この素晴らしいセシリーさんにも貢物を!   作:ツーと言えばカーな私

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夫になりました。嫁が可愛いです。

 この街に来てから一週間程経過した。

 

 最初の1日とその後の三日間は特に異常な日だったのを覚えている。

 当然それはセシリーとの結婚騒動からなるものだった。…異世界転生して数時間ですぐに結婚するなんて誰が思うんだろう?スピード結婚にも程がある。

 

 まあ、逆告白を受諾した事については微塵も後悔がないんだけど。

 あの時の彼女からしたらいいイケメンがいた程度の事なんだろうが…今ではそのがめつさに感謝している。

 

 まあ、何も全て円滑に進んで結婚した訳ではない。

 婚姻届を提出してから正式に結婚をするものなのだが……問題が発生した。

 それは、お互いに貧乏だった。という事である。

 セシリーは借金をしている訳じゃないが、エリス教徒から配給のパンを獲ってくるぐらいには貧乏で、私はこの世界に来てから早々に30万近くの借金をした金すら持ってない奴である。

 まともに結婚式すら開けない状態で結婚生活を始めた訳だが……この世界は結婚したら必ず結婚式を挙げなきゃいけない決まりでもあるのか結婚式を開く事になった。(本当はセシリーの我儘)

 

 しかも費用が800万近くするやつ。

 セシリーがやりきったと言わんばかりに胸を張っていた姿は非常に可愛らしかったので私は許した。というか普通に許せる範囲だった。逆に可愛さが増えてくるまである。

 

 800万なんて冒険者が2年以上クエストをこなしても全然足りないような金額ではあるが…私はそれを愛の力(物理)で3日かけて稼いだ。

 どうやったのか聞かれれば……(王都の)クエストを(三日間徹夜して)()()でやり続けたとしか言いようがない。

 そのせいか『頭のおかしいアークプリースト』だの『バサプリ(バーサーカープリーストの略)』だの『アクシズ教徒のやべーやつ』だの散々言われた。まあ、アクシズ教である事は否定しなかったが……だってクエストを受注する際もクエスト中の時もアクシズ教のペンダント(セシリーからの贈り物)を肌身離さず身に纏っていたし、入信書にも婚姻届と一緒に書いたし。

 

 ……まあ、そんな私の努力があり1000万もの金を稼いでから早々に借金を返済し、式典を挙げた。

 

 会場に行けば満員だったが、会場に埋まっていたほぼ全員がアクシズ教徒でセシリーの知人だか友人だか赤の他人だった。

 全員が全員祝福するような視線ではなく、一部はセシリーを睨んで羨んでいた人たちもいた。

 主に女性メンバー中心に。

 まあ、セシリーはそれをものともせずに「お先に失礼します!」って私の腕に抱きつきながら言っていたが…あの時の女性陣と目にはゾッとしたがナニか来るものがあったな…。まあセシリーさんに抱きつかれた事でなんとも思わなくなったけど……ウチの嫁ってマジ天使。

 男性メンバーも居たにはいたが、どちらかというと式典に参加した後の参加賞と食事が目当てで来ていたようだ。

 後から聞いたが、女性メンバーも大半がその目的だったようだ。途中からセシリーを処す計画を練っていたらしい。そんな計画は勿論潰させて貰ったが。

 更には結婚式場でセクハラ行為をやってる男女を見たときは流石の私でも引き攣ったな。

 アクシズ教徒がどんな宗教団体なのかこの時に理解し始めた気がする……。

 

 まあドタバタして始まり、ドタバタしながら終わったこの式だが、やはり一番の見どころはウェディングドレスを着たセシリーを見られたところだろうか。アレは正しく女神だった。もうあの時、頭の中では彼女に抱きついて愛を吐露したい感情でいっぱいだった。今でも思い出すと自然に笑みがこぼれる。あの時一度しか見られなかった純白のドレス…なんか最後の方は泥だったり野菜の投合攻防戦になった時の野菜の汁だったりドレッシングだかが染み込んで弁償する羽目になったが……また見たいな。

 

 そんな日々を終えて数日後の朝になった。

 隣で寝ている自分の嫁の柔らかい肌をなんとなく触る。特に意味はない。

 そうすると、頰を緩ませて「ウェヘヘ…めぐみんしゃんおねぇひゃんにあみゃえたきゅなっちゃったゃんですかぁ?」と、寝言を言った。可愛い。

 

