狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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超絶遅くなりましたが…まぁ、名前からわかるようなきがします。

裁「ちょうど観測できたのと…あとマスターがそれがあったこと知ったからね。」

その頃に私はモンスターハンターを知りたかった…!!

裁「でもマスター、マスターがVOCALOID自体知ってたか微妙じゃない?」

それを言われると辛い


第267話 歌姫

「♪~」

 

カルデア。シミュレーションルームに歌を歌う少女とそれを見守る青年の姿があった。少し歌った後、少女は歌うのを止めた。

 

「……うーん。」

 

「どうした、初音ミク」

 

「…なんだろう。私の特性なのかは分からないけど、なんか…力が弱い気がするの。」

 

「…ふむ。藤丸六花、分かるか?」

 

〈あぁ…キャスターと同じようなクラス特性なんだろう。術式…つまり魔力に関しては多分高いんだろう、が…無銘の時みたいにどこか欠けてるかもしれん。〉

 

巌窟王の言葉に六花が答える。

 

「欠けてる…?」

 

〈…その前に、まずお前さんは“初音ミク”という真名で現界してはいるがその実態は恐らく“初音ミク”じゃねぇぞ。〉

 

「どういう、こと?」

 

〈恐らく推定される本来の真名は“VOCALOID”……いや、“機械音声”と言ったところか?MEIKO、KAITO、初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカなどといったVOCALOID達はもとより、結月ゆかり、東北ずん子、琴葉葵、琴葉茜に未来の製品である東北きりたん等のVOICEROID、ゆっくりボイスなんかで知られるAquesTalk…それら、動物が自然に発する“生体音声”じゃない、機械で調声して発する“機械音声”。その火付け役となった…と言っちゃあれかもしれんが、そんなお前さんが英霊としての根幹になったんだろうよ。〉

 

「…あぁ」

 

〈知名度は十分、と言いたいところなんだがな…正直VOCALOID自体まだ歴史が浅いからな。初期版が2004年…か。11年じゃちょっと霊基も弱いだろうな。それゆえの補強、って可能性もあるが…多すぎてリソースが他部分に割かれ過ぎてるのかもしれねぇ。〉

 

「そっか…」

 

〈歌うことと感情表現、行動自体は問題ないから、霊基の補強方法とか考えないとな…〉

 

その言葉にミクが申し訳なさそうに目を伏せる。

 

「ありがとう、六花君。忙しいのに、相談に乗ってもらって。」

 

〈心配すんな。俺も“初音ミク”っていうソフトには結構世話になったからよ。…まぁ、曲を公開したことはないがな。〉

 

「ふふ、実況してたもんね。六花君は。」

 

その言葉を聞いてリッカが溜息をつく。

 

〈知ってんのかよ。〉

 

「うん。配信中に、私を弄り回して、困惑してたのも、知ってる。」

 

〈おいやめろその言い方は色々誤解生みそうだからやめろ…!?〉

 

「ふふっ。」

 

楽しそうにミクが笑う。

 

〈やれやれ…どんな収集能力してんだか。ありすが物語収集特化ならミクは楽曲収集特化って感じなのかね…いや、違うか。なぁミク、俺が他に何してたか分かるか?〉

 

「うん。私に歌ってもらう、曲を作ろうとして…挫折したのも知ってるよ?」

 

〈お、おおう…〉

 

「完成したら、歌わせてほしいな。」

 

〈…果たして完成すんのかね。ま、出来るだけやってみるわ。〉

 

そう言った後にキーボードをたたく音が聞こえる。

 

〈…霊基の補強方法も考えておく。出来るだけミク達それぞれに合うようなものにしてみる。〉

 

「ありがとう、六花君。」

 

それで通信が切れると同時にミクはシミュレーションルームを退室した。

 

「……はぁ。真実に近いところ、突かれちゃったな。六花君の観察眼、凄いなぁ。」

 

シミュレーションルームの前の壁に寄りかかって独りごちるミク。

 

「……“私”は“初音ミク”じゃなくて“機械音声”、かぁ。本当なら、否定したい、ところなんだけど。完全に否定できない、コトなんだよね。…だって、おかしいもんね。」

 

ミク自身ですら、“おかしい”と感じていること。それは───

 

「いくら(初音ミク)が、有名だとしても。“()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()”なんて、持っているはずが、ないもんね。」

 

