狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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遅れました……

弓「遅れてはいかんだろ……」

うぐ……


第90話 騙された

「……じめじめするな。」

 

「そういえばリューネはこういう洞窟系苦手だっけ。」

 

洞窟内。私達はステンノさんの言う宝物を求めて奥に進んでいた。

 

「あの女神とか言うやろう、宝とかいうのが嘘だったら燃やし尽くしてやる!」

 

「あはは……程々にしてあげてね?」

 

レンポくんもかなり不機嫌。確かレンポくんって寒いところとか苦手だもんね。

 

「……はぁ。」

 

あ、ミラちゃんがため息ついた。

 

「……前方に敵性反応多数。」

 

〈……あー……これは……騙されたかも。〉

 

え……

 

〈すごく不自然なほどに敷き詰められている。明らかに人為的なものを感じるぞ……〉

 

ドクターの言葉と同時に私の視界の中に敵の姿が映る。骨の兵と骨の竜…確か名前は、“骸骨兵”と“ボーンワイバーン”。そのままだって思ったのは内緒。

 

「うーん……こう狭いと戦いにくいんだけど。」

 

ルーパスちゃんが呟いて、一振りの太刀を抜く。

 

「ルーパスちゃん、その太刀は?」

 

「“蒼星ノ太刀”。鋭利363、水属性値160、精密20、最大通擊色緑。下位武器だから少し性能低めなんだけど、まぁ、なんとかなるよ。」

 

「……でも太刀ってこの狭い場所で戦えるの?」

 

リューネちゃんの見てる限り結構大振りだった気がするけど。

 

「戦いにくいだけで戦えないとは言ってないよ。それに…振り回すくらいなら出来る程度の空間あるし。」

 

そう言ってルーパスちゃんは太刀を構えた状態のまま何かを射出した。

 

「よい…しょっ」

 

「…えっ」

 

そのままボーンワイバーンに飛び付いて、そこから跳んで突き落とし。

 

「うーん、硬いね…」

 

そのまま強く構えるルーパスちゃん。

 

「───太刀固有狩技、壱ノ弐…“桜花気刃斬II”ッ!」

 

そう叫んで、回転斬りでボーンワイバーンを斬りつける。その勢いで納刀すると、その斬りつけた場所の傷が大きくなった。そしてそのままボーンワイバーンは倒れた。

 

「お前はもう死んでいる…ってね。」

 

「北斗神剣…?」

 

〈……今思いっきり誤字あった気がするのは気のせいですか〉

 

だってルーパスちゃんが使ったの拳じゃなくて剣だし。

 

〈…ところでルーパスちゃん、今の技は?〉

 

「桜花気刃斬。斬りつけた部位に時間差で追撃が入る狩技だね。カムラの里では似た技があるって聞いたけど…」

 

「桜花鉄蟲気刃斬のことか…狩技の桜花気刃斬とは違って翔蟲を使うが、まぁ大体は一緒か。斬りつけた箇所に無数の傷口が開き、それが相手に追撃としてダメージを与えるんだ。」

 

「あ…そうだったんだ」

 

「知らなかったのか、ルーパス。」

 

「私太刀の使い手じゃないし。桜花気刃斬使ったの久しぶりだもの。」

 

そうだったんだ…

 

「しかし…面倒だな。狭い場所でここまで敵が多いと…」

 

「………あぁ、うぜぇ!おいリッカ!オレに魔力を回せ!」

 

「え……?」

 

「預言書だ!ここら一帯焼き払ってやる!」

 

あー……

 

「……うん、お願い。」

 

〈ちょっ、リッカちゃん!?〉

 

「大丈夫、レンポくん達の精霊魔法は地形に被害ないから。」

 

私は預言書のレンポくんのページを開いた。

 

「……お願い、レンポくん!」

 

そのままページにある杖のマークに触れる。その瞬間、レンポくんの魔力が増幅される。

 

「よっしゃ!宝具、解放!」

 

その途端周囲の温度が少し上がる。

 

「いっけぇ!───“炎の精霊、その力此処に振るえ(ヴィオスフレイム)”ッ!!」

 

枷を叩きつけると共に周囲が炎に包まれる。

 

「あっつい…」

 

「……なんかすまねぇ。今度から少し火力抑えるか…?」

 

「ううん、大丈夫…」

 

〈…今のでその周囲にいる敵は倒しきったみたいだ。その先に一体だけ、反応があるけど…どうする?〉

 

「行くよ。この先に何かあるかもしれないし。」

 

〈こうかいしませんね?〉

 

「ルナセリアさん、それカービィじゃ…」

 

〈よく分かりますね…〉

 

とりあえず、私達は洞窟の奥に進むことになった。

 

 

……で。

 

〈そこが最奥みたいだけど……〉

 

