狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「バッテリー?」
正弓「はい…」
「さて、皆の者!」
黄金の鹿号の中。実は少し空間が拡がっているんだけど。ギルが先頭に立って全員に声をかける。
「此度の航海、実に見事であった!我を満足させたその褒美として最上の食事と酒を用意した!涙を流して喰らうがいい!それでは───乾杯!」
「「「「「うぉぉぉぉぉ!!」」」」」
食事の熱気。流石海賊とでもいうべきなのか、凄い量が消費されていく。
「相棒、気分の方はどうですか?」
「大丈夫、大分良くなったよ。」
「…恐らくだが、古龍化する宝具はかなりの魔力を喰らうのだろうな。」
「そうだね…ジュリィの状態を見る限り、人以外に変化するのが魔力消費激増の原因じゃないみたいだからね。」
「旦那さん、御料理の方持ってきましたにゃ。」
「スピリス…もう、自分で取りに行けるのに。しかも全部全部私の好きなのだし……ありがと、自分の分も取ってきてね?」
「はいですにゃ。レスティ、一緒に行くにゃ。」
「レアも行っておいで。」
ルーパスちゃん達は宴に混ざりながらも海賊の人達とは少し離れた位置で食べていた。
「そら、ミルドよ。」
「……別にいいって言ってるでしょ。自分で食べたいものがあれば自分で取ってくるし。」
「……むぅ。」
「ミル姉様!どれも美味しいですよ!」
「それはよかった。英雄王にお礼言っておいたら?」
「はい!ありがとうございます!」
ミラちゃんはいつも通り。ギルが関わろうとしてミラちゃんが少し嫌がるのはいつものことだね。
「あ、いたいた、リッカちゃん!」
「ほぇ?───むきゅ…」
「そろそろ私達お別れだけど、ダーリンと私のこと、忘れないでね!他の神様に行かないでね!?」
「むきゅう……」
「ファーッ!!フォウフォウ!(実に羨ま───ゲフンゲフン、実にけしからんっ!モザイク処理を申請する!)」
「何言ってんだこの獣…」
「私、寛容になるから!浮気したら天罰くらいにしておくからぁっ!」
「……きゅう」
「…おーい、アルテミス。その辺にしとけ…というかリッカちゃんから離れろ!」
「なぁにダーリン、嫉妬?大丈夫!私の一番はダーリンだか───」
「そうじゃねぇっ!お前のせいでリッカちゃんが死にかけてるんだよっ!!いいから離れろ、もう気絶しちまってる!!仮にもサーヴァントが
「えっ、やだっ!」
それでやっと解放される。……苦しかった。ギリギリ気絶までは行かなかったけど。
「だ、大丈夫…?」
「大丈夫……言葉も、一応聞こえてたから」
「よかったぁ…」
「……お幸せに。オリオンさんとこれからも一緒にいられるといいね。」
「ふふっ、ありがと!じゃあ───これ、あげちゃう!」
そう言って渡されたのは三日月みたいな弓。…なんか、他の弓と違うような……言ってしまえばリューネちゃんが持ってた“月天フォエベー”みたいな雰囲気……?
「これは……?」
「私とお揃いの弓!慣れていなくてもえいってするだけでほぼほぼ百発百中!月の光さえあれば矢は無限だよ!これさえあればリッカちゃんもダーリンやルーパスちゃんみたいな狩人になれちゃうかも!」
「ほぇぇ…ありがとう。」
「こちらこそ!ルーパスちゃんやリューネちゃんっていう面白い子とも出会えたし!まぁ、女として負けられないけど…それでも、私は私の幸せを願ってくれたリッカちゃんが大好き!一番はダーリンだけどね!」
「あ、あはは……うん?」
ふと遠くを見ると、プラカードを持ったアタランテさんがいた。えーと……“信仰するならヘスティア様かハデス様、ペルセフォネ様などがお勧めかと”……?えーっと。私の記憶が正しければヘスティアさんは炉の女神───家庭生活の守護神。ハデスさんはかなり有名だけど冥府の王───つまり死後の世界の王。ペルセフォネさんはその妻───冥府の女神。
「…?考え事?」
「……大丈夫。」
「そう?じゃあまた、何処かで会いましょう!ずっとずっと見てるからね!素敵な恋路と旅路になぁれ!」
そう言ってアルテミスさんは何処かに去っていった。
「あいつ、俺を置いてどっかいきやがった……」
「オリオンさんも頑張って。」
「あぁ…まぁなんとかなるさ……はぁ。探しに行くか…」
なんだかんだ言って心配なんだなぁ…オリオンさんも去っていった。
「……本当、嘘みたいね。まさか私達2人とも生き延びられるとは思わなかったわ。」
「うん…うん…!あのとき、ぼく、は、ますたぁ、に、えうりゅあれを、たのむ、つもり、だった、から…あの、やり、がくる、とき、ほんとう、に…」