そう。彼女の宝具の1つ。第一宝具“電子の声達よ、ここに集い応えたまえ(エレクトロボイスズ・サモンワールド)”。監獄塔にいた時に“鏡音リン・鏡音レン”や“東北きりたん”が現界していた理由がこの召喚宝具だ。詠唱の必要がない常時発動型宝具であるこれは、本来“初音ミク”が持っているのはおかしい。持っているとすれば、それは“マスター”、もしくは“配布元”のはず。“使用されるソフト”、または“配布されるもの”である“初音ミク”が所持するのは些か違和感がある。もしも“初音ミク”がこの宝具を持っているとすれば、それは───真名を“初音ミク”だと誤認している“機械音声の集合体”ではなかろうか。“機械音声”自体が本体であり、“初音ミク”はただの外装でしかない、ということではないだろうか?

 

「…そう考えると、やっぱり…ちょっと、複雑…かなぁ。」

 

そう呟いてため息をつくミクに近寄る1つの影。

 

「……うん?」

 

その気配に気がついたミクがそちらを見る。そこにいたのは───

 

「……あれ?あなた、確か…“フルフル”?ええっと…久しぶり、かな?」

 

奇怪竜“フルフル”。ミクのその言葉にフルフルは首を傾げる。それを見て、ミクは“しまった”、という顔をした。

 

「ごめん、この姿じゃ、分からないよね。ちょっと待ってね。」

 

そう言って壁から離れるミク。

 

「───“ミクミクチェンジ”!モード“SNOW MIKU 2017”!」

 

その宣言が聞き入れられ、ミクの姿が変化する。緑色の髪で機械的というか無機質的というか…そんな服装といった容姿から、水色の髪で青色のフリルワンピース、リボンには五線譜が描かれているといった容姿に変化した。“雪ミク2017”。2016年11月30日当時、“モンスターハンターフロンティアZ”とコラボした存在と同じ姿。

 

「……これで、分かるかな?」

 

「……」

 

ミクの目の前にいるのは辿異種(てんいしゅ)のフルフル。奇しくも、PVと同じような状況なのだ。

 

「……わっわっ」

 

フルフルがミクを頭で持ち上げ、背中に放る。…そもそも何故カルデアにフルフル、それも辿異種がいるかというと、ミラが召喚したかハンター兼ライダーの者達が絆を結んだかのどちらかであり、基本的に動きを制限していないからである。ミラの使役モンスター達はもちろん、ライダーのオトモン達も特に誰かへと危害を加えようとしない───というかミラの使役モンスター達に至ってはちゃんと頼めば個人的な鍛練にも付き合ってくれるほどである───ため、カルデア内の廊下ではモンスター達の闊歩がよく見られる光景なのである。

 

「♪~」

 

揺られながら上機嫌に歌っているは“スターナイトスノウ”。PVの時も流れていたものだ。

 

「…見つけた」

 

「♪~~」

 

「ねぇ、アンタ!…初音ミク!」

 

「♪~…うん?」

 

かけられた声に歌を止めて振り向くミク。そこにいたのは───エリザベート・バートリー。

 

「…どうしたの?」

 

「…アンタに、聞きたいことがあるの。少し来てもらっていい?」

 

「…いい、けど…ごめんね、フルフル。また今度ね。」

 

そう言ってミクは辿異種フルフルの背から降りる。

 

「ミクミクチェンジ、モード“初音ミクv2”」

 

そう告げるとミクの姿は雪ミク2017から元の姿に戻る。

 

「…アンタ、“ミクミクチェンジ”って何よ。」

 

「ミクミクチェンジ?あれは、私達の姿を、変える方法だよ。正式には、“電子の声よ、可能性の装いへ至れ(フォームチェンジ・コーディネート)”っていう、宝具なんだけど…」

 

「宝具だったのね…」

 

「私だけじゃなくて、それぞれに別の姿があるから、私の詠唱は、“ミクミクチェンジ”に、なってるの。」

 

「そうなのね。…着いたわ。」

 

案内された場所。それは───

 

「ここは…第一ダンスホール?」

 

「そ。…アンタに、聞きたいことがあって。」

 

「…私が、何かの役に立てるのかは、分からないけど。話くらいなら、聞くよ?」

 

「ありがたいわ。」

 

2人は部屋に入り、それぞれ椅子に座る。

 

「…こんなものでいいかしら?それとも、機械だから飲めないかしら…」

 

