狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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11話……色々怖いです

それと前回の話で出た“感覚弾き”について少し補足。
感覚弾きとは、本編中でもルーパスが少し話した通り、新しい曲を作り出す技術です。ですが、皆さんもご存じだとは思いますが、“運命~GRAND BATTLE~”という曲は現実に存在します。では何故“リューネがその曲を作り出した”という風に書かれているのか、ですが。そもそも私達が見ている側では、“運命~GRAND BATTLE~”というのはゲームのBGMとして存在している曲です。ではそのゲームの中の世界ではどうでしょう。その曲が存在している可能性がある、とは言い切れません。もしもその世界にその曲が存在していなければ、それはその世界においてはその人が作り出したものになります。この作品の世界は“Fate/Grand OrderのBGMが存在しない”と定義して構成していますので、あの曲はあの世界において“リューネが作り出した曲”になっているわけです。つまり…

“読者の皆さんがいる現実世界では確かにゲームBGMとして存在してはいるがその世界に存在していなかったその世界を描いたゲーム由来の曲をリューネが弾いたために周囲にリューネが作成したと認識された”。

言っていることが長いですがこれが前回の話で起こった現象です。はっきり言っておきますが私自身はあの曲の作曲に何も関係がありません。この現象は今後も度々起こりますので認識の方よろしくお願いします。本当は前回の後書きに書くべきだったと思うのですが、気がついたのが投稿終了後でしたので……説明が遅くなり申し訳ありません。


第11話 直感の先、咆哮の正体

「さてと、特訓も終わったことだし……大聖杯に向かうとするか?」

 

クー・フーリンさんがそう言った。でも…

 

「…ごめん、待ってくれる?何かを…何かを、見落としてる気がするの。」

 

「何か?」

 

「うん…」

 

直感がそう言ってる。何かを、見落としてる。この場所に、まだ…“何か”がある。そう思ったときだった。

 

 

ゴォォォォォォ!!!

 

 

「「「「「〈っ!?〉」」」」」

 

突如その場に響く大きな声。その声を聴いて、ルーパスちゃんとジュリィさんが顔を青くしてた。

 

「…ジュリィ、この…咆哮、って。」

 

「…まさか。ありえません、この世界は私達とは別の世界なのですよ!?」

 

「どうした、ルーパス?」

 

「だって、これは……!」

 

 

ギョァァァァァァッ!!

 

 

「「っ!?」」

 

さらに響く声。それを聞いてルーパスちゃんとジュリィさんが顔を見合わせた。

 

「相棒、この咆哮…!()()()()()()()()()の…!」

 

「間違いない、よね……」

 

「教えなさい!何だっていうの!」

 

所長が怒ってルーパスちゃんに詰め寄った。

 

「しょ、所長!?」

 

「……私も、実は半信半疑なの。実物を見てみないと、確かなことは言えない。」

 

ルーパスちゃんはそう言って私達を見た。

 

「……行って、みる?…死を覚悟した上で。」

 

“死を覚悟した上で”。そう言ったルーパスちゃんのその眼は、冗談を言っているようには見えなかった。

 

「…うん。行ってみたい。」

 

「先輩!?」

 

「気になるから。このまま見過ごすことができるか分からないし…危険となる要因は、先に取り除いた方がいいと思うし。」

 

〈う…結構正論叩いてくるなぁ…〉

 

私がルーパスちゃんを見つめていると、ルーパスちゃんは小さく、本当に小さくだけどため息をついた。

 

「……ジュリィ」

 

「はい」

 

「立香達の護衛、お願いできる?」

 

「…はい。こちらに手が回らないかもしれないから、ですね。」

 

「うん。万が一、()()()()()()()()()()()()()()けど…その時はマシュ、あなたが頼りだからね。」

 

「っ…は、はい!」

 

そうマシュが返事した後、ルーパスちゃんが周囲を見渡した。

 

「…咆哮はあっちからだったよね。」

 

「そうだな…」

 

「…いこう」

 

ルーパスちゃんが先頭になって、ジュリィさんが最後尾になる。ルーパスちゃんは右手を矢筒に添えていつでも矢を抜けるようにしてる。

 

「「Gaaaaaa!!」」

 

「邪魔するな!」

 

あ、骸骨数体出てきたけどリューネちゃんが一撃で粉砕した……

 

〈うわ…骸骨兵を一撃で粉砕とか凄いな…流石鈍器、骨に対して効果抜群だ……〉

 

「多分、それだけじゃないと思うよ。リューネちゃんのこれまでのハンターとしての人生が力を貸してくれているんだと思う。」

 

