狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
「止まってっ!」
私の耳に聞こえた女の子が発したその声。それは確かに、私達の世界の言葉だった。
「ネルル、ゼルル、こっちに戻ってきて。」
「ォォ……」
「シァァ……」
(古龍が…人に…あの子に従った!?)
これまでずっと相手にしてきた私から考えてみれば、考えにくいことだった。
「…ごめんね、怖い思いさせて。ゼルルは戻ってもいいよ。ネルルは……戻りたい?」
「ォォ」
「…そっか。一緒にいてくれるんだね。ありがとう、ネルル。…ゼルル、送還」
女の子がそういったと同時に、ゼノ・ジーヴァの姿が…ううん、ゼノ・ジーヴァの龍気自体が一瞬でその場から消えた。
「…それで」
女の子が私達の方を見た。同時にネルギガンテも私達の方を向いて警戒する。
「あなたは…いえ、あなたたちは?」
私と、傍に降りてきたリューネに向けてそう聞かれた。けど、ネルギガンテの殺気が凄い。
「…ネルル、少し殺気抑えなさい。あなたたちの殺気で失神されても困るから。」
「…ォォ」
ネルギガンテが女の子の言葉に従い、殺気を抑えた。すごい、不満そうだけど。
「…もう一度聞きます。あなたたちは、誰ですか?」
「私は……ルーパス。“ルーパス・フェルト”。」
「…そう。どうして、ネルルを傷つけたの?」
「え…」
「あなたの言葉は理解できた。聞いたことなかった言葉だけど。だけど、私の友達を何で傷つけた?」
友…達?
「友達…?古龍が、か…?」
リューネも同じことを思ったみたいで、そう聞き返していた。
「……」
「ネルル、殺気」
「…」
強めの殺気が漏れてたネルギガンテに一言いうだけで黙らせた。
「どういう…こと?」
「…あなた、私より年上よね?“召喚師”を知らないの?」
「「召喚師……?」」
リューネと声を揃えて聞き返した。女の子が“え?”って感じの顔をしたけど知らないものは知らない。
「……あなたたち、どこの出身?」
「私はベルナ村……」
「僕はカムラの里だ。」
「ベルナ村……?ベルナ村の“ルーパス・フェルト”…?」
女の子が首を捻った。
「…私の覚えている限り、
「…え?」
「あなたの名前は?」
今度はリューネに向かって聞いた。
「“リューネ・メリス”…だが。」
「リューネ……リューネ・メリス……」
「相棒!」
そこでジュリィが私達に駆け寄ってきた。
「どうかしましたか?」
「あ、ジュリィ……ねぇ、ジュリィ。“召喚師”って知ってる?」
「召喚師……ですか?」
「うん。」
「…いえ、知りませんね。初耳です。」
「…やっぱり?」
私より知ってることは多いかと思ってジュリィに聞いてみたけどやっぱり知らなかった。
「……ねぇ」
「…なに?」
「あなたの名前。聞いてない。」
「私の…?…あぁ」
女の子はそう言ってため息をついてから私達の方を見た。
「…“ミラ”。“ミラ・ルーティア”。とりあえずそう呼んで。」
「“ミラ”…?それって、ミラボレアスの……」
「…へぇ…」
何か意味ありげな声を発したけど、理由は分からなかった。
「悪いけれど、私の記憶の中にルーパス、リューネ、ジュリィっていう名前の人は存在しない。答えて、あなたは誰?」
「そんなこと言われても……私はただのハンター、ただの“ルーパス・フェルト”だよ…?」
「ハンター?何それ?」
「……」
「……」
「「「「え???」」」」
なんか、変なことを聞いた気がする。
「えっと……何か私変なこと言った?」
「いや…ハンターって?
「え」
「……なんか、嫌な予感がしてきたんだが。」
奇遇だね、リューネ。私もそんな気がしてきた。ともかく。
「あなたの…出身地は?」
「私?シュレイド地方…だけど。」
「……リューネ、聞いたこと…」
「ない。シュレイド地方には何度も行ったが“ミラ・ルーティア”という名前は聞いたこともない。」
「え?」
今度はミラと名乗った女の子が困惑する番だった。
「聞いたことないの?私の名前を?」
「ない。これでも各地を飛び回っているが全く聞いたことがない。」
「……“ミラ・ルーティア・シュレイド”。それが私の名前。これでも聞いたことがない?」
「ない……まて、“シュレイド”……
「それ…って…
「え、う、うん……」
リューネとジュリィに迫られて少し引いていた。
「ほらほらリューネ、ジュリィ、そこまでにしてあげて?ネルギガンテが警戒心高めてるから。」
「っ、あ、あぁ……」
「あ、ご、ごめんなさい…」
「う、うん……?」
ミラはまだ困惑しているみたいだけど、ネルギガンテが寄り添ったことで落ち着きを取り戻した。
「……えっと。…ミラ、でいいかな。あなたは…あのシュレイド王国の王族の末裔なの?」
「う、うん……そう、だよ?一応第一王位継承者なんだけど……?」
「「ほぇ…」」
私とリューネから気が抜けたような声が出た。
「えっと…ルーパス、ちゃん?ごめん、私達状況理解できてないんだけど……全く言葉分からないし…」
あ、立香達のこと忘れてた。マシュもよくわからないっていうような顔してる。
「ごめん、もうちょっと待って?…それで、ミラは私達の敵じゃない…のかな?」
「え、う、うん……?そういうあなたは?」
「私はあなたがネルギガンテに襲われてると思って助けに入ったつもりだったんだけど……」
「…………あぁ。」
あ、ミラが遠い目をした。傍にいるネルギガンテもなんか顔を掻いてる。
「そういえばネルル、最初の頃、私とその状態で一緒にいると…ね。」
「ォォォ……」
「…なんか、大変だったのかな。…ジュリィ、あの本は?」
「こちらにあります、相棒。」
私はジュリィから言語の本を受け取って、ミラに渡した。
「これ、読んでもらえるかな。多分、あなたも立香たちの言葉が話せるようになると思う。」
「あ、うん…」
ミラが本を受け取ったのを確認した後、私はネルギガンテの前に立った。
「…ごめんなさい、何も知らずに攻撃なんかして。」
「………ォォ」
「…許すって。」
「…ありがとう。…ところで、ミラは龍の声が…というか言葉が分かるの?」
「うん。……ん、大体わかった。」
「速いな…」
リューネがそう呟くと、ミラは得意げな顔をした。
「これでも“東シュレイド一の天才”って呼ばれて結構有名だからね。……でも、あなたたちは聞いたことないんでしょ?」
「「ない。」」
「声をそろえて言わなくても…」
ただの偶然。少ししょぼんとした後、ミラは立香たちの方を見た。
「えっと…これで、いいのかな。」
分かった、って言っていた通り、きちんと日本語を使えていた。
さてさて、そろそろ冬木も終わりになりますね…追加召喚サーヴァント何にしましょうか。
冬木修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?
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狂戦士、魔術師、槍兵
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魔術師、裁定者、暗殺者
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槍兵、騎兵、弓兵
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弓兵、魔術師、魔術師
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狂戦士、騎兵、槍兵