狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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ミラ・ルーティアの年齢が明かされますよ~
それと作品のタイトルを変更します。あまり変えるつもりはなかったのですが、このタイトルのままは何か違う気がすると思いましたので。タイトルは以下の通り。

旧タイトル“狩人達と魔術師達の運命”



新タイトル“狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い”

最後に、アンケートへのご協力ありがとうございました!オルレアン開始後にオルレアン終了後の召喚アンケート設置しますのでお待ちください。

アンケート結果
(0) 狂戦士、魔術師、槍兵
(6) 魔術師、裁定者、暗殺者
(6) 槍兵、騎兵、弓兵
(1) 弓兵、魔術師、魔術師
(1) 狂戦士、騎兵、槍兵


第14話 触媒

「ただいま~……」

 

「あ、お帰りなさい!」

 

私達は霊脈の拠点でルーパスちゃん達、つまり異世界の住人達を迎えた。なんで迎えた、なのかというと、さっきネルギガンテに乗って霊脈の拠点に戻ってきた後、ルーパスちゃん達がクー・フーリンさんとマシュ、それからスピリスちゃんにここの守護を任せてどこかに行ってたから。

 

「…おかえりなさい、ルーパス、ジュリィ、リューネ、ミラ。そしてそのオトモ達…」

 

「…あ、落ち着いた?」

 

「えぇ、おかげさまで…古龍とかいろいろ難しいことばかりだけど、何とかなるわ…」

 

オルガマリーがそう言った。まぁ、確かにスピリスちゃんが話した内容って色々難しかったもんね…

 

「…何か分かった?宝具に関して調べてくる、と言って出ていったようだけど。」

 

オルガマリーが聞いたけど、ルーパスちゃん達から帰ってきたのは否定だけだった。

 

「ジュリィが何か分かりそうな気がしたらしいけど、肝心の解放まではいかなかった。ロマンの言う限り、スピリスの“サインコール”、それと“メガブーメランの技”。それから私とリューネの奥義に魔力反応があったらしいけど…」

 

「そういえばさっきドクターになんか聞いてから出て行ったね…ね、メガブーメランの技って?」

 

「そのままの意味だよ?巨大なブーメランを投げるの。ね、スピリス。メガブーメランの技、どこで使った?」

 

「にゃ…マシュさんと立香さんが戦ったサーヴァント…でしたかにゃ、それの気を逸らすために使用しましたにゃ。」

 

私とマシュが戦ったサーヴァント…ってライダー、だっけ。

 

「そう…あの時ね…立香が無事でよかった……」

 

「それを言うならオルガマリーも。あの時すごく心配したんだから…」

 

私たちの会話にルーパスちゃんが首を傾げた。

 

「あれ?私達がいない間に結構仲良くなってない?」

 

「あぁ、ルーパスちゃんが貸してくれたオルゴールと…なんだろ、飴?みたいなのが気持ちを落ち着かせたんだって。」

 

私がそういうと、ルーパスちゃんが柔らかく笑った。

 

「“鎮静の飴”が役に立ったようでなにより。意外と調合面倒なんだけどね、あれ。」

 

「何が必要なんだ?」

 

「飴と“ウチケシの実”、“クタビレダケ”、“マヒダケ”、“ネムリ草”、“滋養エキス”。それぞれの効果を8割くらい打ち消させてから強化させたもの。なんでか知らないけど安らぎを与える効果になった。」

 

「…相変わらずだな、ルーパスは。効果を知っているということは使ったことがあるのか。」

 

「まぁね。使ったことないやつを人にあげたりしないよ。」

 

なんかよくわからないけど、触れちゃいけない気がする。

 

「あ、そうそう。これ、出かけてるときに。この子が見かけたから気絶させてみたらしいけど、知ってる…?」

 

そう言ってミラちゃんが近くにいた狼…え、ちょっと待って狼!?…とりあえず、その狼の背中から黒い人を下した。

 

「あん?…アーチャーじゃねぇか。」

 

クー・フーリンさんがそう言った。アーチャー…?

