狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「海がどうかしたの?」
いや、5期団、海、古龍と来たら……分かる人いると思うし。
裁「……察し」
今回はいつもより竜人語多めでお送りします
「……風と…雨が強くなってきた。」
海中に龍気は感じたけど、上空には感じない。だからアマツマガツチがいるわけではない…とは思うけど。探知範囲がそこまで広いってわけじゃないし。リューネはかなり広い範囲探知できるんだけど。海の中じゃ視界悪くなるし、探知距離はリューネより劣る。
「……戻ろう」
私は船の縁から離れて、船の内部に戻った。
「おーい、こっちも頼む!」
船の内部では海賊達がお酒を飲んだり何かを食べたりしてた。軽く見渡して、近くに空いている席があったからそこに座った。
「……おっ?やっと戻ってきたのかい、ルーパス。」
「ドレイク…」
私を見つけて対面に座ったのは船長のドレイクだった。ジョッキを持ってるからかな…お酒の匂いが結構辛い。
「あんた、酒はいける口かい?」
「…ごめん、私お酒は苦手なの。言っちゃえば匂いも苦手。」
「あら、そうかい…すまないことしたね。おいボンベ!ルーパスに飲み物渡しな!酒以外だよ!」
「へい、ただいま!」
ドレイクがそう言うと、ボンベが私のところにジョッキを持ってきた。そういえば、船の内部がこんなになっている状況下、ミラが洗い物とかしてくれてるらしいね。
「旦那さん!」
声がしてそっちを向くと、スピリスがジョッキを掲げてた。
「んじゃあ、少し遅くなったけど出会いを祝して乾杯、ってね!」
「…ん。」
私はドレイクとボンベのジョッキに自分のジョッキを打ち合わせる。
「……かーっ!やっぱ酒は最高だねぇ!ルーパスもそう思うだろう?」
「あはは…私はお酒苦手だからあまり飲まないんだけどね。」
「そうだったそうだった。全く、酒が苦手だなんて人生損してるよ?」
「私は今のままで十分満足してるから。」
「そうかい……」
後ろからパタパタと歩く音がした。その方を見ると結構な量の料理を持ったジュリィがいる。…ほんと、よく食べるよね、ジュリィは。
「…なぁ、あんたはたしか、古龍とやらと戦ったんだろう?」
「え?うん。」
「若いのによくやるねぇ。ね、その戦いの話、聞かせておくれよ。」
「戦いの話……?」
「別世界なんて関わることの方が稀だ。アタシとしては是非聞いてみたいもんだよ、あんたの冒険の物語を…あんたの口から直接、ね?」
「私達の戦いかぁ…そこまで面白いことはないと思うけど。特に私の戦いなんてジュリィが語る通りだし。」
「あっしら、ジュリィさんと出会う前の話とかは聞いたことねぇですぜ。ジュリィさんもその話に関しては“私と出会う前の事は相棒本人から聞いてください”、っていうばかりなんで。」
「嬢と出会う前か~…」
そういえばジュリィってモガの村出身だっけ。ハンターじゃないから水中会話できないのは分かるけど───
ガタンッ
大きな音がして、私がそっちの方を向くと、ジュリィが窓に駆け寄るところだった。
「……ごめん、ちょっと。」
「あーい、いってきな。」
私はそう言ってからジュリィの側に近づいた。ジュリィはいつも頭に着けてる双眼鏡みたいなものをいじってた。
「どうしたの?」
相手はジュリィだし、竜人語で話しかける。すると、ジュリィは海を見たまま口を開いた。
「分かりますか?」
「え?」
「さっき突然、波の音が変わったんですよね…陸が近いからなのかな…」
そこまで言って、ジュリィは双眼鏡を外して私の方を向いた。
「相棒、覚えていますか?私達が初めて会ったあの日───初めて声を交わしたあの時。その時も、こんな風に窓の側でお話しましたよね。あの時も、同じ服装で。」
「あぁ…そうだね。」
新大陸に渡ったあの日───確かに、私達は今みたいに話をした。合流前に着ていた装備は大陸での最後のクエストで壊れ、合流前に支給されたレザー一式は船からの墜落で壊れたけど。
「あれから、随分と遠くに来ましたよね。古代樹の森からアステラ、大蟻塚の荒地に大峡谷、研究基地…」
「陸珊瑚の台地に瘴気の谷、地脈回廊に龍結晶の地、収束の地……古龍渡りの解明だけでもこれだけの場所を巡ったんだよね。」
