狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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大食…まずはイビルジョーからかな

月「…わたしを基礎にしているであろうっていう関係もあって、あとから戦いそうだもんね…」

あ、ちなみにリッカさんの発射体は9種類の弾幕が放てるようになってます。無宣言のときは通常ショット…拡散ショットでも集中ショットでもない、中立くらいの性能をしたショットが撃たれてます。


第229話 第伍ノ罪科、其暴食罪也・大食

{戦闘BGM:健啖の悪魔/イビルジョー:World version}

 

「「っ!」」

 

バックステップでイビルジョーの飛びかかりを避ける。初手はイビルジョーのようで、月さんらしき人は何か結界のようなものを張ってこちらをみている───少なくとも今はこちらに干渉するつもりはなさそう。

 

「これって……」

 

「第五の支配者───暴食の具現たるものの片割れは食物連鎖の頂点たる竜、“イビルジョー”!あぁ、説明は不要だな!まさしく暴飲暴食、まさしく大食の具現よ!!」

 

「グォォォォォォ!!」

 

「というか───どうして地獄の敵はこんなにもレパートリーが豊富なのかしら!?」

 

「クハハハハ!外見に多少の差異はあれど、それら全てに共通していることは!総じて醜いということだ!それが聖女であろうと、人ならざる異形であろうと、過去の怨念であろうと、世界の一角を担う者であろうと、食物連鎖に認められた暴飲暴食の権化であろうと!生きとし生けるもの全てがその根底では醜いということだ!!」

 

根底では醜い……恐らくそれは、月さんも含めて言っているのだろうけれど。一応効くかどうかを確かめるために通常ショットを放つ。

 

「…効かないか」

 

全く効いている様子はない。…なら

 

「クイックチェンジ・リリース!」

 

クイックチェンジ前の装備に戻す。童子切、天文台太刀が現れる。童子切を抜刀してイビルジョーに斬りかかる───

 

「…っ」

 

即座に、弾かれた。…やっぱり、硬い。

 

「マスター、ここはあたしに任せてちょうだい!その刀でその状態では流石に不利だわ!」

 

「…ごめん、任せる!」

 

その私の言葉に頷き、ナーちゃんがどこからか弓を取り出し構えた。あれは、確か───

 

「“飛雷弓イテカガチ”…?」

 

確か、トビカガチ派生の弓。同じ武器でも製法が違うのか、新大陸とカムラの里だと性能が違うらしいけど。

 

「さて、マスターよ。お前はこの大食を見て何を思う?」

 

その言葉に頭痛がした。眩暈がする。視界が歪む───いつものように、何かが映る。

 

 

───食え!食え!食え!とりあえず食えるもんを食え!

 

───質はどうだっていい!まずはエネルギーの量だ!

 

───片っ端からエネルギーに変えろ!話はその後だ!

 

 

男子部員達の食事。そういえば、作りに行くようになるまではそんな感じだったっけ。

 

 

───もぐもぐもぐもぐ…

 

───よく食べるわね…本当に。どう、星羅?

 

───ん~…もうちょっとかな。

 

───そう………聞いていい?星羅のお腹って本当にどうなっているの??

 

───分かんない。食べようとすれば食べれる感じだし…

 

───それって…いつも足りてないんじゃないかしら?

 

───う~ん…どうなんだろう。

 

 

ニキが料理を練習してた頃の話。ニキが作っても作っても星羅のお腹が満たされることはなかった。私とニキ、お兄ちゃんやリナリア達が総がかりになってやっと満たされるくらいだったから相当だったはず。

 

「…マスター?」

 

「…駄目だ、答えが出ない。…何かが、足りない。」

 

「ふん。…なるほど、2つの支配者が現れたはそれが理由か?」

 

見えたのは髑髏の文様を翅に浮かばせた巨大な虫…なんというか、ダークソウルのバジリスクみたいな顔をした虫。…あれ、多分“ベルゼブブ”───暴食(グラトニー)を司る悪魔だ。…正直今の悪魔はもう見たくない

 

「そら、こちらも終わるようだぞ!」

 

その声にナーちゃんの方を見ると、大量の矢がナーちゃんの周りに浮いていた。

 

「見様見真似だけれど───“アクセル・エグゼキュート・アロー”!!」

 

そう告げると浮いていた矢が一斉にイビルジョーに刺さり、イビルジョーが沈黙した。

 

「…これで、終わりかしら。」

 

それはフラグというものだけど…少なくとも、動く気配はない。…あぁ、それと

 

「ナーちゃん、ひとまずお疲れ様。」

 

「…えぇ。でも、まだ残っているわ。」

 

「…そうだね…それはそれとして。」

 

「?」

 

「さっきの技って、ルーパスちゃんの奥義だよね?」

 

私が聞くと、小さく頷いた。

 

「見様見真似…だけれど、魔術に変換してみたの。」

 

「うん…それはいいんだけど、ルーパスちゃんの奥義の“アクセル”って多分“加速する”ことを表してるから、ナーちゃんのそれだと“パラレル”の方がいいかも。」

 

「パラレル…並列、とかの意味だったわね。…ちょっと考えてみるわ。」

 

そう言ったのを確認してから私達は月さんに目を向けた。

 

「……」

 

それに応じてか、月さんも私達を見て構えた。…正直、勝てる気なんてしない。

 

「セット」

 

そんな、1単語。たったそれだけで───月さんの周囲に100を軽く越える光球が現れる。

 

「…本当に、規格外ね…」

 

ナーちゃんは顔をひきつらせながらも杖を強く構えた。




眠い……

裁「大丈夫?」

多分…
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