狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
「通るがよい。」
…大丈夫かなぁ…
裁「…そういえばマスター」
ん?
裁「…無銘さんの人格達が持つ神って…あれ詳しいこと分かってるの?」
一応ね。星乃の適合神格、“
| 氏名 | 神名 | どんな神か |
|---|---|---|
| 無銘 | 不明 | 不明 |
| 魂込 星海 | 須佐之男命 | 海神 |
| 創詠 月 | 月詠命 | 月神 |
| 雨照 陽詩 | 天照大御神 | 太陽神 |
| 魂込 星乃 | 天津甕星 | 星神 |
| 亡月 美雪 | 禍津日神 | 災厄神 |
| 夢月 璃々 | 佐保姫 | 春神 |
| 布刀玉命 | 託宣神 | |
| 不明 | 不明 | 不明 |
…とまぁ、だいたいこんな感じになる。璃々はその在り方が原因で今は二神と適合してるけど、本来は布刀玉命様だけなんだよね。
裁「あ、そうなんだ…」
「……ッ!!」
お母さんから渡された童子切安綱。太刀は苦手な方だけど…それでも、渡された以上使えるようになった方がいい。そう思いながら、ドスバギィに振るう。
「…硬い」
お母さんの童子切でも硬さを感じる。一応、今挑戦してるのは下位だから何とも言えない…だけど。これら相手だと…お母さんには悪いけれど、現時点では“カムラノ鉄刀I”よりも性能は低い。
「…特殊納刀」
童子切を特殊納刀し相手が動くのを待つ。動いたのを見計らい、私と重なりかける所で居合抜刀気刃斬り。
「………っつつ」
下位☆2クエスト“眠気をうちやぶれ!”。フィールドは寒冷群島───試し振りもかねて起動してはもらったけど。かれこれ30分は戦っているはず。
「…」
私に鉄蟲糸技は使えないし、アイルーもガルクもいない。フレーム回避と武器ごとの特性、防具の防護なんかは使えるけど、それでも不利なのは変わらない。…だいたい、この“魔術礼装”ってそこまで防御性能高くないし…悪く言うつもりはないけど、“カムラノ装”一式よりも防護が低い装備で行くのが間違いだったのかな。
「…リザイン」
降参のボイスコマンド。それはシステムに認識され、ドスバギィが消滅する。
「ふぅむ…お困りですかな?」
「…殺せんせー」
殺せんせー。暗殺教室に出てくる月を破壊した人物とされている存在。…それが、私の前にいる。
「いやはや、色々見させてもらいました…あの、ギルガメッシュさん…と言いましたかな。彼に大まかな話は聞いています。私の生徒達並みに若いというのに頑張りますね、リッカさん。」
「…殺せんせーの生徒さんって中学生じゃなかったでしたっけ…」
「えぇ、ですが…リッカさん、貴女高校一年生でしょう?留学という体でここにいますが。それでしたら、私の生徒達とほとんど変わりませんよ」
「…そうですか」
「…どれ、一つ手合わせでもいかがでしょう?」
「?」
殺せんせーが縞々の顔で手招きする。…手、なのかは置いておいて。
「聞けばここまでかなりの死線を潜り抜けてきた様子。そして…貴女、かなり鍛えてますよね?その鍛え、少し見せていただきたいのですよ。」
「…生徒さん達のため、ですか?」
「にゅや…気がつかれてしまいました?」
この人は、そういう人だ。そう思って、小さく笑う。
「…お願いします、殺せんせー。」
「えぇ…殺す気で来るといいですよ?まぁ、殺せませんがね。」
「…ルーパスちゃんとルーナさんなら殺せそうだなぁ」
音速レベルまで至る奥義を使う二人を思い浮かべて遠い目。あの母娘、ほんと凄いと思う。
「…じゃあ、お願いします」
童子切はシミュレーションルームに新設されたアイテムボックスにしまい、軽く構える。
「───ふっ!!」
一閃。しかしその一閃は、容易に触手に受け止められる。さらにそこから続けていくつか技を放つ。
「───縮地法、ですねぇ。それに提腿栽捶に鉄山靠…そして絶招。なるほど、中国拳法ですか。」
「ご明察───です!」
「…!」
震脚の反発力で殺せんせーを持ち上げ、前方に投げた後こちらも前方に跳躍し天頭墜でもう一度投げる。
「ぬぐぅっ…なん、です、この破壊力は…!!」
「───言峰神父直伝!“マジカル☆八極拳”、奥義!!」
「マジ…カル?」
「───“絶拳”!!」
正拳突き、斧刃脚、回し蹴り、鉄山靠を連続で繰り出し、止めとばかりに寸勁で吹き飛ばす。
「ぐっふ…お、お見事…です」
「…あ。」
加減忘れた…殺せんせーって打撃に弱いんだっけ?
「だ、大丈夫ですか…?」
「え、えぇ…本気狩る☆八極拳…堪能させていただきましたとも」
…本気狩るって書いてマジカルって呼んだ気がする。言峰神父は魔法の意味のマジカルだって言ってたけど、これ…本気で狩るの方だよねぇ…
召喚回はまた明日で…体力が尽きてるんです
裁「アドベントカレンダーにかかりきりだったせいじゃなくて?」
筆が進む…ちなみに、今回のドスバギィ戦での童子切安綱は切れ味赤のカムラノ鉄刀Iをそのまま使い続けてると考えてください