狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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裁「うー…眠い……」

槍「おいおい……しっかりしろよ、マスター…」

裁「……私、もうクーのマスターじゃないんだけど…」

槍「っと、すまねぇ。そうだったな。」


第248話 五度目になれば上空レイシフトも慣れる

……アメリカ。いつものようにレイシフトした…はいいのだけど。

 

「……なんで上空」

 

私達は上空にいた。あ、足場は月さんが作ってくれたみたい。

 

〈……ギル。君、座標をズラさなかったかい?〉

 

「別によいであろう?我等に土地勘はないのだ。詳細は以前までのようにジュリィめに任せるとしても、高所から全体像を見ておくのも無駄ではない。」

 

「各地の詳細の方はお任せください。なるべく早く作るつもりですが……」

 

ジュリィさんがゴーグルについたレンズを使って遠くを観察している。……それってどこまで見えるの?

 

「……申し訳ありません、少し時間がかかるかもしれません。結構な広さのようですから。」

 

「時間に関しては構わん、頼めるか?」

 

「お任せください。…ということで、相棒。」

 

「ん…いってらっしゃい、ジュリィ。」

 

ジュリィさんは頷いて宝具の名を呟き、召喚したメルノスに掴まって飛び立った。

 

「さて……ミルド」

 

「下に大勢いるね……どうする?片方は機械的、片方は…なんというか、原始的?みたいな。」

 

「原始的な方はケルトだな。機械的な方は……おい、心当たりあるか?」

 

「蒸気王…ではないだろう、発明王あたりか?」

 

発明王っていうと…

 

「“トーマス・アルバ・エジソン”?」

 

「うむ、そうだな。ならば───」

 

「とりあえず、機械的な方は味方か敵か分からねぇな。まず分かるのはケルトの奴らはメイヴの尖兵だ。あいつは無限に兵士を産み出すからよ。っつーわけで適当にぶっ飛ばして大丈夫だぜ。」

 

「ふっ、知っている者がいると話が早いな。マスター、戌に指示を出せ!貴様の指示ならば従うであろうよ!」

 

「うん。ええと……敵か味方か分からない方は攻撃してくるまで手を出さないで。出してきたとしたらできるだけ無力化。自発的に敵だとは思われたくないから。敵だと分かっている方は全力で叩き潰しちゃって大丈夫。」

 

私がそう言うと、クー・フーリンさん……じゃなくてクーは獰猛、って言えそうな笑みを浮かべた。

 

「おっしゃ、待ってろ!すぐ終わらせてきてやるからよ!」

 

トン、と槍先で地面を突いたと同時に───クーの周囲が、抜けた。

 

「へっ!?」

 

「ふむ…バロールの魔眼…ではなかろうな。貴様らの細工か、無銘?」

 

その言葉にアルが頷く。

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

咆哮。ミラちゃんが咆哮用に結界を張っていたらしくて、私達に被害はなかった。……私達には。

 

「う、うわぁぁぁ!?」

「に、逃げろぉぉ!ここにいちゃいけない、すぐに離れるんだ!」

「撤退、撤退!!総員、即座に離脱せよ!!」

 

「うわぁ……」

 

咆哮によって機械的な軍勢の方が撤退していく。

 

「ふん。機械化したとは言え、心の脆さを補強することはできぬということだな。」

 

「まぁ、正直強咆哮くらいまで出てるからね、あれ。高級耳栓でも防げないよ。私が使った術式は咆哮を2段階ほど弱める術式だし。」

 

そんなことを話している間に、ギルが周囲を見渡していた。

 

「ロマン、拠点が東と西にある。どちらが拠点か割り出せるか?」

 

〈もうやってるよ。本来のホワイトハウスに位置する方がメイヴの勢力、もう片方がそれに対する勢力ってところだろうね。東西戦争、ってところかな?〉

 

「ふむ……月」

 

ギルがそう言うと同時にアルを中心として何か広がったのが分かった。

 

「……あっちです」

 

「貴様の知り合いはそちらか。……ふむ。」

 

ギルが考え込んだのを見て、私はクーの方を見る。

 

「纏めて死に晒せ!“薙ぎ払う竜騎の槍(ゲイ・ボルグ)”!!」

 

あれ?宝具って“ゲイ・ボルク”じゃなかったっけ?

 

「……なぁ、ルーパス。あれって“竜騎槍ゲイボルグ”じゃないか?」

 

「……そうだね。なんか久しぶりにみた気がするよ。」

 

「竜騎槍?」

 

私が聞くとルーパスちゃんが頷いた。

 

「お母さん達がまだ若い頃……つまりは20年近く前からある無属性ランスなんだけどね。“バベル”より製作難度高かったり、太古の棒状の塊を使ったり、その場所で取り扱ってなかったり……まぁ、ランサー達にもあまり好かれてないかもしれないね。」

 

「実際僕達はランサーじゃないからな…それに、あらゆる武器を愛すると決めている。それにしても得意不得意はあるし、ルーパスのようにその武器の何かが苦手、というのもある。それでも僕達はあらゆる武器を愛しているよ。」

 

「私の場合“虫”が本能的に苦手なだけで“操虫棍”自体は嫌いじゃないからね。虫の苦手を我慢すれば使えるし、愛せないわけじゃないんだよ。」

 

そ、そうなんだ……

 

「っ!先輩───あぁぁっ!?」

 

「マシュ!?って……槍?」

 

マシュが防いだのは黒い槍。…槍っていうか、斧槍っていうか……なんか紙がついてるけどまさか矢文みたいに……?

 

「ええと……」

 

紙を外して中身を見る。

 

「……“拾いモンだが練習用の槍として賜す。精進せよ。また、槍の示す方向へ赴け。”」

 

拾い物って……

 

「……ま、いっか。クー!行き先が決まったよ!」

 

「おう?どっちだ?」

 

「あっちのキャンプ!」




時間かかりました、はい。

裁「あらら…」

イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 槍兵、魔術師、剣士
  • 剣士、剣士、魔術師
  • 魔術師、槍兵、槍兵
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