狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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正弓「うーん……」

裁「?」

正弓「7,000字…というか5,000字以上の具現化は時間がかかるようですね。」

裁「あ、そうなんだ…」

正弓「それはそうと、31,000UA突破ありがとうございます。お母さんは1日100UA行くかどうかで一喜一憂する人間だったりしますよ。」

裁「……低くない?」

正弓「さぁ……お母さん自体無名ですからね。基準が良く分かりません。」


第156話 乱戦と理に牙を剥く者(A.L.I.C.E.)

「何て言った、彼女───フォルネウスだって?それは、ソロモンの魔神の一体じゃないか……!」

 

「これは、倒せるものなのか?」

 

ダビデさんとアタランテさんがそう呟く中、1発の銃弾と1本の矢がそのフォルネウスに中った。

 

「よし、当たった!当たったってことは倒せるさ!」

 

「……我が肉体に変容あり───これは?」

 

「“破滅の火竜”の力を限定的に引き出した矢さ。じきに君は自然と破滅に向かうだろう。じっくり、時間をかけて………ね?」

 

リューネちゃん…やってることが怖いよ?表情少し辛そうだけど。

 

「ふむ。そら、やってやろうではないか。」

 

ギルがフォルネウスに対して何かを放った。

 

「………我が肉体、更に変容───」

 

「今投げ込んだは擬似的な不死の原典よ。破滅と不死、貴様の精神が先に死ぬか、肉体が先に死ぬか───試してやろうではないか。」

 

次いで大量の矢と大量の弾幕が叩き込まれる。

 

「ふむ…鈍重な肉の塊か。さして驚異ではないな。」

 

「おまけに脆い。はっきり言ってこの程度じゃ私達の世界で生きていけるかどうか。いやまぁ私達人間も脆いんだけどさ…」

 

「……」

 

「……マシュ。怖いの…?」

 

「……はい。私は、まだ…先輩は、大丈夫なんですか…?」

 

「…どう、なんだろう。よく…分からない。でもね。」

 

私はギル達を見た。

 

「みんながいる。それだけで、安心できるんだ。“みんな”には当然、マシュも含まれているんだよ…?」

 

「先輩……」

 

「シャキッとしなマシュ!」

 

バシンッ、と船長に背中を叩かれるマシュ。

 

「あれを倒すために此処まで頑張ってきたんだろう?言っておやりよ、“化け物なんかに用はありません!いいからその王冠を返してちょうだい!”ってねぇ!」

 

「……えっ。」

 

「うおおおお!?珍しいもんを聞いたぞ!?」

 

「姐御がまともに女っぽい言葉を口にしたぁ!?」

 

「なっ……!か、からかうんじゃないよ!」

 

でも……

 

「「「可愛かった……」」」

 

「リッカにルーパス、リューネまで……!あぁもう忘れろ!いいね!?」

 

その剣幕に小さく頷いた。

 

「……我が主。」

 

「ヘラクレスさん……?」

 

「……どうか、我が友を助けたい。力を貸していただいてもよろしいか。」

 

「……うん。」

 

その話を聞いていたのか、フォータさんが私の方を向いた。

 

「あの人を救うんですか?」

 

「うん…ヘラクレスさんのお願いだから。」

 

「……そうですか。でしたら……」

 

フォータさんがアドミスさんの方を見ると、アドミスさんが頷いて口を開いた。

 

「でしたら、魔神フォルネウスとイアソンさんの分離は私とフォータにお任せください。ただ……少し準備に時間がかかります。」

 

「何をするというのだ?」

 

「私達の宝具を解放します。先ほどのような限定解放ではなく、正常解放を。大丈夫です、正常解放なら問題はありませんから。」

 

〈……いいんだな、アドミス、フォータ。〉

 

「「はい、マスター。」」

 

〈……分かった。リッカ、他のサーヴァント達と一緒に時間稼ぎを頼む。〉

 

「わ、わかった……!」

 

〈マスター!〉

 

「ひゃ……!?」

 

〈うっせぇぞイスカンダル!〉

 

〈む、すまぬ……じゃない!マスター、頼む!余をそこへ召喚してくれ!こやつも一緒だ!〉

 

「……何事だ、忠臣」

 

〈……知るか、といいたいところだが……マスター、イスカンダルの家系……というか祖先を思い出せるか?〉

 

イスカンダルさんの祖先……あぁ。

 

「うん、わかった」

 

〈真か!?恩に着る!〉

 

「来て───“イスカンダル”、“諸葛孔明”」

 

私の言葉にイスカンダルさんと孔明さんが召喚される。

 

