狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「48,000UA突破~」
「さてと……まずはこの辺りか。」
英雄王の船に乗って僕達は小さめの町にやってきた。
「……」
「リューネ、大丈夫?」
「あぁ……大丈夫だ、問題ない。…英雄王」
「うむ……我も逃げたい。」
僕も正直逃げたい。原因は───
「ハートがチクチク 箱入り浪漫 それは乙女のアイアンメイデン 愛しいアナタを閉じ込めて 串刺し血濡れキスの嵐としゃれこむの」
「「「………」」」
エリザベート・バートリー……ランサーのサーヴァント。相変わらず、って言っていいのか歌が……うん……
「……はぁ。気は進まぬが勧誘するしかないか……」
「…僕が行こう。英雄王とルーパスは少し待っててくれ。」
そう言う僕の声は疲れたように聞こえていたのだろうか。ルーパスが心配そうな表情をした。
「……すまぬな、リューネ」
「かまわないさ……」
英雄王の言葉を最後に僕は船から降りる。
「……はぁ。何度も出てきて恥ずかしくないのかい、君は?」
「何よ!いきなり出てきてアイドルを誹謗中傷するのはやめなさい!」
「アイドル……あぁ、その姿はそうなのだろうが……その音程をどうにかしてくれ……」
「……って。誰かと思ったらあんたリューネ?リューネよね?」
「英雄王もいるぞ…はぁ。」
「何よ、用がないなら帰ってくれる?アタシは練習で忙しいんだから!」
「用はあるんだ。…君のライブをセットしたい。だが、今の時点ではセットしたとしても普通の者は聞きに来ないだろう。ライブをセットするために、この特異点の修正に力を貸してはもらえないか?」
「デジマ!?ライブのセッティングしてくれるの!?プロデューサーに…というか、マネージャーになってくれるの!?」
「あぁ。僕なんかでよければマネージャー…だったか、それになることはかまわない。…手伝ってくれるだろうか?」
「手伝うわ、手伝う!アンタの腕は…ええっと…カルデア?のアタシを見たときから分かってるわ、信用に値するってね!」
「助かる。」
やれやれ……
『英雄王、協力は取り付けた。回収を頼む。』
『うむ。…嘘も方便、というヤツよな。』
『流石に僕とルーパスが耐えられないからできる限り音程の叩き直しはするが……ライブ自体は難しいかもしれないな。』
念話の向こうで英雄王もため息をついたのが聞こえた。それと同時に船も高度を下げる。
「よくやった、リューネ。」
「すまないが少しの間休ませてくれ……次のサーヴァントは森を抜けた先だ。」
「うむ、ではエリザベート。これに身体を繋いでおけ。」
その後は船室内で少し眠っていたから分からない。目が覚めるとルーパスが隣で眠っていたのはびっくりしたが。
side ルーパス
リューネが船室に行って、少しして別のサーヴァントがいるっていう場所に辿り着いた。
「……」
…のは、いいんだけど。
「ふんふふふんふんふ~ん♪よし、これで土台はできたな!現状の街並みでは残念ながらウェスタンしか撮影できないが───なに、余の名演技をもってすれば西部劇とはいえアカデミックな賞間違いなしであろう!!」
「……なんでよりによってこの2人なの」
「知らん、我に聞くな。」
実際、私達はサーヴァントの反応を追ってここに来てるんだけど。それでも、誰がいるかは分からない。…なのに、なんでよりによって…
「気が乗らんが回収するしか無かろう…」
「…私が行く。その後は少し休ませて…」
「うむ…すまぬ、ルーパス。」
はぁ……多分今の私はさっきのリューネと同じ表情してるだろうな…
「……それで。機材とかはどうするの、ネロ。」
「む?ぷろでゅーさーとでぃれくたー、脚本、音楽、主演は余が兼任するとはいえ…いかん、カメラマンがおらんではないかーー!!」
そう言いながら私の方を見てくるからちょっとため息。
『…英雄王。撮影機材一式、用意できたりする?』
『そのくらい容易い。なんだ、皇帝は撮影機材の要求か?そのくらいなら受け持てるが。…時間はともかくとして、だがな。』
英雄王に確認を取ってから口を開く。
「わかった、撮影機材に関しては心当たりあるから…ひとまず私達に協力してくれるかな?色々終わったらその演技で賑わせるといいよ。」
「真か!そなたは余のスポンサーとなってくれるのか!!」
「私、というかそれは…もういいや、どうでも。力を貸してくれるの?」
「うむ、構わぬ!」
『契約成立。』
『うむ、よくやった。』
そういえば、と思いネロの方を向く。
「そういえばエリザベートもいるよ。」
「なんと…!?黄金劇場と鮮血魔嬢のコラボが実現するのか…!!?」
『フォウフォウ!!』
あれ、フォウって念話入れたんだ…
『…ごめん、英雄王。少しの間休んでていい?』
