狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「……」
正弓「…気にしない方がいいと思いますよ?前も言った気はしますけど。」
裁「…そう、なのかな…」
「……さて。」
頼光さん───お母さんと別れたあと。階段の下で私達は作戦を軽くだけど練っていた。
「ミルド、どうだ?雷に強いのは───」
「忘れたの?カルデアの電力源ともなっているジンオウガやトビカガチ、その他にもキリンやナルハタタヒメ───ありとあらゆる獣魔達が私の契約対象だよ?契約対象とはいっても、服従させてるわけじゃないけど。」
「───ふ。で、あったな。ならば」
「一応全員に聞いてはみるけど。力を貸してもらえるかは分からないからね?」
そう言ってミラちゃんは眼を閉じた。
「……え?」
数瞬後、ミラちゃんが驚いたような表情で私を見つめてきた。
「どうしたの?」
「……リッカさん。あなたに力を貸したいって子が2匹いる。」
私に…力を?
「……一応、喚ぶけど。大丈夫…かな。雷属性に弱い子なの。」
「雷に…弱い……」
「……来て、“ムーンセラ”、“サンクライ”。」
ミラちゃんの指輪が輝き、召喚がなされる。現れたのは───
「リオレイア希少種とリオレウス希少種…!?」
金の鱗を持つ火竜と銀の鱗を持つ火竜。“黄金の月”に例えられるというゴールドルナと“白銀の太陽”に例えられるというシルバーソル。滅多に姿を現さない2匹が、私に…?
「いいの?2匹とも。」
ミラちゃんが聞いたその言葉に、2匹はゆっくりと、それでも力強く頷いた。
「……分かった。雷耐性の防護はかけておくから、雷の痛みは軽減されるはずだよ。」
ミラちゃんがそう言うと、ゴールドルナが頷いて、シルバーソルが口を使って私をゴールドルナの背中の上に乗せる。
「え……私、ゴールドルナに……?」
確かに、ゴールドルナに乗る機会はフランスの時にもあった。だけど、それとは話が違う───私1人で、ゴールドルナに騎乗してる。
「…気にいられたみたいだね、リッカさん。」
「…私が…?」
「うん。だってこの2匹、私と契約はしてくれたけど、戦闘中に呼び掛けても絶対に出てこようとしなかったし。ずっと休憩中とかに出てくるだけだったから。進んで出てこようとしてくれたのなんて今回が初めてだよ?」
そうなんだ……
「…さて、色々決めたら行こうか。」
そこからしばらく決めて、ギルとアルトリアさん、ミラちゃん、ルーパスちゃん、朔那さんは先に行く事になった。
side ルーパス
「…うーん」
レスティを呼んで、空を飛んでるけど…朔那が言った言葉が気になる。
「……“琉音先輩は貴女なんかに渡しませんから”、か…」
私には言ってることがよく分からなかったけど。なんか、敵意を感じた。
「……まぁ、いいか。」
既にニコラ・テスラは他の人からも見える位置にいる。私はレスティ…リオレウスに。ミラはミラルーツに乗って空から。英雄王とアルトリアはバイクに乗って階段を駆け上がり、朔那はそのまま自らの足で階段を駆け上がる。あの猟虫……私やリューネ、お母さん達にも使用許可は出てる吸収型猟虫。変な使い方をすると危険なはず。…あれは明らかに、吸収許容範囲を越えてる気がする。
「来たか!我が道を阻み、人類史を護らんとする者達よ!いやはや、ここにいるのは全てサーヴァントではあるが、その過半数が霊体ではなく生身の人間とは実に驚愕すると共に恐ろしいな!この世にはここまで強き人間もいるのか!」
ニコラ・テスラが私達に気がつき、大声をあげた。…正直、うるさい。
「さぁ───我が雷を防いだ天の英霊の少女よ!君の雷を見せてみたまえ!」
「言われなくても───ルー!」
その名前を呼ぶ声と同時に、ミラルーツの口元に赤い雷。
「紅雷招鳴。我が声に応え、その力を示せ───」
紅雷。それは───ミラルーツの。