そこにポツンと置いてある宝箱。それを護るかのようにいるものがいる。

 

「……あいつは……あん時の…!」

 

「……“キマイラ”」

 

キマイラ──テュポーンとエキドナの娘。ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つと言う説とそれぞれの頭を持つと言う説がある存在。それが、私達の前にいた。

 

「ヴルルルル…」

 

〈襲って来るぞ!〉

 

ドクターがそう言うと同時に、私に向かってキマイラが飛びかかってくる。

 

「させませんっ!」

 

それをマシュが防ぎ、ルーパスちゃんが矢を叩き込む。

 

「ギャウギャウ……!」

「───回避!多分山羊の魔法が来る!!」

 

その指示が間に合い、ルーパスちゃんとマシュ、私の足元から魔法が発動する寸前に回避できた。

 

「あいつ…あの時のと同じ奴か!?」

 

「そうかも……?だったら、あと残る行動は……」

 

蛇の炎とライオンの尾───それから飛びかかり。

 

「リッカ!あいつの弱点になる攻撃って分かる!?」

 

「ハンマー系統───多分、打撃!」

 

「打撃───なら、リューネ!」

 

「幸いさっきよりも広いからな───自由に戦える!」

 

そう言うと、リューネちゃんは翔蟲で跳んだ。

 

「───ふっ!」

 

そのまま狩猟笛を叩き込む。ルーパスちゃんは弓で空中に向かって何か大きいのを撃ってた。

 

「ヴォォォォォ!」

「飛びかかり!左右に避けて!」

 

そう指示した直後、ルーパスちゃんが撃った大きいのが破裂して、中からモヤッとボールみたいな塊がキマイラに降り注ぐ。それによってキマイラが倒れ込む───ダウン。

 

「ナイスだ、ルーパス!」

 

「アル、キマイラに近づける?」

 

私を抱えてくれてるアルにそう聞くと、こくんと頷いてくれた。

 

「リューネちゃん、ルーパスちゃん、スイッチ!」

 

「了解ッ!」

「ああっ!」

 

そう言うとリューネちゃんとルーパスちゃんは後ろに下がる。その隙に私とアルが前に出る。…っていうかアルって結構力あるよね。私を抱えながら背中に剣を吊って走れるって…

 

「ヴルルルル…」

 

「…!アル!火の玉!」

 

「!水よ!」

 

蛇の頭が吐いた火の玉をアルが放った水が掻き消す。

 

「───召雷!!」

 

アルがそう叫ぶとキマイラに雷が降り注ぐ。それによってキマイラが痺れ、身動きがとれなくなる。その間に私とアルはキマイラに近づく。

 

「……やぁっ!」

 

そのまま私はキマイラをコードスキャンする。

 

「スイッチ!」

 

一声叫ぶと、背後からブーメランが飛んできた。その間に私とアルはその場から離脱する。

 

「えっと……うん、打撃。」

 

私はキマイラのページを読んで弱点属性を把握する。

 

「全力攻撃、打撃!」

 

「鉄蟲糸技───“震打”!」

「いっくよー!“響音震【打】”!」

 

リューネちゃんとルーパスちゃんの技が炸裂して、キマイラは動かなくなった。

 

「───倒した、の?」

 

〈…うん。魔力反応は感じられない。倒したんだ、その相手を。〉

 

私達はそこでため息をついた。その直後、小さな地響き。

 

「な、何!?」

 

その発信源を見ると、黄色い石碑が現れていた。

 

「こいつは…魔力と体力を強化する石碑だな。とりあえずコードスキャンしておけ。あとで説明してやる。」

 

そう言われて、私は頷いた。それと同時に預言書が光りだして勝手にページを開いた。

 

 

───汝が望む世界を問う。

 

───仰ぎ見る空。

───広がりし空。

 

───汝の望む世界にていかなる形を現す?

 

 

「これって……」

 

「……預言書からの問いかけか。あとで答えても大丈夫だ。どうする?」

 

「……あとで答えよう。」

 

「そうか。よし、宝を開けてみようぜ!」

 

レンポくんの言葉に頷いて、私は宝箱に近づいた。

 

───その直後。強烈な悪寒と。

 

ドンッと突き飛ばされる感覚と。

 

ザシュッっていう嫌な音と───

 

「くぅ…っ!」

 

そんな、ルーパスちゃんの辛そうな声。それから───

 

「───ラフナプリズン!それ~っ!」

 

聞き覚えのある、女性の声がした。




あー……体力。

裁「ちなみにあの問いかけって…?」

創世の問い…だね。

セプテム修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 剣士、剣士、魔術師
  • 魔術師、騎兵、剣士
  • 槍兵、狂戦士、弓兵
  • 暗殺者、剣士、剣士
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