「はい。古龍渡りの原因は古龍の死地が新大陸であったこと───そして、ゾラ・マグダラオスが墓場である瘴気の谷にいなかったのはゼノ・ジーヴァの力に惹かれたこと───でしたよね。」
「……こう思うと、私達は新大陸だけでも沢山の古龍と出会ったんだね。」
「私達が追った熔山龍“ゾラ・マグダラオス”。マグダラオスを捕食しに来た滅尽龍“ネルギガンテ”。陸珊瑚の地を駆ける幻獣“キリン”。古代樹の森に現れ、痕跡を残していった鋼龍“クシャルダオラ”。大蟻塚の荒地に痕跡を残した炎王龍“テオ・テスカトル”。瘴気の谷に潜んでいた屍套龍“ヴァルハザク”。そして、地脈の収束する先で誕生した冥灯龍“ゼノ・ジーヴァ”。解明後に現れた黄金を纏う爛輝龍“マム・タロト”。調査を続けて見つかった炎王の番、炎妃龍“ナナ・テスカトリ”。異世界からの来訪者、魔獣“ベヒーモス”───新しい大きな調査が始まるまで、こんなにも多くの古龍と出会いましたね。もっとも、相棒からすれば少ない方なのかもしれませんが…」
その言葉に私は軽く笑った。
「冗談やめてよ…って言いたいところだけど、言えないのが私とリューネの旅路だしなぁ…確かに古龍10種は少ない方かな?メゼポルタを拠点にしてた時とかあそこでしか受注できないクエストに出てくる古龍だけで12種だった気がする。」
「メゼポルタ…異世界のハンターさん達からは“フロンティア”って呼ばれてた場所でしたっけ。」
「そうそう。当時は全く意味が分からなかったけど、この世界の言葉では辺境───開拓の最前線っていう意味らしいね。」
「そうなんですね…それにしても、本当に遠いところまで来ましたね…」
「そうだね…古龍渡りが解明されたあとも、新たに発見された渡りの凍て地、新たに作られたセリエナ、地殻変動の法則を追って見つかった淵源の孤島。そして───」
「悉く滅ぼすネルギガンテを追って見つかった導きの地とその奥にあった幽境の谷───さらには大陸に一時帰還してシュレイド城にも行きましたものね。シュレイド城に関しては私は設備の動作確認以外何もできませんでしたけど。」
「果てにはこんな“異世界”なんていう場所にも来てるもんね、私達。それと…設備の動作確認
「相棒……」
そういえばあのネコタクと落ちの原理未だに分からないんだよね。回復せずに攻撃受けすぎてるといきなり身体の自由が効かなくなって、その場に倒れ込んで気を失うのを“落ち”───異世界のハンターは“乙”って言ってたかな───っていうんだけど……その落ちが発生するとどこからともなくネコタクが現れて、私達ハンターをキャンプまで送っていくの。……雑だけど。……………雑だけど。一応宝具として所持はしてるし、そっちはまだ1回も発動してないから分からないけど多分あっちと同じように雑だと思う。っていうか一回落ちたら食事効果消えてるのなんなの?気絶してる間に運搬の雑さで吐いてたりでもするのかな?
「…相棒!」
「うん?」
「私は───私は、相棒と…貴女と出会えて、本当によかったです!」
「……嬢」
「今まで迷惑をかけて…そして恐らく、これからも迷惑をかけてしまうとは思いますが……これからもどうかよろしくお願いします!貴女の相棒としても貴女の弟子としても!」
そう言ってジュリィは頭を下げた。
「…こちらこそ。大剣はそこそこ不得手だけど…こんな私でもいいなら、これからもどうかよろしくね。貴女の相棒として───貴女の師匠としても。」
「…あぁ。……相棒は、重い武器が得意ではなかったのでしたね。ごめんなさい、大剣を選んでしまい。」
「大丈夫だよ、合う武器なんて人それぞれなんだから。まぁ、一応プロとして全武器種扱えるけど、極めた人よりは劣るから私でいいのか不安になるんだけどね。そのためのソードマスターな訳だし。」
そもそも私も他人に教えるのなんて初めてだからね~…って呟くと、ジュリィは苦笑したあと、何かに気がついたような表情をして口を開いた。
「そういえば、相棒が新大陸に渡った理由って一体なんですか?」
「…また随分と急だね。どうして?」
「いつも聞きそびれてしまいますから。今なら調査もありませんし、深く話せるかと思いまして。」
そう言ってジュリィはアイテムポーチの中から1つの石を取り出した。
「私は新大陸中の食べ物の味に特化した事典を作ること。そして祖父から託されたこの“月の石”の解明───古龍の謎を解くことが理由でした。相棒は、何ですか?」
「───私は……」
ドスンッ!!