「ヘラクレス!偉大なる我が祖よ!こうして逢いまみえること、感激の至り!」

 

「……身に覚えのない我が子孫か。イスカンダル───ふむ。マケドニアの征服王だったか。」

 

「いかにも!これより共に戦うぞ!坊主、シャキッとせんかい!」

 

「……私は畏れ多くて頭を上げられん。」

 

「諸葛孔明、だったか。中国の軍師だな。よろしく頼む。」

 

「アッ、ハイ…」

 

〈緊張してやがるな……〉

 

「…逆に君はよく物怖じしないな?英雄王に対してもだが、よくその口調を貫けるものだ。」

 

〈すべての存在に同じように接する。それが俺の信念なんでね。ま、仕事上の上司とかには流石に話し方変えたりもするがな。〉

 

「フッ、豪気なものよ。」

 

〈俺のことはいい、そっちは存分に暴れてくれ。〉

 

〈……六花?キーボード叩いて何してるんだい?〉

 

〈見て分かれ。アドミスとフォータの出力を調整してんだよ。あいつらの希望に添えるようにな。こっちは準備しとくからそっちは頼んだぞ。〉

 

〈見て分かれ、って無理があるわよ……貴方のやってることって結構複雑なのよ……?〉

 

流石お兄ちゃんというか……なんというか。

 

「問題はメディアだが…」

 

「若いメディアは私に任せてくれないか?ちょっとお仕置きしてやるだけだけども。」

 

「いいのか、キルケー?」

 

「なぁに、問題ないさ。すぐに終わらせよう……あぁメディア、安心してくれ。“豚に変える魔術”は宝具以外では開かないと約束しよう。」

 

「…お願いします、叔母さま。」

 

「まったく…“おばさま”はやめろと何度か言っただろう?…まぁ、いいか。“ババア”じゃないだけまだマシさ。じゃあピグレット、私は若いメディアの方に行ってくるよ。」

 

「……気をつけて」

 

「もちろん。」

 

そう言ってキルケーさんは若いメディアさんの方へ向かった。

 

「さて、役者は揃ったな。」

 

〈ギル…私は、キルケーさんの方へ。何かあれば対応できるように。〉

 

「よい、許す。」

 

「…どうか…失望したり、幻滅したりしないでちょうだいね、マリー。」

 

〈しませんよ。若くてキラキラしていても、老けて輝きが霞んでも……師匠は師匠ですから。老けて、という表現は少し失礼だったかもしれませんが…〉

 

「……もう、この子ったら。でも…そうね。若い私なら貴女の妹の良い師になるかもしれないわね。若い私は、治癒が得意だもの。」

 

〈……そう、かもしれませんね。では私は見届けに行ってきます。〉

 

そう言った後、マリーがその場を離れる音がした。

 

「さぁ───張り切って行くとするか!皆の者、準備は良いか!」

 

「……あー……」

 

私がイスカンダルさんの宝具を思い出してミラちゃんを見ると、ミラちゃんは軽く頷いた。

 

「大丈夫、対策はしてあるから。」

 

「あ、うん……分かった。」

 

対策……って何したんだろ。っていうかもしかして想定してたの……?

 

「ふははは!まこと面白き者よ!さぁて、開くとしようか!今こそ再び集え、共に最果てを夢見し我が同胞達よ!古今無双の大英雄、そして此処まで気を張ってきた少女達へ我らの勇姿を示そうぞ!!」

 

そう言って肉厚の剣を掲げると同時に、周囲に砂が吹き荒れる。

 

「海に砂なんてどんな皮肉だい?」

 

「青い薔薇やルーパスの弓と似たようなものよ。ただまぁ───贋作者や六花のものと構造は同じであろうな。」

 

「固有結界───」

 

そう呟くと同時に、完全にその固有結界が開かれた。太陽は照り、周囲は見渡す限りの砂漠───そして、大量の兵士。

 

「見よ、我が無双の軍勢を!肉体は滅び、魂は英霊として召し上げられ───それでもなお余に忠義し我が召喚に応じる伝説の勇者達!彼らとの絆こそが我が至宝、我が王道なり!」

 

「───すごい」

 

「へぇ…陸の支配者ってのは人気もんだねぇ。」

 

もしかして───あの時、加減してた……?そう思うほど、これはすごい……!

