狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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裁「フォウくん…というか刃邪くんだっけ、彼の転生ってマスターが関わってたりするの?」

いや、特には……関わってないはず。星見の観測者は転生関係の力持ってないと思った……けど……


第259話 黒い塊と弾幕

別行動になった後、私達は町に向かっていた。

 

〈にしても、カルデアを抜いて6騎のサーヴァント…アメリカ側が3騎なのによく5騎も集められたな?〉

 

お兄ちゃんがジェロニモさんにそう言う。

 

「ただ私は運が良かっただけだ。彼らを集められなければ既に敗北していただろうしな。」

 

〈……それでも、戦争が始まってから死者0人っていうのは驚異的な数字だよ…?その女の子達って何の英霊なんだろう。〉

 

「……」

 

「さて、ね。彼女達が全力で力を振るえばこの戦局をひっくり返すことなど容易いのだろうが…なぜか彼女達はそれをしない。真名も答えてはくれないし、宝具も使わないから判断のしようがない。」

 

〈情報だけ聞くと大英雄クラスよね……そしてずっと思ってたけれど、どうしてそこまで月さんの表情は暗いの?〉

 

マリーの言葉に全員の視線が月さんに向く。

 

「……気にしないでください。…私は、大丈夫ですから。」

 

「…大丈夫そうに見えないわ。休んでいたらどうかしら?」

 

「大丈夫、ですから……いずれ、分かることなんです。」

 

そう言って月さんは辛そうに笑った。

 

〈……溜め込みすぎんなよ、マジで。いくら強くてもあんたは……いや、リッカも含めカルデアの特異点攻略班はほとんどが生身の人間なんだからな。〉

 

「……はい。ありがとうございます。」

 

「ふむ…そうか、君達は人間だったか。道理でサーヴァントにしては違和感があるわけだ。」

 

ジェロニモさんが納得したように頷いた。

 

〈実際おかしい気もするんだけどね……本来ならマスター1に対してサーヴァント1で挑むはずだったグランドオーダー、それがマスター1に対して多数のサーヴァントで挑んでる…さらに言えば、そのサーヴァント達も生身が多い、そもそも人間そのものだっていうね?マシュみたいに擬似的にサーヴァント化したのかもしれないけど、あまりに強すぎる。人間だからマスターにもなれるし、顕現するのがエクストラクラスだっていうのが…ん?〉

 

ドクターの声が止まった?

 

〈わわわ、みんな大変だ!正体不明の魔力反応が行き先の町を襲っている!!〉

 

「何…っ!」

 

〈数は……ええっと、70…70!?ヤバい、このままじゃ壊滅するよ!!〉

 

「フェナン!ごめん、少し急いでくれる!?」

 

ミラちゃんの声にフェナン───ムフェト・ジーヴァが頷き私達が加速する。

 

「……来る」

 

「月さん?」

 

月さんの呟きに私が反応したのと───

 

「ギィィィィ!!ミツケタ、ミツケタ!!」

 

そんな、金切り声が聞こえたのは同時だった。

 

「ミツケタ、ミツケタ!!」

 

「黒い…塊?」

 

黒い塊。そう表現するしかないような形をしたそれ。それは───一瞬で月さんの顔の前に移動した。

 

「キゲン!ウンメイノ、ハジマリ!!スベテノハジマリ!!!」

 

「…!“破”!!」

 

月さんがそう叫んだと同時に黒い塊は月さんから離れた。

 

「ギギギ……ミツケタ!ミツケタ!ミツケタ!ミツケタ!ミツケタ!」

 

狂ってる…のだろうか。同じ言葉を繰り返す。……いや。違う。

 

〈わわわ!?こっちに魔力反応が向かってくるよ!!〉

 

〈全員備えておけ!!恐らく狙いは───月だ!〉

 

お兄ちゃんの言葉に同意する。ムフェト・ジーヴァの身体上に立てるようにミラちゃんが透明な足場を作ってくれる。

 

「ミツケタ!ミツケタ!」

 

「ミツケタ?ミツケタ?」

 

「キゲン!キゲン!」

 

「ハジマリ?ハジマリ?」

 

「コロセ!コロセ!」

 

───えっ?

 

「相変わらず…“悪魔”はこうなってるんだ……」

 

月さんが呟いて立ち上がる。その表情は、既に戦士ともいうべき表情になっていた。

 

「───来なよ」

 

「「「「「ソノタマシイ、ヨコセ!!」」」」」

 

全ての黒い塊が月さんに殺到する。その月さんは1枚のカードを掲げる。

 

「スペルカード発動───月符“クレセントムーン”」

 

月さんの足元に展開される“紫色の三日月”模様の魔法陣。それと同時に月さんを取り巻く三日月型の…弾?

 

「……あれって弾って呼ぶべきなのかな、お兄ちゃん。」

 

〈原作にも鱗弾やらナイフ弾やらあるし三日月弾って呼んでいいんじゃねぇか?〉

 

……ならいいんだけど。

 

「ギィィィィ!」

 

「…まず、1体」

 

〈爆散した…?なんなんだ、あの魔力反応…〉

 

月さんの弾幕に触れた黒い塊が爆散する。その弾幕は結構単純で、月さんを中心に三日月弾が放たれ、数秒後に月さんへ向けて戻ってくるもの。つまりはブーメラン。でも、そのスペルは効果は短いのかすぐにスペルブレイクになった。

 

「璃々、交代」

 

『はーい』

 

目の数字が変わる。七───夢月璃々さん。

 

「スペルカードいきまーす!───金符“ヴィーナスドリーミング”!」

 

その言葉と共に展開される♀の模様が描かれた魔法陣。女性、じゃなくて…(金星)、か…弾幕は両側から相手を取り囲むように構築されていく。

 

「もう1ついっくよ~!ダブルスペル!桜符“春色マスタースパーク”!!」

 

璃々さんがそう叫ぶと同時に桜色の砲撃と花形の弾が弾幕に加わる。あれって───

 

「マスタースパーク!?」

 

「それにしては弾幕が違うのだわ!!」

 

『春色マスタースパーク───本来のマスタースパークを基礎に、別の術式に変換したものですね。あれはマスタースパークのあり得た可能性です!』

 

アルの説明でもよく分からない───けれど、確実に黒い塊の数は減っていっていた。

 

〈……ん!?なんだ、これ…巨大な魔力反応が君たちに近づいている!!気を付けてくれ!!〉

 

「巨大な魔力反応?」

 

〈あぁ…それと、街を襲っていた魔力反応の消滅を確認。その直後、町から巨大な魔力反応が飛び出した。気をつけろ、すぐに姿を現すぞ!!〉

 

お兄ちゃんの言葉に頷く。

 

「───天霊“夢想白夜”!!」

 

そんな声が響いたのと、私達の視界を真っ白な光が覆ったのはほぼ同時。視界が消える直前、誰かが飛び込むのも見えたけども。




ということで今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

裁「マスター、配信の時の出てる…」

…サンブレイクまで何しよう、ホント。

イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 槍兵、魔術師、剣士
  • 剣士、剣士、魔術師
  • 魔術師、槍兵、槍兵
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