「わわっ!?」
「わっ!?」
大きな衝撃と揺れ。それに私達は体勢を崩した。
「一体なんだってんだい!」
「あ、姐御!!ふ、船が……!傾いてやがります!!」
「はぁ!?座礁でもしたってのかい!」
ドレイクの声が飛ぶ。それと同時に感じる龍気───
「「───まさか」」
私とジュリィは同時に呟いて、同時に駆け出し、甲板へと通じる階段を駆け上がった。
「あっ、ちょっ、どこに行くってんだい!?」
ドレイクの声が下から聞こえるけど気にせずに駆け上がる。甲板上に出ると、雨が私達を襲った。
「雨で視認性が悪い………!」
「おまけに水で滑ります───相棒、あそこっ!!」
ジュリィが指す方向を見ると、赤い光がちらりと見えた。あの形、あの色───間違いない!
「「“ゾラ・マグダラオス”!!!」」
熔山龍“ゾラ・マグダラオス”───私達が空から新大陸に降り立つ原因となった古龍。ある意味で私達と因縁があるというかなんというか。
「止める───いえ、船を降ろすのが先決です!」
「多分、船の先の方から飛び移れるはず───!」
そう会話した後、私達は船の先を目指す。けど、マグダラオスが身体を揺らしたのか船がさらに傾く。
「「───!」」
あの時と同じ。船の出っ張りで耐える。
「ルーパスちゃんっ!!ジュリィさんっ!」
下からリッカさんの声が聞こえる───けど、反応してる余裕───
ツルッ
あっ。
「「あっ───わぁぁぁっ!!」」
手が、滑った───!!
「ルーパス───!」
「旦那さんっ!!」
私達はそのまま滑って、船の外へと投げ出された───
「───!ジュリィ!バスターソードを!!」
「───はいっ!!」
空中で私もジュリィもアイテムボックスを操作し、私は鉄弓Iと“鈍撃の鉄球”を、ジュリィはバスターソードIを取り出した。
「私の射線上に───!」
「───せぇぇぇい!!」
ジュリィが不安定な体勢ながら、バスターソードを投げた。そのバスターソードは、ちょうど私の射線上に。
「───ッ!!」
矢の先に鈍撃の鉄球を取り付けた矢を、バスターソードに向けて放つ。そのバスターソードは、私の矢に押されて船に当たった。
「───ルーパスッ!!ジュリィ殿ッ!!」
「ルーパスちゃん!ジュリィさん!」
リューネ達が不安そうに声をかけてきているのが見えた。
「───心配しないで!!必ず戻るから!!」
「はいっ!またあとで会いましょう!」
そう言った直後、マグダラオスが動いたようで、船が落ちて私達からは見えなくなった。
「
私はバルノスを呼んだジュリィの手を取り、ゾラ・マグダラオスの背中の上に安全に降り立った。それなりに高度があったみたい。
「……さて。ここからどうしたものかな。」
「……ひとまずは、ゾラ・マグダラオスの身体から降りることを最優先としましょう。できれば、陸地に降りたいですね。」
ジュリィの言葉に頷いて、私達は行動を開始した。
ということで海にいる古龍2体目は熔山龍“ゾラ・マグダラオス”でした
弓「古龍渡り、とやらの再現だな?」
まぁね。オケアノスが海だったし、ちょうど船もあるしで再現してみたかったっていうね。ちなみに個体はワールドの時の老個体じゃない設定です。…ただ戦力削いだのちょっとやりすぎ……ではないかな。元々(原作的な意味では)ハンター達はいなくて当然だし。
裁「合流はいつ頃にするの?」
合流時期も考えてあるよ。ただ問題が1つ。
裁「?」
今回のアンケート召喚サーヴァントのクラスが決まらない。
弓「アンケートが置かれていないのはそれが理由であったか。」
オケアノス終了後に召喚するサーヴァントのクラスは?
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騎兵、槍兵、弓兵
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弓兵、弓兵、弓兵
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暗殺者、裁定者、剣士