狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「…?」
正弓「ちょっとしたものです。報酬、ってわけでもないですけど。……あぁ、そういえば話してませんでしたね…」
裁「なんだろう……?」
意識が醒める───レイシフト終了。これで、4度目。
「ん……」
「お疲れ、リッカ。もう全員揃ってんぞ。」
「あい……今出る…」
お兄ちゃんの言葉に私はコフィンの外に出る。外ではリオレウスのレスティさんを連れたルーパスちゃんとリオレイアのレアさんを連れたリューネちゃんが一緒にじゃれあってた。ホロロホルルとドスファンゴを保護したときの通信からしばらくしてあの疑似モンスターボールは完成したらしくて、ホロロホルルの“
「ほんと、流石お兄ちゃんっていうか……」
「あ?」
「なんでもない…そういえばアドミスさんとフォータさんは?」
「呼びました?」
声の方を向くと、人間の姿をしているアドミスさんがいた。姿は黒のワンピースに白い長髪。にこりと笑って手を振って、その場から消えた。
「今の…」
「無宣言で
「大丈夫なの?」
『…あいつらに聞かれたかねぇからこっちで話すぞ…理論上は
『
『あぁ……あらゆるリミッターを取り払った正真正銘の全壊運用───自身の崩壊を前提とした、最後の切り札。
『あ、そうなんだ…』
「よし、揃ったな!聞け、皆の者!」
ギルが恒例の号令をかける。
「此度の特異点において、貴様らの───いや、このカルデアの弱点が露呈した!すなわち、“結界”である!この先、結界に隔離される、または時代に隔離されるなどということは数多あるだろう!故にこそ、これ以降の通信は常に繋がるようにしておかねばならん!」
まぁ…確かに。
「よって、次の特異点までに通信回りの強化を行う!より一層扱いが難しくなるであろうが、貴様らの根性を見せてみよ!良いか、貴様らの職務怠慢は許さん!よく働きよく休む、それが貴様らの行動指針だ!」
「「「「「はいっ!」」」」」
〈……あの……1つよろしいですか〉
画面の中からアドミスさんが声をかける。
「どうした。」
〈リッカさん達が第三特異点に行っている間、こちらで時空の穴───レイシフトホール、とでも呼びましょうか。それが一度開いたのを確認しました。〉
「───それは、真か?」
〈はい。数多の防衛機構をすり抜け、ちょうど…アスラージ・アドミラルさんの部屋に。一瞬開いたと思えば、すぐに閉じたのですが…〉
「ふむ…アスラージ、どうだ?」
その問いに少し悩んでから思い出したように声を出した。
「そういや起きたときになんか変な機械があったな。一応アイテムポーチに入れてあるんだが……」
そう言って取り出したのは結構小さめの機械。
「…ふむ。この場に贋作者を呼べ!」
〈はい、ただいま。〉
アドミスさんがそう言って暫くすると、管制室にエプロン姿のエミヤさんが現れた。
「なんだ。」
「……まぁ、服装に関してはいい。贋作者、これが何かを調べることはできるか?」
「……ふむ。見たところ結構な精密機械のようだが……少し調べてみよう。───
その式句とともに解析が始まる。
「…これは………“システム”なのか。名称は“全時代対応型双方向通信システム”、性能は……なんと、此方より遥かに上だ。」
「何?」
「具体的にはあらゆる結界を貫通し、あらゆる時代を貫通する。時代差すらも貫通する通信システム───この技術、一体どこで……」
「ふむ。製作者は分かるか?」
「製作者は……“L”、とだけ。」
「ふむ……ウイルスなどは分かるか?」
「それは流石に…」
〈それでしたら私がウイルスの検査をします。〉
フォータさんの声が聞こえて、カタカタとキーボードを叩くような音がした。
〈───内部システムに侵入、完了。定義宣告。ユニット識別ID、0-R。個体名称“Formatter Eins”。存在定義“
第十刻針───そう言ったフォータさんの姿が消える。
〈───かなり、澄んでいますね。全くウイルスが見つけられません。〉
「油断するなよ。得体の知れないシステムだ、どこかに隠れている可能性がある。」
〈分かっています───おや?〉
フォータさんが何かを見つけたみたい。
「どうした?」
〈…これは……マスター、ブラックボックスを発見しました。〉
「…ブラックボックスか。開封できるか?」
〈これくらいでしたら。〉
少しした後、カチッって音がした。
「む。読み取れなかった場所が読み取れるようになったようだ。」
〈ですね……ええと。手紙?〉
手紙…?