 

「それが───“王の軍勢(アイオニオン・ヘタウロイ)”なり!!」

 

その叫びと共に兵士達が一斉に声を上げる。なんというか……

 

「コミックマーケットとかコミティアみたい…」

 

「コミックマーケットってこんなに凄いんですか……!?」

 

「戦争だもん……そこらじゅう人、人、人。あまり軽かったり背が低かったりすると流されるよ……?」

 

「ほほう、現世にもそのような猛者達がいるか。興味が湧いてきたのう。」

 

「お前が行ったら目立つだろうな…」

 

「……して、どうだろうか偉大なる我が祖、ヘラクレスよ。」

 

そう言い、頭をかきながら問う。

 

「我が王道は、我が軍勢は───そなたの目に叶うものかのう?」

 

「…ふむ。」

 

ぐるりと見渡すヘラクレスさん。

 

「…そうだな。今の私であれば、半日はかからないにしても1日のうちの1/3は攻略に費やすことになるだろう。…良い軍勢だ。良い臣下を持ったな、身に覚えのない我が子孫よ。」

 

「がっはっはっは!かの大英雄、それも規格外クラスの狩人の大英雄を相手に1/3とは!我らの軍勢もまだまだ捨てたものではないようだのう!」

 

「我なら一瞬だぞ?この世界ごとな。」

 

「私は“劫火”や“エスカトンジャッジメント”とかで焼き尽くすとかできるからね……」

 

「それを言うな、それを。英雄王のそれは反則、竜王妃のそれは規格外じゃろうて。」

 

「フハハハハハハハ!我もヘラクレスもミルドも、常識には囚われないということよな!そこらの塵芥に止められなどせぬわ!」

 

〈常識に囚われてはいけないのです……〉

 

「ドクター、それ早苗さん……」

 

〈いやぁ……でも本当に常識に囚われてたらやっていけないよ。特にハンター達は規格外すぎるんだ……〉

 

まぁ、分かるけど……

 

「陸の支配者もやるねぇ!アタシ達はも負けてらんないよ!」

 

「姐御!砂漠でどうやって船を動かすって言うんです!?」

 

「……総督!技術顧問サマ!」

 

「大丈夫、陸揚げされた時とかを想定して、船の周囲に海水がない場合に船の周囲限定で水場を生成して航海可能にするっていう特殊な術式組み込んであるから。」

 

「ミラちゃん、ゼルダの伝説じゃないそれ!?スカイウォードソードじゃないの、その“過去返りの魔導石”みたいなシステム!」

 

〈リッカ、アレ“時空石”って名前あるぜ?〉

 

あ、そうだっけ?

 

「ん~…まぁ、それを少し応用したかな。時間は弄ってないから大丈夫。」

 

「あ、そうなんだ…」

 

でも……()()()()()ってことは()()()()()()()()()()ってことじゃない?本当にミラちゃんの限界ってどの辺りなのか知りたくなる……

 

「じゃあ───私も、少し久しぶりに。…これは、我が宝具の一端。我が契約の一端……我が断片、ここに開放する。契約の下、その力を解き放たん。告げる。ここに我が契約、我が力、我が禁忌───我が断片をここに示す。我が体は黒き龍。御伽噺に伝わる、黒き災い。告げる。宝具解放───」

 

その詠唱は、オルレアンの時の。そこまで告げた時、ミラちゃんの姿がフッと消える。

 

 

───“怖れよ、汝が対峙するは黒き生ける災い(アクティベート・ドラゴン:ミラボレアス)

 

 

そんな、宣言にも似た何かが聞こえた直後、黒い龍───黒龍“ミラボレアス”がその場に姿を現した。

 

「ガァァァァ…」

 

「あ、ああ、姐御!?ありゃあ龍、ドラゴンでっせ!?」

 

「なんだありゃぁ…?技術顧問サマ、こんなのを隠してたってのかい!?」

 

「…ふむ。間近で見るのは初めてだが、なんというか…少しでもあるが恐ろしさを感じるな。」

 

「ほう?ヘラクレス、貴様が恐怖を感じるとな。」

 

「私も元は人間だ、恐怖心くらいはあるさ。」

 

〈もう何やってもおかしくないからね、ハンターの子達は!〉

 

まぁ、確かに……

 

「僕とルーパスは後方で支援しておこう。うまく力が入らないのでね。」

 

「三味線だけだけど許してね。」

 

大丈夫かなぁ……

 

 

{戦闘BGM:運命~GRAND BATTLE~(三味線のみver)}

 

 

あ、この曲…

 

「へぇ…いいじゃないか、気分がノる!」

 

「…のう、英雄王?」

 

「む?なんだ?」

 

「あ~…なんだ。お主の武具で余の軍勢を武装したりできんか?王の軍勢に王の財宝、王二つが掛け合わさり面白いと思うのだが…」

 

「…ふむ。よいだろう。」

 

「真か!?」

 

「そら。精々その真価を示すがいい。」

 