「歪門開放。かの王は空間を越え、他に干渉されぬ場よりその王の持つ力を放つ。王は祖と言われ、白き鱗を持つ原点と言われる者。王が操るは雷の力───」
「赤い、雷電───なんと!君は、雷電は雷電でも───
「一点集束、轟け紅雷───“
その宣言が聞こえた瞬間───ニコラ・テスラを紅い雷が襲った。
「ぬ、ぬぅ…っ!!確かに───確かに、強い!だが───“
宝具。少しだけ押し返し始めてるけど、そこに朔那が操虫棍を構える。
「属性、暴走───臨界。属性圧縮、虫が溜め込んだ属性は我が力となりて空間を穿つ一撃とならん。虫が溜め込んだ属性は虫の力ともなり、我が力と虫の力が異なるならばそれは我とは別の虫の力となる───」
…なんだろう。どこかで見たことがあるような構え方っていうか。似たような奥義を新大陸で見た気がする。
「雷神一閃、これが私の全力全開───」
「
「───“
「───“
レスティから飛び降りると同時に待機させておいた奥義を放ち始める。直後、私の時間感覚が引き延ばされ、全てが遅く見える。ミラルーツの雷も、朔那の放つ高圧力の進む流れさえも。すべて。今回私がやるのは、攻撃じゃない。ただの、妨害。───弓を、引く。矢を、放つ。矢を、番える。弓を、引く。矢を、放つ。矢を、番える───同じ行動を落下中に20回。すべてに方向を持たせ、全ては味方に当たらないように。予測では、矢の放たれる場所に味方はいない。───集中を切る。時間感覚は戻り、止まっているように見えていた矢は動き出し、着弾…もおかしいけど。狙った場所に刺さる。
「
朔那の放った雷属性の光線?が私の矢に当たって向かう方向が変わる。鏡の反射現象。水銀とかいうのを矢に塗って、鏡みたいにしてみた。だからって属性が反射できるかっていう話にはなるけど…それはミラにに頼んで反射できるようにしてもらった。結果は、この通り。それと…
「隙に入れさせてもらったよ」
いつの間にか近くにいたリッカがそう呟いた。月女神の弓矢、だっけ。それを使ったみたい。
「ぐ…ライトニングッ…ブラスターッ!」
「マシュ!」
「───“疑似展開
苦し紛れというような雷の放出をマシュが起動した宝具が防ぐ。そういえば、リオレウス希少種に乗ってたんだっけ。
「無、念…いや、違う…見事、だ……勇者たち、よ…」
ニコラ・テスラの消滅が始まる。
「…勝ちましたよ、ニコラ・テスラさん。」
「…おお。少女よ。言葉を…?」
「えぇ、まぁ…」
「ふ…よくぞ、現代のゼウスたる私を倒した。…君たちの雷は、見事だった。」
そういった後、ニコラ・テスラは英雄王の方を見た。
「気を付けるがいい、英雄王ギルガメッシュよ。」
「ふん、我という存在に何を言っている?」
「さて…なぜか、言わなくてはいけない気がしたのでね…地下の聖杯を、忘れるな。」
そう言って二コラ・テスラは消滅した。
弓「…疲れてきたな。」
正弓「観測って普通に気力尽きますからねぇ…あ、嵐の王は出ません」
弓「ほう?何故だ?」
正弓「ミラさんが放ったのって全体落雷なんですけど…一点集中させてたのはほとんどがミラさんが放った術式だったっていう裏事情がありまして。ミラルーツ本人はロンドン全体に放ってたんですよ。それで、その全体雷撃を魔力攻撃としたならば前々回の“魔力を注いで魔霧を消し去る”ができるわけで…」
弓「……」
Stella rebooting sequence...60%
ロンドン修正後に召喚するサーヴァントは?
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魔術師、弓兵、暗殺者
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魔術師、魔術師、魔術師
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剣士、弓兵、狂戦士