狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
弓「遅い、何をしていた?」
都内行ってました。ちょっとした用事で。
裁「都内…」
家に帰ってきたの投稿予定時刻過ぎてたからね…今日は投稿無理かもと思ったし
思考が覚醒する───5回目。私達は今回も、特異点から帰ってこれた。
「お疲れ様、リッカ。今、コフィンを開けるわ。」
マリーの言葉のあと、コフィンが開く。コフィンが開くと既に全員揃っているのが見えた。
「よし、マスターめも覚醒したな。これをもって、第四特異点の修復は完遂とする。」
ギルがそう言うと、周りのみんなは頷いた。
「……して。」
ギルの視線がミラちゃんに向いた。
「ミルド…いいや、ミラ・ルーティア・シュレイドよ。貴様はいったい何者だ?明らかに人間ではないというのは我が前に言った通りだ。だが、あの紅き龍が言った“我等が王の宿主”とはどういうことだ?いい加減明かすがいい、貴様の真実を。」
「……」
ミラちゃんは私達を見つめたあと、小さく溜め息をついた。
「…分かった。…もう、今更隠し通せるようなことじゃないし…隠し通すことのできる段階は既に過ぎ去っているものね。…できれば、最期まで隠し通しておきたかったんだけど。皆に、嫌われたく…ないし。」
「たわけ。そこまで言って下らぬことや虚偽を話せば、即刻叩き切るぞ。」
「叩き切られるのは勘弁かな…はは」
「……呼ばれてやっては来ましたが。どういたしました?王様。」
声がしてその方を向くと、清姫さんがそこに立っていた。
「うむ、こやつの言葉に嘘がないか、見破ってほしいのだ。頼めるか、蛇。」
「まぁ、構いませんが……蛇というのはやめてくれません?」
「考えておくとしよう。」
「心配しないでも、嘘はつくつもりないよ。…えっと。どこから、話そうか。」
ミラちゃんは少し悩んでから口を開いた。
「まず、英雄王と…フォウに言われた言葉に解答を示そうか。」
「フォーウ?」
「私は人間。だけど、厳密に言えば人間ではない。」
人間であって人間ではない…??
「私は厳密に言えば───“
「「「「「……!?」」」」」
古龍種。これまでの特異点で何度も見た、自然災害の化身。それが───ミラちゃん?
「だけど私は人間でもある。人間であって古龍でもあり、古龍であって人間でもある。私は───“半人半龍”、もしくは“人龍一体”と呼べる存在なの。」
半人半龍……人龍一体…
「いつだったか、“人間が古龍になることはあるのか”って聞かれたことがあったと思うけど。…ちょうど、その一例がここにいる。私自身がその一例。」
そう言ったあとに一呼吸。
「その中でも狂竜ウイルスでの古龍化ではなく、
「融合…?」
「そう。獣魔との融合症例は何度かあるけど、私と彼女の融合症例はかなり希少。そもそも、古龍との融合症例っていうだけでも希少な部類だし。」
古龍との融合症例…
「“憑依召喚術”。獣魔の力を術者に纏わせる術式。術式の不備、もしくは憑依元との異常な共鳴によって発生する“融合”という異常現象。これを、“融合事故”という。」
「事故…じゃあ、ミラちゃんもそれを使ったの?」
私がそう聞くと、ミラちゃんは緩やかに首を横に降った。
「違う。そもそも私は憑依召喚術をあまり使わないし…」
「む?貴様、フランスの時…」
「悪いけどあれは嘘。私は私と融合している古龍の力で姿を変えただけ。」
「ミラちゃんに融合している古龍って?」
「───祖龍ミラボレアス。通称“ミラルーツ”。」
ミラルーツ…
「私の主観で、今から7年前のこと。私は私にだけ聞こえる謎の声を聞いた。」
7年前……ミラちゃん9歳…?
「どこからともなく聞こえる声。何かを呼ぶような、小さく弱った…そんな声。お父様やお母様に相談してみてもわからない。お医者様でも分からなかった。」
「……」
「ある日の夜。部屋で寝たはずの私は寒さを感じて目を覚ました。その場所は私は来たことがなかったけれど。それでも、確かにその場所を知っていた。」
来たことがないのに知っていた…?
