狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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今回も間に合った……

裁「お疲れ様…」


第103話 不安と決意

「…護りがあるとはいえ、死ぬかと思ったぞ。」

 

〈ほんと…ところでレンポくん、さっきの宝具は一体なんだい?〉

 

余波で倒れていた人達が起きてきた。

 

「さっきのは盾だ。俺を含めた炎、森、氷、雷の四精霊が解放された状態で使う護り。俺とミエリだけだと出力が…大体全力の20%か。“炸裂のタル 精霊核裂弾”と対になるように作られた“神聖なる盾 精霊不朽壁”。それを強力にした……違うな、それの大本になったのが“四精霊の権能を込めし核爆(エレメンツ・エクスプロード)”と“四精霊の加護を受けし聖盾(エレメンツ・プロテクト)”なのさ。」

 

精霊核裂弾と精霊不朽壁……“四精霊の権能を込めし核爆(エレメンツ・エクスプロード)”と“四精霊の加護を受けし聖盾(エレメンツ・プロテクト)”……

 

「…それにしても、アルテラと言ったか。あれは…」

 

〈既に、連合首都から移動しましたね。方角から見て恐らく、首都ローマを目指しています。〉

 

「大方、あやつは首都を滅するつもりなのだろうよ。例え皇帝が生きたとしても、都がなくなればその国は消え去るであろうな。」

 

「───勝てる、のでしょうか。」

 

マシュ?

 

「あそこまでの魔力量……私達に敵うのでしょうか。紛れもなく、最高クラスのサーヴァントです。英雄王がいるとしても、勝てるかどうか───もしも、私が先輩を護りきることが出来なかったら───」

 

そんな、ことばに───

 

『勝てるよ』

 

頭の中に響く声。念話───実は念話にも向きがあって、どっちから聞こえてるかとかが分かる。聞こえてきた方向を見ると、アルの隣に透明な虹色の髪を持つの女性がいた。確か───

 

「えっと…“心音 虹架”さん?」

 

そう聞くとその女の子はふにゃりと笑った。

 

『覚えててくれたんだ。宝具の中に刻んだ私が、目を覚ましただけだけど。』

 

宝具の中に…

 

「それより、勝てるってどういうことですか?」

 

『この世界の終焉は近い。それは、預言書が現れたことからも明らか。だけど、まだ終焉の時は定まってない。でも、この時代が壊されれば、遠からず終焉を迎えると思う。』

 

「…それは」

 

『だけど、まだ終焉すると定まったわけじゃない。だったら、勝てる可能性は少ないとしてもあるのは明らか。元々が低い可能性な人理修復。だったら、賭けてみてもいいんじゃない?』

 

賭けてみる、か…

 

『自分勝手、って言われそうだけどね。…私は、あなた達が負けるとは思わない。』

 

〈……ミス・虹架。貴女は一体何者なのですか?以前は亡霊と名乗ったようですが……〉

 

『……さぁ、何者なんだろうね。実際、私にも分からない。分かるのは、ここにいるのは残留思念であるということだけ。』

 

〈…そう、ですか……〉

 

『でも、無銘が何者なのかは何となく分かる。…私の口からは言わないけど。』

 

あ、分かるんだ…

 

「……あの、マスター」

 

アル?

 

「……お願いします。あのサーヴァントと、戦わせてください。……私と彼女の…できれば、一対一で。」

 

え……?

 

「もう少し……もう少しで、何かが掴めそうなんです。だから……お願いします。」

 

アルが頭を下げた。直感は反応してないけど……

 

〈いやいやいやいや、無茶だ、そんなの!いくらサーヴァントと同じ力を持つといっても、君はリッカちゃん達と同じ人間なんだぞ!?そんな、何かを試すかのように戦えるような簡単な相手じゃない!〉

 

ドクターの言い分は正しい。私だって、アルを…皆を喪いたくない。

 

〈……リッカ。どうするの?〉

 

「マリー…私は、どうしたらいいのかな…」

 

〈……なら、貴女の直感と痛みに従ってみなさい。〉

 

私の直感と痛み……

 

「……」

 

アルとアルテラさんの純粋な一対一────警告なし

 

アルへの補助ありでのアルテラさんとの一対一───警告なし

 

全員をぶつける総力戦───警告、あり。

 

アル以外とアルテラさんの一対一───警告あり

 

「……アル」

 

「…?」

 

「絶対に帰ってくる、って…約束、できる?」

 

「……はい」

 

「……分かった。なら、アルの一対一で任せる。だけど1つだけ。少しでもいいから、補助はさせて。」

 

「…分かりました」

 

〈いいのかい?〉

 

「…うん。直感に従ったら、こうなった。」

 

『そう…私も少しは補助するから、安心して…って言っても、安心できないか。…リンク率52%、時間切れも近いし…』

 

虹架さんの言葉に頷いて、私はあたりを見渡した。

 

「行こう、皆。戦闘こそアルに任せるけど、私達もできることをしないと。」

 

「うむ、リッカの言う通りよな!神祖も言っていた、世界とはローマとは永遠でなければならないと!永遠なのならば終焉などない!そうであろう!」

 

「いや終焉はあるんだがな……まぁいいか、そうと決まればさっさと行くぞ!」

 

ていうかロムルスさん言ってたっけ?……とりあえず、私達はアルテラさんのもとへと向かうことになった。

 

 

 

そして───

 

「───行く手を阻むか、私の。」

 

破壊の大王、アルテラ───

 

「───阻むよ。私が───」

 

名を喪った者、無銘のアルターエゴ───

 

「破壊なんてさせない。未来を壊させない───そのために、私はここに立つ。」

 

「───無駄だ。私は破壊する───何もかも、全て───」

 

「させない。あなたが誰なのかなんて、私には分からない。だけど、私はここに立つ。一人の未来を護る者として───名の無い私は貴女を全力で阻む!」

 

「その思いさえ───破壊する。」

 

片や、ボールペンみたいな剣を持ち───片や、漆黒の細剣を持つ。

 

今、この場にて───この時代最後の戦いが幕を開ける───




普通に後書き書き忘れました(現時刻2021/06/03 20:08)

弓「何をしているのだ……」

実際投稿設定終わったあと、後で書こうと思ってたんだけど眠っちゃってそのまま投稿されちゃったんだよね…あとついで、これは前に言ってたロムルスの待機と狩猟笛の武器構え。
https://twitter.com/Stella_cre_soul/status/1400413777233780737?s=19

セプテム修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 剣士、剣士、魔術師
  • 魔術師、騎兵、剣士
  • 槍兵、狂戦士、弓兵
  • 暗殺者、剣士、剣士
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