狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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正弓「ふーむ……」

弓「どうしたのだ?」

正弓「いえ……私達のオリジナルキャラクター多すぎ問題どうしましょうかねと。」

裁「私…“達”?」

正弓「ええ。確かに私達の元祖はお母さんなんです。ですが、この世界にはお母さん以外にも“創り手”が存在しまして。それぞれ担当の世界と自身の家系を持ってたりするのですが……各家系でキャラクターが100名ずつくらいいるもので。」

裁「えええ……」

正弓「まぁ、お母さんですし仕方ないですかね…」

弓「それで通るものなのか…?」


第157話 イアソンの最後

「───そら、これで終わり。私の勝ちだ、メディア・リリィ。」

 

キルケーがそう告げる。

 

「そのよう、ですね。…流石は叔母さま。私では敵いませんでしたか。」

 

「当然だろう。あっちのメディアはともかく、お前に負ける道理なんてないさ。いくら豚に変える魔術を縛っていたとしても私はお前の叔母であり、姉弟子なんだからね。」

 

「くす…そうですか。ですが…私もそうですが。貴女も健気ですね。」

 

「は?」

 

「鷹の魔女───キルケー。貴女ほどの実力があれば、有無を言わさず私のことを豚に変えれば良かったでしょう。いくら私との約束があったとしても、それを平気で破るのが魔女と言うものでは?」

 

「───あぁ、そうだろうね。そうだろうさ。」

 

キルケーが吐き捨てるかのように言葉を放つ。

 

「確かに魔女は約束なんてものがあったとしても平気で破るだろうさ。私の召喚された未来の魔術師達のようにね。そもそも、私が今回君の前に姿を現したのは君のお仕置きだからね。誰に唆されたのかも知らないが、ピグレット達の生きる世界を、私達の生きた世界を破滅させようとしやがって。まったく、困った妹弟子だよ。」

 

「くす───それだけではないでしょう?」

 

「…?」

 

「貴女の言う妹弟子たる私。その妹弟子が未来にて見出だした弟子。貴女は、彼女に己が魔術を見せるために豚に変える魔術を縛りましたね?」

 

〈……え?〉

 

その言葉にキルケーがため息をつく。

 

「そんなわけないだろう。大体、鷹と人間じゃ使えるものが変わるんだぞ?私の魔術なんて彼女の参考になるとは思えない。薬学はともかくとして、ね。…っていうか───」

 

キルケーが不意に召喚した豚がメディア・リリィを押し潰す。

 

「敗者は速やかに去ったらどうだい?正直、見苦しいって言われても文句言えないよ?」

 

「…それも、そうですね。」

 

「……そうだ。聞かせなよ、お前を世界の破滅に動かそうとしたのは一体どこの誰なんだい?敗者として聞かせてくれたっていいだろう?」

 

その問いにメディア・リリィは首を横に振る。

 

「それはできません。私はそれを言う権利を剥奪されていますから……ですが、あえて助言をするならば。」

 

「ん?」

 

「貴女方が挑む相手は魔術師では絶対に勝てない。…私も、魔術師として彼に完全に負けたのです。」

 

〈うそ……〉

 

「ふーん。」

 

「ですから───“星”を集めなさい。どんな人間の欲望にも、人々の獣性にも負けないような数多の輝く星を。…私が遺せるのはこれだけです。」

 

そう言ってメディア・リリィは消滅した。

 

「───星、ね。」

 

〈キルケーさん…〉

 

「ん?」

 

〈師匠が……メディアさんが負けたと言うことは、それは……〉

 

「……あぁ。間違いなく、強敵だろうさ。…さてと。」

 

キルケーはふわりと飛び上がり、イアソンのもとへ向かう。

 

「すまないね、遅くなったよ。」

 

「終わったか、キルケー。」

 

「……ピグレット達は?」

 

「先に行った。あとは私達に任せるそうだ。」

 

「ふぅん…さて。」

 

キルケーは寝ているイアソンの口に麦粥───キュケオーンを流し込んだ。

 

「───ぶはっ!?ゲホッゲホッ……!何しやがる……!」

 

「いいから食え。まぁ消滅は止められないけどさ。メディア。」

 

「少しおとなしくしてなさい?痛いわよ?」

 

「やめろ痛くするな優しくしろぉぉぉ!!」

 

「ヘラクレス、口を開いたまま手を押えて」

 

「承知した。友よ、少しの辛抱だ。」

 

「あ───!」

 

「ほらあーん」

 

 

ジュッ

 

 

「ア゛ーーッ!」

 

「やっべ熱く作りすぎたかな?」

 

「今のはそういうものか?」

 

 

ザクッ

 

 

「ア゛ーーーーーッ!!」

 

「あ、ごめんなさい変なとこ斬っちゃったわ。」

 

まぁ、そんなこんなで───

 

「……死ぬかと思った……」

 

「いや死んでるんだよなぁ…消滅は避けられないっての。」

 

「形だけ整えただけだもの。霊核の復元まではできないわ。…魔神柱とほとんど癒着していた影響かしらね。それでも被害が軽かったからそこはフォータのお陰と言うべきかしら。」

 

「……そうか。」

 

ため息をついてイアソンが寝転がる。

 

「憑き物が落ちたか、我が友よ。」

 

「まぁ…此処までぶちまけて此処まで痛快に叩き潰されりゃそうなるだろ。やれやれ…生前も今も、ロクでもねぇ。まぁ、航海中にドでかい暴風雨にでも会ったとでも考えるさ。事実、あいつらは暴風雨そのものだろ。」

 

「ふ、面白い例えだな。だが…あながち間違ってないとも思える。私ですら、ハンターの彼女達に完全に勝てるとは思わんよ。同じクラスである今であってもな。勝率は五分、もしくはそれ以下じゃないか?」

 

「弱気だな、大英雄が。それでも世界最高レベルの知名度を持つ英雄か。……まったく、ムカつくにも程がある。」

 

「……」

 

「まさか、俺が呼んでも来なかったお前に立ちはだかれるとはな。改めて痛感したよ、お前は最高だってな。…ハンター、だったか?お前にはそれがよく似合ってる。あらゆる武具を扱うお前には、あの弓の小娘と同じようなクラスがな。」

 

「…さてな。私ですらこの霊基を扱いきれるか分からん。」

 

「……そうか。」

 

イアソンは軽くため息をついた。

 

「やべ、もう時間か。…短かったな。」

 

「あの後、魔神柱と貴方の分離をしてくれた彼女に聞いたわ。貴方、元々致命傷だったのよ。聖杯をねじ込まれ、魔神柱と癒着して、ね。それを消滅しないようしてくれた彼女に感謝なさい。」

 

「……んじゃ、お前から言っといてくれ。今度会ったら力を貸してやる、ってな。まぁ、俺は理想の国を作るのを最優先だがな。そのついでで……まぁ。世界を救ってやってもいいさ───」

 

そう言ってイアソンは消滅した。




裁「今回短めだった?」

正弓「前回が8,000字近く行きましたからねぇ…2,000字前半の今回は短めでしょう。」

裁「あ、そうなんだ…」

オケアノス終了後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 騎兵、槍兵、弓兵
  • 弓兵、弓兵、弓兵
  • 暗殺者、裁定者、剣士
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