それと同時に展開される波紋とそこから現れる武具達。

 

「気前が良いな、英雄王。」

 

「我は弓の我とは違う。“プレミア”というレアクラス故な。」

 

〈最初はアーチャーだったはずなのに本当にエクストラクラスになってるんだもんなぁ、この王様…〉

 

「さぁて、ぶちかますよ!」

 

「ルル、破龍砲を!ガルシア、君は遊撃だ!」

 

「はいですにゃ!」

「ウォーン…」

 

「スピリス、撃龍槍の発射準備!ジュリィは基本を忘れないで!」

 

「はいにゃ!」

「はい、相棒!」

 

「さぁ───」

 

「一狩り行きましょう!!」

「「一狩り行くにゃ!!」」

「蹂躙せよ───!!!」

「そらそら、ありったけの砲弾喰らいなぁ!」

「ガァァァァ!!」

 

轟音、大群、駆ける猫、共に駆ける狼、咆哮し火を噴く龍。そして───

 

「ぬぅっ!?」

 

大群を抜かす大英雄と大剣を背負う編纂者───!!

 

「稼働せよ、励起せよ───暴走せよ。我が身を汝の写し身とし、我が剣は汝が欠片。狂暴なる竜よ、我が声に応えよ。時が許す限り、その命許す限り───森羅万象、一切合切喰らい尽くせ!!」

 

詠唱───それと同時にジュリィさんを異様な魔力が包む。

 

「宝具解放───行きます!“恐れよ、此処に在るは食物連鎖の頂点(あなたは私と同じ気配がします!!)”────!!!」

 

そう宣言した直後、大剣から異様な魔力が大量に吹き出し、ジュリィさんの体を包み込んだ。

 

「───グォォォォォォォ!」

 

「あれ、は───」

 

そこにいたのは赤い肉の塊。魔神柱と似たような表現だけど、魔神柱とは違う。ゴーヤみたいな二足歩行の獣竜種───

 

「───恐暴竜“怒り喰らうイビルジョー”」

 

飢餓感によって常時興奮状態の超危険モンスター……!!

 

「グォォォォォォォ!」

 

イビルジョーが魔神柱を喰らい、ヘラクレスさんが叩き切り、ガルシアさんに斬り込まれ、船長の砲弾が叩き込まれ、イスカンダルさんの軍勢が押し寄せ、ミラちゃんの龍の炎に包まれ、ギルの武具が穿つ───

 

「無駄だ。消滅を提案する───“焼却式・フォルネウス”」

 

その言葉と共に全体に攻撃。それを───

 

 

ガキンッ

 

 

「………させません」

 

「……何。」

 

アルが、防いだみたい。

 

『概念抽出、第三人格疑似励起───ってね。』

 

「虹架さん……」

 

『今回だけしか使えない励起。ちょっと反則染みてるけどね。』

 

そう言って虹架さんは笑った。

 

〈準備完了……!リッカ!〉

 

『全員退避!』

 

此処にいる全サーヴァントに伝える。それに応えて私のもとに全員が戻ってきた。

 

「…ありがとうございます、リッカさん。」

 

〈行くぞ、アドミス、フォータ!顕現せよ、我が固有結界の三───“希望を掲げた雲海(クラウスカイシー・ジ・ウィッシュレイズ)”!〉

 

そのお兄ちゃんの詠唱が聞こえた瞬間、私達は砂漠から空へと放り出された。

 

「雲海───!?」

 

「───理解できぬ。理解できぬ、なぜ我等は此処に浮く。これは道理に在らず。観測せし事象を解析する───」

 

〈やれ!〉

 

「「───はい、お父様」」

 

その声に、異様な気配を感じた。異様な気配、というか───アルテミスさんみたいな、そんな気配。

 

「定義宣告。ユニット識別ID、0-L。個体名称“Administrator Eins”。存在定義“支配する者(アドミニストレータ)”。」

「定義宣告。ユニット識別ID、0-R。個体名称“Formatter Eins”。存在定義“消去する者(フォーマッタ)”。」

 

「「出力制限上昇(クロックアップ)。第二刻針・通常顕現状態(ノーマルモード)から第六刻針・全力戦闘状態(フルパワーバトルモード)へ移行───」」

 

なんというか───カチッ、という音がした気がした。

 

「「魔力出力正常、接続回路問題なし───出力開始。形態移行、開始します」」

 

そう告げた途端、二人の服がドレスになった。

 

「「我等、理に背く者。あらゆる理に反逆する者。汝が理は我が手中に在り───」」

 