「もう。そんなこと許さないわよ。でも…そうね。そう考えると貴方を救ってくれたのはあの王様とあの弓の狩人なのかもしれないわね。」
「うん……!ぼく、うれし、かった!なまえ、よんでくれて!あそこ、から、でて、たのし、かった!みんなの、おかげ!えうりゅあれの、おかげ!ますたぁの、おかげ!」
「…そ。人間なんて、とは思ってたけれど。やるじゃない、少しは見直したわ。」
「にんげんは、つよい!えいゆうは、つよい!ぼく、は、かいぶつだけど!それでも、みんな、の、やくに、たてて、うれし、かった!」
「アステリオス…一々大袈裟なんだから。ほら、王様と弓の狩人に挨拶してきたら?」
「うん!おうさま───!!」
「ぬがぁぁぁぁ!?アステリオス、それはやめろと言うておろうが───!!」
「ふふっ…」
「ミルド!笑っていないで助けよ!!」
「筋力Bの貴方が敵わない相手に筋力Cの私に何かできると思ってるの?」
ミラちゃんって結構非力だもんね……
「はーなーれーよー!」
「う、うん……るー、ぱすも、ありがとう!」
「ひゃっ。…アステリオス?って痛い痛い痛い。少し緩めて。」
「……逆になんで貴様は平気なのか。」
「英雄王、耐久Cでしょ?私達最高耐久Aだもん。筋力Aと耐久Aを組み合わせれば筋力の反発と耐久の吸収でなんとか耐えられるよ。」
「ふむ……」
ルーパスちゃん達って普通にステータス高いんだよね…
「おっ?やってんねぇ。」
「あ、船長…とマシュ。」
「む?そう言えば貴様らはいなかったな。何をしていたのだ?」
「はい…ドレイクさんから少し、お話を。」
「大したものじゃないから気にしない気にしない。さぁ、騒ぐぞ───!!」
「もう騒いでるじゃない。」
「……あ、そうだ総督、技術顧問サマ。」
「む?」
「うん?」
「アタシ達の契約はこれで破棄かい?あんた達はまだ財宝も技術も持ってるんだろうけどさ。」
「ん~…まぁ、一度交わした契約だからねぇ。ただの王女ではあるけど、それを反故にするつもりはないし。」
「我も同意見よ。よって、貴様との縁はこれからも続くであろうよ。」
「そりゃあいい!これからも頼むよ、最高の総督サマに技術顧問サマ!」
「フッ、ならば良い!人生全て、我とミルドとの契約に使うがいい!さて───総員、整列せよ!」
あ、いつのまにかアルテミスさん帰ってきてる。
「歌を歌い!この瞬間を記録に残すぞ!選曲はマスターめに任せる!」
「え……じゃあ…どうしよう。」
まったく考えてないけど……うーん
「……“深海少女”、とか?」
〈海テーマだが海賊テーマではねぇな……まぁいいんじゃね?〉
「まぁマスターが選んだのならばそれで良い。リューネ、弾けるか!」
「あぁ、問題ない。既にその辺りは記憶済みだ。」
「歌詞はこちらです!知らない方は取りに来てください!」
……リューネちゃんもリューネちゃんで普通に凄いよね。ていうかジュリィさん歌詞を記録してたんだ…
───とまぁ、しばらく歌って。
「アステリオス、もう少ししゃがみなさい。」
「う、うぅ…」
「ダーリン!チューしよ!チュー!」
「バカップルみたいに思われるからやだ…」
「今更!?リッカちゃん、ダーリンが冷たい───!」
「あはは…本当に嫌だったら無関心になるから。アルテミスさんの事を思ってくれてたりするんじゃないかな?」
「むむ……ていうか、リッカちゃんなんか暗いような……?」
「そう……?」
「あぁ…」
「おおっと、大丈夫かい?」
「すまない、キルケー…」
「まぁ、純潔の誓いを立てた女神がアレだとこうなるわな…」
『…リッカ』
「ネアキちゃん……?」
『残る四精霊はあと一人…雷の精霊“ウル”だけ。前回は砂漠にいた…けど。貴女ならこの先の特異点で出会うことになると思う。』
「この先の特異点…」
『四精霊が揃ったその時こそ…私達は預言書の本質を貴女に話さないといけない。』
預言書の…本質……?
『…覚悟だけはしておいて。』
それだけ言ってネアキちゃんは預言書の中に戻った。
「さぁ、全員揃ったな!それでは行くぞ、1+1=?」
「「「「「2!!」」」」」
カシャッ───
そうして、宴の時間は流れていった。
正弓「さ、オケアノスも終了です。」
裁「次は……ロンドンかぁ…」
正弓「残り2ヶ月…」
オケアノス終了後に召喚するサーヴァントのクラスは?
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騎兵、槍兵、弓兵
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弓兵、弓兵、弓兵
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暗殺者、裁定者、剣士