 めぐみんという名前はギルドで度々聞いた事がある。

 確か爆裂魔法のみを使う頭のおかしい珍しい紅魔族と聞いた事がある。

 セシリーが一度エリス教徒に強姦されかけた(セシリーが配給のパンを盗んだ為に捕まっただけの)ところを助けたスーパー可愛いロリっ子系美少女ともセシリーから直接聞いた。

 

 妻の身を助けて貰った身としてはその子に絶対の忠誠(セシリーを除く)を誓ってもいいが、セシリーがなんていうかな…自分だけ独り占めとかズルイ!って言い出しそうだ。そんな時は二人で分け合えばいい話なんだけど。彼女は納得してくれそうにないな。

 

 さて、早めに起きてしまったがどうしようかな。

 朝食を作るにしても食べるにしても寒い廊下を歩かなければいけない。それは非常に面倒だ。

 

 熱を純化させていくのもいいが、それは熱という粒子運動がただありえないくらい早くなるだけで『熱い』から『痛い』になるだけだ。私の身体とて純化した物は本来の持つ力を取り戻しているというのに等しいのだから傷を負う。最悪死ぬ。そんなギャンブル犯してまで備え付けのキッチンまでは行きたくない。

 

 肝心の服は残念ながらベッドの外だ。早着替えでもしたいが自分にそんな技能はない。

 というか、力加減間違えたら服が破けそうだ。

 昨日もセシリーを傷つけないためとは言え彼女が動きっきりだったからなぁ…いやまあ、彼女もそれはそれで楽しかったそうだが。 力の調節は今後の課題だな。

 

 もう一度彼女を見やるとシーツが剥がれかけて素肌が見えていた。

 何かに抱きついているのかシーツが纏まり皺が出来る。

 

「ふあーろう、にゃんできょんなに可愛いんれふかめぐみんしゃんは~…!」

 

 貴女の方がよっぽど可愛いよ。

 そう言いかけたが、彼女の睡眠を邪魔してはいけない。

 ここは静かに心の中で……やっぱ無理。

 

 私は遠慮なくセシリーに抱きついた。そしたら打たれた。

 彼女にもびっくりするということはあるらしい。

 痛い。

 ちなみにその後2発打たれた。可愛いロリっ子との幸せの時間を壊された腹いせらしい。

 …これも痛い。

 というか、私が襲った時よりもなぜ多い…。

 

 

 

 

 

 今更思うのだが、これは付き合ってからという意味でも、結婚してからという意味でも、邂逅してからという意味でもそうだが、たった4日でここまで異性と事が運ぶのだろうか?壁も容易く超えてしまった。因みに彼女から誘ってきた。彼女があのアクシズ教だとはいえシスターという立場上そういう欲に塗れたことをしちゃいけないだとか、本人の性格上全く興味がないと思っていたのだが意外に率直だった。最初は戸惑ったが、「貴方しかいないの!」なんて言われたら断れるわけなんて無かった。

 身体中に出来た互いのキスマークを隠すことには成功したが、激しく動くとバレる箇所にやってしまった為若干動きがぎこちないのはご愛嬌。

 

「やっぱり自分の夫に作らせて食べる朝は最高ね!」

「おおー。なかなかの好反応だね。ただ焼いただけなのに」

「久しぶりに見たかもしれないわ!黒くないお肉なんて!」

「今までどんな料理してきたのか気になるけど、今は聞かないでおくよ」

「デザートは?デザートはあるのかしら!?」

「朝からデザートってどうかと思うけど、まああるよ。セシリーの好きなところてんスライム。因みに今日はリンゴ味ね」

「やったー!夫がいるとこんなにも生活が変わるなんて思わなかったわ!結婚して良かったー!」

「夫としてはその言葉は嬉しい限りだよ。もっと囁いて欲しかったり…」

「美味しいわー!じゃんじゃん作って頂戴ね!」

「……」

 

 期待の言葉は与えられなかったが、それでも自分の料理を褒めてくれるのは嬉しい。

 美味しそうにソーセージやらサラダやらを頬張っている彼女を見てると頰が緩んだ。

 

 結婚生活ってこんないいものなのかな。まあ、いいものなんだろう。結婚生活は人生の墓場という人が居るが、生憎この世界じゃ通用しないようだ。まあ、私は自分がかなり倒錯していると自覚があるので、普通の人だったら…あんまり喜ばないかもしれないが。

 

 

 

 

 

 

 クエストを受けてモンスターを倒し、金を稼ぐ。

 2日前にやったのは式典を開くためであるが…今回は普通に生活費を養う為である。

 

