狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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間に合いましたかね……?

裁「ギリギリじゃない?」


第105話 お別れの時は何度でも訪れる

「───聖杯、確保しました。」

 

マシュがそう言った。これで、この時代での私たちの活動は終わり、か。

 

『お疲れさま、無銘。』

 

「虹架さん…」

 

『星の宝具───見せてもらったよ。綺麗な流れ星だった。』

 

アルと虹架さんが話しているのが聞こえる。

 

『由来は、あるの?』

 

「…さっきの音符達と夜天…それと、リッカさん達と一緒に見た流れ星。それがあの宝具の由来です。」

 

『……そっか。』

 

…?アルがこっち見て…

 

「…あの、リッカさん。私の我儘を聞いてくれてありがとうございます。」

 

「……大丈夫?怪我とか、色々…」

 

そう聞くと、アルは静かに頷いた。

 

「大丈夫、です。新しい力も得ましたし、私の力を扱えるようにもなってきました。これでもっとリッカさんの役に立てると思います。」

 

「……無理はしないでね?」

 

「はい。それは、確実に。…といいつつ、今回無理しちゃったのですが。」

 

そう言うアルの頭を撫でる。

 

「…無事に戻ってきてくれて良かった。」

 

「……はい。」

 

『……私は邪魔だし、失礼するね。言っちゃえばもう時間切れだし。』

 

虹架さんがそう言った。

 

「虹架さんも、ありがとう。アルを守ってくれて。」

 

『私はそこまでなにもしてないよ。戦闘におけることを判断、行動したのは無銘だし。私はそれに基本処理能力向上、同時別種複数処理の補助をしてあげただけに過ぎない。もっと強い力を身に付ければ…あるいは、眠ってる人格達が目を覚ませば。無銘は今よりずっと強くなるはずだよ。』

 

「……虹架さんは、本当に何者なの?」

 

アルの真名は私の預言書でも分からない。アルに隠された力も、アルの中に眠る人格達のことも。なのに虹架さんはそれを知っているかのように話す。

 

『さぁ……何者なんだろうね、私は。少なくとも、英雄と言われるような存在ではないと思うんだけど。ただ1つ言えることは、今ここにいる私はただの残留思念に過ぎないということ。サーヴァントや神みたいなものよりも遥かに薄い思念の残滓。今の私単体では戦うことすら出来ない。別に忘れてもらっても構わない……って言いたいけれど。無理だろうね。無銘の中に起動していない私の残滓が残ってる。』

 

残滓……

 

『恐らく無理しようとしたときや危ないと思ったときに自動的に起動されるはずだよ。だから、また会えるかもね。』

 

…そっか。

 

『……じゃあ、また。長くもった方だよ、80%のリンク率からしたら。』

 

そう言って虹架さんは消滅した。

 

「…ぬ!?あの虹架とかいう少女とは別にお主達も足先から薄くなっているぞ!?」

 

ネロさんがそう言う。確かに、私達も薄くなり始めていた。

 

「いや……いや、そうか。お主達は未来からの旅人であったな。ならばお主達は未来へと戻るのか。」

 

「はい。ありがとうございます、ネロ・クラウディウス。あなたのお陰で、この時代での作戦も終了です。」

 

「何をいう。礼を言うのはこちらの方だ。しかし……残念だ。無念だ───余はお主らに報奨を約束したというのに、何の報奨を与えてもおらぬ。」

 

『リッカさん、ブーディカさん達に連絡とれる?』

 

『取れるけど…どうして?』

 

『ちょっと、ね。心の準備だけしておいて、って伝えて?』

 

私はミラちゃんの言葉に首を傾げつつもブーディカさんと荊軻さんに連絡を取る。二人とも困惑してたけど……

 

 

バシンッ

 

 

「あいたぁっ!?何をする、金色の王よ!」

 

「別れというものは必ず訪れるものだ。ミルドも言っておったが長い命を持つ古龍と呼ばれる存在にも終わりは来る。この世界にもいずれ、な。それは既に避けられぬものなのであろう。」

 

「…むぅ。」

 

「───しかし、だからこそ。その別れの時くらいは笑っておくがいい、第五代皇帝ネロ・クラウディウス。ミルドよ!」

 

「ちょうど構築終わったよ───起動」

 

その声と共にミラちゃんを中心として展開される魔法陣───

 

〈これは───大魔術クラスの反応じゃない!?こんなのを1人で、それも短時間で……!?〉

 

