狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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うー……

弓「ふむ…」


第108話 いつもの召喚を始めます

「ふむ…しかし何を召喚するべきか。」

 

ギルが悩んでる…

 

「ただ回すだけも味気ない。ふむ……何か案はあるか?」

 

実際ない……

 

「…まぁ、よいか。いつも通り引くがいい。」

 

〈じゃ、サークル起動すんぞ~……リッカ、召喚する英雄に希望はあるか?〉

 

「ない……あっ」

 

私はフランスの時に貰ったものを出した。

 

「そういえばこれ…」

 

〈邪竜ファヴニールの爪と鱗か……ん?なんだ?今日はほとんど召喚できなさそうだな……〉

 

「そうなの?」

 

〈リッカより直感の精度は低いがそんな感じがする。メンテナンスは怠ってないんだがなぁ……すまねぇ、今回は3体で勘弁な。終わったら緊急メンテだわ。〉

 

「ふむ…まぁ、仕方あるまい。選出する神も色々あるのであろうよ。」

 

「メタいこと言ってるような言ってないような……」

 

〈英霊召喚システムが壊れないといいけどな…よし。アドミス、管制中全システムに対し、正常稼働するリソースだけを残しシャットダウンを実行。並びに通常管制モードをシャットダウンし、高度管制モードを起動。管制対象は英霊召喚システム・フェイトを設定、余剰リソースを全て英霊召喚システムに注げ。〉

 

〈分かりました。カルデア全システム、最低稼働リソースのみを残しシャットダウンします。〉

 

その声が聞こえたとたん、電気が一瞬消えて豆電球くらいの暗さでまた点いた。

 

〈続いて通常管制モードを終了。高度管制モードを起動します。管制対象は英霊召喚システム・フェイト───system active.〉

 

「…全システムシャットダウンなのに通信は生きてるの?」

 

〈基本的に通信は常時動くようになってるからな。俺の結界も経由しているわけだし。〉

 

「そっか…そういえば、お兄ちゃんっていつから魔術に関わってるの?」

 

〈さて、いつだったかね……〉

 

「…確か、12年前には魔術協会にいたわよね?」

 

12年前って……2003年……お兄ちゃん7歳、私4歳の頃じゃない……?そういえば、私が中学生になるまで、家でお兄ちゃんの姿全くといっていいほど見なかったような……声はたまにしてたんだけど。

 

〈よく覚えてんな、マリー…っと、高度管制モードも起動したな。サークル展開、観測開始───アドミス、フォータ、何か異常あったらすぐに教えろ。〉

 

〈〈はい、マスター。〉〉

 

「ほんと、六花ってスペック化け物クラスよね…」

 

〈よく言われる。Survivors full of mistakes───“間違いだらけの生還者(サヴァイバー)”、ともな。〉

 

「……本当にお父さんはどうやって六花を引き込んだのよ……」

 

なんだろ……すごくマリーが疲れてる気がする。

 

〈常識に囚われてはいけないのです、ってな。〉

 

「それ早苗ちゃんだよね…」

 

「おう。……クラス・セイバー、顕現すんぞ」

 

お兄ちゃんの言葉と同時にサークルの上に人が召喚される。

 

「セイバー、“ジークフリート”。召喚に応じ参上した。命令を───」

 

ジークフリート───フランスで私達を助けてくれた人。

 

「……召喚が遅くなってごめんなさい、ジークフリートさん。」

 

「……いや、構わないよ。君も忙しかったんだろうからね。そう簡単には怒らないさ。…英雄王、俺はどうすればいい?」

 

「ならば後に連絡するゆえ、貴様の部屋で待つがいい。場所はこの通りよ。」

 

そう言ってギルが地図を投げた。

 

「感謝する。」

 

ジークフリートさんは地図を受け取ってさっさと管制室を出ていった。

 

「…怒らせちゃったかな」

 

〈さぁな。さて次次。アドミス、何か異常は起こってるか?〉

 

〈いえ、現状確認は出来ません。〉

 

〈フォータは?〉

 

〈外部からの干渉形跡はありません〉

 

〈そうか。…なんだかなぁ。〉

 

そんなとき、召喚の時のリングが虹色に輝いた。

 

〈……なんだ?高位霊基反応───〉

 

〈霊基パターン確認───セイバー!〉

 

その声が聞こえた途端、召喚が完了した。

 

「桜セイバー、ここに推!参!あなたが私のマスターですか?」

 

「……えーっと?」

 

一応背後に回ってみる。

 

「あれ?消えました?」

 

「───ごめんなさいっ!」

 

そのまま私はコードスキャンしてみる。

 

「えーと……今、何かしました?」

 

「……沖田総司さん?」

 

「なんで分かったんですか!?」

 

コードスキャンしたページ見たら書いてあった、としか。

 

「ていうかあなた結構気配消すの上手じゃないですか?気のせいでしょうか…」

 

「そう……なの?」

 

「確実に視認していたはずなのに見失いましたから…えっと、マスターさんは…」

 

「あ、私…」

 

「…ですか。今回のマスターさんはなんか色々と手強そうですね…」

 

そんなことを言って管制室を出ていった。

 

〈セイバー、セイバーか…キャスターあたり欲しいがな。〉

 

キャスターってナーちゃんとメディアさんだけだっけ?

 

〈……と、噂をすればキャスター反応。〉

 

「噂をすれば影、ってね。」

 

そう言った途端召喚が完了する。

 

「サーヴァント、“諸葛孔明”だ。…来てやったぞ、英雄王。」

 

諸葛孔明……?どう見てもエルメロイさんな気がするんだけど。

 

「ふ、来たか忠臣。貴様が使える王もここにはいる。せいぜい策を練るがいい。」

 

「あぁ、そうさせてもらう───」

 

……?言葉が止まった。

 

「あなた……時計塔の?」

 

「───いや。私は諸葛孔明だ。断じて時計塔の学部長などではない。断じて。」

 

〈既に見破ってんだよなぁ……〉

 

「ふははははは!さて、名はなんといったかな?」

 

「英雄王……!ふざけるのはやめてもらおう。」

 

〈ま、リッカやマリーのいい教師になるんじゃね?〉

 

「……そういえば六花。」

 

〈あ?〉

 

マリー?

 

「あなたどこで魔術を学んだの?」

 

〈あ?あー……小さい頃からよく遊んでた爺さんがいてな。その爺さんから教えてもらったんだ。もちろん、魔術師になるということは外道になるとほぼ同義だってことも理解してら。それでも頼み込んだら教えてくれるようになったのさ。まぁ、俺自身魔術師というよりは魔術使いになると思うんだが。〉

 

「そう…ところでそのお爺さんは今も生きてるのかしら?」

 

〈どうせあの爺さんの事だ、どっかで生き延びてんだろ。〉

 

「ふむ。私も気になるな。どんな名前の魔術師だったんだ?」

 

〈…“キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ”〉

 

その言葉が発せられた途端、その場が凍りついた。

 

〈……マリーとかは知ってんだろ。魔道元帥、宝石翁、万華鏡───第二魔法“並行世界の運営”の使い手。〉

 

「…あなた、とんでもない人の弟子だったのね。」

 

「というかよく破滅しなかったな。」

 

〈慣れじゃね?〉

 

「でもスペックが段違いな理由が何となく分かった気がするわ……」

 

〈使える魔法違うんだがな……さて、メンテするか……かいさーん〉

 

ということで今回はこれで終わりとなった。




誰を召喚するか思い付かない……

裁「あらら…」
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