 

「アーチャーは大聖杯前、セイバーと聖杯を守る最後の砦だったはずだ。……適当に徘徊してたミラにやられたのか?…すっげぇダセェ。」

 

「死んではないから意識が戻ったら襲ってくるかな…?麻痺してるだけだし。」

 

「麻痺、ねぇ……」

 

そう言ってクー・フーリンさんはミラちゃんを見た。

 

「…そこの狼は何だ?」

 

「ランのこと?」

 

「ラン?」

 

「…あぁ、ごめん、説明不足だった。雷狼竜“ジンオウガ”。ランっていうのはこの子の名前ね。この子は古龍じゃないよ。」

 

ォォォォン

 

その…ジンオウガ、だっけ。が小さく吠えた。…にしても、すっごい電気…

 

「必要ないなら、こっちで倒しちゃうけど。」

 

「あぁ、必要ねぇだろ。」

 

「ん、ラン。」

 

ミラちゃんがそう言った途端、ジンオウガがアーチャーのサーヴァントを踏み潰した。そこからアーチャーの体の崩壊が始まる。

 

「おっかねぇ。マジでギリギリで抑えてあったのかよ。」

 

〈…ルーパスちゃん達、ちょっといいかな?〉

 

ドクターが少し真剣な表情で話しかけてきた。

 

「なに?」

 

〈単刀直入に言おう、君たちをカルデアの方に招きたい。だが、サーヴァントとして在る以上、君たちが召喚されるかどうかは運だ。何か、君たちを由来とするもの。触媒となるようなものはないかな?〉

 

「「「「触媒…?」」」」

 

ルーパスちゃんたちが悩み始めた。

 

「…その触媒って何でもいいの?」

 

〈良ければ君達だと断定できるもの。そうでなければ君たちが身に着けているものから縁をたどって召喚することになると思う。それを立香ちゃんにわたしてくれないかい?〉

 

「私達だと断定できるもの、ね……」

 

ルーパスちゃんは少し考えた後、左手から何かを外す動作をした。

 

「はい、立香」

 

その言葉に私が慌てて手を差し出すと、手の上に銀色の輪っかを落とされた。……って待って、これ…

 

「「指輪!?」」

 

「うん。それなら私だって断定できるんじゃないかな。」

 

「こ、こんなの貰えないよ!」

 

「でも…多分、それなら十分だと思う。その指輪には私とリューネの軌跡が刻まれてるから。」

 

「…あぁ、これか。」

 

そう言ってリューネちゃんが見せたのは左手の薬指にはめられた指輪だった。…え、左手の薬指って…

 

「言っておくが着けている指に深い意味はないぞ。」

 

「うん、知ってる。」

 

「…でも、こんなの貰えないよ。返してくれればいい、って言っても借りていられるかどうか…」

 

そう言ったらルーパスちゃんたちは困った顔をした。返したら受け取ってくれたけど。

 

「ん~…じゃあ、これは?」

 

そう言ってルーパスちゃんが取り出したのは一本の矢。すごく古びてて、矢としての力を発揮するかどうかすらわからない感じ。

 

「それは……“原初の矢”」

 

リューネちゃんがそう呟いた。原初の矢?

 

「懐かしいな。ルーパスが初めて放った矢だ。もう10年以上前になるのか…ならば」

 

リューネちゃんが出したのは一本の縦笛。こっちもすごく古びてる。

 

「“始まりの笛”。なんだ、考えることは一緒なんだ?」

 

「あぁ。これならどうだろうか?」

 

ルーパスちゃんとリューネちゃんはドクターに聞いた。

 

〈あぁ、大丈夫だろう。あと問題は君たちのオトモ達なんだが…〉

 

「スピリスとジュリィは多分私というつながりを通じて召喚されるんじゃないかな。」

 

「ルルとガルシアも僕というつながりによって召喚されるだろう。」

 

「…そっか。そうだよね。」

 

〈3人とも、やけに自信ありげだね?その根拠は?〉

 

「「「自分の直感」」」

 

迷ったときは直感を信じる。それが私だし。

 

〈それで、ミラちゃんは…〉

 

「…これくらいしかない。」

 

そう言って差し出したのは真っ白な指輪だった。小さい白い龍の頭が指輪についてる感じのやつ。あ、彫ってあるわけじゃないよ?あしらわれた、っていうのかな?