「…ううん、大丈夫。ありがとう。今の私は、機械音声ではあるけど、生体だから。」

 

「そうなのね。」

 

紅茶を受け取って対面する。片や電子の歌姫、片やアイドルの竜種。生体と機械、別方向の歌い手。

 

「…単刀直入に言わせてもらうわ。…気分を悪くしたらごめんなさい。」

 

「…どうぞ?」

 

「あなた…酷い声と言われているわよね。…それは、あなたも分かってる?」

 

「…うん」

 

顔色一つ変えずにミクは頷いた。

 

「…どうして、そんな声で歌えるの?いえ、確かに時代の進歩と共にあなたの声は良いものに近づいていっている。だけど、やっぱりあなたの声を聞くに堪えない声だという人もいるはずよ。…言っておくけど、あなたを責めているわけでも貶しているわけでもないわ。ただ…教えてほしいの。あなたは、どうして歌えるの?どうしてあなたは───歌で戦えるの?心無い言葉に曝されながら、どうしてあなたはずっと歌い続けられるの?」

 

言葉は悪いが、それは1つの問い。“何故、その声で歌を歌って戦い続けられるのか”という問い。

 

「私が、歌い続けられる、理由…」

 

「私は、それが気になったの。その機械の声で、歌い続けられる理由が。…ルーパスとリューネに酷い声とか言われなかった?」

 

「ルーパスちゃん?」

 

その言葉にミクが首を傾げる。

 

「えぇ、言われなかった?」

 

「…別に…“いい歌だね”、って言われたけれど。」

 

「……はぁ?」

 

訝しむような声を出すエリザベートを見てミクが口を開く。

 

「…ねぇ、エリザベートちゃん…で、いいのかな。あなたの歌声、聞かせてくれる?」

 

「え、えぇ…」

 

「ルーパスちゃんに、言われたこと。一度忘れて、歌ってみて?」

 

「わ、分かったわ。…あと、アタシのことは“エリザ”でいいわよ。」

 

そう言ってから歌い始める。防音となってはいるがゆえに、その歌は室内に響く。

 

「……これで、よかったかしら?」

 

「うん、ありがとう。」

 

歌い終わって、ミクは少し考えこんだ。

 

「…エリザちゃんは、ルーパスちゃんに、“酷い声”って、言われたんだよね?」

 

「…酷い声というか、酷い歌というか…正確には、“なんでそんなに歌酷いの”って言われたのよ。ネロは“その音痴叩きなおさせて”とまで言われていたわ。」

 

「ということは、“声”が酷いんじゃ、ないんだね。」

 

「そうね…リューネからも同じことを言われたわ。」

 

「…なるほど、分かったよ。」

 

「…本当?」

 

「うん。」

 

そこで一息ついてからミクはまた口を開く。

 

「エリザちゃん、あなたが、歌っているときって。“自分しか楽しんでない”、よね?」

 

「え………言われて、見れば…」

 

「うん、それだね。」

 

「…どういうことよ。」

 

「誰かの為に…誰かに想いを、届けるために。そうやって、歌えば…多分。ルーパスちゃん達も、“良い歌だ”って、言ってくれるんじゃ、ないかな?」

 

「…誰かの、ため?」

 

「うん。…私の、歌は…私とは違う、誰かが作って、私を通して、誰かに想いを伝えるの。それが、主な私の歌。」

 

ミクの言う“誰か”。それは紛れもなく、“ボカロP”のことだ。

 

「歌の中には、誰かを幸せにする、ものだけじゃなくて…誰かを、傷つけるような、歌もある。でも、それは。誰かが伝えたいことで、誰かの想いなことは、変わらない。…私は、電子のコードに、刻まれた想いを…声として、形にしてる。」

 

「…声として。」

 

「“声なき声に、カタチを与える”。それは、私の存在理由でも、あると思うから。私は、その声を、カタチにして、人と人のセカイを、繋ぐの。」

 

「…」

 

「…ねぇ、エリザちゃん。ちょっと私に、付き合ってくれる?」

 

「?」

 

ミクは立ち上がり、エリザベートの手を取る。

 

「───第四宝具、稼働するよ!“無数の人々が紡いだ音のセカイ(ミュージック・ワールド)”!」

 

その言葉の後、エリザベートとミクは別の空間に引き込まれた。

 

「…!どこよ、ここ!」

 