 

 目の前に居る白狼の群れが私に威嚇の意を込めてか睨みつけている。

 どうやら相手はこちらを敵とみなしているらしい。まあ、そりゃそうか。同族の頭を手からぶら下げてるやつなんて敵としか思えない。

 

「グルルルル……グォオオオオオオ!!」

 

 リーダー格っぽい一回り体格がでかいのが雄叫びをあげた。同時に手下の白狼は私目掛けてそれぞれ違う方向から走ってくる。撹乱させて私を一気に仕留める作戦らしい。知能は割と高めの個体の様だ。人に限る話でも一部の生物でも通じる話ではあるが、生物は物体を認識するのに約60%を視覚に頼っているらしい。その60%という認識の占める割合から視覚の混乱というのは脳を混乱させ思考を麻痺させるという点において良い手だと思う。相手はその原理なんて知らないだろうが、こうやったら相手を仕留めやすい…みたいな感覚を知ってるからこういう戦い方をしているんだろう。

 

「まあ、私の様なチート転生者たちには意味ないんだけどさ…」

 

 純化した死の要素を与えるとすぐに生物は死を迎える。

 血もなにも吐かずに死んだ白狼の死体を見れば瞳は未だに輝いていた。

 

 この純化させるという能力は生命を持つ相手なら無類の強さを誇る。例え不死だろうがそれは例外ではない。というか、不死ほどこの能力は効くだろう。不死ほど生命力という大きな穢れを持つものもいないだろう。

 

 ついさっき殺した相手を見て、死体に随分と慣れたもんだなぁ…あんなにグロ画像無理だったのに……と自分の変化を感じた。

 

 

 

 

 

 街に戻った後はギルドに行って、クエストの終了を報告した。

 何故かスズさんが苦笑いしていた。どうやらだいぶ疲れてる様だ。大丈夫だろうか?最初にお世話になったので相談事があるなら聞くが…流石に無粋だろうか。

 渋々と渡された40万エリスを手にして(教会)に帰った。

 

 にしても、ギルドに入った途端『頭のおかしいアークプリーストだ』なんて囁かれる様になっているとは思わなかった……。

 それにしても、もう自分がソロで冒険している事は当たり前という感覚を抱いてしまうようになったな…本来なら後方支援役のジョブの筈なんだけど…仲間が欲しいなぁ……これから仲間を集め様にも王都でもヤベーやつとか言われているし無理そうだけど。

 

 

「ただいまー」

 

 そうこう考えている内に教会の扉を開けていた。それにしても教会にただいまと言えるなんて随分と特殊な環境だなと今更思う。

 

「おかえりなさい!あ・な・た!!」

 

 エプロン姿をして片手に自分が作ったであろう唐揚げを乗せた皿を見せびらかしているセシリーが待ち受けていた。

 いつからそこで待ってたんだろう?今日って帰りが何時か分からなかったから教えてないはずなんだけど…。

 

 …料理の方を見れば努力して作った事が伺える、だって、顔とエプロンが所々炭で汚れてるし……一体最初はなにを作ろうとしたんだろう?いや、皿に乗ってる唐揚げを見れば唐揚げを作ったと分かるんだけど、何故炭の汚れが?

 

「私、今日は頑張ったですよ!いつもならお店で売ってるものを買ってあたかも自分が作ったかのようにしてるけど今日は違うんです!私が作ったんですよ!」

 

 え、そうだったの?

 いやまあ、朝の会話でなんとなく察してたけどそうだったのか…そういえば台所にパックのスープの素とかいっぱいあったな…。今更だけどなんでパックに封する技術がこの世界にあるんだろう。魔法かな?

 

 いやでもそんな事より……マジでか。セシリーさんマジですか。私の為にわざわざ料理を作ってくれたんですか。

 え、ちょっと待って普通に嬉しい。涙出そう…あ、出た。

 

「え、ちょっと!?なんで泣いてるですか!?」

「いや…まさかセシリーが私のために努力してくれてると考えるだけで嬉しくて…」

「え!?」

「今まで全然家事しなくて、私に任せきりだったから、私の事を都合の良いイケメン兼道具なんじゃないかなって…少し心配してたから、いやでもそんな扱いでも普通に貴方のことが好きだけど!」

「確かに私って自分勝手な女って最近自覚し始めましたがそこまでですか!?それに、私がそんなエリス教徒みたいな事してると思いますか!?というか中々良い趣味を持ってますね!」