 

「これは?」

 

「“リングドラグーツ”…とある龍との契約の証。…その贋作。大切なものだけど、私はそれくらいしか思い浮かばなかった。」

 

「……」

 

〈……ミラちゃん、聞いていい…かな?〉

 

「?」

 

〈さっきからずっと気になってたんだけど……君、一体幾つだい?〉

 

「私の年齢?…あ~…」

 

結構失礼なこと聞いてる気がするけど、ミラちゃんはそれを気にしてる様子はなかった。

 

「一応これでも16…だけど。」

 

「……」

 

〈……〉

 

え?

 

 

「「「「「「〈16っ!?〉」」」」」」

 

 

「え?あ、うん。」

 

「え、ごめん、身長は!?」

 

「114cm…」

 

ちょっと待って16歳にしては小さすぎない!?

 

〈嘘だろ!?明らかに小さいのに16歳だって!?何かの間違いだろ!?〉

 

「…あぁ…私、とある事情で9歳の頃から成長が止まっちゃってるから。」

 

〈とある…事情?いやその前に、9歳の頃の身長だとしても-2.5SD、いやそれ以下!!8歳7ヵ月女子の-2.5SDと同じってどういうことだ!?間違いなく低身長だぞ!!〉

 

あ、流石ドクター、その辺詳しいんだね。ちなみに私が知ってるのは良く創作キャラとか作ってたことあって調べてたからだね。

 

「…まぁ、私もともと体が弱かったし。そもそも医者からは恐らく10歳まで、限りなく長く見積もっても15歳を迎えられればいい、って言われてたレベル…」

 

その言葉を聞いて呆然とした。私だけじゃない、マシュも、オルガマリーも、ルーパスちゃんも、リューネちゃんも、ジュリィさんも……皆が呆然としてた。確かに肌がすごく真っ白だけど。こんな小さな子が、余命を伝えられていたなんて。

 

「16って伝えると結構驚かれるから慣れた…」

 

そう言ってミラちゃんはため息をついた。

 

〈いや君どんな生活を送ってきたんだ一体!!〉

 

「普通といえば普通。才能と引き換えなのかは知らないけど、“短命”、“低身長”、“病弱”の…呪い、なのかな。そんな感じだから。」

 

「才能?」

 

そう聞くと、ミラちゃんは小さくうなずいた。

 

「曰く…“あらゆる獣魔に愛される才能”、って言ってたかな。数十年に一度いればいいくらいの才能なんだって。これのせいかもしれない、ってお医者様が。」

 

「…あれ。でも…いま16歳なんだよね?15歳までしか生きられないんじゃ…?」

 

私が思わず呟くと、ミラちゃんは小さく笑った。

 

「さっき言ったとある事情でね。私の寿命は人並みまで延びてるの。体が成長しない代わりに、寿命は人並みにあるんだよね。」

 

「…」

 

「まぁ、そんな話は今話すことじゃないと思うけどね。12くらいから私は世界を飛び回ってたし。実家に帰ることなんてほとんどなかったから。」

 

そうだったんだ…

 

「妹にもちょっと迷惑かけちゃったからね。これでも私三人姉妹の長女なんだよ?1つ下の妹が14になったときに王位継承権渡したし。」

 

「……え?王位?」

 

「あれ、言わなかったっけ。………あ、言ってないや。」

 

忘れてた、っていう感じの表情をしてた。

 

「私、一応王族の末裔なんだよ。はるか昔…シュレイド王国という国があった時、その国を治めていた王族の、ね。」

 

……ってことは

 

「「「「王妃様!?」」」」

 

「…じゃなくて王女かな。」

 

その突っ込みを聞いた時、オルガマリーが倒れた。

 

「オルガマリー!?」

 

「所長!しっかり!!」

 

回復するまで少しかかりました。

 

「…私の呪い。“短命(その生命、常に死の淵なり)”、“低身長(その背丈、年齢に見合わず)”、“病弱(その生気、常人よりか弱し)”。そして───」

 

私は、この先の言葉を聞き逃した。けど、後で聞いたら確かに言ってたみたい。4つめの呪い───

 

 

「───“不老不変(その肉体、決して老いず決して変わらぬ)”」

 




とりあえず詳細データは冬木が終わってからですね。ごめんなさい。


訂正

“リングコネクティア”という名前だったのを“リングドラグーツ”に変更

指輪の見た目説明を変更

(以上2021/01/28)
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