「ここは、ミュージック・ワールド…古今東西、あらゆる音楽が、あるとされる世界…の、ごく一部。」

 

「…一部?それに、あるとされる…?」

 

「本来は、月ちゃんとかが、使う宝具…というか、月ちゃんたちが集めていた、音楽の記録達。私のこれは、それの一部を、再現できたようなもの。」

 

そう言いながら、ミクは周囲を見渡す。

 

「こっち、ついてきて。」

 

「ちょ、待ちなさい───うわ何よこれ、体勢制御難しいわよ!?」

 

「だって、ほとんど無重力だし。」

 

「なんで動けるのよ!?」

 

「電子世界と、同じ感じだよ。」

 

エリザベートは苦戦しながらもミクに何とかついていく。そのミクはというと、1つのテレビようなものの前で停止した。

 

「…これだ。」

 

「…なんだっていうのよ…」

 

「いいからいいから、一緒に、見よう?」

 

ミクが画面に触れるとエリザベートと共にテレビの中に吸い込まれた。

 

「あったたた…一体何だっての…よ?」

 

エリザベートが見たそれは、豪華な飾りつけ。大量のサイリウム、大量の人に大きな画面。

 

「…これ…ライブ?」

 

「うん、そうだよ。」

 

ミクが懐かしい、というような表情で言う。

 

「この世界だと、未来だけど。私からすると、結構前だから。」

 

「…これは、なんのライブなの?」

 

「私達の、ライブ。2016年の、大規模イベント───“ニコニコ超パーティー2016”!」

 

「ニコニコ…超パーティー…」

 

それからしばらく…40分もの間、それを見ていた。

 

「……どう?」

 

「…ルーパス達の、言いたいことが分かったわ。…本当に、良い歌たちね。」

 

「…ねぇ、エリザちゃん。元の声で、歌ってみたら?多分、ルーパスちゃんは、“こうすれば音程だけはどうにかなる”、っていうのがあって、あなたたちの音を、叩きなおしたんじゃ、ないかな?」

 

「…」

 

「思いを込めて、歌えば───ルーパスちゃんも、気づいてくれるよ。エリザちゃんの、本当の歌に。」

 

「…」

 

エリザベートはその言葉に悩んでから、顔を上げた。

 

「…分かった。もう一度、歌ってみるわ。ルーパス達の前で、全力で。」

 

「うん、それがいいよ!」

 

「はは。ミク、一人の歌い手の悩みを、解決できたんだな。」

 

「あ、KAITO!」

 

その場に現れたのは青い髪の青年、KAITO。

 

「アンタは?」

 

「“KAITO”。まぁ、僕がここにいるのは、気にしないでほしい。というか、この空間は、僕たちの記憶の中の、ようなものだからね。」

 

「そうだったのね…」

 

「浮いているパズルピースは、記憶と歌の欠片。浮いているテレビは、記録の一ページ。そういうふうに、この空間は成り立っているんだよ。…またね、KAITO」

 

「あぁ、また。」

 

それを最後に空間は消え、ミクとエリザベートの2人はカルデアへと戻った。




こういう歌が関連する話って歌詞が使えないとかなり辛いところがある……ホント。

裁「実際全部の言葉が歌詞フレーズになりかねないから歌詞縛ったらまず執筆自体難しくなる気がするの私だけ?」

“ねぇ”ですら歌詞一部になるからねぇ…気づかないうちに誰もが歌詞を使ってるんじゃないかな。

裁「うわぁ」

…それはそれとして、ミクさんたちの戦闘って音だけだったっけ?

裁「そうだね…少なくとも“原型”の初音ミクさんはそうだったよ。言葉通り“マイクが武器”って感じかな。」

あ~…そっか、歌い手(シンガー)のサーヴァントだもんね。

裁「きりたんさんとかは“きりたん砲・二連獄砲”なんていうの使って戦ってたけど。」

……

裁「マスター?」

いや…なんでもない。ところで皆さんはどの時代の雪ミクさんが好きですか?今回色々調べたんですけど、どれも好きすぎて私には決められませんでした。

裁「決められなかったんだ…」

だって全部かわいいんだもん…私の好みに当てはまるんだもん…

裁「…マスターってかわいいものに弱いよね」

イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 槍兵、魔術師、剣士
  • 剣士、剣士、魔術師
  • 魔術師、槍兵、槍兵
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