「良い趣味ってなったらセシリーも(ロリコンとショタコン)だろう?」

「話をはぐらかさないで下さいよ!」

「ハハ…それでさ、今日は何を作ってくれたの?」

「またぁ…!もう!今日は食べさせてあげませんよ!」

「ごめんなさい」

「謝るの異様に早いですね……そんなに食べたいんですか?」

「そりゃ妻の初の手作り料理だよ?食べたいに決まってる」

「じゃ、じゃあ今日から私の事をセシリーお姉ちゃんって……」

「第三者から見たら夫が妻をお姉ちゃんって呼んでいるのは大分不味いのでは?」

「今日だけ!それか、二人だけの時でいいから!ね?」

 

 ね?の破壊力が凄まじいなおい。

 こんな可愛い嫁のお願いを断るわけがない。

 迷いなく言い切ったね。

 

「セシリーお姉ちゃーん☆」

 

「はうぁっ!?」

 

 彼女はそのまま感動してか、感激してかは知らないが後ろにぶっ倒れた。

 ……頑張って作ったであろう唐揚げを床に思いっきりぶち撒けながら……。

 倒れた彼女を見れば幸せそうに気絶している。……人ってこんなに気絶しやすいものだっただろうか?

 

「セシリーお姉ちゃん!大丈夫?セシリーお姉ちゃん!」

 

 そのまま半分巫山戯て彼女をお姉ちゃんと呼んで安否を確認する。

 すると、彼女はすぐに目を覚まして私に抱きついてきた。

 

「わぷっ」

「ああもう!本当に年下っていいわぁ〜!」

 

 すぐに彼女の豊かな双丘が当たる。

 昨日で慣れたはずだが、やっぱり慣れていなかったらしい顔が赤くなっていくのを感じる。本当に柔らかい…。同時に何か自分の肩にツー…と何かが流れていく。何が?と様子を見ればそれはセシリーからの鼻血だった。

 

「え、ちょっと鼻血出てるけど!?大丈夫!?セシリー!?」

「ああ!耳元に!耳元にもう一回言って!!お願い!」

「いや、その前に鼻血なんで出てんの!?セシリー!?本当に大丈夫!?」

「大丈夫!!お姉ちゃんは大丈夫だから!お願いだからセシリーお姉ちゃんって言ってー!!」

「セシリーお姉ちゃん♪」

 

 甘声でもう一度彼女を呼ぶと物の見事にぶっ倒れた…私の声ってそんなショタっぽい…?

 それにしたって鼻血が酷い。

 ……一体何に興奮したのかは分かるが、そこまで興奮するものなのか?

 取り敢えずセシリーの鼻血を拭き取り、ティッシュで栓をする。床に寝かせておくわけにもいかないので、ベッドル部屋へと運んだ。

 

 幸せそうに気絶しているが…本当に大丈夫なんだろうか?なんか気絶したまま昇天してしまいそうだけど。…いあ…え、いや、なんか本当に!?天使(セシリー)から天使が出てるー!?

 

 

 

 「お姉ちゃん生きて♪死んじゃやだー♪」とまたも自分なりのショタボで元気付けると喝ッ!!と行った具合に天使がセシリーの中へと勢い良く戻っていった。目は覚めなかったが。

 ……この声はセシリーの生殺与奪を握っているというのか…?…少し高めな声で生まれてきたことに感謝すればいいのか憎めばいいのかよく分からないな…。

 

 取り敢えず、あの散らばった唐揚げを片付けに行くことに決めた。セシリー程熱心とはいかないが私もアクシズ教徒、教会を掃除しないといけないだろう。

 その場へ向かうと教会に唐揚げがぶちまけられているという罰当たりな光景が見えてくる。

 折角の妻の手料理なので、汚いとか聖職者がやる行為じゃないとか言われようと地面に落ちてる物も食べることにした。

 それにここは教会だ…セシリーが運営しているとはいえ何かしら不思議パワーで綺麗になっていたり……しなかったな。ちょっと汚れてますね。はい。ちょっと味が落ちるが地面に触れていた時よりはマシだと思うので水で洗ってから食べることにする。

 

「んぐんぐ……あ、美味しい」

 

 顔やエプロンに炭をつけていて少し心配だったが、全然問題なかった。普通に美味しい唐揚げだった。逆になんでこれを作るのに炭の汚れが出来たのか気になるけど、まあそれは後で聞くとしよう。

 

 それからクエスト帰りで一応汗を掻いているので風呂に入ることにした。

 

