狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
弓「どうした。」
正弓「…これ、時間かかってますけど飽きてたりしてません?」
弓「……」
「…来る」
ミラちゃんがそう呟いたと同時に、ヴァルハザクが動き始めた。
「くそっ…これでも駄目、なのかよ…!!」
「ォォォォォ…!!!」
その咆哮に───私は、意思を感じた。声を、聞いた気がする。
私は───倒れぬ!倒れられぬ……!!この程度では私が完全に倒れることは、敵わぬのだ……!!!どうか、早く───私を終わらせてくれ!!!
それを感じたのは私だけじゃなかったみたいで。ルーパスちゃん、リューネちゃん、ミラちゃんが少し複雑そうな表情をしていた。
「……“人の手で古龍を完全に絶命させた例は全くと言っていいほど存在しない。”…それが、まさかこんな形で露呈、具現化───もとい、目に分かる形で出てくるとはね。」
そう呟いてリューネちゃんがため息をついた。
「なんとか方法があればいいんだけどね。」
「そもそも古龍が絶命した例そのものが希少だろう。方法と言ってもどうすればいいのか…」
「…とりあえず、できることからやっていくしかないよ」
ルーパスちゃんが武器を構えたことで戦闘だと判断したのか、音楽が流れ始める。…だけど、これまでと違う。
「……ッ!!」
ルーパスちゃんが強く踏み込んだかと思うと、ヴァルハザクに対して狩猟笛を力任せに叩きつけた。それに反撃してきたヴァルハザクの手を振り回した狩猟笛で払い、地面に柄を突き刺した狩猟笛を回す。それで怯んだのを確認してクラッチクローを応用してミラちゃんのいる方に跳ぶ。ミラちゃんはミラちゃんでルーパスちゃんが跳んでくるのを確認したあとに杖に龍属性を纏わせてヴァルハザクに接近する。
「───圧縮放出!」
ヴァルハザクの胸の辺りに突きつけた杖の先から1本のレーザー…に見える龍属性砲が放たれる。高圧洗浄機みたいに圧力が強くて、ヴァルハザクの体を貫通したみたいだけど───
「……やっぱり、これくらいじゃ倒れないよね……」
ミラちゃんの言う通り、ヴァルハザクはまだ生きていた。
「心臓貫通してるはずなんだけど……まぁ、古龍は一回心臓貫通させただけで絶命させられるほど簡単じゃないからなんとも言えないけど……」
「ミラって後方支援型……遠距離型なんだよね?よく近接戦闘もできるよね…」
「それルーパスさんが言うの……?」
「……そうだね」
ルーパスちゃん、弓使いだもんね……
「まぁ結局のところ…このまま続けてても状況は変わらないし。何か策があればいいんだけど……」
「そもそもの話、古龍の完全絶命の記録って何があるの?私達の世界だと寿命とシャガルマガラくらいだけど。」
「大体は寿命。それとシャガルマガラの絶命はそのシャガルマガラが生きることを否と判断したマガラ種の生殖細胞が寿命を食い荒らすんだとか。多分ルーパスさん達に記録された天廻龍完全絶命記録は討伐状態期間中に寿命を食いつくされて完全絶命に至ったんじゃないかな、っていう私の推測。」
「あ……そう。」
うん、よく武器振り回しながらそこまで話せるね?リューネちゃんも同じことやってるけど。
「…だが、流石に時間がかなりかかってるな。流石に辛くなるぞ、これは。俺らハンターやサマナーはともかく、他の奴らは……」
「……辛そうだね」
確かに…ルーパスちゃん、リューネちゃん、ミラちゃん、アスラージさん、私、アル、ギル、ヘラクレスさん、マシュ以外の7人は既にもうギリギリっぽい。でもマシュはギリギリになってる7人と私を守護するので手一杯。…逆にアルがまだ動けるのが意外なんだけど。私?流石に攻撃が弱すぎて“吹き専”って言われるらしい立ち回りだったからあまり体力使わなかった…ちなみにこの立ち回りはあまり好かれないらしい。だけど、攻撃低すぎてそれだけに専念してほしいって言われた背景があったりする……完全に支援向きの性能だから仕方ないのかな。
「古龍の絶命……か。…そういやよ」
「うん?」
「大いなる存在……地啼龍“アン・イシュワルダ”。ルーパス達があいつを討伐したあとに動き出したとき、ネルギガンテがあいつに攻撃を食らわせて止めたはずだ。あれは……俺が見る限り、絶命したように見えたんだが……違うか?」
「ネルギガンテ………そっか!」
ミラちゃんが自分の杖を見た。
「ネルギガンテは古龍を滅しやすい。他の古龍同士の縄張り争いでも古龍は絶命するけどネルギガンテはその絶命までの時間が他の古龍達の比じゃない……!なら!ルーパスさん!リューネさん!無銘さん!アスラージさん!力を貸して!」
「っ!?私もですか!?」
「“放出”する系の攻撃が必要なの!お願い!」
「ですが……!」
「行きなさい、無銘殿。こちらは私が抑えておこう…!」
「行け!3分は稼いでおいてやる!」
「っ、ありがとうございます!」
そう言ってアルがこちらに来る。
「いい?これから4人にある魔法をかける。かけ終わったら放出系の攻撃をヴァルハザクに叩き込んで。」
「ある魔法……?」
「そこまで説明している時間はない。高速思考詠唱に入るから話しかけないで」
そういうと同時に魔法陣が1つ、2つ、4つ、8つ───さっきの治療の時よりも速い速度で、さっきよりも大量に展開・構築されていく───!!
「───応えよ!龍を滅せし古の龍!その力我らに貸し与えること願わん!───“付与魔法:滅尽龍”!」
その宣言と共に、強い閃光が私の視界を覆った。
弓「そういえば36,000越えているのだな。」
正弓「早いですよねぇ…」
ロンドン修正後に召喚するサーヴァントは?
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魔術師、弓兵、暗殺者
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魔術師、魔術師、魔術師
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剣士、弓兵、狂戦士