狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「そういえば夢って何か意味あるの…?私も生前よく見たけど…」
正弓「ご本人───お母さんの書き起こす物語において、“夢”というものは何かしらの意味を持ちます。例えば“過去の回想”。例えば“未来の予知”。例えば“別世界の観測”───例えば、“警告”。」
裁「警告…」
正弓「時空間、世界境界を越える特殊な通信回線。それが“夢”なんです。」
第167話 夢は私に何を伝えようとしているの?
今まで。
この長い時のなかで、我々は───
多くの悲しみを見た。多くの悲しみを見た。多くの悲しみを見た。
地獄を見た。憤怒を見た。嫉妬を見た。怠惰を見た。悲劇を見た。嘆きを見た。
ありとあらゆる■■の悪性を見た。
■■■■は何も感じなかったとしても、“私”いや、“我々”はこの仕打ちに耐えられなかった
───貴方は何も感じないのですか。この悲劇を正そうとは思わないのですか
───特に何も。神は人を戒めるためのもので、王は人を整理するだけのものだからね
───他人が悲しもうが己に実害はない。人間とは皆、そのように判断する生き物だ
そんな
───あらゆるものに訣別を。この知性体は、神の定義すら間違えたのだと。
故に───
崩壊した城があった。
傷ついた白い竜と、倒れ伏す幼い少女がいた。
傷ついた白い竜は身動きをせず、幼い少女もまた動かなかった。
同時に、双方とも生きているのは紛れもない事実であった。
───不意に、幼い少女が身体を起こした。
それに反応してか、白い竜も頭を上げた。
竜と少女は見つめあった。
竜は顔を伏せ、少女は恐る恐るといった様子で竜に近づいた。
少女は理解した───この竜は瀕死であると。
竜は理解した───この少女は瀕死であると。
竜と少女は言葉もなく、ただそのまま寄り添った───
「フォーウ、フォーウ!」
「痛い…やめて……」
フォウ君に強めに蹴られて意識が覚醒した。
「………ん。朝……なんか、変な夢を見た気がする。」
特異点攻略開始前に必ず見るよくわからない夢。最初は預言書で、次がよく分からない男性との会話。3回目が私の過去で、今回は…何かに怒っているような夢と…白い竜の夢。いつも起きた直後はすごくぼんやりしてて内容を思い出せないんだけど……今回ははっきりと思い出せる。
「……あれは一体なんだったんだろう…」
そもそも、私が見ている夢は一体なんなんだろう。…契約しているサーヴァントの過去を夢で見ることがある、みたいなことは聞いたことがあるけど。
「……ロンドン、だっけ。次は。」
準備をしながら昨日お兄ちゃんがBloodborneをしながら言ってたことを思い出す。“明日から始まる特異点攻略の目的地はイギリスの首都ロンドン───その1888年、つまりは産業革命時代のロンドンだ。特異点Fを除いた7つの人理定礎、その4つめ───折り返し地点。折り返し地点なんてものは大体強い奴らが出てくるもんだが……大丈夫だと信じるぞ。無事に帰ってこい。”…私も、不安はあったけど。
「……よし。」
『……行くの?』
「うん。」
身支度を終えて、扉を開く。
「…行ってきます」
室内に声をかけて管制室に向かった。
「……そういえば。」
夢に出てきた、竜に寄り添ったあの少女。あの後ろ姿、あの横顔───
私は、どこかで見たことがある。そんな、気がする───
正弓「次回はミーティングですね。」
弓「時間がかかることよな。」
正弓「そうですね…それにしてもちょうど9月からロンドン開始ですか。」
弓「キリがいいのか悪いのか。分からんな。」
正弓「それは確かに…そういえばご本人はやっとキャメロットを突破したようですよ。」
裁「令呪使ってごり押したんじゃない?」
正弓「……まぁ。そろそろ聖杯転臨使ってもいいんじゃないですかねあの人は。」
裁「……まぁ、確かに。でも聖杯いくつ持ってるの?」
正弓「……18個持ってるそうです」
ロンドン修正後に召喚するサーヴァントは?
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魔術師、弓兵、暗殺者
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魔術師、魔術師、魔術師
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剣士、弓兵、狂戦士