私は波島出海、物語のために最善を尽くすヒロイン」
ぴんぽ~~~ん!!
「・・・」
「・・・はい」
「こんにちわぁ!私、加藤先輩の後輩になる予定が未来で決定されている波島出海と申します!」
「恵の後輩になる予定が未来で決定されている波島出海さんね?」
「はい!」
「恵のお友達ね?」
「はい♪恵先輩いらっしゃいますでしょーか?」
「ぐっじょーぶ」
「いえーす お母さまのお影でぇーす!」
【TAKE24】 (テイク番号がずれて修正しますた)
場面 恵の部屋
人物 恵
「ソンナノ ワカンナイヨ ヤッテミナイト ワカンナイヨ」
「そんなの わからないよー やってみよー わからんよー」
「わかんないお^^」
「そんなの わかんないYO やってみないと わっかんないYO」
「そんなのわからへん ほなやってみよかー」
「・・・あれ、なんか私おかしい?」
「恵~ お友達よ~」
「誰~?」
「恵の後輩になる予定が未来で決定されている波島出海さんよ~」
「私の後輩になる予定が未来で決定されている出海ちゃんね」
「いえーす」「いえーい」
ハイタッチする母娘
【TAKE25】
場面 加藤宅玄関
人物 恵 出海
「ああ、出海ちゃん」
「加藤先輩にお話しがあって参りました!」
「ん・・・どうしたの急にきて?」
「降参します!」
「何言ってるの・・・かな?」
「降参します!」
「出海ちゃん?」
「全面降伏します!」
「あのね、だからね・・・」
「無条件降伏します!むしろ参戦しなかったことにしてください!」
「何に参戦したの・・・かな?」
「・・・降伏します!」
「あの、私の質問を聞いてくれるかな?」
「・・・加藤先輩、許してくれないならここで土下座しますよ?」
「・・・」
「そしたら、先輩の印象悪くなりますよ・・・?」
「・・・」
「・・・」
「出海ちゃん、まだリテイクしたいの・・・?もう朝になちゃったよ?」
「ごめんなさい。私があさはかでした。」
「・・・何のことだかわからないよ?」
「・・・あの・・・恵先輩?」
「最後にもう一度だけ聞くわね?『なにに』参戦したのかなぁ?」
「・・・」
「・・・いやだなぁ。出海ちゃんこんなところで土下座しないでよぉ?」
「降伏します・・・」
つ !
「降伏します!」
「何のことだかわからないけど・・・顔をあげてね」
「先輩・・・」
「こんなところじゃ寒いから、あがって・・・ね?」
「・・・降伏します・・・降伏しまーす!」
「もうしょうがないなぁ・・・」
「・・・」
「降伏を受託します。これでいい?」
【TAKE26】 (平和っていうのはね 戦わないことだよ)
場面 恵の部屋
人物 恵 出海
「で、出海ちゃん黒幕はお兄さんなのかな・・・?」
「いえ・・・兄は関係ないです!」
「じゃあ、安芸くん?霞ヶ丘先輩?」
「いえ・・・」
「まさか、氷堂さん!?」
「いえ」
「・・・もしかして、マスターアップも間に合わずに那須の別荘に引き籠ってた
澤村スペンサー英梨々・・・さん・・・ってことはないよね?」
「・・・」
「あの多大な迷惑をかけたあとに、にこにこして安芸くんとべったりしている
澤村スペンサー英梨々・・・さん・・・の差し金なの?」
「・・・やめて・・・私のHPはもう0よ・・・(震え声)」
「返事は『はい』」
「・・・はい」
つ !
「はい!」
【TAKE27】
「・・・なんてね。ごめんね。出海ちゃん」
「いえ!こちらこそすみませんでした!」
「でも、ついでだから もう一つすっきりさせておきたいのだけど」
「はい!」
「去年の夏コミのときなんだけど」
「はい!その節はお世話になりました!」
「いいなぁ、出海ちゃんは素直で明るくて」
「はい!ありがとうございます。お陰様で目が覚めました!」
「あの日、私のこと『彼女』って言った・・・よね?」
「はい!」
「どうしてそういう風に思ったのかなぁ?」
この時、出海は思った。私は今、人生の岐路に立たされているんだと。
全身のすみからすみまで五感を研ぎ澄まし、その危険性を本能で察知した。
『どっちだ?』間違ったら消されかねない・・・
倫也先輩の彼女に間違われたことを怒っているのか?