 仕事した後の風呂は最高だと個人的に思う。

 ここにシュワシュワではなく、妻がいてイチャイチャ出来たらな…と思ってしまう。新婚でまだアツアツの時期なのだ。それぐらいしたって、バチは当たらないだろう。いや、やはり彼女は聖職者であるからバチが当たるか…?いや、そもそも私もクラス的に言えば聖職者なんだが……やっぱり罰当たりか?いやでも、もう壁も超えてしまったし今更……いやでも、アレは彼女が誘ってきたのであって…別に私に罰が下るわけじゃ……それに、アクシズ教に『法に触れないのであれば好きなようにしなさい。一度きりの人生なんだから』という教義があるので問題はないのでは?セクハラも日常茶飯事の様にこの教団にはあるし……待てよ?私は誰に弁解している?

 

 一度思考を止めて、意味もなく上を見上げる。

 

 特になんでもない大理石で出来た天井が広がるだけだった。

 今更だけどこの教会にここまでしっかりした浴場があるのは何故だろう?

 アクシズと言うほどなのだからやっぱり水関連に力を入れているんだろうか?

 後でセシリーに聞いてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 うっかりのぼせそうになったのを回避して浴室から出る。

 体がのぼせる直前だったせいか冬特有の寒さを微塵も感じなかった。そのままタオルを一枚だけ巻いて自分の下着を取りに行く途中、なにやらベッドの方が騒がしいことに気づいた。

 近づいてみればこんな音がしてきた。

 

 ドタッ!バタッ!バタン!

 

 ……この騒がしさはセシリーである事は分かるんだが、一体なんで夜中に?というか、私が色々としている間に起きていたのか。

 

「セシリー?大丈夫か?」

「あ!?カズトさん!?ちょ、ちょっと待ってください!今ドアを開けないでくださ…!?」

 

「セシリー?」

 

 そこに先程まで自分が介抱していた美人プリーストはいなかった。

 今目の前に居るのは男性の性を引きつける様な扇情的なデザインをしたネグリジェを身につけて目の前にあるYES♡と色付けされた枕を取ろうとしているセシリーであった。……ウチの嫁って可愛すぎると思う。

 

「え、あっ…その、こ、これはぁ…!」

 

 珍しく顔を赤く染めるセシリー。羞恥って言葉は彼女にも存在したらしい。

 

「今夜は一体ナニをするつもりだったの?セシリー」

「え、えっと、ですね…これはそのぅ…」

 

 動揺を隠せていないようで、珍しくあたふたし始めるセシリー。

 

「私を誘ってるの?」

「と、当初の予定ではそのつもりだったんですけど…意外に準備に時間がかかって…」

「充分だよ。今の姿や、あたふたしてるセシリーを見てたらすっごい可愛いって思ったし、誰にも渡したくないなって思ったよ…私からも…今から、シてもいい?正直、今は…セシリーを愛したくて…抱きしめたくて堪らない」

「うああ…想像していたのと違いますけど、もう、どんとこいです!私だってカズトさんは誰にも渡したくありませんし!今はぎゅーって抱きしめて欲しいです!愛して下さい!いっぱい赤ちゃん作りましょう!」

 

 

 ──その後は…分かるだろう?

 生憎R18展開なんてものはこの小説には無い。制約であるし。(メタ)

 

 それと、一夜明けて分かったんだけど、セシリーは一度こっち側のペースに持ち込むといつもの調子が出ないからむっちゃ可愛い声を出すようになるよ。暫くはこれで一歩リードしてセシリーをからかえそう(ゲス笑)

 

 

 




Q.この小説でセシリーさんって年齢どれくらいなの?
A.セシリーさんは二十代前半のつもりで書いてます。因みに主人公が17。……異世界だから大丈夫だよね?

Q.なんでセシリーさん夜の営みに誘おうとしたの?
A.夫婦の甘々な生活に憧れていたっていう設定にしたので、こういうセシリーさんもアリかなって。

Q.なんかセシリーさんっぽくない。
A. ゆ る ち て 。作者の皆無に等しい文才能力で頑張って書いてるつもりなんですよ!というかセシリーさんのキャラって描くの難しい!(本音) でも書きたい!(本音) 言うならアクシズ教徒も難しい!(本音) 傍迷惑なことを毎度してるって言うのわかってるけど一個人一個人の引く限度が分からん!(本音)

というか、セシリーさんメインのこのすば小説増えて!!(マジ本音)

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