〈ほんと、彼女の中にどれだけの魔力が眠っているのよ…〉

 

メディアさんとマリーの声が聴こえる。

 

「───喪失術式(ロストスペル)が1つ、“多重処理空間転移術式”。正常終了確認。」

 

ロストスペル───今、ミラちゃんはそう言った。確かロストスペルは喪われた術式。過去に使われていたけど魔力量の多さとか文献の消失とかで普通では利用できないような術式らしいんだよね。ミラちゃん自身魔力が多いからそれなりに使えるらしいんだけど…って、そんなこと考えてたらブーディカさん達が私達のもとへと転移されてきた。

 

「え?え?何が起こったの?」

 

「ふむ……?一体何が起こった?」

 

「…なんでアタシこっちにいるの?」

 

「報酬はニンジンで良いぞ?」

 

「……私達はなぜ、というかどうやってこちらに移動させられたのかしら…」

 

結構困惑してるね……あぁ、術式名の“多重処理”ってもしかして多人数を同時に転移できるってことなのかな?

 

「よく集まった!これより、記念撮影の時間よ!!」

 

……察し。

 

 

「あたしも一緒に良いのかな、これ?」

 

「良いではないか。ブーディカ、お主もローマを救った者に変わりはないのだ、ならばこちらでも良かろう。」

 

「そういう問題なのかなネロ公……ま、いっか。」

 

「ふむ…並び順をどうするか。ミルドは必然的に前であろうが。」

 

「…ごめん、小さくて。」

 

「謝ることではなかろう。…ふむ。我直々に抱き抱えてやっても良いが…」

 

「それは嫌。」

 

「で、あろうな。」

 

「フォウフォーウ…フォウッファー…」

 

「…フォウ?私は気にしてないから良いけど、それを気にしてる子もいるから女の子にそんなこと言っちゃダメだよ?…潰すよ?」

 

「ファッ!?!?」

 

そういえばミラちゃんとギルって仲良さそうに見えて仲良くないよね。あとフォウくんは一体何を言ったの?ミラちゃんが明確に怒ってる気がするんだけど。

 

「はははははは、我らが肉体、巨大なるもの。狭き場所に合うかどうか」

 

「■■■■■───」

 

「肉達磨どもは両端であるな。…よし、リューネ!カメラを出せ!!」

 

「これだろう?」

 

そう言ってリューネちゃんが渡したのは前にも使ったカメラ。そういえば前に聞いたウツシさん以外にも色んな人や生き物が写ってたんだよね。なんで知ってるのかって?リューネちゃんに写真見せてもらったから。ゴクエンチョウを撮るのは結構辛かった、って言ってたけど…

 

「よし、撮影の機はオルガマリーに任せるとしよう!」

 

〈で、できるのでしょうか…〉

 

「なに、結構丈夫だから思いっきり魔術を撃ってくれて構わない。破龍砲直撃しても壊れないからね。」

 

「いざとなれば私が修理できますから!」

 

〈そ、そうなのね…じゃあ、全員並んでちょうだい?〉

 

その言葉で私達は所定の位置につく。

 

「ふむ。マスターよ、締めの言葉の1つでもないか?」

 

「締めの言葉……?えっと……」

 

考えてると1つ思いついた。全員に念話を繋げて動きを指示する。

 

〈撮るわよ~?〉

 

「それでは!今回の特異点実地攻略───」

 

「「「「「終了!」」」」」

 

〈“生徒会の一存”かよっ!!〉

〈“生徒会の一存”じゃないですかっ!〉

 

なんでルナセリアさんも知ってるのっ!?って思ってたら───

 

 

ゴッ!…パシャッ

 

 

「「「「「あっ。」」」」」

 

〈……えーと。ごめんなさい、撮り直した方がいいかしら?〉

 

私は一応写真を確認する。……私以外は普通に生徒会終了のポーズとってる。私は…さっきの衝撃でずっこけてる。…うん。

 

「良いと思うよ。でも…あと一枚だけ、お願いできる?」

 

〈…分かったわ。〉

 

その後に撮ったのは、全員が笑ってた。




ちなみにフォウの言ったことですけど、“ロリ体型に貧乳かぁ…ボクは巨乳の方が好きなんだけどこの世界の藤丸は貧乳サーヴァントが多い気がする…”って言ってました。

裁「うわぁ……」

セプテム修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 剣士、剣士、魔術師
  • 魔術師、騎兵、剣士
  • 槍兵、狂戦士、弓兵
  • 暗殺者、剣士、剣士
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