狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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正弓「……」

?「我が主」

正弓「……あぁ、“正のバーサーカー”。あの式句、何か分かった?」

正狂「……私達で予測した通りでした。」

正弓「……そっか。分かった、ありがとう。」

正狂「いえ…」

正弓「…まったく、こうしてみるとバーサーカーの要素なんてないのにね。どちらかと言うと貴女は“アヴェンジャー”だと思うし。」

正狂「狂っているのは事実ですから…」

正弓「…そっか。」


第173話 悪魔?道化師?その名は───

「……大丈夫?それ…」

 

私はモードレッドさんにそう聞く。結局あのあとアルトリアさんの耳に入って、お兄ちゃんが固有結界展開して…出てきたモードレッドさんは青アザとたんこぶを結構な量作ってた。…アルトリアさんの逆鱗にでも触れたのかな。

 

「あぁ…大丈夫だ、気にすんな。今はなんつうか、この痛みが嬉しいからよ。」

 

「…ドM?」

 

「違ぇよ!?あぁいや、すまねぇ、今のはそう取られても仕方ねぇよな。……ん」

 

モードレッドさんが何かに気がついた……?

 

「はぁぁ…やっぱりか。この仕事、すんなりはいかねぇな。」

 

苛立ったように剣を地面に叩きつける。

 

「……いいか、リッカ。盾ヤロウも覚えておけ。これはジキルにも言ってねぇことだが───オレはオレ以外のやつがこのブリテンの地を穢すのを許さねぇ。父上の、アーサー王の愛したブリテンの大地を穢していいのはオレだけだ。大地だけじゃねぇそこにいる民も、過去も、その未来も───オレ以外が穢すのは許さねぇっ!!」

 

現れるはヘルタースケルター、ホムンクルス、オートマタ───それから、大型ヘルタースケルターに青いホムンクルス、紫色のオートマタ。

 

「オレは叛逆の騎士モードレッド!オレ以外にこの地を穢す権利はねぇ!オレ以外にこの地を穢していいと許可できるやつはいねぇ!それを、オレの許可無しに、オレ以外がこのブリテンの民を害し、殺した奴がいるのだとしたら────!!!」

 

剣を振るう───その魔力が、地面を抉り、オートマタを砕き、ホムンクルスを斬り飛ばし、ヘルタースケルターに穴を空ける。

 

「───跡形もなく消し飛ばす!それがせめてもの、オレにできる最善の断罪だ!最善でなければ───その身体に、この土地が誰のものなのか、徹底的に刻み込んでやる!!」

 

なんというか……歪んでるというかなんというか。でも───分かる。これが、モードレッドさんの愛の形なんだ。

 

 

 

しばらく歩いて。

 

〈そこが目的地のようね。全員、注意するのよ。そこまで脅威ではないけれど、無視できない魔術的な罠があるわ。〉

 

マリーの言葉に私たちは立ち止まる。結構大きめの洋館だった。

 

「ふ、森でなくとも恐ろしげな雰囲気は出せるものよな。」

 

「ギル、それ“もりのようかん”。あとその手に持ってるのは羊羮…」

 

「食うか?」

 

私は首を横に振った。すると残念そうな顔で波紋の中に羊羮をしまい、洋館を見つめた。

 

「…しかし、オルガマリー。神代の魔術師としての風格を醸し出してきたか?そこまで脅威ではない、などと自信に満ちた物言いをするとは。」

 

〈事実ですから。リッカ達の戦力を客観的に評価し、そう結論付けただけにすぎません。それは貴方なら分かっているでしょう、ギル。〉

 

「ふ。で、あるな。この屋敷に眠るであろうアレも気になるところだ。だが───」

 

「…チッ。やっぱりか。おい、そこのやつ。」

 

モードレッドさんが舌打ちをし、門の近くにいるピエロみたいな存在に声をかける。

 

「───匂うぞ。血と臓物と火の匂い。それから、じいさんの元素魔術の触媒の匂いだ。…殺したな?ヴィクター・フランケンシュタインを。」

 

「───ンン?ンンン??おや。おやおやおやぁ??何かと思えばサーヴァント。何かと思えば面白そうな人間(おもちゃ)が1つ、2つ、3つ───クフッ!」

 

この人、今───私達を見て“おもちゃ”って言った。

 

「おい、答えろ。」

 

「ンン?あぁ、そうデシタね…ン~…はて。申し遅れました、ワタクシしがない悪魔───ではなく英霊、キャスターのサーヴァントにございます。で───殺したか、とおっしゃられますと、えぇ、はい……あぁいえ、私が殺したかと言われましてもそれは確かではないと言いますか。確かにかの老爺はものを言わず、なにも食さず、なにも聞かず…えぇ、確かに死んでいるのでしょう。ですが、ワタクシが殺したのかと問われますと……ねぇ?何せひとりでに爆発してしまったものですから。こう、ボンッ、と。」

