狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

257 / 372
時間かかる…


第232話 第陸ノ罪科、其強欲罪也・正義

アヴェンジャーさんの黒い炎とナーちゃんの黄色い光を纏った大剣が天草さんに襲い掛かる。…うん、いつの間に大剣になってたんだろう。というかナーちゃんの筋力ってどのランクになってるんだろう。

 

「火!」

 

Fire.()

 

ナーちゃんが一声叫ぶと光が赤に変わる。…あれ、五行だったんだ。振り抜くと火花が散った。

 

「っ、厄介そうですね…!」

 

「土!」

 

Soil.()

 

黄色い光に戻ると同時に振り下ろし、地面に叩きつけたと同時に土の壁が形成され───それはやがてドームのようになって天草さんを閉じ込めた。

 

「…すごい」

 

「…あたしの力じゃなくて、ストリアの力よ。…あたし自身に、ここまでの力はないわ。」

 

私の呟きにナーちゃんが答えてくれた。

 

… Honest story.(…正直な話。)

 

ストリアさん?

 

The power of the master is quite strong.(マスターの力はかなり強いです。)

 

「…脳筋だって言いたいのかしら?」

 

I didn't say that.(そうは言っていません。)

 

あ、あはは…

 

I'm just helping(私はあなたの力を制御) you control your power.(するのを手伝っているだけです。)

 

「え?」

 

All I showed you here is your power.(ここで見せたのは全てあなたの力。) I just controlled it.(私はそれを制御しただけです。) You can amplify it, but I haven't done it yet.(増幅もできますが、まだやっていません。)

 

…ということは。

 

「ナーちゃんが制御が上手になればストリアさんなしでもさっきみたいなことができるようになるってこと?」

 

That's right, Grand Master.(その通りです、グランドマスター。)

 

…どこまで、ナーちゃんは強くなるつもりなんだろう。そして…強くなった先、ナーちゃんの傍に…私はいるのかな。

 

「…心配そうな顔をしないでもいいわよ。あたしは、リッカさんの元を離れないから。」

 

そんな思考が顔に出ていたのか、ナーちゃんがそう言った。…それにしても。

 

「…ナーちゃん、ストリアさんが動き出してから更に魔法少女っぽくなったね」

 

「…あたしが一番思ってるわ、それ。」

 

あ、思ってたみたい。…そんな話をしていると、天草さんを閉じ込めていた土のドームが弾けとんだ。

 

「やれやれ…所詮キャスターだと侮っていたようです…まさか、ここまで脱出が難しいとは。」

 

「あたし、陣地作成スキルのランクAだもの。神殿級の舞台、嘗めてはいけないわ!」

 

「なるほど、陣地作成Aでしたか。道理で…」

 

「じゃあ───行くわよ!金!」

 

Metal.(金属)

 

光が白になり、振るう毎に金属の槍のようなものが生成され、放たれる。

 

「さて、マスター。この罪を見て、どう思う?お前が欲しいものはなんだ?」

 

…強欲の罪。私が欲しいもの……?

 

「……分からない」

 

「…足りないか。…と、決着がつきそうだな。」

 

その声にナーちゃんの方を見ると、ナーちゃんが大剣をおおきく振りかぶっていた。

 

「これで───終わり!!」

 

「く───ぐふっ!」

 

振り下ろすと同時に土で出来た棘が、金属の棘が、火が、水が、木が───天草さんを貫いていた。




にゃー…

弓「しっかりせよ…」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。