〈……読み上げますね。“このシステムにウイルスは入っていません。この手紙が入った軽いセキュリティのブラックボックス程度、あなた達ならば簡単に開封できるでしょう。これは私達の世界で実際に使われている通信システムです。時間差、空間差、世界間差などに対応します。恐らくこれからのあなた達の助けとなるでしょう。私を信用するかはお任せしますが、あなた達の力になれることを願います。 L”───だそうで。どうしますか?〉
「ふむ……本当に安全か?」
〈大体見た限りではウイルスの類いは見つかりません。それどころか見たことのないアンチウイルスシステムが稼働しています。今は停止していますが……どうやったら起動するのでしょうか。〉
「…フォータ、試しにウイルスを発生させられるか?」
〈……分かりました。…って、わわっ!?〉
少し慌てた声。…っていうかフォータさんってウイルス発生させられるんだ……
〈……報告します。ウイルスが発生したとたん、アンチウイルスシステムが起動し、ウイルスを喰らい尽くしました。それと同時に、ウイルスが私に跳ね返りました。…消し去りましたけど。〉
「……受動攻撃性反射型か。了解、特に問題はなさそうだ。フォータ、お前の状態は?」
〈自己診断────問題ありません。そもそもウイルスに触れられる前に削除しましたので。〉
「ならよし。帰還してくれ。」
〈分かりました。〉
その応答を聞いた後、お兄ちゃんはギルの方を向いた。
「と、いうわけだ。俺個人は使っても問題はないと思うが…差出人がよく分からないのも不安なのは事実だ。どうする?俺はギルの判断に任せるが。」
「ふむ……それはそれとして無銘、先ほどから何を悩んでいる?」
そういえばさっきからずっとアルが悩んでる感じだった。
「……いえ。Lという名前……どこかで聞いたような気がして。」
「ふむ……無銘の記憶に引っ掛かったか…?」
ギルは少し悩んでから私の方を向いた。
「マスター、貴様の勘はどうだ?」
「……大丈夫。警鐘は鳴らさない。」
「決まりだな。我からは以上よ!ミルド、貴様からは何かあるか!」
「ない。」
「そうか…ではこれにて解散!明日は英霊召喚よ!」
それで今日は解散した。
正弓「お母さんも言っていませんでしたけど、この作品って出ているキャラクター達に外部から支援することができるんですよ。」
弓「外部支援…だと?」
正弓「ええ。一番現実世界に近いのがこの私達のいる世界で、この世界を通して各世界に支援を届けることができます。武器だったり防具だったり…後は今回のようなシステムだったり。」
弓「ふむ……しかし、今までそれが使われていなかったのは何故だ?」
正弓「忘れていたんですよ……元々“他作品のキャラクターを出すことができる”っていうのも“多重交差異界”っていうのもお母さん含め私達が作り出す世界の性質とその外部支援関係のことを簡単にまとめただけなんです。“拒絶”の性質をもつ私達の世界でもありますけど、それでいて受け入れる方法もあるんです。」
弓「ふむ……」
裁「…ていうか、“拒絶”?」
正弓「あー……どんどん話がややこしくなっていきますね。お母さんが作り出したものですけど。はぁ……ともかく、何か支援とかあるならそれを反映させることも可能ってことです。召喚サーヴァントアンケートと運命の選択もその一種でしょうし。」
裁「なるほど…?」
正弓「それはそれとして……お母さんが戻るまであと2ヶ月程です。1つの特異点が終わるまでに大体2ヶ月……うーん。まぁ、何とかなるでしょう。たぶん…」
裁「…なる、と思いたいけど。ていうかこれ1年かかるよね……?」
正弓「このペースですと第一部が終わるまでに1年かかるでしょうね。内部時間はそこまで経ってませんが。」
オケアノス終了後に召喚するサーヴァントのクラスは?
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騎兵、槍兵、弓兵
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弓兵、弓兵、弓兵
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暗殺者、裁定者、剣士