それとも彼女と間違ったことを喜んでいるのか?
いやむしろ、間違ったことが間違いだったか?
おそらくは後者だろう。そうでなければいろいろおかしい。
ではなんだ?何がこれほどまで『危険だ』と叫ぶのだろう?(0,5秒)
「それはもちろん、お似合いだなって思ったからですよー!」
「そっか」
「はい!」
勝った。わたしは勝った。これで生き残れる。
元の世界に戻って、素直で明るい後輩キャラを演じればいいんだ。
ときどき先輩方に生意気いって許してもらって・・・
「じゃあ、なんで安芸くんに抱き着いたりしたのかなー?
彼女だって認識した人の前で抱き着いたりするのかなー?
どうして胸を押し付けたりするんだろうなー?
何を見せつけようとしたのかなー?
それともあれかな?無邪気な子供ってことだったのかなー?
そんなに大きな胸をしてて?
ねぇ出海ちゃん・・・?
教えてくれないかなー?」
さっきまでわたしは死に恐怖を抱いていた。
今は死に覚悟を抱いた。それはむしろ甘美な安らぎだった。
そうだ、泣こう。泣いてしまう。(0.02秒)
>どこの世界に泣けばラスボスから逃げられるゲームがある?<
「・・・うう・・・ぐすん・・・・」
「・・・ウソ泣きは良くないよ?」
「・・・えっ」
恵は出海の肩に手をぽんっと置く。柔らかい優しい手だ。顔は知らないけど。
「出海ちゃん、・・・リテイク・・・だよ」
【【エピローグ その2】】
場所 帰り道
人物 出海
【TAKE53万】 (えっ?)
「あっ、倫也先輩ですか・・・出海です・・・」
「おはよう出海ちゃん。昨日はありがとう」
「はい。こちらこそ・・・」
「どうしたの元気なさそうだけど」
「あの、先輩よく覚えてないんですけれど・・・
恵先輩と早く仲直りしたほうがいいですよ」
「うん?お気遣いありがとう?」
「あまり怒らせないほうがいいですよ?」
「ああ、うん?」
「加藤先輩はすっごくすごぉぉぉぉく 怖いですよ?」
「イズミチャン カトウハ スゴク ヤサシイヨ テンシダヨ」
「どうしたんですか、倫也先輩?」
「リョウリモウマイシ ソウジモ デキル ヨ」
ツーツーツーツー
「倫也・・・先輩??」
つづいて着信音
「お兄ちゃんからメールだ」
>気を付けるんだ。
>僕ら作中人物の行動 言動はもちろんのこと 思考までもが『観測』されている
>『共有』されているんだ
>出海・・・ヒロインらしく明るくふるまうんだよ
「お兄ちゃんは何をいってるんだろう?」
つづいて着信音
トゥルルル・・・
トゥルルル・・・
トゥルルル・・・
トゥルルル・・・
「・・・恵先輩・・・から?」
トゥルルル・・・
トゥルルル・・・
トゥルルル・・・
トゥル
「もしもし、出海ちゃん?」
「えっ、私でてないのに・・・」
「もしもーし、出海ちゃん?だよね?」
「はい!」
「別に怒ってなんかないよ?」
「・・・」
「すごぉーく すごぉぉく 怖くなんか・・・ないよ?」
「あっあ・・・あぅっ・・・」
「だからね・・・総没・・・最初から全部やり直し・・・だよ」
【【エピローグ3】】
時期 新学期初日
場所 出海の部屋
人物 出海
「うわああああああぁああああ」
出海は目が覚めた
「・・・夢か・・・」
何か恐ろしい夢を見た気がするが覚えていない。
目覚まし時計が鳴っている。
夢の中でも何か鳴っていたような・・・?
「こたつで寝るのは良くないなあ・・・」
家の中には誰もいない
「あれ、みんなどこだろう・・・?」
兄に電話をする
「あっ、お兄ちゃん、学校先にいちゃった?」
「おはよう出海」
「あっおはようお兄ちゃん」
つ!
「!?」
「おはよう!お兄ちゃん!」
「はははっ出海は新学期早々元気がいいねぇ」
「あのね、お兄ちゃんどこにいるの?」
「言ったじゃないか・・・名古屋だって」
「・・・なんでぇぇぇぇぇ!?(こだまする)」
【了】
読んでいただきありがとうございました。
短編として成り立つように意識しました。
長文は初投稿となります。辛口批評でもいただけると励みになります。