〈意思の力、ってやつかな?…それにしてもリューネちゃん達のクラスって本当になんだろうね?リューネちゃんはまた元に戻っているし、ルーパスちゃんはアーチャーのクラスになっている。武器を構えている時だけ従来のクラスが示される、っていう感じなんだ。〉

 

でも、今ルーパスちゃんは武器構えてないけど…それを伝えたら…

 

〈ルーパスちゃんは今の状態で“武器を構える”と同じような状態なのかもね。戦闘準備状態…か。……うん?〉

 

ドクターの言葉が疑問符を帯びた。それと同時に、周囲に小さな音が鳴り始める。

 

「……この、音楽は。」

 

「……相棒っ!この曲は……」

 

「これは……?」

 

発信源はリューネちゃん、ルーパスちゃん、ジュリィさんのオルゴール。

 

「……“古龍を脅かす獣牙”」

 

「この曲……と、いうことは……相手になるのは」

 

ルーパスちゃんが頷いて弓を構えた。

 

「リューネ、ルル、スピリス。戦闘準備、スピリスはブーメラン援護をお願い。」

 

「あ、あぁ…」

 

「…旦那さん、頑張ってほしいにゃ。」

 

な、なんか空気が張り詰めてきた……と思ったその時だった

 

〈なっ……!?気をつけろ、皆!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ!!〉

 

「サーヴァント反応も…?」

 

「12騎目のサーヴァント……!」

 

そう所長が呟いた時、轟音と共に1()0()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「……えっ!?」

 

私が後ろを振り向いた時には、その骨はもう跡形もなくなっていた。

 

「……ジュリィッ!!気を引き締めて、皆を守って!!」

 

「は、はい!相棒!!」

 

その声でルーパスちゃんの方を見ると、黒い棘の生えた大きな翼をもつ……何だろ?モンスターがそこにいて見つめていた。

 

「……やっぱり…“古龍を脅かす獣牙”だったから、あなただと思ってた。」

 

ォォォォォォ…

 

そのモンスターは少し唸ってからルーパスちゃんから離れていった。

 

「ルーパス、あいつは…?」

 

「……滅尽龍“ネルギガンテ”()()()()()()()()。どうして、あれが、ここに……」

 

「ネルギガンテ…?」

 

私は聞き返したけど、答えは帰ってこなかった。

 

「相棒!今はネルギガンテを追わなくては!あんなものがいては、落ち着いて調査してはいられません!!」

 

「…うん。ゾラ・マグダラオスの前例があるもんね…“導蟲”、起きて!」

 

ルーパスちゃんがそう叫ぶと、ルーパスちゃんの腰のあたりにある光る…籠?から緑色に光る点みたいなのが現れた。

 

「ネルギガンテの匂いを追って!!」

 

ルーパスちゃんがそう言うと、光が青色になって何かへの道を示し始めた。

 

「行きましょう!…って、オルガマリーさん?」

 

ジュリィさんが不思議そうな声を発したから何かと思って所長の方を見たんだけど…

 

「……しょ、所長!?……駄目です、失神してます!」

 

〈嘘だろ!?いやしかたないか、あんな生き物見たことないし…でも、ここで待たせるのも…!〉

 

「…なら、マシュが運べばいいんじゃないかな?私を運んでたし。」

 

「…じゃあ、私は周囲警戒をしますね。これでも相棒と同じハンターなんです、戦うことくらいできます!」

 

「あ…じゃあ、お願いします。」

 

マシュが所長をお姫様抱っこした。ジュリィさんは大きな剣の柄に手を添えていた。

 

「…あれ?ジュリィさんってもしかしてマシュより力ある?」

 

「さぁ…どうでしょう。」

 

そんな会話してから、私達はルーパスちゃんの後ろをついていった。…っていうか結構ルーパスちゃん達早い…

 

「……いた!」

 

〈な…見つけたのかい!?こっちの視界では見えないんだけど!?〉

 

ドクターの言う通り。だけど、ルーパスちゃんには見えてるみたい。

 

「ルーパスは結構目がいいからな……僕は聴力、ルーパスは視力が強みだ。特に…古龍に対してはその特殊なエネルギーをその視界に収める。それが反応したのだろう?“龍気視認”…それがルーパスのその視認能力に付けられた名前だ。」

 

「そんなことより、リューネ気を引き締めて!()()()()()()()()()!!」

 

「………は!?」

 

「えっ!?」

 

古龍の気が二つ。ということは、そこで…

 

「自然災害が同時に二つ起こってる…?」

 

そう呟いた時、さらに2体の骸骨兵がこちらに吹っ飛んできた。

 

