狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
弓「準備…だと?」
正弓「えぇ。何しているのかはよく知りませんが。」
「ふんっ!!」
ギルが3体目の赤く光り始めているトルソルを奈落へと蹴り出す。トルソルは再起動したと同時に奈落へと落ちていった。
「…これで終わりか?」
ギルがそう呟くと同時に、後ろの扉が開く。
「お見事です。ティアほどの攻撃の冴えはありませんでしたが、それはこちら側の不手際というもので。よく、この遺跡の守護を突破しました。」
『預言書の質問……』
ネアキちゃんが呟くと同時に、預言書の新たなページが開かれる。
汝が望む世界を問う。
地を満たす者たち。
新たなる世の生命。
汝の望む世界にて
いかなる形を現す?
ひとまず、質問には後で答えるから預言書を閉じた。
ズズズズズ……
「…な、なんだこれは…地面から石が出現するだと?」
「初めて見たらそら困惑するわな。」
私が黄色い石碑をコードスキャンすると、ウルさんがしおりの姿でいた場所の方を見つめた。
「……なんだ?あれが何か気になるのか?」
「……あれが、天空槍。大規模な破壊力を持った古代兵器…とでも言っておきましょうか。ですが、あの槍はティアが人にも扱えるように…次代の主のために遺しておいたのです。次代の主───つまりリッカ。貴女が正しき世界を作ることを祈って。」
ティアさんが…
「…私も最初は反対しました。ですが、彼女は結構頑固ですからね。待機状態はあの姿のまま、預言書の主がここへ来て回収したとき、あの槍は姿を変える…と言うように、創り替えたのです。クレルヴォのような巨人でも、自分のような人間でも。そして、我々のような精霊でも扱えるような、そんな槍に。結果はリッカという人間が扱うのでしょうけども。」
ふと、何となく気になった。
「ねぇ、ウルさん。」
「どうされました?」
「私の前の主……ティアさんってどんな人だったの?」
「ティアですか?」
その私の問いに四精霊全員が考え込む。
「「「『……言ってしまえば人たらし?』」」」
……えぇ…
「いろんなやつに声をかけていろんなやつと仲良くなってたもんな、あいつ。」
「そうだね~…私と近い雰囲気も感じるけど、でも言いたいことははっきり言ってたよね。」
『私達の枷を全て外すほどまで預言書との繋がりを強めた…それから、どんな状況でも諦めようとしない…』
「暴走気味になることもありましたけど。まぁ……それでも。彼女が人たらしだとしても、1つ、確かなことはあります。」
「確かなこと?」
「…彼女、一途なんですよ。」
へっ……?
「彼女に好意を抱いている者は多い。私も含め、レンポや帝国の将軍、皇子。女性ではエルフの娘やまじない師、病弱だった彼女ですか。」
「あとくせぇジジィや爆弾魔、剣術道場のジジィなんかか。まぁ、他にもいるけどよ。男女や種族関係なく、あいつは好かれてた。」
「ですが……彼女はたった1人を除いて、好意を持つ者達の告白を受け入れませんでした。いつの日か、私は彼女に聞いたことがあります。───何故、相手の想いを受け入れないのか、と。彼女はこう答えました───」
「“みんなが私に特別な好意を抱いてくれるのは私だって嬉しいけど…でも、私自身はみんなに特別な好意を抱いているわけじゃないから。私の好きっていうのは、みんなとは違う。好きじゃないのに受け入れるのは失礼でしょ?…それに、私はもう好きな人を見つけてるから。彼を裏切るつもりは私にはないよ。”……だよね、ウル。」
「……聞いていたのですか、ミエリ。」
「うん。まぁ、ウルとレンポがその数ヶ月後に告白して玉砕したのもちゃんと見えてたけど。」
「忘れてください……!?」
「レンポに振り回されてるのは珍しいなぁって思ってたけど。……まぁ、玉砕したのは私達も同じなんだけどね。」
『……どうやっても折れなかった』
「ね~」
そんなことがあったんだ……
「それはまぁ、もういいとしましょう。さて、天空槍と───あの白い槍を回収しましょうか。」
ウルさんがそう言う。よく見ると、天空槍の鎖のようなところに一緒に白い槍が吊り下がっている。
「リッカ、預言書を掲げてください。」
ウルさんの言う通りに預言書を掲げる。
「天空槍、白槍、回収」
預言書がそう言ったかと思うと、天空槍と白い槍が分解、みたいな感じで粒子になって、預言書に吸い込まれていった。
「回収完了」
「……ウルさん。白い槍って?」
「ふむ。そちらに関しては帰る途中でお話ししましょうか。」
ピピッ
〈───リッカちゃん!ちょっといいかい!?〉
急なドクターからの通信。
「何かあった?」
〈あぁ、マシュ達がヘルタースケルターの調査に行ってるんだ。魔力そのものはジュリィさんを臨時マスターとして供給してるんだけど、ヘルタースケルターのリモコンと思わしき物を発見してくれたらしいから今から送る座標に向かってもらっていいかな!〉
「えっ……休んでてって言ったのに!?」
〈モードレッドが連れ出したんだって……別の探索に向かっているところ悪いけど、ジュリィさんの魔力は君たちほど多くないから至急救援にむかってもらえると助かる!〉
「わ、わかった!それとモードレッドさんは───」
〈ご安心ください、マスター。私がきっちりとお仕置きしておきますので。〉
「ありがとう!」
そこで通信が切れる。
「ミラちゃん!ギル!」
「ふ───乗れ、皆の者共!」
ギルがバイクを黄金の波紋から取り出す。その操縦席にミラちゃんが乗る───えっ!?ミラちゃん!?
「アッパーシステムでエンジン始動。異空間格納術式を展開。空間門解放、拡張搭乗空間開放───英雄王、調整できた」
「うむ!マスターは我の後ろに乗るがいい!他の者は異空間の中に入っておれ!」
ミラちゃんが降りたのを確認してギルが操縦席に乗る。その後ろに私。ミラちゃんにヘルメットは渡されたけど…どこから出したの?
「英雄王、貴方は走ることだけに専念して。近寄ってくる敵の排除はこっちでやるから。」
「任せたぞ、ミルド!」
その言葉のあと、全員が乗ったのを確認してギルがバイクを発進させた。
正弓「白い槍……これって誰の槍でしょうね。」
弓「そもそも白い槍など使うランサーは……」
裁「……少ないから誰のか分かっちゃうんじゃないかなぁ…もしも誰か英霊の槍だとしたら、だけど。…そういえば、正のアーチャーさん」
正弓「はい?」
裁「マスターってトルソルと戦うときに使う武器ってなんなの?」
正弓「お母さんですか?大体最初は“アヴァニウムの銃”の二丁持ちでしたよ。」
裁「あ…そうなんだ」
ロンドン修正後に召喚するサーヴァントは?
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魔術師、弓兵、暗殺者
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魔術師、魔術師、魔術師
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剣士、弓兵、狂戦士