狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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正弓「37,000UAありがとうございます。」

裁「そろそろ作品開始から1年経とうとしてるって本当?」

正弓「あと2ヶ月らしいですね。」


第192話 黒い扉の謎

持ちこたえろ、と言われてから数分。大量に襲ってくる敵達を斬って叩いて撃って……そんなことを続けていると、預言書が言葉を発した。

 

「報告。周辺魔力リソースが著しく減少しています。恐らくはこれが最後の波となるでしょう。」

 

「ヒャハァァァ!ゴチャゴチャうるせぇぇぇぇ!!!紙屑は紙屑らしく黙ってろっつうんだよぉ!!」

 

「通告。狂気に飲まれるのは構いませんが敵味方の判別くらいしてください。」

 

「バーサーカーにそれは酷な気がするがな…」

 

そんなことをギルが呟いた時、私達の側を風が吹き抜ける。

 

「……うーん。少し狭いからか動きにくいね。」

 

そう呟くのは“ダークサイス”っていう銘の太刀を振り下ろした姿のルーナさん。……どう見ても鎌だし名前もサイス(scythe)だから普通鎌じゃないかなぁ…

 

「……こちらは大体終わりました」

 

アルからも終わった報告。とりあえず、この辺りにいる敵はネアキちゃんの精霊魔法とアルの術を使って氷付けにしてたからかなり余裕をもって対処できた。ちなみに色々な色の本が出てきてたけど、それぞれ名前が違うみたい。

 

「終わったぞ…と。……なんだ、この量は……」

 

「むむ……これは予想外な量でございますな。激しい音が聞こえましたため、かなりの量とは思っておりましたが。」

 

そんなとき、部屋の中からアンデルセンさんとシェイクスピアさんが出てきた。

 

「どうだ?見つかったか、童話作家。」

 

「あぁ、裏付けには十分であろう知識は得られた。こんなところすぐにでも出た方がいいだろう……とは言いたいのだが、この量だ。まさか、全滅でもさせたか?」

 

「否定。周囲に敵性反応が少数確認されます。」

 

「……少数、か。それならばもう少し探索してもいいだろうか。」

 

「あ、それなら……」

 

私は隣の黒い扉が気になることを伝えた。

 

「……ふむ。傷のつかない扉、か。なるほど、確かに妙だ。…どれ」

 

アンデルセンさんが扉の取っ手を握り、手前に引く───けど。

 

「……開かんな」

 

扉は開かなかった。

 

「錆びていて貴様の力が弱いだけではないのか?」

 

「…かもしれんな。よし、英雄王。お前が引いてみろ。」

 

「ふん、言われずとも……む?」

 

ギルが引いてみるけど、やっぱり開かない。

 

「……ふむ。鍵開けの原典でもあったか…」

 

「……私がやってみる」

 

開くとは思えないけど。だけど、やらないよりはいいはず。それでギルと場所を交代して、取っ手に触れる───

 

 

バリッ

 

 

「───っ」

 

急な痛み。さっき魔力を通したときと同じ痛み。

 

「───────ぁ」

 

同時に私を襲う、激しい頭痛。

 

「───ガ、ぁ──────ァガ────」

 

痛い。意識を保っているので精一杯。

 

「どうした、マスター!!しっかりせよ!」

 

「ギ────ゥ────」

 

ギルの声が遠く感じる。違う、ギルの声だけじゃない。全ての音が、遠く感じる。

 

 

バヂッ!

 

 

「─────!!」

 

目の前がほとんど真っ白になる。熱い。まるで、全身を火傷したかのよう。

 

「ァガ────ガ───」

 

正常な声が発せない。口から出ていると骨の伝導を通して感じられるのは獣のような咆哮のような何か。それに───音が、消えた。耳から入る音が。……それだけじゃない、手足の感覚が消失した。

 

『警告する』

 

不意に、心にのし掛かる声が聞こえた。

 

『この先は何人たりとも立ち入れぬ領域。疾く立ち去るべし。』

 

声は、そう告げた。何人たりとも立ち入れぬ領域……?

 

『この先に立ち入ろうとするもの在らば。その者は封印の劫火にその魂を焼かれるであろう。資格がないと断じられれば、やがて魂は焼ききれる。』

 

そう、告げられた直後。下半身がフきトんだケハイがした。

 

「ガ────」

 

スデにあらゆるかんカクはなく。ワタシの意識が残るノミ。

 

「────」

 

私のイシはまだ諦めていナイ。当然。ワタシはこの場所デ倒れるワケには───

 

『───?』

 

ヘンな場所がミエた、気がしタ。半トウめいのアシバとカベ。周囲はタだひたスラニ青。

 

『───何者か』

 

フイに、声。コンドハ、女性、ダ。

 

『この場所から出ていけ。ここは神聖なる領域。赦された者以外がここにいる資格はない。』

 

声は、ワカル。だけど、その声のヌシは見えナイ。トウゼンだ、今のワタシの感覚はほぼスベテガ停止している。ギリギリ、視覚がマダ残っているダケ───

 

『立ち去らぬと言うのなら───強制的に追い出すのみだ。黒き獣め。』

 

その声がチカヅイテクル。スデに90%ハウシなわれた視界で見えたのは───シロイ、龍?それを認識シタ瞬間、ワタシは、赤いイカズチで吹き飛ばされた。

 

「─ッ───!」

 

『……ふむ。加減したとはいえ、今のを耐えるか。』

 

イシキが、消えかける。視界はない。スデに、ワタシの上半身もカタチをウシナッテイル。

 

 

ヒヤリ

 

 

「─────!!」

 

その、消えていたはずの感覚に流れた冷たさが。私の意識を現実へと、正常な状態へと一気に引き戻した。

 

「───っ、はぁっ、はぁっ───」

 

「──スター!マスター!しっかりせよ!!」

 

視界が戻る───視覚、正常。匂いが戻る───嗅覚、正常。音が戻る───聴覚、正常。服の感覚、倒れこんでいるらしい石の感触が分かる───触覚、正常。

 

「───はぁっ、はぁっ───はぁ。ギル……?」

 

「っ!意識は大丈夫か!」

 

「え…?それよりも、今……?」

 

全感覚に異常なし。……下半身が吹き飛んだと思ったあの感覚。実際は吹き飛んでいない。

 

「よかった……」

 

私の左の方から声が聞こえるのと同時に、ひんやりとした冷たさを感じた。そちらを見ると、アルが私の手首を握っていた。……アルの手の位置。私が引き戻された冷たさの場所と一致する。

 

「…ありがとう、アル。」

 

「へ…?」

 

「私を引き戻してくれて。多分引き戻されてなかったら……」

 

私は、多分消えていた。

 

「おい、リッカ。扉が開いたぞ。」

 

「どうするの?」

 

ミエリちゃんの問いにギルを見る。

 

「貴様に任せるぞ、マスター。」

 

それを聞いて、私はこの先に進むことにきめた。




正弓「戦闘シーンは全カットしたそうな」

裁「道理で……」

ロンドン修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 魔術師、弓兵、暗殺者
  • 魔術師、魔術師、魔術師
  • 剣士、弓兵、狂戦士
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