 

その人は手で爆発したかのような仕草をした。

 

「これでもワタクシ、真剣に頼み込んだのですよ?しかしかの老爺は決して頷かなかったのです。計画への参加をヴィクターサマに表明していただくのがワタクシの仕事、永遠に表明しないのであれば殺せ───であれば、従わぬ者を始末するのもこの“メフィストフェレス”のすべき───」

 

「………っ!!」

 

そこまで聞いた時に私は地面を蹴った。穿龍棍、リーチ短、飛びかかり───

 

「おっほう!?」

 

だけど、メフィストフェレスと名乗ったその人はそれを避けた。それだけで終わるつもりなんてないから───

 

「───魔術礼装変換(コーデチェンジ)、“魔術礼装・乗り人の礎”。主人技能稼働(マスタースキルアクティベート)、“世界を巡る疾走”。対象指定(ターゲットセット)、“藤丸リッカ”───」

 

魔術礼装・乗り人の礎。外見のモチーフはハクム村のライダー装備一式…とかってルーパスちゃんが言ってたけど。マスタースキルは“生命の粉塵・改(体力回復)”、“オトモンとの絆(魔力補充)”、“世界を巡る疾走(追撃自動発生)”。

 

「ほわぁぁ!?マスターに殴りかかられるなどワタクシ全くもって予想外!このメッフィー驚いて隙だらけ!」

 

今も私は穿龍棍で追撃してる。でも、目的は───

 

「ふっふっふ!ですがワタクシもサーヴァント、腐っても英霊にございます。人間に負けるなど───」

 

───今!

 

「ありえ───ぬぅわっ!?」

 

私は小さいタルを投げた。そのタルはメフィストフェレスにぶつかって爆発する───ルーパスちゃんから渡された“小タル爆弾”。体勢を崩したメフィストフェレスに預言書を叩きつけ、リューネちゃんから貸してもらった翔蟲で離脱する。

 

「……ウーン。何かワタクシにとって危ないコトをされた気がしますが…まぁ、よいでしょう」

 

体勢を直し立ち上がるメフィストフェレス。それを確認し、預言書を開いて情報を調べる───そして全員に念話で伝える。…それにしても。

 

「かわされちゃう、か。キャスターにも…」

 

「先輩…」

 

「惜しいな、マスター。当たっていれば終わっていたであろうにな。」

 

「そんなことないよ。今の私じゃ攻撃力がまだ足りない。サーヴァントの皆みたいな瞬間的な攻撃力にはまだ達しない。…魔術礼装で強化したとしても。」

 

そして───私じゃまだ、穿龍棍を使いこなしきれない。だから───

 

「オレ達に任せておけ。おい、ピエロ。」

 

「ハテ?」

 

「ヴィクターのじいさんを殺した。その言葉にまちがいはねぇな?」

 

「えぇ、えぇ…まぁはい。殺しましたが、それが何か?」

 

「なら、ブリテンの民に手を出した───オレのものに手を出したってことだ。オレの言いたいことは分かるな?」

 

「───はて。ワタクシ察しの悪いものでして。」

 

「テメェを殺すって言ってんだこのヘラヘラ鬱陶しいピエロ!ジジイを殺すのがそんなに楽しかったのか!!」

 

「それはもう!生から死へと切り替わるのを察したあの顔!アレを見るのがワタクシだぁい好きなのですよ!あぁ、マスターのアナタは一体どんな顔をするのか───今から楽しみでたまりません!」

 

……警鐘が響く。

 

「ごちゃごちゃうるせぇっ!テメェはこのオレがぶっ殺す!」

 

「ハァイ!でわでわ開戦とイタシマしょう!あァ、お気をつけなさい?ワタクシの宝具は既に()()()()!盾のサーヴァント、せいぜいしっかりとマスターを護るがよろしい!」

 

「先輩…!」

 

「マシュ、お前も来い!奴をぶっ叩く!」

 

「…行って」

 

「───分かりました!戦闘、開始します!」

 

少し嫌な予感はするけど───きっと、大丈夫。ミラちゃんとギルが何か話していたから。この2人が協力すると、色々なことができるから───きっと。




正弓「ん…」

弓「どうした、悩みごとか。」

正弓「えぇ、まぁ。些細なことですから気にしないでいいですよ。」

弓「…そうか。」

正弓「あ、34,000UA突破ありがとうございます。まだまだ時間はかかりますが、よろしくお願いします。…それと、無銘さんのイメージ画像。気がつくまで非公開のままですみませんでした。今は既に公開になってますのでどうぞ、よければ。」

ロンドン修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 魔術師、弓兵、暗殺者
  • 魔術師、魔術師、魔術師
  • 剣士、弓兵、狂戦士
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