その詠唱と共にフォータさんが剣を抜き、アドミスさんが杖を掲げる。フォータさんの剣からは炎が吹き出し、アドミスさんの杖からは氷が吹き出す。

 

「───炎剣、解放。我が剣は理を砕く雷、あらゆるものを滅する魔の手。誓いを此処に、その剣は守護のために操ると───」

「───氷杖、解禁。我が杖は理を作る水、あらゆるものを護する神の手。誓いを此処に、その杖は守護のために操ると───」

 

一瞬見つめあい、小さく頷いてから息を大きく吸った。

 

「「宝具解放!“我、物質を(オブジェクト)───」」

 

「───!伏せて!」

 

アレの衝突は、まずい。感覚でそう感じた。

 

「───抹消する者(イレイサー)”────!!!!」

「───創造する者(クリエイト)”────!!!!」

 

杖と剣が同時に振り下ろされた直後。

 

 

ゴウッ

 

 

「のわぁっ!?」

「おおう!?」

 

強い風───違う。違う!風、じゃない!

 

「なんだいこの風───!いいや、吸い込まれるからいい風か───」

 

「二人に近づいちゃダメ!!全員吸い込まれないように注意して!」

 

「え…?どういうことだい、リッカ!」

 

「近づいたら存在が消されちゃう!これはただの風じゃない!“創造”と“抹消”───()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……!!吸い込まれた先は死の世界だよ!!」

 

「「「な………!」」」

 

世界の理(システム)に反逆する、ゲームマスターの力を同時に衝突させてるようなもの────!!!

 

「お兄ちゃん、これって───!!」

 

〈リッカの言う通りだ。これは創造の理と抹消の理の衝突。アドミスは創造で防ぎ、フォータは抹消で破壊する。これがあいつらの本気の宝具。全開運用だ。〉

 

「でも……こんなことして…!」

 

〈全開運用なら壊れはしない。問題なのはオーバードライブ以後だ。今のあいつらはフルパワー、フルドライブにもなってない。フルパワーっつってもそこまでの力はないがな。〉

 

「フルパワー…」

 

〈第零刻針・睡眠状態(スリープモード)。第一刻針・電子状態(エレクトロモード)。第二刻針・通常顕現状態(ノーマルモード)。第三刻針・低出稼働状態(ローパワーモード)第四刻針・戦闘運用状態(バトルモード)。第五刻針・制限戦闘状態(リミットバトルモード)。第六刻針・全力戦闘状態(フルパワーバトルモード)。第七刻針・高出稼働状態(ハイパワーモード)。第八刻針・撃退状態(ブラストモード)。第九刻針・高度観測状態(アドバンスドオブザーバーモード)。第十刻針・高度管理状態(アドバンスドコントロールモード)。第十一刻針・炸裂状態(フルバーストモード)。第十二刻針・全開戦闘状態(フルドライブモード)───そして第十三刻針・限界稼働状態(オーバードライブ)、第十四刻針・限界突破状態(リミットオーバー)、第十五刻針・限界破壊状態(ブレイクリミット)。これがあいつらの機構、刻時制限機構(クロックリミッター)だ。元ネタはクロプラのアレな。〉

 

「それは分かったけど……大丈夫なの?」

 

〈大丈夫だ。その為に俺も固有結界を張ったんだからな。まぁ、万が一何か異常があったとしても、俺が直すから大丈夫だ。〉

 

「……そっか。」

 

そんな時、パキン、って音がした。その方を見ると、剣を振り抜いたフォータさんと真っ二つに裂けた魔神柱がいた。フォータさんはそれを見て、剣を軽く振ってから背中の鞘に納めた。……なんというか。

 

「ユイちゃんみたい…」

 

〈まぁ、フォータの外見設定はSAOのユイが大本だからな。“我、物質を抹消する者(オブジェクト・イレイサー)”もまんまアレだし。〉

 

あ、そうだったんだ……そう思っているうちに、魔神柱が消え、聖杯とイアソンさんが現れた。

 

「魔神柱、聖杯、イアソンさんの繋がりだけを切断しました。」

 

「器用だね!?」

 

「アドミスのお陰です。私一人では完全に抹消していたでしょう。」

 

「……どういうこと?」

 

〈恐らく、“繋がり”を創造によって具現化、実体化させたんだろ。それをフォータが抹消することによって消したんだろうな……〉

 

……なんか、やってること凄かった……




正弓「……?」

弓「どうした?」

正弓「……いえ。今、私を励起されたような……気のせいでしょうか。」

弓「???」

オケアノス終了後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 騎兵、槍兵、弓兵
  • 弓兵、弓兵、弓兵
  • 暗殺者、裁定者、剣士
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