狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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正弓「ん~……」

裁「……?」

弓「悩みごとか、正のアーチャー。」

正弓「……えぇ、まぁ。そこまで大したことでもないので気にしないで大丈夫ですよ。」

弓「……無理はするでないぞ。」

正弓「……娘達によく言われます。」


第147話 導きの青い星

「さて。行ったかな。」

 

「うむ、行ったな。」

 

私は英雄王と一緒にドレイクの船が見えなくなるのを見守ってからイアソンの船を見た。

 

「こりゃぁ…撤退した方がいいすかねぇ。」

 

「撤退……?たかが、ゴミ2人とトカゲ2匹に逃げるだと………!?するかそんなもの!」

 

「……こいつは単純な算数に近いレベルの問題なんだがね。さっきもヤバかったが今の方が断然ヤベえって。全く、ここまで救えなくなってるか…」

 

「いいえ、イアソンさまはこれでいいのです。ね?」

 

「あたりまえだ!ヘラクレス!奴らを───殺せ!!」

 

「■■■■■───!!!」

 

「───じゃあ、先手はもらうよ。」

 

ヘラクレスが動き出したのを見て、私は弓に矢を番える。

 

「みんなが削ってくれたから───私のこの一矢は最後の一押し。かつて私が一番最初に習った弓の一撃───私の最初の一矢。」

 

そのまま弓を引き絞りただ一点に───ヘラクレスの心臓へと狙いを定める。

 

「───“原初の矢(サジッタ・プリミティーヴァ)”」

 

本来は宝具でもなんでもない、ただの一矢。けれどそれに与えた想いは───“原点回帰”。それを力のあるままに放つ。

 

「■■■■■────!!?」

 

その矢は真っ直ぐにヘラクレスの心臓へと中り、確かにその命を砕いた。

 

「───まず、1つ。」

 

「ふむ…しかし高威力のものを放った方がよかったのではないか?」

 

「確かに、アルトリアみたいな宝具ならできるかもしれないけど…私の矢の本質は一矢一矢が別の一撃だからね。貫通矢でも使わないとヘラクレスの命を一気に削ることは難しいよ。」

 

「なるほど。しかし、それではヘラクレス相手は不利なのではないか?」

 

「ん?全然?効かないのなら矢の性質、矢に込められている概念を変えればいいんだよ。」

 

「概念……だと?」

 

「今の一矢は“原初”の概念を込めたもの。つまりあれは私の弓の始まりの一矢。“原初”の概念でなければヘラクレスは防げない。まぁ、弓だし射撃の概念はあるだろうけど。」

 

「ふむ…」

 

「■■■■■────」

 

「…じゃ、次───レウス!」

 

私の呼びかけにリオレウスが頷く。面倒だから略称で呼んでるけど大丈夫みたい。

 

「■■■■──!!?」

 

私がバゼルギウスに飛び移ると同時に、リオレウスがヘラクレスに襲いかかる。噛みつき、火を吐き、掴んでから投げ飛ばし、起き攻めをし───ヘラクレスの命が1つ、砕ける。

 

「今のは“火竜”───リオレウスの一撃で葬り去った。…あれ下手すると私でも落ちるからね。」

 

「ふむ。立ち回りが重要なのだな。」

 

「そそ。じゃあ…次。」

 

私はバゼルギウスから飛び降り、ヘラクレスさんの目の前に着地する。

 

「■■■■───!」

 

「────弓固有狩技、肆の参…“身躱し射法III”。」

 

襲いかかるヘラクレスに対し、身躱し射法を発動させて切りつける。そのまま溜めを保持して放つ。

 

「■■■■───」

 

「弓固有狩技、弐の弐…“ブレイドワイヤーII”。弓固有狩技、参の弐…“アクセルレインII”。」

 

さらに2つの狩技を発動させて、2本の矢を鋼鉄の糸で結び、私の頭上で特殊な薬液を炸裂させる。

 

「■■■■───!!!」

 

襲いかかるヘラクレスの攻撃をフレーム回避でかわし、即座に溜めて鋼刃を放つ。

 

「■■■■───!!!」

 

「───っ!」

 

鋼刃にしない剛射を放ち、次いで鋼刃を放ち、後ろに回避して別の狩技を発動する。

 

「弓固有狩技、壱の参…“トリニティレイヴンIII”!!」

 

貫通する矢を1射、2射───そして、最後に強力な1射。その最後の1射が、ヘラクレスの命をまた1つ、砕いた。それを確認し、私はクラッチクローを応用してバゼルギウスの背中に戻る。

 

「“狩技”にて破砕───完了。」

 

「順調よな。」

 

「まぁ、ね。さて、あとは……2つか。」

 

そう呟いて私は海を見た。正確には、海に浮かぶ黒い岩。

 

「ゾラ!お願い!」

 

私がそう叫ぶと、海に浮かんでいた黒い岩が動き、溶岩をヘラクレスに向けて吹いた。

 

「なんだ……!?」

 

その岩は段々と浮き上がり、やがてその巨体───熔山龍“ゾラ・マグダラオス”が姿を現した。

 

「あやつは───確か。」

 

「この特異点で私達が離れる理由になった古龍だね。この海を荒らされる───というか。世界を壊そうとしているのが気にくわなかったみたい。ナバルデウスも同様で。だから暴れまわってたみたいなんだよね。いやぁ…ある程度戦ってから事情を説明したら2匹とも理解してくれて。とりあえずイアソンを倒すっていうので一致したんだよね」

 

「…モンスターの言葉がわかるのか?」

 

「いや?でも頷きとか咆哮とかである程度わかるよ。」

 

そう言っているうちにヘラクレスの命が砕けたのがわかった。

 

「“古龍”による破壊。これで、4つ。じゃあ、最後は───」

 

私は弓を構え、魔力を練る。

 

「宝具、解放───面倒だから詠唱はなしで。この後は英雄王、貴方に任せるよ」

 

「任せよ。」

 

「じゃあ───行くよ。“我、ここに告ぐ。(新大陸の)之は龍を滅せし青き星の一撃。(導きの青い星)”───」

 

クイックショット、クラッチ飛び付き、クラッチ攻撃での傷つけ、チャージステップ───そして最後に、竜の千々矢。来る前にセットしておいたスリンガー弾はスリンガー貫通弾だから───

 

「……撃ち貫け!」

 

「■■■■■■───────!!!!!」

 

弓の力を乗せた、貫通弾の超近距離拡散射撃。それがヘラクレスに叩き込まれ、命が砕けたのがわかった。

 

「───スイッチ」

 

「うむ───やれやれ。今の一撃で、3つも削るとはな。」

 

あれ、そんなに削ってた?

 

「まぁよい───貴様は戻る準備をしておれ。残り4つ───すぐに削ろう。」

 

私はその言葉に頷いてリオレウスにゾラ・マグダラオスの場所まで飛んでもらった。




正弓「そういえば、言ってなかったんですけどメッセージ、および感想ってこちらに繋がってるんですよ。」

弓「ふむ。」

正弓「現状、感想やメッセージが送られた場合は私達が対応しますので。人を指定してくれればその人に任せますけど。あ、お母さんは呼べないので。」

裁「そう…」

オケアノス終了後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 騎兵、槍兵、弓兵
  • 弓兵、弓兵、弓兵
  • 暗殺者、裁定者、剣士
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