狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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マテリアルと召喚回、どちらを先に出すか迷いました。

弓「マテリアルでもよかったのではないか?」

召喚回って言っちゃったからねぇ…


幕間 なんか変わった気がするのは何?
第215話 いつもの通り狩人の召喚を始めましょう


扉を叩く。…返事はない。

 

「…やっぱり、落ち込んでるのかな…」

 

私は手紙を置いて大浴場に向かった。

 

 

 

「……はふぅ」

 

お風呂に入って一呼吸。…やっぱり、お風呂は落ち着く。

 

「…ミラちゃん、大丈夫かなぁ。」

 

最期まで隠し通しておきたかった。…そう、ミラちゃんは言ってた。この世界はミラちゃんのいた世界じゃない。…色々な創作物の中での話だけど。人間ではない他種族と混ざりあった“亜人”というような存在は忌避される傾向にあったはず。…それが、嫌だったのかもしれない。

 

「……まぁ」

 

関係ないか。私は自分と違ったからって否定するつもりはないし。手紙という形だけど、私達の判断は全部書き記したし。…あとはミラちゃん自身がどう受け取るか。

 

「にゅや?おやおや、こんなところに大きなお風呂があったんですねぇ。」

 

「……?」

 

カルデアで聞いたことのない声。

 

「こら、まちなさーい!」

 

「にゅ…やれやれ、迷い混んだとはいえ追われるのは面倒ですねぇ。…ふーむ。」

 

こちらからは相手の姿は見えない。湯気が濃いせいだけど。

 

「ちょっと失礼して───そいっ!」

 

ドボン、と何かがお風呂に飛び込むような音。それと───私の目の前に突然現れた黄色い大きな頭。

 

「───き、」

「───にゅ」

 

 

 

きゃぁぁぁぁぁぁ!!?

にゅやぁぁぁぁぁ!!?

 

 

 

私の悲鳴に呼応してか、自動的に指輪が起動してカルデアの制服が纏われる。…お湯を吸ってちょっと重い、っていうかこの機能本当に必要だったの…?とりあえず、お風呂に入ってきた黄色い顔の…人?と一緒にお風呂を出る。

 

「す、すみません!まさかこちらが女湯だとは知らず…!本当に、申し訳ない…!」

 

そう言うなり浴室で土下座する…その。黄色い、喋るタコ。暴言とかじゃなくて見た目そのままタコ。一応、女湯と書かれた札はあったものの、小さめだったはずなので見えなかったのだろうと思う。

 

「い、いえ…気にしてませんから…顔を上げてください。」

 

とはいえ、流石に下着を着ていない状況下でスカート、そして立ったままなのは恥ずかしさがある。…ので、とりあえず滑らないように気を付けながらその場に座る。…それにしても。

 

「……あの。あなたは…“殺せんせー”───“初代死神”、ですか?」

 

その名前を聞いた時、その人は驚愕したように顔を上げた。

 

「……何故、その名を。まさか、貴女は私の生徒……?いえ、貴女のような人を見たことがありません。ならば暗殺者……いや、まさか。暗殺者のような気配はまるでありません。だいたい、私が初代死神だと知る人間はごく少数はずです……失礼ですが、貴女のお名前は?」

 

「えっと…“藤丸 リッカ”です。」

 

「……本名ですか?」

 

「え…あ、はい…」

 

「……」

 

コードネームも特にないし、本名を名乗るしかない。リツっていうのは私の動画での名前にして私の声を使った子の名前でもある。

 

「見つけたっ!」

 

「にゅやっ!?」

 

「黙って!」

 

突如浴室に入ってきた白い髪の女の子がかなりの速度で手刀を放ち、殺せんせーをぐったりさせた。

 

「ごめんね、邪魔させちゃって!」

 

「え、あの…!貴女は……」

 

「私?“魂込 星乃”!またあとで会おうね!」

 

そう言ってその女の子は姿を消した。…()()()()()

 

「……逆上せたかな」

 

とりあえず制服を一度脱ぎ、髪や身体を洗ってから外に出る。リツからの報告で、次の召喚が始まるみたい。なら、管制室に向かった方がいいと思う。

 

 

 

「…む、来たか。」

 

管制室に入ると、既にほとんどのメンバーが集まっていた。

 

「あ、リッカちゃんいいところに。ちょっといいかい?」

 

ダ・ヴィンチさんが話しかけてくる。今の私はさっきのがあってアトラス院制服にしてるけど。あまり気にしないでくれるみたい。

 

「はい?」

 

「今作ってるものが完成しかけなんだけどさ…実験が足りないんだよねぇ。暇な時でいいからさ、モンスター素材…集めてきてくれないかな?」

 

モンスター素材…それなら、ハンターのみんなに頼んだ方が早い気もするけれど。

 

「あぁ、一応言っておくと、下位よりも下の素材が欲しいんだ。強い彼女たちに頼むのはなんか申し訳ないしさ。それに、君も鍛錬になるだろう?誰を誘ってもいいから、暇なときに素材を集めてきてほしいんだ。…頼めるかな?」

 

なるほど、それなら何となく理由は分かる。ダ・ヴィンチさんに了承を返すと、上機嫌で管制室の奥に去っていった。

 

〈召喚の準備はできています。お早めに…〉

 

「あ、ごめん」

 

管制室にいないのはミラちゃんとアル。…2人がいないのは、なんか…変な気分。

 

「いつも通りならルーパスちゃんかな」

 

「あ、分かった。」

 

ルーパスちゃんが召喚サークル前に立つ。…いつも思うけれど、これで触媒判定されてるのかな?

 

〈召喚プログラム起動、システムオールグリーン…アカシックレコード接続良好、霊基召喚反応あり…クラス……アーチャー!〉

 

「アーチャーかぁ…」

 

「ボウガン使いとかいたか?」

 

「う~ん…印象強いのはエイデン君くらいだけど。」

 

「彼は片手剣だった気が……そういえば彼、逆鱗や宝玉の枯渇ってないんだったか?」

 

「…あ~…なんであの人そういう運いいんだろうね。」

 

「さぁ…ちなみにルーパスは…」

 

「あまり出ない方なの知ってるでしょ。」

 

そう話しているうちに召喚が終わる。

 

…あら?ここは…?

 

現れていたのはポニーテールの女性。褐色の肌で、なんというか…うん、今まで会ったことのあるどのハンターさんより露出が多い気がする。

 

「…“ナディア”」

 

あら…?ルーパスじゃない。久しぶりね?元気してたかしら?

 

私のこと、覚えてるの?

 

当然じゃない。アナタ、印象的だったもの。私の本気の射撃はともかく、索敵にもついてきたのはアナタくらいじゃなかったかしら。

 

…エイデン君、私のこと忘れてたけど…

 

あの子ったら…

 

ルーパスちゃんの知り合いみたい。とりあえず、ルーパスちゃんが説明しながら部屋に案内するみたい。

 

「…ふむ。先に終わらせるか。」

 

リューネちゃんが召喚サークルの前に立つ。私が呼符を置くと、サークルが回り始める。

 

〈サークル展開、霊基検索…ってはやっ!?出ました、クラス・ハンター!顕現します!〉

 

はや…

 

はぇ…?ここは…

 

「…朔那殿…」

 

…特異点で出会った朔那さんだった。そのあとは…まぁ。ちょっとごちゃごちゃになったから明日に持ち越しになった。私はとりあえずナーちゃんとありすさん、ジャルタさんに声をかけてダ・ヴィンチさんの言ってた素材集めに行こうかな…




裁「疲れた…」

大丈夫?

裁「ん…」
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