『うむ、構わん。』
その後はヴィマーナに乗ってリューネの隣に潜り込んだ。起こされたときびっくりした表情されたけど。
side 三人称
「やれやれ…さて。次へと行くとするか。」
ヴィマーナ内部。ギルガメッシュはため息をつきながらも次のサーヴァントの元へ向かっていた。
『おい』
『…なんだ、獣』
『オマエ…もう、気づいてるんだろ。』
「……」
『
『さて、どうだかな。』
フォウはギルガメッシュの肩に乗った。
『本来のオマエなら、ボクがこんなことをすればボクを殺そうとするだろう。おかしいんだよ、オマエ。ただ変質しただけにしては異常だと思う。まるで、ボクが知っている別世界のオマエだ。オマエはボクと同じように別世界を知っている───違うか?』
『………』
『沈黙は肯定と取るぞ、おい。…まぁ、いいや。細かく詮索する必要性もないだろうし。』
『…ならば、聞くか。』
『ん?』
『貴様は何者だ?この世界にいたフォウ───“比較”の獣ではないだろう?』
『…』
今度はフォウが黙る番だった。
『比較の獣───ビーストIV、キャスパリーグ。貴様はその存在であるはずだ。そしてそれはマーリンからアヴァロンより叩き落され、このカルデアに辿り着いた───それが、本来の…“正史”と呼ばれるものでの貴様だろう。…だが、違うな?』
『…あぁ、その通りさ。ボクはフォウ───真名は“キャスパリーグ”。だけど、その本体は…ただの、人間なのさ。』
「…やはり、か。」
小さくギルガメッシュが呟く。
『貴様は───“転生者”だな?』
『そう───ボクは“転生者”だ、英雄王ギルガメッシュ。かつて他の世界で死に、“キャスパリーグ”として生まれ変わった者───いいや、憑依した者、と言った方がいいかもしれないが。』
フォウが溜息をつくと、ギルガメッシュの肩から飛び降りた。
『改めて名乗ろう。ビーストIV、“キャスパリーグ”───生前の真名は、姓が“
『刃邪、か…』
『オマエの言う正史、“Fate/GrandOrder”なるゲームのプレイヤーが1人。何の因果か知らないが、ボクはこの世界に転生した。よりにもよって、キャスパリーグとして。』
念話の声は嘲るような笑いを漏らした。
『時間冠位神殿ソロモン。正史によれば、ボクはそこで旅が終わる。ボクの意識は消え、ただの猫としてこの身体は動くようになるだろう。…なんで、そんな存在に生まれ変わってしまったんだろう、と自分の運命を呪ったさ。最初こそ可愛い体になれたのを喜んだけど、状況を理解するにつれて絶望が大きくなっていった。…ボクに、マシュを救わないなんて選択肢はないからさ。ボク自身の命だから、どうしてもいいんだろうけど…お生憎様、ボクはマシュ推しだったからね。もし、転生させるのを神様が選んでいるのだとしたら、その神様は性格が悪いんだろうさ。』
『ふん。…我も神は嫌いだが、総てが駄目な神ではないのだろうな。』
『まぁ、そうなんだろうけどさ。…ボクは意識が覚醒してからずっとマシュを見守ってきた。自分が消えると分かっていながら、その道を進むことに決めたんだ。ホント、馬鹿げたことをしてるんだろうけどさ。…でもさ』
『…?』
『今は、本当に消えるとは思ってない。…この世界は、正史とのズレが起こってる。オルガマリーなんかはいい例さ。んで、ボクもこの旅路を記録に残そうと思って編集してるんだけどさ。…ふと、気がついた気がするんだ。』
『何をだ?』
『ボクの編集、ボクの記憶が確かなら───グランドオーダーが開始されてから、味方に犠牲者なんて1人も出てないんだ。』
『…なんだと?』
『カルデア爆破の件はともかく、冬木でのオルガマリー、フランスでのマリー・アントワネット、大海でのアステリオス…それらは正史では死を迎えているはずだ。それが回避され、今に至っている───ほとんどハンター達が誰かの死を防いでいるんだ。』
「…」
『ボクには細かいことは分からない。だけど、希望してもいいかもしれないと思うんだ。…正史とは別の未来を。』
「…ふん。好きにせよ。」
その後、サーヴァントを3騎確保して帰還の道に至った。
本当に遅くてすみません…
弓「くあ…我は眠る」
あ、おやすみ…
イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?
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槍兵、魔術師、剣士
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剣士、剣士、魔術師
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魔術師、槍兵、槍兵