「その場所こそ、中央シュレイド。高ランクのサマナーでなければ立ち入りを禁じられている禁忌の地。旧シュレイド王国王城跡地───“シュレイド城”。」
「「…!」」
ルーパスちゃんとリューネちゃんが息を呑んだ。
「そのシュレイド城の、私と対面するように在り、その場に異様に傷ついて倒れていた白い龍。その龍こそが私と融合した古龍───ミラルーツ。」
「シュレイド城で…対面したんだ。」
「うん。シュレイド城で出会い、私とルーツの契約がなった。利害の一致…というわけでもないけれど。」
「どういうことだい?」
「当時、私は短命で───私の余命は既に1年を切っていた。」
そうだった。ミラちゃんは元々余命10年、どんなに長くても15年といわれていた女の子。それが、今まで生き続けている。それには理由がある、はず。
「私自身もなんとなく気がついててさ。それでも、短い命の中で私にできることを、って思ってた。だけど、やっぱり生きたかった。姉として、エスナが大人になるまで見守っていたかった。」
「……」
「そして───何の因果か。そこにいたミラルーツは瀕死だった。」
「瀕死…」
「私に全部は分からないけど。ミラルーツも私と同じように“まだ生きたい”と願った。」
まだ生きたい、か…
「私が寄り添ったとき…奇跡が起きた。…いや、奇跡じゃなくてただの呪いの始まりだったのかもしれない。私的には、奇跡と言いたいけれど。」
奇跡か呪いか分からない…?
「私とルーツの契約がされた。術式も介さずに。魂が共鳴した。初対面のはずなのに。成された契約は普通の契約じゃない、“
魂の…同化?
「古龍種の一生は長い。瀕死であったルーツとはいえ、その寿命はまだ人間よりも多く残っていた。その寿命は、全て
成長が完全に停止した……それって
「ミラちゃんがその姿のままである原因…?」
私がそう呟くとミラちゃんは首を縦に降った。
「それと…“ミラ・ルーティア・シュレイド”。これは私の本来の名前じゃない。」
「…何?」
「この名前は、私が古龍となってから私とルーツで定義した名前。今となっては名乗っていたのはかなり前の事だけど。今でもはっきりと思い出せる。私の本当の名前、まだ完全に人間であった頃の名前は───“ミルティ・スティア・シュレイド”。」
ミルティ…
「エスナが私の事を“ミル姉様”って呼ぶのはこれの名残。そして…英雄王が呼んでる“ミルド”っていう愛称も、この時の名残。」
「何だと?」
「“ミルド”の由来はそのままで、ミルティから“ミル”、シュレイドから“ド”。“ミラ・ルーティア・シュレイド”の由来は、ミラルーツから“ミラルー”。スティアから“ティア”。そして最期に、私にもルーツにも関係が深い言葉である“シュレイド”。」
そこまで話して小さく溜め息をついた。
「もはや私は今保つ意識が純粋な人間であった頃の私のものなのか、純粋な古龍であったルーツのものなのかも分からない。故に私は自らをこう定義する。ミラボレアスにして、人間と混ざりし忌まわしき獣魔───
人忌………忌み人…?
「いつ私が暴走して人間の敵に回るか分からない。もしも私が暴走して人間の敵に回ったなら。…誰でもいい、即座に私の首を落としなさい。」
「「「「「……」」」」」
その言葉には。力強い、“重み”があった。短い寿命で生き、まだ生きたいと願った少女が。自らを、殺せと。…とても、同い年とは思えない。
「……この、白い髪もね」
ミラちゃんが呟くように言葉を紡ぐ。
「元々は、黒い髪だったんだよ。ルーツの影響で白い髪になっちゃったけど。」
黒い髪…そういえば、第四特異点に行く前に見た夢に出てきた女の子も黒髪だった。…まさか…あれって、過去のミラちゃんだったの…?
「…話せそうなのはこんなところかな。じゃあ、解散。今後の対応は他の人たちに任せるから。…少し、一人にさせて」
そう言ってミラちゃんは管制室を出て行った。
次回は召喚回ですかね…
弓「…この空気の中で出来るのか?」
…どうだろ
ロンドン修正後に召喚するサーヴァントは?
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魔術師、弓兵、暗殺者
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魔術師、魔術師、魔術師
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剣士、弓兵、狂戦士