「…ふんっ!!」

 

でもその吹っ飛んできた骸骨兵はリューネちゃんが狩猟笛で打ち返した。

 

〈凄いぞ、ホームランだ!でもってサーヴァント反応があるぞ!〉

 

一言多いと思ったけど確かにネルギガンテっていうモンスターと…なんかすごく大きいモンスターの姿が見えた。それが視認できた時、ルーパスちゃんが息をのんだ音が聞こえた。

 

「嘘っ、冥灯龍“ゼノ・ジーヴァ”!?」

 

「“ゼノ・ジーヴァ”…思い出したぞ、新大陸で新規発見された完全新種の古龍!!」

 

「そして…古龍たちの向かう先に人!!」

 

「……!襲われてるのか!?なら…!」

 

リューネちゃんの言葉を聞いて、ルーパスちゃんが三本を束ねた矢を放った。

 

ゴォッ!?

 

その矢はネルギガンテというモンスターの翼に刺さり、そのモンスターがこちらを向いた。

 

ォォォォ……

 

「……」

 

ルーパスちゃんは立ち止まって、リューネちゃんは狩猟笛を構えた。

 

……ゴォォォォォォォォォォ!!

 

「戦闘開始…まさか、この状況で古龍と戦うなんて思ってもみなかった!!」

 

「ルーパス!手を!!」

 

リューネちゃんがそう叫んだ直後、ネルギガンテがルーパスちゃんの目の前に跳び、その場所に殴りかかった。

 

「っ…ルーパスちゃん!」

 

「大丈夫です、相棒なら。…あそこに。」

 

いつの間にか前に来ていたジュリィさんが指していた場所、空中。確かにそこに、リューネちゃんとリューネちゃんの腕に抱かれたルーパスちゃんがいた。

 

「え、いつの間に…!?」

 

「殴りかかってくる一瞬の隙、その時に相棒はリューネさんに抱かれて跳び上がってました。」

 

〈え…見えたの?〉

 

「えぇ、まぁ………って、あれは…」

 

その声を聴いてルーパスちゃんの方を見ると、大量の矢がネルギガンテを襲っていた。

 

「…うわぁ」

 

〈すごいな……あれが彼女の奥義なのかな?〉

 

「私も深くは知りません。が、先程のより精度が薄いですね。」

 

あれで…?…と思ったけど、ネルギガンテはその矢を体を振っただけで落とした。

 

「…黒棘の時は本当に通らない。ほら、早く逃げて。」

 

「……」

 

ルーパスちゃんは地面に着いた後、その近くにいた女の子に逃げるように伝えていた。その女の子は、ルーパスちゃんを見て不思議そうな顔をしていたけど。

 

「…来なよ、ネギ」

 

そう呟いたかと思うと、ネルギガンテがルーパスちゃんの前に来て警戒しながら殴りかかろうとし、大きなモンスター…ゼノ・ジーヴァだっけ、が口を開けて…それに対してルーパスちゃんが矢を引き始めて───

 

 

 

「ラピーアッ!!!(止まってっ!!!)」

 

 

 

「「ッ!?」」

「っ!?」

 

女の子が何かを叫んだと同時に、ネルギガンテとゼノ・ジーヴァが攻撃の手を止め、ルーパスちゃんは矢を地面に放った。ルーパスちゃんはその女の子を呆然と見つめていた。

 

「……え?」

 

「ジュリィ…さん?」

 

「ネルル、ゼルル、ラクタードセティア。」

 

ォォ……

 

ギァァ……

 

女の子がその言葉を言うと、ネルギガンテとゼノ・ジーヴァが女の子の近くに行った。

 

「あの女の子が使ってる言葉……()()()()()()()()?」

 

「…え?」

 

ジュリィさんの呟いたことが示すのは……

 

〈まさか……()()()()()()()()()()()()()からの…?〉

 

ドクターの言う通りだと私は思う。…多分。私の直感が、それは違うって騒いでるから、確定ではないと思うけど。

 




いよいよ最後の一人が合流しますよ~…
ちなみに次回の視点はルーパスです。竜人語が出てきましたからね。竜人語が分からない立香さん視点では描写が面倒くさい+誰にも伝わりません。


竜人語訳

ラピーアッ!!!→止まってっ!!!

ネルル、ゼルル、ラクタードセティア。→ネルル、ゼルル、こっちに戻ってきて。

冬木修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 狂戦士、魔術師、槍兵
  • 魔術師、裁定者、暗殺者
  • 槍兵、騎兵、弓兵
  • 弓兵、魔術師、魔術師
  • 狂戦士、騎兵、槍兵
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